ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第2章〜バトルで勝ち取るもの〜
第20話〜何事も目で見て学ぶ〜


響の発言に至るまでの女性メンバー。

 

「案外近いうちにデートに誘われるかもよ?」

「からかわないでくださいっ!」

「ふふっ、冗談だって。」

「あら?もう男子メンバーはいるみたいね。」

 

手前にいた沙希が扉に手を掛けそのまま開けると目の前に響が立っており突然肩を掴まれ、沙希は一瞬ビックっとしていたが響はそんなの御構い無しに言葉を続ける。

「小川さん、今度デートに行きませんか?」

「え⁉︎あ⁉︎はい...?」

 

そのはいを肯定と受け取った響はどことなくスッキリした顔をして。

「良かったぁ〜!じゃぁ詳しい事は後で連絡するからよろしく!」

響は拓哉の所へ行くと拓哉が良くやったと言わんばかりに響に腕をぶつけその後、翼とも話してストライクの微調整を行ない今度は翼と筐体へ向かって行く。

 

この間も扉の前から沙希は動かず木乃香が声を掛ける。

「沙希ちゃーん?おーい。」

そこでようやく我に帰ったのか沙希がはっと顔を上げ振り返る。

「先輩...わた、私、ど、どうしましょう...」

「沙希ちゃん、一旦落ち着こうよ。」

「そうね、取り敢えずソファに座りましょうか。」

 

響と翼がテストバトルを行なっているのを見ながらソファに腰を落ち着け奏が介抱してる間に木乃香が拓哉を呼び出す。

「何か凄い進展具合じゃない?安藤くん何したの?」

「それがですね...」

 

先ほどの場面になるまでの話を木乃香に話し、それを聞いた木乃香は目を輝かせながら響と沙希を見つめる。

「今回のデートでもしかして行けちゃうかな?」

「どうですかね、なんせあいつ()がヘタレなもんで。」

そうねー、と木乃香がため息を吐きながら再び響を見る。

 

「翼先輩、ちょっと良いですか?」

ストライクのエンプレスブレードを翼のトールギスⅢイガリマに振り下ろした所で翼に尋ねる。

「なんだい?何かまずい所でもあったかな?」

エンプレスブレードをビームサイズで防ぎながら聞き返す。

 

「いえストライクは良好なんですけど、何故か今井先輩が妙に温かい目で見て来るんです。見守られてるような感じでくすぐったいというかなんというか。」

「あー...それはそこまで気にしなくても良いのではないだろうか、それよりちゃんと武装を使ってくれないとデータが取れないからよろしく頼むよ。」

 

トールギスはストライクを蹴り飛ばすと<ハイパージャマー>を展開してその場から姿を消す。

「そういや積んでるんだったか、ここは宇宙じゃないからあれが使えるはず。」

エンプレスブレードをバックパックに戻してビームライフルを手に持ち地面に向けて連射し砂煙を巻き起こすと、一ヶ所だけ煙が揺らいでいるところを見つける。

 

「見つけた!出し惜しみはなしだ、全部持って行け!」

脚部ミサイルからミサイルを撃てるだけ撃って空になったコンテナを放棄。

続けて2基のフィンファンネルも射出。

「君が射撃機のような戦いが出来るようになったのは嬉しいけど、まだまだだね。」

 

ハイパージャマーを解除したトールギスはビームサイズを振り回して衝撃波を起こしミサイルを全弾爆発させると次はトールギスの周囲を取り囲んでいたフィンファンネルの1つを掴みもう1つに投げつけた所をメガキャノンで木っ端微塵にする。

「まぁ、データとしては良いものが取れたからこの辺りにしておこうか。」

 

練習バトルモードを終了しスクリーンが溶けると響が翼の元へ駆け寄る。

「翼先輩お疲れ様でした!ミサイルの使い方等勉強になりました。」

「それは良かった、それではストライクの調整を続けるとしよう。」

再び翼にストライクを預け椅子に座ろうとした所で木乃香と拓哉に呼ばれた。

 

「バトルお疲れ様、それでデートのプランとかは出来てるの?」

「拓哉から聞いたんですか...それがもう何も考えてなくて。」

「そんな城戸くんに良いお知らせです。沙希ちゃんNT見に行きたいって言ってたわ。」

 

「ホントですか!ありがとうございます。」

「それでそのあとは、ぶらぶらするで良いんじゃないか?」

「拓哉、こういう時は凄い頼りになるな。」

そしてそこから時間は流れ連絡して決めた約束の土曜日を迎えた。

 

「ちょっと早く来たけど、こういうのは早めに行動するのが良いって誰かが言ってた気がする。」

響が待ち合わせの場所に来た数分後に沙希もその場に現れる。

「すみません...お待たせしちゃいましたか?」

「俺も今来たばかりだから大丈夫だよ。それじゃ行こうか。」

映画館に移動した響と沙希は上映してる映画一覧を見る。

 

「小川さん、何か見たい映画ある?」

「もし城戸さんの希望が無ければ、ナラティブが見たいです...」

「俺も見たかったから大丈夫!じゃぁ、チケット買ってくるね。」

響はチケット券売機に行ってチケットを2枚買いポップコーン等も買う。

 

「はい、チケットとポップコーンと飲み物。お茶で良かった?」

「すみませんありがとうございます。あ、そろそろ入場開始ですね。」

「それじゃ行こうか。」

席につき予告が始まって明かりが落とされると上映が始まる。

 

(女の人と映画に来るの初めて過ぎて心臓がめっちゃバクバクしてるんだが...)

そして、物語も終盤へと近づき心臓の高鳴りも落ち着いた辺りで上映が終わった。

 

「楽しかったね!あのナラティブA装備カッコ良かった。」

「そうですね...高機動機も良かったです。」

「ナラティブA装備をストライクでも再現できるかな。」

「出来ると思いますよ、やってみます...?」

「やりたい!そうと決まったら!」

 

行きつけのガンプラバトルショップ、<ホワイトベース>に来た響たちはナラティブA装備の再現に必要なビルダーズパーツやプラ板等を買いレジに向かって見知った顔を見て声を掛ける。

「お邪魔してます、絢香さん!」

「お?ひさびさに来たと思ったら彼女を連れてくるとはな〜お姉さん嬉しいよ。」

 

響が声を掛けた人物はこのガンプラバトルショップのオーナーの娘で衣笠 絢香(きぬがさ あやか)だった。

噂だが昔ガンプラバトルの30対1で圧勝したらしい。

「か、彼女じゃないですよ!ちょっと制作ブース借りますね。」

「今はそういう事にしておきますか、あいよあんまり汚すなよ〜。」

「分かってますって!行こう小川さん。」

 

制作ブースに移動し先程買ってきたプラ板やビルダーズパーツなどを机の上に並べる。

「並べたは良いけど、何から手を付ければ良いんだ?」

「最初にそのパーツの基部になる所から始めた方が全体的なイメージが掴みやすいですよ...」

「そうなんだ?よし!じゃぁまずはメガ粒子砲から始めるか。」

 

まず初めに基部としてメテオホッパーを使いそこに粒子砲のパーツを組み込み大型ブースターの制作に移る。

「ここまでは順調に進んでるけど、プラ板の加工初めてだから詰まるのだった。」

「それならこの部分から切り出して繋げていけばやりやすいです。」

「そっか!よーし、このまま大型ビーム砲までやっちゃおう!」

 

おー、と空に向けて腕を突き出した響に合わせるように沙希も小さくだが腕を突き出す。

そこから多少アクシデントはあったものの出来上がったパーツが増えていきそれをストライクに組み込んでいった。

「出来た!ナラティブA装備改めストライクブースター装備!」

 

先程見てきたナラティブを参考にプラ板制作初心者の響でも直しやすいよう何個かのパーツに分けて制作。

サイコキャプチャーは付いていないが、沙希からのアドバイスを受けGNアーチャーのコンテナを拝借しミサイルブースターを装備して機動性が幾度か向上したという設定でGPベースには登録した。

 

「小川さんありがとう!俺だけだとここまで作れなかったよ。」

「そんな事ないですよ...あ、あっちでフリーバトルブースありましたし行きませんか?」

「行く行く!でもなんかあっちは騒がしいね、ちょっと見に行こう。」

 

沙希の手を引きながら騒ぎのする方へ歩き出す。

方向的にバトルフィールドがある辺りで騒ぎを掻き分け渦の中を見ると絡まれていたであろう女性と絡んでいた不良の姿がありその不良の1人にどこか見覚えがあってよく見ようと前に出た途端その人物と目が合う。

「あー!お前は俺らをボコしたやつ!ちょうど良い、ここでその恨み晴らしてやる!」

「そういうアンタは松本?だかの舎弟!」

 

この舎弟の兄貴である松本の姿は見えなかったが、響は何がちょうど良いのか分からなかったので絡まれていた女性に声をかけた。

「えっと...悪いんですけど何があったんですか?話ににくいなら話さなくても大丈夫ですので。」

「いえ、心配してくださってありがとうございます。実はこの子とガンプラバトルをしていた時にあの人達が乱入してきて俺たちと遊ばないかって台を占拠しだしたんです...」

 

そして先ほどのあの現状になるまでの経緯を聞いた上で響は覚悟を決めたような顔をする。

「分かった。ちょっと待ってて!今あいつらから台を取り返してくるから!」

彼女達を後ろに移動してもらい改めて不良たちの方を向く。

 

「事情は大体分かった。だから俺がこのバトルで勝ったら大人しく退いてもらおうか!」

「おもしれぇ!俺たち3人に勝てるかな?」

その発言に舎弟らしき2人も前に出てきて腕を組む。

「3対1か...」

「いや、3対2だね店主として追い出すのは簡単だけどここはガンプラバトルショップだ実力を見せつけてやらないと。」

「絢香さん!」

声の方向を見ると響と同じくGPベースを持った絢香が立っており反対の手には絢香の愛機<ウイングゼロドレイク>を持っていた。

そして、GPベースを手に持ち筐体にセットしようとした所で沙希に服の袖を掴まれる。

「小川さん?危ないから下がって」

「私も入れて3対3になるので私にも手伝わせて下さい...」

沙希の決意した目を見てその気持ちを無下にするわけにもいかず手伝ってもらう事にした。

「分かった、けど無理はしないでね。」

沙希もGPベースを取り出す。

6人は筐体を真ん中に挟みGPベースをセットする。

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard3,sity》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「城戸 響、ムラマサストライク黄昏+ SB装備。行くよ!」

「小川 沙希、レオパルドデュルガー。い、行きます!」

「衣笠 絢香、ガンダムウイングゼロドレイク。ワイルドハントの始まりだ!」

 

レバーを動かしガンプラを発進させる。

 




明けましておめでとうございます!今年もBeginning Taleをよろしくお願いします!
今回で祝20話行きました!そして、UA数も4000を超えて喜ばしい限りのセルフィアです。
デート回って書くの難しいんだなとつくづく思い知らされました...

今回のガンプラ紹介!
ムラマサストライク黄昏
武装:ビームサーベル×4、アーマーシュナイダー×2、エンプレスブレード、ヴァリアントブレード、ビームライフル、イーゲルシュテルン
SP:SEED
前回のヴァリアブルストライク黄昏をより近接使用に調整した機体で、<ブレイヴエンプレス>の質量に耐えられるよう関節系統の強化が図られておりオプションにはなるがステージ次第では、フィンファンネル・脚部ミサイルが搭載されることもある。
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