ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第21話〜ストライクは伊達じゃない〜

「さぁて、派手に行こうか!」

絢香のウイングゼロドレイクが可変形態に変形すると脚部バーニアを噴かし速度を上げて更に加速。

「絢香さんが速い⁉︎小川さん、Sブースターに捕まって!」

「は、はい!」

沙希のレオパルドデュルガーがストライクSブースターのバックパックに捕まるとメインバーニアで加速を開始し更にコンテナブースターも使い尚も移動中のドレイクの横に追いつく。

 

「そのブースターは見掛け倒しじゃ無かったみたいだね、敵さんが見えてきた。」

「え?豆粒ぐらいにしか見えてないのに...あー俺がセンサーを近接仕様に調整してたからか。小川さん、見える?」

「はい、見えます...確認できるのが2機で1機はEZ8でもう一機はDXみたいです。」

 

送りますね、と沙希から送られてきた映像を響も確認する。

「2機だけ?もう1機は何処に隠れているんだ?」

「そんな事後で考えな!まずは目先の2機を仕留める、私と坊やが突っ込むから彼女さんは支援射撃!」

「いやまぁ、今はそんな事言ってる場合じゃないし」

「「了解(です...)」」

 

絢香のウイングゼロドレイクが人型に戻り手持ちのシールドにマウントしたままのバスターライフルで撃ち込みビームは確実にEZ8を仕留められたはずだった。

だが、その一撃はEZ8に当たる直前で搔き消える。

「粒子撹乱幕か...あのEZ8の仕業かね。」

「けど、接近さえ出来れば!」

 

ストライクはバックパックから実体剣のエンプレスブレードを抜きそのまま加速しEZ8とDXの砲撃をすり抜けDXに振り下ろす。

「こんだけ近ければ撃てないだろう!」

「相変わらずの脳筋野郎が!!」

舎弟、石崎 宗吾の発言とともに振り下ろしていたエンプレスブレードごとストライクが吹き飛ばされる。

吹き飛ばされた先でレオパルドに受け止めてもらいバーニア系統の損傷を軽減できた響だったが目の前に通常のガンプラバトルであれば存在しない物が現れる。

 

「Gファルコン⁉︎バトル中に支援類の投入はルール違反だろ!」

「そんなルール知った事か!サテライトキャノンでくたばりなぁ!」

DXがチャージを始めそれを阻止しようと近づいたりビームなどで狙撃するが、近づこうにもEZ8のミサイルなどで近づけずビームは粒子撹乱幕によって減退してしまいDXに当たっても大したダメージにはなっていなかった。

 

「見せてやろうじゃないか、ウイングゼロドレイクの力を。」

DXが粒子撹乱幕を散らしながらサテライトキャノンを放つのと時を同じくしてウイングゼロが背部ラックから予備のバスターライフルを持ち既に持っているバスターライフルと合わせて2丁持って構えると最大火力で放つ。

 

最初の内は互角かと思われていたが、徐々にDXの方が押され始めマイクロウェーブの送電が終わりサテライトキャノンが終了してしまう。

DXがバスターライフルの直撃を避ける為にGファルコンを前面に押し出すが、Gファルコンがバスターライフルの直撃に耐えきれず爆発を起こす。

 

「クソが!何なんだよアンタはぁ!」

Gファルコンが撃墜させると今度はGビットを5機ほど呼び出して絢香のウイングゼロに向かわせるが、ウイングゼロは向かってきたGビットの1機をビームサーベルで貫く。

「店主(仮)さ。2人にこいつらの相手は任せるよ、私は隠れてる支援機をやる。」

「了解!小川さん支援よろしく!」

「わ、分かりました!」

 

ウイングゼロが貫いたGビットをぶん投げバルカンで爆発させて可変形態を取ると脚部バーニアを噴かしてこの場から離れていった。

「拓哉の真似するわけじゃないけど、派手にぶちまけようか!」

ストライクがSブースターを噴かしGビットをビームサーベルで斬り伏せ、残った3機のGビットがビームサーベルをストライクに振りかざそうとするがそれに気付いたストライクがビームダガーを投擲し一機を落とす。

 

「続けて行かせてもらう!小川さんは引き続き足止めよろしく!」

「わ、分かりました!」

少し距離の空いてしまったGビットに向けて腰部メガ粒子砲を撃ち込み下から上に流して1機落とし残った最後の1機に、ビームダガーを投擲しGビットを撃墜しその隙にレオパルドがストライクに気を取られていたEZ8の背後に回り込む。

 

「これで決めます!」

「そ、宗吾さん!」

EZ8がビームライフルの照準を定める前に、レオパルドはその右手に持ったビームサーベルで右肩から袈裟斬りにした。

 

姿の見えない1機を探し始めた絢香だったが周辺にそれらしい影は見られず、どうしたものかと思いコンソールを弄りSPのアイコンを選択する。

「こんな時はこれの使いどきかね。あまり使いたくは無かったんだけど...」

 

ウイングゼロのゼロシステムが発動し敵予測が始まるとウイングゼロが絢香のコントロール関係なしに動き予測で導き出された方角へバスターライフルでビームを撃ち込み行く手にビル群が迫ろうとビームの出力を強制的にあげ破壊する。

撃ち込んだ方角のビル群がコンクリート片になった辺りで背中にバズーカを背負ったガードフレームを発見した。

 

「このシステムを使うと大抵武装が1つは使えなくなるから嫌だったんだけどねぇ。」

砲身が焼き焦げたバスターライフルを放り投げ代わりにビームサーベルを手に取りながら一歩ずつ着々とガードフレームに迫る。

「く、来るなぁ⁉︎」

「させないよ!」

 

ガードフレームがバズーカを構え砲撃しようとするがそれよりも早くウイングゼロのビームサーベルがバズーカの砲身を貫き爆発を起こしガードフレームの右手が誘爆。

持っていたビームサーベルをガードフレームの頭部に突き刺し地面に打ち付けると今度はガードフレームのビームサーベルを奪い左腕の関節にねじ込む。

そして、ウイングゼロのシールドを右腕の関節に突き刺し完全に身動きを取れなくする。

 

「捕まえたよ、もうアンタは逃げられない!」

ウイングゼロがガードフレームに跨るとガードフレームの頭部を殴り始め何発か殴った辺りで右手が砕けるが絢香は気にせず殴り続け、最終的に頭部を無理やり引きちぎった所でガードフレームから降参表示が提示された。

「やっと降参した...手こずらせてくれたじゃないか。」

ウイングゼロは地面に突き刺していたシールドを回収し可変形態を取るとその場を後にする。

 

「あの野郎やられやがった!」

DXが再びサテライトキャノンを放とうとするが展開していたリフレクターの一部をレオパルドに撃ち抜かれる。

「城戸さん!」

「ありがと!これで決める!」

エンプレスブレードとヴァリアントブレードを合わせ大型実体剣<天羽々斬>にするとバーニアを噴かしてDXに振り下ろしDXの左腕を斬り落とす。

 

「クソが!こんな奴に俺らが負けるはず!」

「これで決める、自分のした事を悔い改めろ!」

DXがビームサーベルをストライクの腰部メガ粒子砲に突きつけ爆発するが、それでも響の勢いは止まらずDXの右脇を捉える。

「チェストォォォォォォ!!!」

ストライクが右脇から天羽々斬で横薙ぎにしDXが上半身と下半身に分かれ爆発を起こす。

 

[YOU WIN!!!]

 

「お、終わったー!」

「お疲れ様、です...」

「2人とも良い動きだったよ。」

絢香が2人の頭をワシワシするとこの騒ぎの発端となっている3人の方へ行き何か話しているのを響は見届けると絡まれていた女性に声をかける。

 

「もう大丈夫ですよ、これで思う存分にガンプラバトルできますよ!」

「ありがとうございます。あの、もし良かったら連絡先を思いましたけど彼女さんにご迷惑でしたね。」

「か、彼女...⁉︎」

顔が赤くなった沙希をひとまず近くの椅子に座らせ、先ほどの女性と別れる。

「なんか懐かしいような気がするなぁ。そういや、絢香さんの方はどうなったんだろ。」

沙希の座っている椅子のとなりに腰掛け絢香の方を見ると話が終わったらしくこちらに歩いて来る。

 

「絢香さん、あいつらはどうなったんですか?」

「あぁ、それはね...」

そうして、話をまとめると今回は多目に見るが次やったら出禁というガンプラバトルは好きという彼らに情状酌量の余地を残した絢香の優しさでこの騒動は幕を閉じたのだった。




3人戦が久しぶりすぎてちゃんとかけてるのか不安になってるセルフィアです!

そろそろ新しい章に移ろうと思っているのが引き続き愛読頂ければ幸いです。

今回のガンプラ紹介!
ウイングゼロドレイク
武装:バスターライフル×2、シールド、バルカン、ビームサーベル
SP:ゼロシステム
ガンプラ施設、ホワイトベースの店主(仮)衣笠 絢香の現役時代の愛機。一度ガンプラバトルを引退してからメンテナンスを怠っていたので全盛期ほどのポテンシャルを活かしきれていないがそれでも余程の事がなければ普通に戦える。
近々オーバーホールを予定している模様。
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