ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第29話〜ガンプラ合宿・その3(終幕)〜

ガンプラ合宿2日目の朝、朝食を食べながら響がふと思った事を口にする。

「昨日のバトルを終えて俺のストライクには足りないものがある事に気付いた。」

「ほぉ、それで足りないものとは?」

 

同じく隣で朝食を食べていた拓哉が聞き返す。

「俺のストライク、射撃武装も足した方が良くないか?」

「「「今更(ですか...)???」」」

それを聞いた途端、部員全員が驚愕の表情を浮かべ声を揃えて聞き返した。

 

「小川さんまで⁉︎こうなったらとことん突き詰めてやる!」

朝食を食べ終えるまで、どんな感じにするか話し合いガンプラ制作ルームの一角に集まり制作準備を整えた辺りで木乃香が挙手する。

「はい、部長。」

「ドラグーンは?」

「積みましょう、はい拓哉。」

 

「フィンガーユニットは?」

「採用、はい小川さん。」

「ビームキャノンはどうでしょうか...」

「良いね!はい十六夜先輩。」

「SEEDの対応時間を3分に増やせたよ。」

 

「先輩ありがとうございます!あれ、滝沢先輩どこ行きました?」

会話の流れ的に続いてくると思っていた響だったが、周りに奏の姿が見えず思わず翼に尋ねる。

「奏はおやつ食べてくるって部屋に帰ったよ。」

 

先輩らしい、と改めてストライクを取り出し翼協力のもと武装作成に取り掛かり

数時間後、完成されたものを見て響たちはどこか見覚えを感じていた。

「これエグザFじゃん...」

「俺も途中からそう思ってたけど...」

 

完成したストライクを改めて見ると、頭部と胴体は変わっていないがバックパックが天羽々斬専用ジョイントに加えストフリのようなドラグーン付きの羽が付いており羽根と腰にビームキャノンが増え両手にはバスターライフルを腕部にフィンガーユニットも付き見た見は[エクストリームガンダムエグザフェース]だった。

 

「まぁでも、一度は試しだな。拓哉やらないか?」

「そうしてやりたいのは山々だが、俺も今新型作成に取り掛かっててな。」

そう言われて、拓哉の机の上を見るといつのまに用意してたのかガンプラの箱が積まれていた。

 

「ベースはダブルオースカイか?」

「おうよ、完成をたのしみにしてくれ。しかし何処かにバトルしてくれそうな人は...」

「あ!びっきーにたっくんどうしたの?」

突如現れた奏に先ほどの会話の内容を分かりやすく伝える。

 

「そっかー、対戦相手を探してるんだ。じゃぁ私が相手するよ!けど、タッグマッチの方が良い練習になる気がするし...」

「そういう事なら俺たちとやらないか?」

声の聞こえた方向を見ると前日に和解した海山高校の松本 大輝とその舎弟の石崎 宗吾がこちらに歩いてきていた。

 

「相手してくれるのか!滝沢先輩はどうです?」

「私は良いよー!そしたら、早速行こっか。」

4人は筐体を真ん中に挟みGPベースをセットする。

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard3,sity》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「城戸 響、ムラマサストライクエグザF。行くよ!」

「滝沢 奏、ケンプファー。狩りの時間だよ!」

「松本 大輝、アルケーブリザード。出る!」

「石崎 宗吾、ガンダムTX。行く!」

 

レバーを動かしガンプラを発進させる。

今回のステージはビルドファイターズで、メイジンのケンプファーアメイジングとレナート兄弟のジムスナイパーK9が死闘を繰り広げた市街だった。

 

「そう言えば2人で出撃って初めてじゃないですか?」

「そうだねー!でも、私とビッキーって前衛型じゃない?」

「う、確かに...この装備は一応遠近対応出来ますけど使うかどうか。」

「そこは使ってよ!私のケンプファー、ショットガンしか持ってないんだから。」

 

2人が軽く話し込んでいると、どこからか高熱源反応のアラートが鳴り響く。

[CAUTION!!!]

「先輩。前方から高熱源、多分サテライトとメガランチャーです。あれを試しても良いですか?」

「機体が変わってなければってやつかぁ、いいやよろしく!」

 

「了解です!バスターライフル連結、出力全開、これなら当たるだろ!」

ストライクが左右で持っていたバスターライフルを連結し迫ってくるビームに向け砲撃すると珍しく命中し、お互いに拮抗したままビームの放出が終わる。

「当たった⁉︎」

「なんでやった本人が驚いてるの...」

「いや、なんか当たったのが嬉しくて。」

 

当たった事に対し喜んだ途端、ビームが放たれた方向から全体が水色でカラーリングされた大輝のアルケーブリザードが背部のGNロングメガキャノンを折りたたみながら降り立ちその横の宗吾も前に響たちが戦ったDXを改修しサテライトキャノンが3本に増えた機体色変わらずのガンダムTXがサテライトキャノンを戻しながら降り立った。

 

「挨拶がてらの砲撃だがこんな簡単に防ぐとは...けど俺たちの申し出を受けてくれてありがとな。」

「いや、俺もちょうど機体の調整したいと思ってたからありがたいよ。」

「ならば!後は戦うのみだ。」

「兄貴、あのストライクは自分にやらせてもらえないですか。やられっぱなしっていうのも嫌なんで。」

 

宗吾の言葉を聞いた大輝のアルケーが行ってこいと道を譲ったのを感じとったガンダムTXと前方のストライクも歩き出してくる。

「今回は俺が勝たせてもらう。」

「いや、今回も勝つのは俺とストライクだ!」

「ほざけ!魔王剣!」

 

ガンダムTXの背部に背負ったサテライトキャノンの柄が外れリフレクターに接続されてると、響の勇敢なる皇后(ブレイブエンプレス)のような超大型ビームブレードが現れた。

「いきなり大技か...なら俺だって、SEED!」

[SEED system standby。Remaining until the time limit of 180 seconds。]

機体から蒼い粒子を放出したストライクがその粒子を天羽々斬に収束し、ガンダムTXの魔王剣に劣らずの超大型ビームブレードを形成するとバーニアを噴かしながら突撃。

 

「お前の魔王剣と俺の天羽々斬のどちらが先に折れるか一勝負と行こうじゃないか!」

「上等だ、おらぁ!」

周囲のビルを次々と斬り倒しながらストライクとガンダムTXは鍔迫り合いへもつれ込んでいった。

 

「アルケーブリザードに接近戦を挑もうなんてな!」

その頃の奏はというと、大輝の操るアルケーを相手にガーベラストレートで渡り合っていた。

「武装が殆ど近接しかないからね!」

次の瞬間、ケンプファーの持っていたガーベラストレートの刀身が音を立てながら折れてしまう。

 

「あらら、折れちゃった。けど予備ならまだあるんだよ!」

「ケンプファーが近接戦を仕掛けて来るって滅多に聞かねーぞ!」

アルケーはバスターソードをケンプファーは折れたガーベラストレートを投げ捨てコンテナからビーム太刀を抜刀し再びぶつかり合う。

 

「トランザムは使わないの?」

「あいにく今は調整中でな、このまま近接戦でやらせてもらう。」

何度か鍔迫り合い、一度距離を取ったケンプファーがコンテナから予備の太刀を引き抜き突撃する。

「そう!てっきりトランザムが無い私への当てつけかと思ってたよ!」

「俺はそんな舐めたバトルはしない!」

 

言い切ったアルケーがバスターソードを振り下ろすがケンプファーがビーム太刀と太刀をクロスさせて受けきると代わりに腕部ガトリングをアルケーの頭部に押し付けて連射し、数秒で頭部が吹き飛ぶ。

「よりにもよってガンダムNT-1のガトリング⁉︎」

「そうだよ、何処にも自分を倒した機体の武装を付けてはいけないとは書いてないからね!」

 

先ほどから続いているストライクとガンダムTXの鍔迫り合いは更にエスカレートするが、周囲のビルを瓦礫の山と化した辺りで天羽々斬にヒビが入ってしまう。

「天羽々斬が⁉︎ここままだと折れるのも時間の問題か...こうなったらフィンガーユニット展開!」

天羽々斬を地面に突き立て、代わりに右腕のフィンガーユニットを起動し右手が光り輝く。

 

「ブレイクフィンガー!」

再び振り下ろされたガンダムTXの魔王剣をブレイクフィンガーで鷲掴みビームを握りつぶすと、その様子を見ていた宗吾も驚きを隠せなかった。

「お前のゴットフィンガーは、ビルドナックルかよ!」

「似たようなもんだけどこれはブレイクフィンガーだ!」

魔王剣をへし折ったストライクがそのままガンダムTXのサテライトキャノンの3本ある砲門のうちの1本を握りつぶし一度距離を取る。

 

「よし!まずは1本!」

「これ以上やらせるかよ!ダブルサテライトキャノン!」

「いや!俺はやる!ドラグーン展開、全てを抱きし理想郷(スクイーズドアヴァロニア)!」

爆発寸前の1本をパージしたガンダムTXのサテライトキャノンを迎え撃つ形で両翼を広げ先ほどから展開していたドラグーンに加え、背部のビームキャノン・腰部ビームキャノン・両手に持ち替えたバスターライフルを構えハイマットフルバーストを放つ。

 

両者の威力は互角かと思われていたがマイクロウェーブの送電が終わった途端、拮抗が崩れサテライトキャノンの一門を飲み込んだ。

「相変わらずバケモンだなその機体は!」

「お褒めに預かり光栄と言っておこうか!」

爆発の衝撃によって地面に叩きつけられたガンダムTXを追撃する為にビームサーベルを振り下ろそうとしたストライクだったが後一撃の所でSEEDが終了する。

 

[SEED終了、粒子の消費を抑える為ビームの出力を制限します。]

直後、ビームサーベルのビームが小型ナイフ程に縮みガンダムTXのすぐ脇を突き立てるのみとなりガンダムTXに腹部を蹴り飛ばされ弾き飛ばされてしまう。

「残念だったな!これで俺の勝ちだぁ!」

「まだだ!まだ終わるもんか!」

 

ストライクが体制を立て直し、近くに突き刺さっていた天羽々斬を分割して持ちガンダムTXはビームサーベルを振り抜きお互いに突撃するがここで予め設定してい時間が訪れる。

[TIME OUT!!!]

「「引き分けか...」」

 

そう呟いた響のストライクは左腕が肩から飛ばされており、宗吾のガンダムTXは右腕が肩から飛ばされていた。

スクリーンが溶け響が宗吾と握手を交わしていた横で奏と大輝も握手を交わしており

どうやら、こちら側も決着がつかずに終わったらしく近々また決着をつけるそうだ。

 

その後、大輝達と別れ帰りのバスの中でグッスリと睡眠を取った響たちが最寄りの駅に降り立ち荷物を一度地面に下ろして背伸びをしていた。

「やっと戻ってきたわね!けど、家に帰るまでが合宿だからね。寄り道しないで帰る事、そして地区予選まで残り1ヶ月!それまでに色々と整えましょう!」

「「「おー!!!」」」

こうして響達、天ヶ崎高校ガンプラバトル部のガンプラ合宿は幕を下ろすのだった。




本編はちょっと期間が空いてしまいましたが、ガンプラ合宿編終了です!

UA数も6800を超えて嬉しい限りですね!読んでいただいてる方々には感謝の言葉しかないです( ̄▽ ̄)

さて今回のガンプラ紹介!
ムラマサストライクエグザフェース
武装:分割式実体剣[天羽々斬]、ビームキャノン×4、ドラグーン×8、バスターライフル、ビームサーベル×2、フィンガーユニット×2
SP:SEED
今回のガンプラ合宿で手にしたムラマサストライクの最終形態。ゼノン、エクリプス、アイオスの3形態をストライクに組み込み独自の要素として天羽々斬をバックパックに積んでいる。
響の弱点である射撃センスの低さは、前に奏のケンプファーに採用していたオートターゲット機能をストライクにもコピーしておりある程度は補正されているらしい。
SEEDに関しても翼が効果持続時間を3分に伸ばしてくれたので、SEED発動状態で勇敢なる皇后発動後も射撃戦が可能となった。
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