ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第42話〜運用テスト始めます〜

「何かが足りないのよ。」

「あぁ、何かが足りないね。」

「その何かが...」

「「「分からない。」

 

それは旅行から帰宅し数日たったある日の事

以前素組していたフリーダムに必要だと思うものを加えていき一通り組み終えちょうど近くにいた翼と奏にどうか聞いてみたが2人も同じような反応しか帰って来なかった。

 

「どうしましょうか。」

「1番はバンダースナッチと似たような武器構成にするのが良いんだけどね。」

「そうなんだけど、フリーダムにミサイルを付けるのはなんか違うっていうか...」

そう言いつつもミサイルを脚部に付けてみたがしっくりこず代わりに付けてみたヴェスパーも違ったらしい。

 

「ミサイルはもう付けないとしてバンダースナッチ・ヴレイヴァー・ブランシェからアイデアを取るとしたら弓かメガキャノンなんだけど...」

「それか他のメンバーから取るとかは?」

「響くんの天羽々斬・拓哉くんのGNソード・小川くんの大型ビームライフルだね。いっそのこと拓哉くんのGNメガランチャーみたく大型ソード+大型ライフルを合わせた兵装を作るっていうのも。」

 

「そうなのよね〜、そう言えば今日は沙希ちゃんたちいないの?」

「ん?あぁ、響くんは修行に拓哉くんは新型を作るためにOOを全話視聴中で小川くんは響くんの修行の付き添いだそうだよ。」

「もうあの2人くっつけば良いのに...取り敢えずバトルして今のフリーダムの感覚を確かめたいわ。」

 

「あ、私もダハックのテストしたいかも!」

「それは構わないが、1年組は居ないから1人足りないね?」

「そういうと思って呼んでおきました。」

「何をやるのか分からないけど、お姉ちゃんに呼ばれてきました♪」

 

「「断る事を覚えよう??」」

「っていうか舞姫ちゃんの学校からウチの学校までって早くても30分くらいかかったような気がするんだけど...」

「そんな細かい事は言いっこなしですよ!」

 

唐突に木乃香の後ろから木乃香の妹、今井 舞姫が姿を現しその光景に翼と奏は突っ込まずにはいられなかった。

「こほん、まぁとにかく試合形式は2対2の時間制でよろしく。」

4人は筐体を真ん中に挟むとGPベースをセットする。

≪Battle Damage level set to B≫

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「今井 木乃香、フリーダムガンダムバンダースナッチ。殲滅を始めましょうか!」

「今井 舞姫、ロストフリーダムレーヴェ。殲滅を始めるか。」

「滝沢 奏、ダハック!狩りの時間だよ!」

「十六夜 翼、ストライクガンダムtype:S。さぁ行こうか。」

 

「「「は???」」」

「?どうした...」

んだい、と翼の言葉が終わる前に4機はゲートから飛び出していた。

 

「そのストライカー私知らないんだけど!」

「それはそうだよ。だって最初から響くん用に作ってた試作ストライカーだからね。」

「ずるい!後輩ひいきなの⁉︎」

「どの口が言ってるのかな?」

 

「な、何を根拠に...」

「君が響くんが落ち込んでる時に妹を向かわせたりちょくちょくバンダースナッチとブランシェを貸し出してる事を知ってるからね。」

「んぐっ⁉︎と、ともかくバトル開始よ!舞姫!」

「分かったよ、お姉ちゃん!」

 

いつもなら開幕早々大技を撃つ木乃香だが、今回は試運転という事もあり舞姫の基本戦術である一撃離脱を真似る事にしたようだ。

「原作にビームを吸収する機能はなかったよね⁉︎」

「ふっふっふぅ、作り込みだよ作り込み!」

 

「自慢げにしてるところ悪いね。作ったの僕なんだけどっておっと...」

「ちょこまか避けないでくださいよ十六夜先輩!」

放たれたバラエーナプラズマ収束ビーム砲2門のビームはダハックに触れる直前で吸収され消え失せ、呆気にとられていた木乃香のちょっと離れた横をウェーブライダー形態のストライクガンダムtype:Sを実弾バズーカを撃ちながら追いかけてるロストフリーダムレーヴェが通り過ぎて行った。

 

「ビームはデメリットでしかない、か...」

「奏、交代してくれ。どうも彼女とは相性が悪くてね。」

「仕方ないなぁ、翼くん変わるからちょっと待ってて!」

ビームによる射撃を諦め両手に対艦刀を構えブーストを噴かしながら接近し、振り上げたがダハックは両腕のビームシールドで防ぎバックパックの4本腕を振り回して再度フリーダムガンダムバンダースナッチを突き放すと今度は翼を追いかけていた舞姫のロストフリーダムレーヴェに斬りかかる。

 

「舞姫ちゃんの相手は私だよ!」

「十六夜先輩より真っ向勝負してくれそうです!」

迫る4本腕をビームシールドで押し返しつつロストフリーダムレーヴェが腰のクスィフィアス3レール砲を撃ち直撃したダハックをよろけさせるとそのまま頭部にヒザ蹴りを食らわせた。

 

「ビームが効かないなら!」

「変わったは良いけど私も舞姫ちゃんの機体と相性悪すぎるよ...」

先ほどの木乃香と奏の戦闘を見ていた舞姫は、ビームライフルをしまい代わりに実体剣を抜き背部バーニアを噴かし高速で移動しつつダハックの4本腕の内の2本を瞬時に斬り落とす。

 

「木乃香ちゃんみたいに大技を撃ってくれないからやりづらいなぁ!」

「私も使う時は使いますけど、お姉ちゃんとは違いますからね!」

残った2本と両手でなんとかロストフリーダムレーヴェの攻撃を捌いていたダハックだったが、ビームを全く使わなくなった攻撃に防戦を強いられており制御翼を掴もうものなら逆手に持ち替えた実体剣で腕部を傷つけられ序盤で披露したビーム吸収が使えなくなるという結果になってしまっていた。

 

「こんだけ斬りつければビーム吸収は使えないはずだし、決めさせてもらいます!」

「最後まで分からないよって言いたいところなんだけど、欠点が分かっただけでも...」

バーニアを全開で噴かしながらアロンダイト(ビームランスモード)を正面で構え突撃、最後の抵抗と言わんばかりのかろうじて展開した2重のビームシールドごとダハックを貫き近くのスペースデブリに串刺しにすると一旦離れハイマットフルバーストを放ちスペースデブリと共にダハックが爆発を起こす。

 

「地球の重力に引っ張られて⁉︎」

「おや?近づきすぎたかな...」

奏と舞姫が鍔迫り合いを始めた頃、フリーダムガンダムバンダースナッチのビームウィップをシールドで受け止めていたストライクガンダムtype:Sだったが重力圏内に入ってしまっていたらしくどんなにバーニアをフル稼働しても徐々にだが落下が始まっていた。

 

「バーニアがヒート⁉︎しかも両翼損傷有り⁉︎このままじゃ...」

「やれやれ、今は仕方ない部長。僕の背中に捕まってくれ。」

「翼くん...恩にきるわ。」

落下に伴いフル稼働していたバーニアがヒートしおまけに両翼も付け根あたりがガタガタと音を立ていつ千切れても仕方ないという状態に陥り燃え尽きるのを覚悟していた木乃香の正面からウェーブライダー形態のストライクガンダムtype:Sが滑り込みゆっくりと大気圏を突き抜ける。

 

「さぁ大気圏は抜けたよ。けど体制は...」

「間違いなく落ちるわぁぁぁ⁉︎」

大気圏を抜けた木乃香と翼がそのまま海面に突っ込み近くの砂浜に上陸し改めて自機の損傷を確認すると、フリーダムガンダムバンダースナッチは片翼がやはり千切れ飛びバックパックのバーニアが使い物にならなくなってしまっており対するストライクガンダムtype:Sの方は所々装甲が焦げ付いていたのみで破損した箇所は無かった。

 

「落ちたのが海面で良かったじゃないか。それよりもそろそろ時間かな?」

「まだちょっと酔ってるけどそうみたいね、それじゃ決着を付けましょうか!」

フリーダムガンダムバンダースナッチが体制をぐっと低くし腰にビームウィップを携え残っていた脚部スラスターを噴かしながら突撃、間合いに入った瞬間思い切って振り抜きバックパックの右翼を跳ね続けていこうとするが翼もやられたままでは終われないと頭部にSメガライフルを押し付け引き金を引く。

 

「死なば諸共よ!」

「僕は一緒に死ぬ予定はないからね。」

直後爆発が起きフリーダムガンダムバンダースナッチが倒れこむが、すぐにSメガライフルを握りつぶし距離を取り再度突撃の態勢に入ると目の前のストライクガンダムtype:SもGメガライフルを投げ捨て代わりに実体ブレードを2本抜きお互いにぶつかり合うその瞬間アラームが鳴り響いた。

 

[DROW]

予め設定していた時間を迎えバトルは引き分けという形で幕を下ろし、4人は予め買っておいたお茶を片手に近くのソファに腰を落ち着けていた。

「やっぱりもう少し武装が欲しいかなぁ。」

「そうだね、僕程度にあそこまで手こずるならもう少し攻め手が欲しいものだね。」

 

「言っとくけど翼くんは自分が言ってるほど弱くないからね⁉︎むしろ本気でやったら私の次に強いと思うし。」

その様子を横から見ていた奏と舞姫も

「1番は譲らないんだ...」

「まぁそれがお姉ちゃんですから...」

と、多少呆れていた。

 

「けど、ある程度考えも纏まったしこのままやりますか!」

「良いんじゃないかな?僕も手伝うし奏のダハックも見ないといけないしね。」

「やった!ありがとう。」

「私も僭越ながら手伝います!」

こうして久しぶりに1年組(舞姫を除く)のいない時間は下校ギリギリまで続いたそうな。




ビルドダイバーズRe:RISEを全話一気見してたらガンプラを作りたい欲に狩られて全然執筆が捗らなかったセルフィアです。
最近アースリィガンダムを買ったのでそろそろオリジナルのアーマーを作って作品内に出していけたらと思ってます!

今回は舞姫を除いて久々に2年組の回でした!これからどう変化していくのか引き続きご清覧頂ければと思います。

今回のガンプラ紹介!
ストライクガンダムtype:S
武装:S・Gメガライフル、シールド、イーゲルシュテルン、実体ブレード×2
SP:なし
本来響用で翼が作っていた試作ストライカー。可変形態にメイン武装がビームライフルという響の苦手なものを詰め込んだストライカーだったため一度練習試合で使用したのみに留まっていたのを今回折角だからと運用テストに使用した。
何回か木乃香に使ってもらおうと声をかけようとしたがよくよく考えたら可変形態を取ったことが一度もなくメイン武装がこちらも響と同じく近接武装だと思い出し声掛けせずに今に至った悲しみのストライカーである。
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