ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第19話〜何事も覚悟が必要〜

奏でとのバトルの次の日

 

珍しく女性メンバーのみが各々の違う用事で遅れるらしく男性メンバーのみが先に来ていた。

「「十六夜先輩、お疲れ様です。」」

「お疲れ様、昨日はすまなかったね。お詫びと言ってはなんだけど、ストライクの武装調整をこの時間がある時にさせてくれないか?」

 

「ストライクですか?是非お願いしたいんですけど、今から作るとなると結構時間かかりません?」

「それは大丈夫だよ、以前部長用に作ってた武装が何種類かあるから今すぐでも調整できる。」

「ホントですか!ありがとうございます。」

 

響は翼に今まで取り付けていた武装を全て取り外しストライクを手渡した。

ストライクを受け取った翼は早速近接戦闘用のストライカーパックへと換装し他の手持ち武装なども変えていく様子を、見ていた響たちは他愛ない話をする。

 

「もうそろそろ夏休みか...拓哉は何か用事あるのか?」

「俺は茉莉乃と遊んだりするぐらいかな。」

「...⁉︎拓哉お前、俺との彼女いない歴=年齢タッグを解消する気か!」

「いつ俺はそんな不名誉なタッグを組んだ?というか茉莉乃とはまだ付き合ってないしお前この前小川さんと遊ぶって言ってなかったか?」

 

拓哉はそういやと響を見るが響は目をそらしながら虚空を見つめる。

「遊びに行ければ良いなぁって思ってからまだ誘えてない...」

「この軟弱者!ヘタレだとは思ってたけどここまでだったとはな。」

「ここまでで悪かったな!覚悟が決められないんだよ。」

 

響が膝をつき項垂れる。

「よし、じゃぁこうしよう俺がガンプラバトルで勝ったらこの場で遊びに誘う。負けたらべつにこの場でなくてもいいどうだ?」

「なんか複雑な心境だけどこの際だ、乗ってやるよ!十六夜先輩!」

「ん?あぁ終わってるよ、検討を祈る。」

翼は調整の終わったストライクを響に渡して、近くにあったソファへ腰を下ろす。

2人は筐体を真ん中に挟みGPベースをセットする。

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,colony》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「城戸 響、ヴァリアブルストライクルージュ黄昏。行くよ!」

「安藤 拓哉、アヴァランチアズールエクシアダッシュ。ハデにぶちかませ!」

 

レバーを動かしガンプラを発進させる。

 

今回のステージは、サイド7だった。

 

ゲートから飛び出た瞬間サイド7は夜だったがステージ中央にストライクとエクシアが降り立つと、コロニーの時間調整で朝日が昇る。

「こうしてタイマンでやり合うのは久々だな。」

「今回は俺が勝たせてもらう!」

 

エクシアがGNソード<ソードモード>を展開しストライクに突きつけるが、ストライクはトリアイナの腹を盾がわりにその攻撃を防ぐ。

「いきなりすぎるだろ!そっちがその気なら俺だって、ビームランス展開。」

トリアイナをビームランスモードで振り回して近くの建物ごとエクシアを切り刻もうとする。

 

「建物を囮にして攻撃するつもりだろうが、あれから改良したエクシアに死角はないんだよ!トランザム!」

紅い残像を残しながら切り刻まれた建物の残骸ごと迫ってくるトリアイナを躱しストライクと距離を取る。

 

「トランザムとなるとこっちも対抗するには、SEED!」

[SEED system standby。Remaining until the time limit of 120 seconds。]

(とうとう音声が全部英語になってて全然分からないけど、120秒だけ分かったから何とかなるだろ。)

 

機体の周囲に蒼い粒子を纏ったストライクは、トリアイナ<ビームランスモード>を構えこちらは紅色だが同じくオーラのような粒子を纏っているエクシアに向け突貫する。

「俺が躱さないのを分かってて正面から来るとはな!」

 

突貫してきたストライクのトリアイナに合わせる様にエクシアは右腕に装備していた大型のシールドをぶつける。

するとトリアイナの切っ先がシールドに当たった瞬間その部分が爆発を起こす。

「なんだとて⁉︎」

「上手く機能したようだな、[爆発反応装甲(リアクティブアーマー)]は!」

 

爆発により先っぽがひしゃげてしまったトリアイナを投げ捨て代わりにバックパックから実体剣のエンプレスブレードとこちらも同じく実体剣のヴァリアントブレードを抜き再びエクシアに向けてバーニアを噴かす。

「一度使った所はもう使えないみたいだな!ならそこをもう一度攻めれば...」

「って響は考えるだろ?だから俺はこうする。」

 

眼前に迫ったストライクにシールドを押し付けるよう切り離しエクシアはまだ残っていたリアクティブアーマー目掛けGNソード<ビームモード>を連射し起爆させるとお土産と言わんばかりにGNビームダガーも投擲する。

 

周辺の建物を巻き込んだ爆発による瓦礫が目の前で山になっていたが拓哉はあの爆発で響のストライクが行動不能になると思いトランザムを中断し勝敗のアナウンスが鳴るのを待ったが一向に鳴る気配がない。

「何かおかしいな、爆散してるなら辺りにストライクの何処かしらのパーツが漂っていても良いのにそれが殆どない...」

 

直後、目の前の瓦礫の山から突然火柱が上がって瓦礫を燃やし尽くす。

「これがオーバーライドしたSEEDの力だぁ!」

周囲の瓦礫が全て燃やし尽くされ中から現れたのは、背中から粒子による羽根を広げた蒼く燃え上がるストライクだった。

 

「なんでもアリか!やられる前にやってやる、トランザムからのエクスプロージョン!」

紅い残像と化したエクシアは全身のビーム発生器からエクスプロージョンによって余ったエネルギーをビームの刃として放出し残像を残しながら蒼いストライクにGNソードを対するストライクはエンプレスブレードをぶつけ拮抗した勢いのままコロニーを突き破り宇宙へステージを変えた。

 

「おらぁぁぁ!!!」

そして拓哉の気合と共にエクシアのダッシュユニットを使った蹴り技をストライクに叩き込んでコロニーの外壁にめり込ませる。

「かはっっ!!今のは効いたぁ...」

 

エンプレスブレードを杖代わりに立ち上がったストライクは機体の損傷を確認する。

(右肩及び左足ダメージ大、後1撃したら関節損傷か。それなら!)

左手のヴァリアントソードの持ち手を畳み右手のエンプレスブレードに繋ぎ合わせ1つの大型剣を作り出す。

 

「拓哉!これが俺の最後の一撃だ、全身全霊をかけてふるわせてもらう!」

ストライクの背部に現れていた粒子による蒼い羽根を先ほど合体した大剣に纏わせ超大型ビームブレードを構えて拓哉のエクシアに突貫する。

 

「良いぜ!その覚悟受け取ったからにはこっちも全力を出しきる!」

再びトランザムエクスプロージョンを発動したエクシアはGNソードに突出していたビームのエネルギーを全て集めライザーソードを作り出し突貫してきたストライクの動きに合わせ振り下ろす。

 

「ライザァァァァァソォォォド!」

行く手を阻むは勇敢なる皇后(ブレイヴエンプレス)ゥゥゥ!」

2つの強大なエネルギーがぶつかり合い周辺に漂っていたシャトルの残骸や隕石などが衝撃波で吹き飛び質量の大きいコロニーでさえ動いた。

 

威力は互角かと思われたがこの鍔迫り合いにダメージを受けていたストライクの右肩が耐えきれず自壊してしまう。

「万全の状態じゃないとこの技は使えないか...」

右肩が自壊したことでブレイヴエンプレスを扱える程の腕力がなくなり、SEEDも終了しそのままライザーソードに両断され勝敗が決した。

 

[YOU WIN!!!]

 

「だぁぁぁ!負けた!」

響がその場に座り込むと脇から拓哉が現れ手を差し出す。

「お疲れさん、立てるか?」

拓哉の差し出された手を掴んだ響は立ち上がる。

 

「ありがとう、お陰で決心がついたよ。俺小川さんをデートに誘ってくる!」

「まだデートじゃないとは思うが、行ってこい!」

2人のやり取りを黙って見ていた翼はポツリと一言もらした。

「これが若さというものか...」

 

響はストライクを筐体から回収し、部室から出ようと扉に手を掛けた瞬間目の前の扉が開き遅れていた女性メンバーが姿を表す。

そこには当然沙希もいて響は沙希の両肩をグッと掴みこう言った。

 

「小川さん、今度俺とデートに行きませんか?」




お久しぶりのセルフィアです!
もう今年も1週間ほどで終わってしまう事を友人から再認識させられ軽く落ち込んでおります...

でも来年も書き続けていきたいと思いますので、これからもよろしくお願い致します!

今回のガンプラ紹介!
ヴァリアブルストライクルージュ黄昏
武装:ビームサーベル×2、エンプレスブレード、ヴァリアントブレード、トリアイナ
SP:SEED
今回の覚悟を決める為のバトルで初登場したストライカーパック。パックパックは2振りの実体剣をマウント出来るメインバーニアでしかないがこのふた振りの実体剣は合体して大型剣に合わせる事が可能で、主にトリアイナが何らかの方法で使えなくなった時に2刀流からの大型剣に繋げる戦い方をとる。
戦い中盤で現れた粒子による翼はビルドストライクのプラフスキーウイングのようなもので機動性が上がるが今回のようにある程度ダメージを負っている状態だと自壊するのを早めてしまうためその性能を活かしきれない欠点を持つ。
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