ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第3章〜地区大会〜
第31話〜纏うは紅、超新星〜


夏休みも終盤へ差し掛かり課題を全て終わらせていた拓哉は残る数日を新機体の制作に費やしていた。

「ここにコイツを取り付けて、と...出来た!」

 

机の周りには切り出したランナーや削りカスなどが散乱しており制作に集中していた様子が伺える中、満足そうに背伸びをしていた。

「今までのディスターブ、アヴァランチアズール、スナイパーカスタムに足りなかった高火力と近接戦闘に特化した俺の新しい機体。名付けてダブルオーガンダムセグエンテだ!」

 

今回、ダブルオーガンダムをベースにディスターブとアヴァランチアズールで足りなかった高火力に加えスナイパーカスタムでは足りなかった近接戦闘能力の2つを拓哉なりに特化させて新造したダブルオーをポーチにしまいウキウキ気分で響に電話をかける。

 

「もしもし、響か?ようやく俺の新型が出来たんだ、バトルしようぜ!」

[悪い!バトルしたのは山々なんだがまだ夏休みの課題が終わってなくて...え、ここ違う?ありがと小川さんってわけなんだ。]

「お楽しみ中ってわけか、邪魔したな。」

電話を切る直前、響がなにかを言いかけていたがあえて拓哉は聞かなかった事にして電話を切りどうしたもんかと取り敢えず街に出ることにした。

 

「響の後に電話したマリも実家に帰ってるしさてどうしたもんか、とりあえずゲーセンでも行くか。」

スマホをポケットに滑り込ませ、拓哉はゲーセンへ足を運びUFOキャッチャーなどには目もくれずフリーバトルスペースに向かうと後ろから声を掛けられる。

 

「おや、拓哉くんじゃないか。こんな所で会うとは奇遇だね。」

「ホントですね、翼先輩はどうしてここへ?」

「筐体がアプデしたと聞いて、早速試そうかと思ったのさ。」

「何か新しい機能が?」

「それは...」

 

そこから聞いた翼の話を纏めると、GPベースに登録していた機体の戦闘データを筐体のAIに反映させ自分の過去のデータと戦う事が出来るものだった。

「凄いですね、それで翼先輩は試しに来たんですか。」

「そうなんだけど、拓哉くんはどうしたんだい?ディスターブの調整かな。」

 

「今回はディスターブじゃなくて新型を作って来たんですよ!」

ポーチからセグエンテを取り出し翼に見せると翼の普段は低いテンションが上がったような気がした拓哉が翼にある事を提案する。

「その過去データとの戦い、俺にやらせてくれませんか?」

「それは願ったりかなったりだ!早速試そう、GPベースを借りて行くよ。」

 

筐体の相手側に翼が周り、拓哉と翼のGPベースをセットしてコマンドを入力し予め拓哉から借りていたディスターブを読み取り機に置きGPベースのデータをディスターブに登録するとディスターブのカメラアイに光が灯り準備が完了した。

「これでよしと、拓哉くん君の新型の性能を思う存分試そう。」

「了解です!でも、セットするのは俺のGPベースだけで良かったような...」

「それはバトルしてのお楽しみだよ。」

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「安藤 拓哉、ダブルオーガンダムセグエンテ。飛び立つ!」

 

レバーを動かし機体を発進させる。

 

 

「よし早速ってGNミサイルだぁ⁉︎そんなもん積んだ覚え...」

「あぁ、そうそう普段使ってる武装だけだと対策が立てやすいと思ってね。僕がGN機体に搭載しようと思ってたGNHWを装備させて貰ったのと僕の戦闘データも読み込んだよ。」

拓哉が疑問を口をした途端、それを横で見ていた翼が通信を入れ重要な事をしれっと言っていた。

 

「先輩ぃ!クソ、泣き言言っても始まらねぇか。薙ぎ払えよGNメガブラスター!」

第1陣のミサイルを掻い潜りながら右手に構えたGNメガブラスターを連射モードで放ち次々と撃ち落としていき、全て撃ち落とす頃にはディスターブとセグエンテの距離は目視で確認できる所まで近づくとディスターブからファングが射出されており、

 

「流石は俺の戦闘データだな、行けよ!ランチャービット!」

前方から向かって来たディスターブのファングに合わせ、セグエンテがランチャービットを2基射出する。

以前、奏のケンプファーに採用されていたプロトドラグーンのオートターゲットシステムを今回ランチャービットにも採用しておりディスターブのファングを正確に撃ち抜いていくが数はファングの方が多く最後はランチャービットがファング2基を巻き込んで自爆していった。

 

「御構い無しか、けどビームは友達ってなぁ!」

ファングとビットの空間戦が終わったかと思えばディスターブがGNソード(ライフルモード)でビームを撃ち込んできたので拓哉はスロットから脚部反射装甲を選択、膝に付いていた装甲が脛あたりまで降りるとディスターブの打ち込んできたビームを蹴り返しシールドに命中させ体制を仰け反らせたのを確認した拓哉が満足そうにGNバスターソードを構え直し突撃していく。

 

GNバスターソードがGN粒子を纏いディスターブの頭上から振り下ろされ対するディスターブがGNソードで受けようとするが質量の差が生じてGNソードの刀身がバチバチと火花を散らしながら音を立ててへし折れる。

「響の天羽々斬を参考にGNバスターソードを採用して正解だったな...さて性能テストが目的だからなどんどん行くぜ、トランザム!」

 

真紅に染まったセグエンテがディスターブに急速接近しGNバスターソードを再び振り下ろした瞬間、ディスターブの姿も真紅に染まりGNバスターソードの斬撃が宇宙を斬り逆にGNビームピストルでGNバスターソードを持っていた手元を狙われて弾かれてしまう。

そのまま宙に流れていったGNバスターソードを尻目に拓哉はトランザムからの派生スロットを選択する。

 

「トランザムエクスプロージョン!」

エクシアの状態だと全身のビーム発生器からビームの刃が展開されていたがダブルオーだと各スラスターから噴き出す粒子量が増幅され、GNドライヴからGN粒子による翼を展開して戦艦の残骸を足場にしながら加速してGNビームサーベルを振り下ろしそれにぶつけるようにディスターブがGNカタールを振り上げ何度か鍔迫り合いセグエンテが蹴りを繰り出し距離を取るとディスターブの全身からビームの刃が展開されこちらに突っ込んで来る。

 

「装備が軽い分あっちの方が身軽か...」

全身からビームによる刃を発振したディスターブのタックルを身をよじりながら最低限の動きで躱しつつGNメガブラスターで反撃を試みるが装備量の違いが災いして一向に当たる気配がなく、少し考えた拓哉がGNメガブラスターによる射撃を諦め背部の大型ビームソードをパージし腰裏のビームライフルも破棄し右手にGNビームサーベルを持つ事で推力を装備量分戻しディスターブへ突撃する。

 

「こ、れで、どうだぁぁぁ!!!」

今もなおビームサーベルを全身から展開しているディスターブにMSの残骸を投げつけ突進の勢いを弱め、その動きが止まった瞬間セグエンテのGNビームサーベルが左腕を肩から斬り落とす。

斬り落とされた衝撃で[トランザムエクスプロージョン]が終了したディスターブの頭部を戦艦に押し付けGNビームサーベルをその右肩に突きたて、

 

「これが俺とダブルオーの新しい力だ!エクスプロージョン・ノヴァ!」

両肩のGNドライヴから爆発する勢いで放出されているGN粒子による翼が予備のGNビームサーベルにながれこみ、響のムラマサストライクが持つ勇敢なる皇后(ブレイヴエンプレス)のような超大型ビームブレードを形成し戦艦の残骸に縫い付けていたディスターブに向け振り下ろす。

すると、振り下ろされる直前で自身で右腕をパージしたディスターブが回避を試みるが間に合わず頭上から一刀両断され爆発を起こした。

 

[YOU WIN!!!]

 

スクリーンが溶けディスターブとセグエンテを回収し、近くのソファに腰を落ち着け飲み物を片手に話し込んでいた。

「どうでした?俺の新機体、ダブルオーガンダムセグエンテは。」

「うん、どちらかと言えば近接寄りだけど全体で見ればバランスの良い機体に仕上がったね。」

 

「翼先輩にそこまで言ってもらえるなんて嬉しいですよ!ってすみません、響から電話が...もしもし響か?」

(課題全部終わったから遊び行こうぜ、とかか?)

[拓哉!課題手伝ってくれ!]

「は?そこに小川さんもいるんだろ?」

 

[いてしかも手伝ってくれてんだが、全く手を付けてなくてようやく半分終わった所なんだ。小川さんも優しいから...]

「はぁ...だからあれだけ課題は早めに終わらせておけって言ったよな?仕方ないから今回は手伝ってやるけど、何か奢れよ?」

[奢る奢る!HGでも焼肉でも!]

 

「そしたら、HGナラティブA装備でも買ってもらおうかな。」

[ぐっ...分かった、男に二言はない。]

「冗談だ、じゃぁまた後で。翼先輩、これからの響の課題を手伝わないといけなくてせっかく機体調整手伝ってくれるって言ってたのに。」

 

「大丈夫だよ。僕も奏から手伝ってって言われてるの放置していたから帰って手伝って来ようかな。」

「お互い苦労しますね...」

「そうだね。それじゃまた学校で。」

電話を切りセグエンテを受け取ってポーチにしまった後、翼と分かれた拓哉は待ち合わせ場所へ駆けて行った。

 

 




今回のお話は拓哉の新型のお披露目会でした!
課題は、拓哉と木乃香が前半に終わらせて沙希と翼が計画的に終わらせ奏と響が最後の最後まで溜め込みます。

ここで等々夏休みが終わってしまいましたが、次の話からまた新しい話を書こうと思っていますのでよろしくお願いします!

今回、繰り出した<エクスプロージョン・ノヴァ>は浅羽さんから!
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=11374616

今回のガンプラ紹介!
ダブルオーガンダムセグエンテ
武装:大型ビームソード、バスターソード、ビームサーベル×2、ビームライフル、メガブラスター
SP:トランザム、トランザムエクスプロージョン、エクスプロージョンノヴァ
拓哉が今までの機体からの発展系として作成した機体で、トランザムの運用を前提に作られておりエクスプロージョンはもちろんそれのさらに上の力を誇るノヴァを組み込みノヴァについては響の勇敢なる皇后を参考にライザーソードとはまた違う一撃技として編み出した。
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