ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale 作:セルフィア
「ほら試合のアナウンス始まったよ!琴音さん帰らないと、ん?」
「あ、やっと見つけた。笹原先輩帰りますよってあ...」
一向に帰ってこない琴音を心配してか迎えにきた人の顔を見た響と相手の方も響の顔を見て固まる。
「「あの時の」」
声が重なった瞬間、琴音を含むその場にいた全員が首を傾げていた。
「何処かで聞いた高校名だと思ってたけど、まさか琴音さんの所だったとは...」
「僕もまさか笹原先輩の知り合いだとは...」
「あら知り合いだったのね、それはまぁいいとして龍、帰るわ。」
「え⁉︎分かりましたよ!それじゃ城戸くんまた後で。」
龍馬と琴音が立ち去った後、木乃香達に龍馬との出来事を話し仕切り直すため木乃香が手を叩いた。
「さ、気を取り直してメンバー決めましょうか。クジ引きといきたい所だけど城戸くん沙希ちゃん奏は機体の損傷が激しいから3回戦は私と拓哉くんで行きましょうか。」
「部長連戦ですけど大丈夫ですか?」
「前の試合で私のバンダースナッチ目立った損傷なかったから大丈夫よ、ブランシェに換装するけどね!」
そう言った木乃香がポーチからブランシェユニットを取り出しバンダースナッチから換装して改めてしまい直した所でアナウンスが流れる。
[第10コートで天ヶ崎高校対星章学園の試合を行います。選手はコートへ移動してください。]
「さぁ、行くわよ!」
「了解!」
コートへ向かい挨拶を済ませた4人が筐体を真ん中に挟み移動するときに木乃香が拓哉に疑問を投げかけていた。
「ねぇ、拓哉くん。さっきの人拓哉くんの事知ってそうな感じしなかった?」
「そうですか?俺、見覚えないんすけど...」
腑に落ちなそうな木乃香と拓哉がGPベースをセットする。
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard5,city》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START》
「ストライクブランシェ、今井 木乃香。殲滅を始めましょうか!」
「ダブルオーガンダムセグエンテ、安藤 拓哉。飛び立つ!」
レバーを動かし機体を発進させる。
今回のステージはUC episode4でユニコーンとシャンブロが戦闘を繰り広げた市街だった。
「それにしても、あいつから聞いてた通りてんこ盛りなんですね。」
「それから改修を重ねて関節周りは完璧よ。」
初めて響にお披露目したように空中でくるりと一回転したが以前のようにギシギシとは言わなかった。
「味方にすると頼もしいってこういう事なんだろうな...」
「さて、そろそろ地面に降りる?それとも吹き飛ばす?」
「先輩は手の内を隠すって事を覚えてください、とりあえず降りますよ。」
後輩に呆れられた⁉︎と、多少落ち込んでいた木乃香だったがすぐに思考を切り替え地面に降り立ち、そこでちょうど相手方も同じ事を考えていたのか正面から姿を現わすが現れた機体を見て拓也が口を開く。
「お?何処かでみた顔だと思ってたけど、相方は違うようだがあの時のセラヴィーか!」
「やっぱり知り合いだったの?」
「この前、響とフリーで戦った時の人だったんですけど全く顔覚えてなくて今思い出しました。」
「そう...女の子の顔は覚えてるのに、いつかマリちゃんから刺されても知らないからね...」
今度は木乃香が呆れつつGNソードを展開し、セラヴィーの隣にいるズゴックに斬りかかる。
「謝っておきます。よし先手は取られたけど、こっちも始めるか!」
GNメガブラスターを両手で構えビームを撃ち込むがこちらはセラヴィーのGNフィールドに防がれてしまい
直後、セラヴィーの全身が紅く染まり拓哉の目の前から姿を消す。
「相変わらずかてぇな!しかもいきなりトランザムとは...けどな今回は俺だって積んでんだよトランザム!」
再び拓哉の目の前に現れたセラヴィーがビームサーベルを振り下ろす直前でセグエンテの全身も紅く染まりビームサーベルが空を斬ったと同時にGNメガブラスターから持ち替えたセグエンテのビームサーベルがその腕を斬りとばし
そのままの勢いで逆手に持ち替えたビームサーベルを突き立てるが横から飛んできたシールドビットに今度は防がれてしまう。
「厄介な盾だな...っ⁉︎」
ビームサーベルを戻し代わりに大型ビームソードを取り出し、1基ずつ斬り伏せていくが数基落としたところでセラヴィーのレールガンによってセグエンテの右脚が吹き飛ぶ。
「よくあいつこれ対処出来たな!こうなったら俺のとっておきを見せてやらぁ!トランザムエクスプロージョン!」
GNドライヴから放出している粒子量が増幅され翼を形成し各コンデンサーからも粒子が漏れ出す中、先程吹き飛ばされた右脚からも噴き出しそれはまるでOOのキュリオスのようだった。
「そういや、セラヴィーの人一切喋らないな...この前もそうだったけどバトル中ら静かになる人なのか?まぁいいか、行くぞセグエンテ!」
両肩の翼を羽ばたかせシールドビットを斬り伏せながらセラヴィーに接近すると、再びレールガンとガンビットによる射撃を行ってくるがセグエンテの周囲に貼られたGNフィールドに阻まれ射撃を諦めたセラヴィーが残ったシールドビットを前方のセグエンテに向け展開していた。
「いくらシールドビットを積み重ねようとな...あいつの盾に比べたらどうってことないんだよ!エクスプロージョンノヴァ!」
近づくのを止め地面にしっかりと脚をつけて両肩のGNドライヴから勢いよく噴き出していた粒子による翼が両手で構えた大型ビームソードへ収束、勇敢なる皇后に劣らずの超大型ビームソードを形成しセラヴィーの正面に貼られた4重のシールドビットを次々と粉砕していき最終的にGNフィールドを張ったセラヴィーごと斬り裂いた。
一方で木乃香はというと
「あーもう!なんなのこのアメイジングフルアメイジングフルズゴックは!」
勢いよく斬りかかった木乃香だったが、腕と一体化しているGNソードに防がれ背部ビームキャノンを撃たれそれを防ぎ距離と取りながら戦っていた。
「ストフリじゃなくてズゴックをベースにした辺り、ジオン好きなのが見て取れるわね。」
続けてドラグーンを4基射出するが、あちらもドラグーンを8基射出し撃ち合いになり残った3基をヴェスパーで撃ち落としメガキャノン(弓モード)にトリアイナをかけスロットから[射撃強化]を選択する。
「さぁ、今回も派手に行きましょう?吹き飛べ
メガキャノンに掛けられたトリアイナがビームランスを展開しながら音を立ててズゴックへと突き刺さったように見え辺りに黒煙が立ち込めた。
「これでどうかしらって...嘘でしょ?」
「この攻撃は予想外だったが、俺のズゴックはタフなんでなぁ!」
フィールドに流れた風が黒煙を散らし、正面を向いた木乃香が見たのは左腕を失ってはいるものの十分戦闘が可能なズゴックだった。
「直撃コースじゃなかった?なら近づいて!」
ブランシェがGNソード(ライフルモード)で射撃を行いつつブーストを噴かし近づこうとするがズゴックのミサイルによって距離を詰められずにいると、突然脚部ヴェスパーが爆発を起こす。
「これは、アメズゴの腕のアレ⁉︎それにしてもアレの名前って何なのかしら...」
爆発が起きた方向を向くと有線によって繋がれたアメイジングクローが蠢いており木乃香がバルカンを連射し有線を切断する。
「ここは一度距離を...きゃぁ⁉︎」
「逃がさん!」
一度距離を取ろうとしたブランシェだったが、追撃で放たれたミサイルを避けきれず地面に叩きつけられてしまう。
「これで終わりだ!」
「私たちはまだ終われない!」
「なにを今更...ヴォワチュールリュミエールだと⁉︎」
ズゴックがトドメを刺そうとGNソードを振り下ろした瞬間、ブランシェの右肩にある翼からヴォワチュールリュミエールによる光が迸り地面に叩きつけられるがメガキャノンでズゴックを挟み引き金を引いたと同時にブランシェの胸部に構わず振り下ろされたGNソードが突き刺さり直後ズゴックは爆発を起こしその爆発にブランシェも巻き込まれ爆発を起こした。
[YOU WIN!!!」
スクリーンが溶け、対戦してくれた選手と挨拶を交わし客席へ帰るとここに来て昼休憩のアナウンスが流れる。
[続く準決勝は、昼休憩を挟んだのち行います。選手は休養をしっかりと行ってください。]
「さすが地区予選ともなると昼休憩挟むか、拓哉お湯入れに行こうぜ。」
試合会場の休憩スペースにあるポッドでお湯を入れ観覧席に戻って3分待っていた響と拓哉だったが、先に響が蓋を開け食べ始め
「おい、まだ3分経ってないぞ...」
「知らないのか?カップラーメンって2分が美味しんだぞ?」
そうして、響たちは思い思いのご飯を食べながら昼休憩を過ごしたのだった。
もう9月が終わるのにまだまだ暑い日が続いていて外に出る気がほぼ起きないセルフィアです。
今現在、沙希と木乃香と奏の新機体を考えているので地区大会終わった頃に出せれば良いかなぁ。
今回のガンプラ紹介!
アメイジングフルアメイジングズゴック
武装:腕部一体型GNソード、ドラグーン×8、アメイジングクロー×2、ビームキャノン×2、3連ミサイル×2、実体ナタ×2、頭部メガ粒子砲
SP:なし
アメイジングストライクフリーダムならぬアメイジングズゴックのフル装備ver。ズゴックをベースにした事で付けられない武装もいくつかあったがそれでも十分な武装を持ち圧倒的火力で殲滅する事を得意としている。
両手がズゴックなためビームライフルを持てないという欠点を持つがドラグーンやアメイジングクローと言った遠隔操作兵装があるのでそこまで困らなかった。