ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

45 / 62
第37話〜それぞれの想いを胸に秘めて〜

昼休憩が終わり客席へ戻った天ヶ崎メンバーだったが翼が全員から機体を預かりメンテナンスに入ると黙々と作業を開始していた。

「さて、この中で戦える機体を持ってるのは?」

「俺は一応ビルドプロミネンスあるけど、準決勝で通じるかどうか。」

 

「こっちはまだ脚を直せばセグエンテいけるが連戦はちょっとな...」

「私はアルケインなら...」

「ショットガンしか武装のないケンプファー!」

「そして私はブレイヴァー、と。私と拓哉くんは除外で城戸くん、沙希ちゃん、奏だけど城戸くんについては翼くんから発表があります。」

「決勝までにはストライク直せるから準決勝は休んでくれ。」

 

「という事は?」

「準決勝は沙希ちゃんと奏の2人ね!」

準決勝に出る人が決まった所で会場のアナウンスが流れだした。

[第4コートで潤雪高校対天ヶ崎高校の準決勝試合を行います。選手はコートへ移動してください。]

 

「翼くん!私のケンプファーに組み込めそうな武装ある⁉︎」

「射撃武装しかないね...一つ提案なんだが僕のトールギス、奏なら使えるだろ?」

「当たり前でしょ!翼さんに使えて私に使えないはずないよ。」

翼からトールギスⅢイガリマを受け取り、ケンプファーを翼に預けポーチへしまってコートへ向かおうと沙希に声をかけるため沙希の方を向くと響からなにかを受け取っていたので少し間をおいて

 

沙希と共にコートへ向かうと少し遅れて相手方の選手がコートに現れ沙希たちと挨拶を交わして4人は筐体を真ん中に挟みGPベースをセットする。

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard13,tundra》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「小川 沙希、G-アルケインフルブラスター。行きます!」

「滝沢 奏、トールギスⅢイガリマ。狩りの時間だよ!」

 

レバーを動かし機体を発進させる。

 

今回のステージは氷柱が軒を連ねる氷山地帯だった。

 

「映像だから寒くない筈なんだけど、なんだか寒くなってきちゃうね。」

「そう、ですね...場所がらヒート系武装積んでこなくて良かったです...」

ゲートを通過し氷山を蹴ってジャンプを繰り返すG-アルケインフルブラスターとハイパーバーニアの推力で飛行を継続できるトールギスⅢがステージ中央を目指していたがその途中で改めてアルケインを見た奏が唐突に口を開く。

 

「あれ?沙希ちゃん左肩のそれって...」

「城戸さんから借りました、使う機会が無いと良いんですけど...」

響から借りた武装の話をしようとした所でアラームが鳴り響いた。

「三時の方向に熱源2です...」

「こちらでも確認したよ!相手は...トリコロールカラーのゴッドガンダム?と黒いデスティニーガンダムだね!」

 

奏の言葉が終わるか終わらないかの辺りで2機の脇をよく分からない熱エネルギーが掠めていきその方向にバーニアを噴かして近づくとゴッドが先ほどの熱エネルギーを打ち出した構えをしていたのとデスティニーが仁王立ちでこちらを待ち構えていた。

 

「俺のこのマスターゴッドガンダムと踊ってもらおうか、素敵なお嬢さん方!」

「こっちが恥ずかしくなってくるからやめてくれ...」

「ごめんなさい...ダンスはちょっと...」

「沙希ちゃんたぶんそう言う事じゃないと思う。」

 

そう言った奏がG-アルケインフルブラスターの前に歩み出ると同じように相手方のデスティニーがこちらに目線を向け

「黒と白、どちらが強いか白黒つけようじゃないか。」

「上手い事言ったつもりか!と言うわけで沙希ちゃん、あのゴッドもどきは任せた!」

 

直後、トールギスⅢイガリマがビームサイズを目の前のデスティニーはフラッシュエッジをぶつけ鍔迫り合いへ発展しその場から急速に離脱していった。

取り残されたG-アルケインフルブラスターとマスターゴッドは離脱していく様を眺めつつ改めてそれぞれの獲物を手にG-アルケインフルブラスターは引き金を引きマスターゴッドはバックパックを展開しブーストを噴かす!

 

「関節部分を的確に狙ってくるとは中々の腕前だ!」

「ビームを潰して...⁉︎」

G-アルケインフルブラスターのスナイパーライフルによる射撃は的確にマスターゴッドの関節を撃ち抜くはずの放たれたビームは全て殴り潰され接近を許してしまうが、胸部を狙った拳をスナイパーライフル下部のビームジュッテで防ぎつつ一度距離を取り大型ビームブレードを構えたマスターゴッドに対抗する為スナイパーライフルをラックに戻し代わりに大型ビームライフルを両手で構える。

 

「ほぉ、超近接機体であるこの俺と押されてるとはいえ喰いついてくるとはな!近くに近接機体の相方がいて戦い方を見てると見える。」

「そうですね...私にとって大切な人が隣に...!」

マスターゴッドの振り下ろされた大型ビームブレードを対艦ライフルのビームサーベルを起動し受け流すと両腰の拡散ビーム砲で吹き飛ばす。

 

「これで...⁉︎」

「ふん!はっ!」

マスターゴッドを吹き飛ばした直後展開したソードドラグーンに加えマイクロミサイル、拡散ビーム砲、バルカン、対艦ビームライフル、ビームガン、アームガトリングといった全身の銃火器を用いた攻撃は体制を立て直したマスターゴッドがビームサーベルを2刀流で構えその場で回り始めてると竜巻のような物が発生しG-アルケインフルブラスターの放った弾丸やビームを全て巻き込んでいった。

 

「正直驚いたがこれで終いと行こう、ばぁくねつ!ダークネスゴッドフィンガー!」

「城戸さん力を貸して下さい...!ブレイクフィンガー!」

赤と黒が混じったフィンガーに先ほど響から借りたムラマサストライクのフィンガーユニットを腕にハメ、ぶつけたブレイクフィンガーだったがG-アルケインフルブラスターの機体特性に合わなかったのか出力が思ったよりもでず徐々に押されてきた沙希のブレイクフィンガーがヒビが入った瞬間砕けてしまいそのまま右腕が潰されてしまうがその左腕にはビームガンが握られていて

 

「ただではやられません...!」

「相打ち覚悟か面白い!」

右腕を握りつぶし過ぎ去ろうとしたマスターゴッドの胸部に突きつけたビームガンからビームが放たれる、その瞬間マスターゴッドの左腕も輝きを放っておりお互いに胸部を貫き爆発を起こした。

 

一方の奏はというと

「全く!この機体じゃなかったらもうやられてたよ!」

デスティニーの高出力ビーム砲の射撃をハイパージャマーを用いた強制ロックオン解除を交えながら躱していた。

 

「そらそらそら!どうした逃げるだけかぁ⁉︎」

「たしかにこのまま逃げ回っててもいずれ限界がくる...なら私がやる事は!」

続く射撃に合わせトールギスⅢイガリマのメガキャノンが火を噴き両者のビームがぶつかったように見えたが実際はギリギリの所ですれ違いデスティニーは高エネルギー長射程ビーム砲をトールギスⅢイガリマは右側のメガキャノンを撃ち抜く形となり爆発を起こす。

 

「やってくれたな...」

デスティニーが光の翼を展開しながらビームライフルを撃ち込んでくるが、トールギスⅢイガリマは両翼を前方に展開しグローブ形態へ移行しビームを防ぎつつデスティニーの前に躍り出るとグローブ形態を解きビームサイズを振り上げる。

「死神のお通りだよ!」

「そう簡単にやられるか!」

 

さすが準決勝と言うべきか武装の切り替えが早く振り上げられたビームサイズをバックパックから伸ばしたアロンダイトで受け止めてそのまま掴み斬りはらい

その後もアロンダイトとビームサイズによる鍔迫り合いを繰り広げていたが、トールギスⅢイガリマのシールドから射出したビームワイヤーがデスティニーの脇腹を貫き体制を崩すとその隙を見逃さずアロンダイトを絡めて斬り捨てる。

 

「翼くんの言葉を借りるなら死神の姿を見たものは消さないとってね!」

「小癪なぁ!」

トールギスⅢイガリマが追撃でビームサイズを振り下ろそうと鎌を振り上げた瞬間、デスティニーの右手が輝き右脚が爆発を起こしよろけてしまうが後方にブーストを噴かして壁に激突しながらもビームサイズで切り取った氷柱を数本投げつけ

 

「氷柱なんて投げやがって...」

「氷柱だけだと思うでしょ?ところがぎっちょん!」

投げられた氷柱をパルマフィオキーナで蒸発させ辺りに舞った雪煙と機体色が白のお陰でデスティニーの視界から外れたトールギスⅢイガリマが再びビームサイズを振り上げデスティニーの片腕を斬り飛ばしそこからのタックルで地面に叩きつける。

 

「貫け、メガキャノン!」

「離せ離せよぉ!」

左脇に抱えたメガキャノンをデスティニーの胴体にグッと押し付けチャージを始めている間にもなんとか逃れようとパルマフィオキーナでトールギスⅢイガリマの頭部を鷲掴んで剥がそうとする中とうとう頭部が爆発を起こすがそれと同時にチャージが完了しおもむろにその引き金を引きドゴォォォ!と音を立てながら近くの氷柱ごとその一角を吹き飛ばした。

 

[YOU WIN!!!]

スクリーンが溶け対戦してくれた選手と挨拶を交わし観覧席に戻った沙希たちは、ちょうど試合が終わったらしい映像を見て固唾を飲んだ。

「準決勝で出なかったという事はやっぱり決勝には出てくるよな...」

「良いじゃねぇか、見せてやれよお前の覚悟ってやつを。」

「そうだよ、君に全てを託す。」

 

そう言い渡された翼から修理の終わったストライクを受け取りポーチへしまった所で、待ちに待ったアナウンスが流れる。

[只今より第1コートで天ヶ崎高校対武蔵野高校の決勝試合を行います。選手はコートへ移動して下さい。]

 

地区予選決勝が今始まろうとしていた。




最近追加されたガンダムブレイカーモバイルの追加ストーリーをワクワクしながらゆっくりとプレイしてるセルフィアです。

近々、各員の戦闘スタイルと正反対の機体を作ってバトルする回が書ければなと思ってます!

今回のガンプラ紹介!
G-アルケインフルブラスター(準決勝仕様)
武装:スナイパーライフル、大型ビームライフル、ビームサーベル×2、ビームガン×2、アームガトリング、拡散ビーム砲×2、フィンガーユニット
SP:なし
今回、準決勝にあたってレオパルドデュルガーのアームガトリングに加え響のムラマサストライクのフィンガーユニットを借り受け装備した最終決戦仕様。
マスターゴッドの近接攻撃を押されていたとはいえ目立った損傷なく受けれるまでに機体調整がされており、差はあるものの遠近対応型になった。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。