ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第32話〜侍は紅を選びストライクは蒼を選びました〜

新学期の始まり

それは夏休みが終わった生徒たちにとって久し振りに友達に会えたり夏休みに起きた事を友達同士で共有したりなど交流の場になっておりそんな新学期は拓哉との会話から始まっていた。

 

「結局、小川さんと付き合えなかった...」

「しかもいざ言おうとした日が土砂降りで台風が接近するとは誰も思わないよなぁ。」

ガンプラ合宿の後、花火大会があり無事に沙希を誘えていた響だったが当日台風の接近により中止になったことを思い出しながら嘆いていたが

 

「けどまだチャンスはあるんだ。」

「ほぉ?それは一体なんなんだ?」

「それは、10月が小川さんの誕生日なんだよ!」

「マジかよ...とうとう誕生日を聞けたのか、部長に話して今夜は赤飯しかねぇ。」

「普段部長と何話してるの⁉︎」

 

そんな事を話しつつ迎えたHRを上の空で過ごし、時が経つのを感じながら放課後を迎えていた。

「やっと、新学期初日が終わったよ。この後ゲーセン行って対戦しないか?」

「悪いなまだ機体の調整が済んでなくて、バトルできる状態じゃないんだ。」

「そっか...じゃぁまた明日な。」

 

拓哉と別れた響はぶらりと街中を歩いていた。

「さて、1人だしゲーセンでフリーバトルでもして素直に帰りますか。」

思い立ったが吉日と、その足を行きつけのゲーセンへ向け早歩きで自動ドアを潜りフリーバトルスペースへ向かうと騒ぎの中心である5人を囲みながら人だかりが出来てるのを見つける。

 

(服装からしても松本たちじゃないけど、この状況は放っておけないな。)

「ちょっと待った!」

「あ?なんだお前は。」

「えーっと...この人達の知り合いだ!」

咄嗟の事で思わず言ってしまい上手く合わせてくれよと絡まれていた2人の方を見るとその意思を感じ取ってくれたのか言葉を続けてくれる。

 

「「そうです、知り合いです!」」

「知り合いか。」

「やだ、意外に素直...」

(おっと、あまりにもここにいる人達が素直すぎてオカマになるとこだった。)

「それで、何があったの?」

「それが...」

 

話を聞いたところ、先にいた彼の友人?の彼女が絡まれていた別の女の子を助ける為にバトルをしたが負けてしまいそこに彼が割って入りその会話の途中に自分が入ってきたという事らしい。

「話は大体分かったけど、3対1はフェアじゃないから俺も参戦させてもらう。」

「そんな!元はと言えば僕たちの事なのに手伝ってもらうなんて...」

 

「乗りかかった船だ、手伝わせてくれ。」

「すみません...」

「と言うわけで、俺も入って3対2でやらせてもらうぞ。」

「はっ!おもしれぇ、負けて無様な姿を晒せよ!」

5人が筐体を真ん中に挟みGPベースをセットする。

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「ストライクガンダムアーマメント 城戸 響。推して参るよ!」

「スサノオ 岡田 龍馬。いざ!」

レバーを動かし機体を発進させる。

 

今回のステージは、テロによる爆発が起こる前のラプラス官邸だった。

 

「城戸って言ったか、よろしく頼む!」

「あーうん、なんか喋り方が変わってるような気がするけどよろしく。」

ブーストを噴かしながら移動をしていると、同じようなタイミングで敵機が姿を現した。

 

「サザビー、ジO、キャベレイ、か。ファンネル持ちが2機とはめんどくさいな...」

「ファンネルなんて斬れば良いだけの話だ。」

「キャラが変わった途端、頼もしくなりすぎだろ...」

「もう射出されてるな、先手はいただくぞ!一の型、蒼龍烈火!」

腰から抜いた日本刀にプラフスキー粒子が蒼い炎へと姿を変えその炎を纏うとそのまま突き出し、蒼い炎が龍の形を形成し放たれていたファンネルをまとめて喰らっていった。

 

「俺のSEEDみたいな蒼い炎がファンネルを一直線上に呑み込んで行ったんだが⁉︎」

「あいつらの親玉っぽい赤のジOに攻撃は仕掛けず俺は手前のサザビーから仕留める!城戸はその隣のキュベレイを頼んだ!」

響が呆気に取られていた間に言い切った龍馬のスサノオはGN粒子を放出しながらサザビーと鍔迫り合いを繰り返しながら去っていく。

 

「お、おぉ...せっかちだな。けど、あいにくファンネルは舞姫のロストフリーダムで慣れてんだよ!」

背部バーニアで加速し、バスターライフル(低出力連射モード)を以前沙希との射撃訓練で身に付けたビームダガー投擲の要領でキュベレイのファンネルを撃ち抜き10基程その数を減らす。

「おらぁぁぁ!」

 

だが肝心な所で貯蔵粒子の尽きてしまったバスターライフルをキュベレイに投げつけそれをファンネルで撃ち抜かせ爆発、煙に紛れてスペースデブリを蹴りながら接近しキュベレイの正面に姿を現わす。

「バスターライフルは囮か⁉︎」

 

「その通り!そして終わりだ!SEED!」

[SEED system standby。Remaining until the time limit of 180 seconds。]

キュベレイの正面を陣取り響がスロットからSPを選択、機体に蒼い粒子を纏ったストライクが両腕のフェザーソードを展開しながらキュベレイの右腕を斬り伏せ逆のフェザーソードで胸部を貫き月基地にたたき伏せる。

 

「よし、と。またライフル投げちゃったよ、拓哉が見てたら言われるだろうな...」

直後、力を失い宙に漂うファンネルを見ながら地面に串刺しにしたキュベレイからフェザーソードを抜き折りたたむとその場を後にした。

 

「これで最後か!」

その頃、龍馬のスサノオはサザビーの射出してきたファンネルを全て斬り伏せていた。

「二の型、月華乱舞!」

サザビーのファンネルを全て斬り伏せたスサノオが空いていた左手にも雲龍を持たせると、2刀流でシールドに斬りかかりまるでチーズを割くかのように綺麗な切断面を残しながらシールドを斬り落とすが次の瞬間、トドメを刺そうとしたスサノオの左腕は肩から吹き飛んでいた。

 

「隠し腕だと⁉︎原作には無かったはず...」

「かの名人様も言ってんだろ?ガンプラは自由だってなぁ!」

片腕を失った事で一気に優位性が崩れ、サザビーの両手・股間サーベルによる3刀流を右手の日本刀でのみで捌いていたスサノオだったがスペースデブリにぶつかってしまう。

「これで堕ちろよ、サムライもどきぃ!」

「残念ながら落ちるわけにはいかないな、トランザム!」

 

直後、紅い残像を残しながらサザビーの正面から姿を消したスサノオは日本刀を腰に戻し代わりに抜いたGNビームサーベルをサザビーの喉元に押し当て胸部の「トライパニッシャー」を起動し零距離でぶっ放した。

「片腕でもなくなると剣技使えないんだよな...しかも思いのほかダメージ負ったし...」

胸部に大穴を開けて宙に漂っていったサザビーを尻目に胸部から煙を出し続けているスサノオもその場を後にして先程いた場所へ戻っていく。

 

「そんな強敵だったの?」

「いやそこまでだったんだけど、不意を突かれてつい。って城戸の機体蒼いな。」

「そういう岡田くんの機体だって紅いじゃないか。」

再び合流した響と龍馬がお互いに機体を見ながら感想を零しつつ無事だった事に安堵していた所には、ジOが立ちはだかっていた。

 

「俺を目の前にしてそんな軽口を叩けるほど余裕そうだな。」

声を聞くだけでも怒っているんだろうな、と内心響は思いつつ口を開く。

「別に余裕じゃないけど。さぁ、鬼退治と行こうか!」

「おう!主役は俺たちだ!」

「行けよ、ドラグーン!」

 

ストライクの両翼から射出された8基のドラグーンは隕石の破片やMSの残骸を盾にしながらジOに包囲攻撃を仕掛ける。

「ドラグーン如きで俺を落とせると思ったら大間違いなんだよ!」

ジOの背後に付いているブースターかと思っていたボックスが2つに分離し隠し腕へと姿を変え4本のビームサーベルで近づいてきたドラグーンを瞬く間に斬りきざんでいった。

 

「あん?あいつらの姿が見えねぇが一緒に切っちまったか?」

「ところが!」

「ぎっちょんってな!」

ドラグーンに気を取られていたジOにストライクが右から現れ隠し腕の1本をスサノオが左から姿を現し右腕を斬り落とし、体制を崩すと続けてMSの残骸を投げつける。

 

「クソ!あいつらふざけやがって⁉︎」

「岡田くんスイッチ!」

「了解!」

ジOが投げつけられた残骸をこちらに投げ返してくるのに合わせ、ストライクがSEED粒子による簡易式ドラグーンを飛ばす事で相殺しそこに背後に回ったスサノオがGNビームサーベルを取り出し振り上げ残った左腕も斬り落とす。

 

「この俺が、こんな、ところで...」

「「俺が」」

「「俺たちが」」

「「桃太郎だ!」」

何処からか法螺ぶえが聞こえたような気がしてる中、ジOの胸部にストライクのフェザーソードとスサノオのGNビームサーベルが突き刺さっておりカメラアイから光が失われていった。

 

[YOU WIN!!!]

 

スクリーンが溶ける頃には絡んでいた連中は誰も残って居なかったので、諦めて響たちは近くのイスに腰掛けながら響が口を開く。

「あー勝てて良かったね、岡田くん。」

「そ、そうですね...」

「なんかバトルしてる時とキャラ違くない?」

 

「よく、言われるんです。開放的な気持ちになるとつい出てしまって...」

「そうなんだ、って!俺そろそろ行かないと。」

「すみません、助けて貰ってしまって。」

「ガンプラファイターは助け合い、だろ?そう言えば、君は何処の学校なんだ?」

「あ!自己紹介が遅れてしまってすみません。僕は武蔵野高校1年の岡田 龍馬です。」

 

「よろしく、俺は天ヶ崎高校1年の城戸 響。武蔵野って事は地区大会で会うかもね。」

「その時は全力でやりましょう。」

「あぁ!それじゃ地区大会で!」

呑んでいたMAXコーヒーを空き缶入れに捨てると響は自宅へ足を運ぶのだった。

 

 




最近、暑くなってきたからかあまり外に出歩かなくなったセルフィアです。
今回のお話は地区大会の前々日弾となっていて、そろそろ地区大会が始まります!
やっと、物語も中盤に入れたので引き続きお付き合い頂けると嬉しいです。

今回のガンプラ紹介!
ストライクガンダム アーマメント
武装:バスターライフル×2、ドラグーン×8、シールド兼用フェザーソード×2、ビームサーベル×2、レールガン×2
SP:SEED
ガンプラ合宿で使用したストライクガンダムエグザFをムラマサストライクとしてのストライカーパックに調整した機体で、ムラマサストライクの特徴だった[天羽々斬]を敢えて装備せず代わりにシールド付きのフェザーソードを両腕につける事でバランスが良くなりむしろ性能面では向上している。
ウイングゼロのバスターライフルが翼の手によって低出力連射モードが組み込まれ今までは高出力高火力で数発しか撃てなかったものがこれによって通常のビームライフルと同じくらいの連射性と継続性を手に入れた。
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