ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第17話〜その先にあるもの〜

新人戦が終わった次の日の放課後

 

部室中央の机にはポテチなどのお菓子やジュースが置かれお疲れ様会が行われていた。

「みんなコップは持った?それじゃ、新人戦お疲れ様でしたー!」

「「「お疲れ様でした!!!」」」

 

ポテチなどをつまみながらワイワイしていると新人戦の決勝戦の話題になる。

「それにしても先輩の妹さんは強かったな。」

「あぁ、相方の子もそうだけど連携が取れていた上に個々の実力も凄かった。だからもっと経験を積んで技を磨いて次会うときは俺が勝ってやる。」

 

そのいきだと、ポテチを口に放り込む拓哉を横目にポーチに入れてるストライクに目線を移す。

(ごめんなストライク、俺がもっと強ければ。)

「...くん!城戸くん!」

はっとした響は斜め前に座った木乃香に声をかけられている事に気づく。

 

「急に黙るからビックリしたよ。ねぇ、もっと強くなりたいと思う?」

「俺もっと強くなりたいです!」

「なら、自分でガンプラ作ってみない?」

突然の木乃香の発言に目を丸くする響。

 

「え、今ですか⁉︎」

「今だからでしょ!ほら自分で実際に作ってみれば可動域とか色々と把握しやすいでしょ。」

確かに、と考え込む響の横で拓哉と沙希が手をあげる。

 

「じゃぁ、俺が作ります。」

「わ、私も...」

2人が手を上げて響の方を見る。流れ的にダ○ウ倶楽部のノリを思い浮かべたがこういうのは考えたから負けだと思って自ら手を上げ。

 

「いや!俺が作る!」

「「どうぞどうぞ」」

(はい、予想していた通りの展開でした。)

「やっぱりかー!」

「決まりみたいね、折角だから安藤くんと沙希ちゃんも作る?」

 

「「作ります!(たいです...)」」

「じゃぁ、今日はもう遅いから明日(土曜日)に駅前集合で!」

「「「はい!!!」」」

途中職員室に呼ばれ奏が出ていき数分後戻ってきた後翼に何かを話しため息をはきながら分かったと頷いていた。

 

土曜日

 

結果というか後日談、奏の会話の内容として奏の追試に付き合うことになった翼は来れないと言うことで奏と翼を除き駅前に集合した4人は早速行きつけのプラモショップへ足を運んだ。

 

「俺はどれにするかな、剣を存分に振れれば良いんだけど...」

取り敢えず店内を見回しながら歩いていると拓哉が何か見つけたのか声をかける。

「お、ならこれ良いんじゃないか?」

覗き込んだ響に拓哉が差し出してきたのはビルドファイターズトライに出てきたトライバーニングガンダムだった。

 

「運動性は高そうだけど、武装をどうするか。」

「最初の内はストライクのやつを流用すりゃ良い、まずは素体を選ばないとだろ?」

「確かにそうだな、よしこれに決めた!」

響はトライバーニングの箱とオプションパーツでバーニアやプラ板も一緒にカゴに入れる。

 

「そういや、拓哉はどのガンプラにするか決めたのか?」

「まだ悩み中なんだよ、またエクシア系にするか思い切って違う奴にするか。」

本人曰く使い慣れてるエクシアで別装備を作る案か別の機体にするかなんでいるらしい。

 

「中には同じ期待を使い続けるファイターもいるけど、他の機体を使ってみて違うと思ったらエクシアに戻って来れば良い。」

「響にしては珍しく説得力があるな、それなら俺はコイツにする。」

そう言いながら拓哉が棚から降ろしたのはVガンダムに登場したv2ガンダムABだった。

 

「どうやら俺の戦い方は中距離タイプみたいでさ、この前マリとバトルした時に言われたんだよ。」

「マリって城西高校の子だよな?新人戦以外でいつバトルしたんだ。」

「それは...」

拓哉が続きを言いかけた所で、木乃香と沙希がガンプラを選んだのか箱を持ってくる。

 

「お待たせ〜ごめんね待たせちゃった?」

「お、お待たせしました...」

「俺らも今決めた所なんで、小川さんは何にしたの?」

「私はレオパルドにしました...」

沙希が見せてきたのはガンダムXに登場したレオパルドだった。

 

「レオパルドか、って先輩も新しいの作るんですか?」

てっきり小川さんのガンプラを一緒に選んでるのかと、と響が頭に疑問符を浮かべているとその様子に気づいた木乃香が。

「私もこの前、メグと戦っててやっぱり同じ機体を使い続けるのは厳しいなぁって思ってね!」

なるほどと納得した響を連れ4人はあらかじめ予約しておいた作業ブースへ移動する。

 

「さぁって!早速作りましょうか、安藤くんと沙希ちゃんも一緒に作る?」

「あー俺の事は気にしないでください。」

「私も多分大丈夫、です。」

「何かあったらすぐ呼んでね、じゃぁ城戸くん始めましょうか。」

「は、はい!よろしくお願いします。」

 

響は箱から出したランナー類のパーツをチェックしニッパーを握りしめる。

「そんなに硬くならないで良いんだけど、まぁいいわ。後、ガッチリはめると塗装する時に変な所が染まらなかったりするから気を付けて?」

となりに座った木乃香が切り出すパーツとランナーを教えてくれたが響はその内容がマトモに頭に入ってこない。

(先輩が隣に座ってる⁉︎夢か、いや夢じゃないよなこんな美人が隣に⁉︎)

 

ガンプラ作りとは違う思考が頭の中を埋め尽くそうとしていた途端、誤ってパーツを落としてしまう。

「パーツが⁉︎この辺に落ちたと思ったんだけ、ど...」

しゃがみ込み落ちたパーツを探していると目の前にタイツを履いた足が現れた。

 

「先輩は今日タイツ履いてなかったし、そういや小川さんが履いてたような...⁉︎」

そして、状態を確認しようとした響が完全に顔を上げる前に沙希は顔を赤らめながら。

「キャァァァ!」

「ご、ごめ!ワザとじゃ、ゲフッ!」

顔面を踏まれ倒れる直前、目に入った物を思い浮かべる。

(赤、か...)

その時の響は幸せそうな顔をしていたと後の拓哉は語ったという。

 

結局落としたパーツは椅子の下に落ちていたらしく木乃香が拾ってくれていてニヤニヤしながら響の方を向く。

「後でちゃんと沙希ちゃんに謝りなさい?それでお詫びにデートとかしてあげたらいいと思うけど。」

「それは勿論!お詫びのデートってそれは付き合ってる人達がするもので俺は違くないですか?」

「あーとにかく遊びに誘ってって事!続きをしましょう。」

 

木乃香が拾ってくれたパーツを付け頭を作ると続いてボディに取り掛かる。

しかし取り掛かってちょっとした後響の手が止まる。

「ボディからなんだけどポリキャップっていうのがあってはめるの忘れがちだから気を付けてね。」

「先輩、もう遅いです。」

恐る恐る響の手元を見ると本来ポリキャップが入っているべき場所に何も入っていなかった。

 

「ごめんね、もっと早く言うべきだった。ボディならまだ外しやすいから気を付けて外して、今度はポリキャップを忘れずに。」

了解です、とボディを完成させた後腕に取り掛かり着々と組み上げていく。

「出来た!俺の、俺が初めて作ったトライバーニングガンダム。」

 

出来上がったトライバーニングに木乃香から塗装のやり方を教えてもらいながら塗装も行い色変えを進め、数時間ほど乾燥させたトライバーニングを再び組み立てクリアパーツをはめる。

時を同じくして他の人たちも出来たらしく響のトライバーニングを中心として拓哉のV2ガンダムAB・沙希のれお、響に教えながら木乃香が作っていたフリーダムも机に置かれた。

 

「実際に作ってみると楽しいですね!」

「でしょ?まぁ武装とかは明後日あたり翼くんに作ってもらうとして。」

その後、カフェに移動してトライバーニングの武装をどうするか話し合い武装案をまとめながら楽しい時間を過ごし帰路につく。

 

家に帰り寝巻きに着替えた響は頭上近くにある棚にトライバーニングを飾って布団にくるまりながら。

「いつまでも元の名前はあれだな。今日からお前の名前、は。」

トライバーニングの新しい名前を告げる前に深い眠りに落ちていった。

 

 

 




新人戦の続きを全く考えていなかった為に投稿が遅れてしまいました...
今回ストライクに代わる新型としてトライバーニングを初めて作った響がこれからどう進化していくのかお楽しみに!

今回のガンプラ紹介です!
ビルドストライクセンチネル
武装:ビームサーベル×2、センチネルソード、6連ミサイル、大型ビームランチャー
SP:SEED
ストライクルージュ黄昏の破損したストライカーや武装を大幅に回収した機体で、手持ち武装をライフルソードにした為一々武装を戻す手間が省け攻撃の回数が増えた。
欠点として火力の高い武装や出力の高いスラスターがストライカーにしかないので、それを失うと機動力攻撃力がともに減少してしまう。
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