ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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今回ちょっと短めです!


第43話〜ご注文は砲撃ですか?〜

響が小川家に通うようになってはや数日、沙希の父親である小川 権八郎から剣術の稽古をつけてもらっておりその光景を見てるだけでも沙希は満足してしまっていたのだが...

しかしこのままではダメだと思った沙希は近くのゲーセンに足を運び、家を出る際響が俺もついてこうか?と言っていたがいつまでも甘えてられないと断っていた。

 

「フリースペースがあの日で混んでなくて良かったです...」

普段なら声を掛けるのが苦手な沙希はフリースペースにはあまり行かないのだが最近になって声を掛ける日と並んでやる日の2パターンに自然と別れていて今日この日がそうだと小川家に通うようになった響に教えてもらっており、並んでいた順番を迎え筐体を真ん中に挟んでGPベースをセットし対戦相手に軽く会釈する。

 

≪Battle Damage level set to B≫

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard4,sity》

 

《Please set your GUNPLA》

音声に従ってガンプラを置く

 

《BATTLE START》

「小川 沙希 ドミネイトバストレア。い、行きます!」

 

今回のステージはガンダムSEED destinyに登場したアーモリーワンだった。

 

ゲートから飛び出し辺りを警戒しながらも、近くのコンテナの上に屋根を若干へこまして降り立つ。

「さて...まず最初はガトリングで様子を見ましょう...」

手に持っていたビームライフルをガトリングに持ち替え、感触を試すため構えた瞬間アラートが鳴り響く。

 

「も、もうですか...⁉︎」

アラートが教えてくれた方角を向くと回避運動なんて考えてもいないだろう速度を保ちつつメガライダーに乗り実弾ライフルを乱射し近づいてくるアスタロトだった。

 

「早い、けど...城戸さんや木乃香さんよりは!」

負けじとこちらもガトリングを連射しながらアスタロトへブーストを噴かし突撃、左手の実体剣付きビームライフルを振り上げ実弾ライフルをすれ違いざまに斬り伏せ上空へ舞う。

 

「問題はあのメガライダーだけど...⁉︎」

上空へ舞ったドミネイトバストレアをアスタロトが睨み持ち手だけになってしまったライフルを投げ捨てデモリッションナイフを構え、メガライダーのブーストを噴かしながら肉薄しまさか追いかけてくるとは思っていなかったドミネイトバストレアが振り向くと同時に叩き落とされてしまうが

地面に激突する際に肩部ブーストを全力で吹きなんとかコンテナに片足をめり込ませながらもなんとか着地には成功する。

 

「考えてる余裕は、ない...!」

叩き落とされたドミネイトバストレアが逆に上を向くと木乃香のバンダースナッチに積まれていた悪魔の名を持つビーム砲[アスタロト]と同じ名を持つアスタロトが乗っていたメガライダーのビームキャノンがコォォォ!!と音を立てながらビームが放たれたのを後先考えずに全身のビーム兵装を用いたフルバーストで相殺、両肩両腰からミサイルを一斉に解き放ちクールタイム中であるアスタロトのメガライダーがもろに食らい爆発を起こす。

 

「爆発量がやけに多いような...?」

メガライダーを落とした沙希だったが、煙が一向に晴れない事に疑問を抱き意を決して一歩ずつ煙を足を運び入れた瞬間見覚えのある手がドミネイトバストレアの左肩を掴む!

 

「---⁉︎」

左肩の350ミリガンランチャーを掴まれギシギシと火花を散らし始めモニターにはダメージがひどい事を示す赤表示が点滅、このままではまずいと思った沙希は持っていた実体剣付きビームライフルで接続部を切り離してアスタロトを蹴り飛ばす。

 

「1つならあげます...」

そう言いつつも残っていた右肩の94ミリ高エネルギービーム砲で蹴り飛ばした先にある燃料タンクを撃ち抜き地面に叩きつけられたアスタロトめがけ実弾ガトリングを連射し回避を封じ

 

「責めるなら、今...!」

撃ち尽くしたガトリングを投げ捨て代わりに構えた実体剣付きビームライフルをアスタロトに押し付けそのままの勢いで引き金を引き頭部を吹き飛ばし、膝から抜いたアーマーシュナイダーを右腕の関節に突きつけオマケと言わんばかりにもう一本抜き左腕に突きつける。

 

「私だって...」

最後の抵抗とも見れる回し蹴りを空いた片手で裁き実体剣付きビームライフルで右脚を地面に串刺すと一度距離を取り全身のミサイルを正面に向け

 

「これでどうですか...!」

引き金を力強く引きミサイルの残弾が無くなるまで撃ち続けミサイルの先頭がアスタロトに当たるその直前で実体剣付きビームライフルを放ちミサイルの1つを撃ち抜くと他のミサイルへと誘爆しアスタロトを中心に大爆発が起こった。

 

[YOU WIN!!!]

 

バトルをしてくれた相手と挨拶を交わした沙希は近くの自販機で水を買って一息ついていた。

「バランスは良さそうですね...」

(ミサイルの撃つ場面を考えないと、だけど...)

 

そうしてある程度休みもう一戦してから帰ろうかと考えまたフリースペースへ足を向けたあたりで声を掛けられる。

「ねぇ君!」

「...⁉︎は、はいなんです...⁉︎」

それがまた一波乱起こるとも知らずに...




皆さま体調の方は崩していませんでしょうか。私は職場の方でマスク着用が義務付けられました(笑

よくよく考えると沙希1人の回は今回が初めてでした。1人だけの回をやったことあるのは響だけかな?いずれ他の人でも1人だけの回をやりたいですね!

今回のガンプラ紹介!
ドミネイトバストレア
武装:94ミリ高エネルギービーム砲、350ミリガンランチャー、実体剣付きビームライフル×2、実弾ガトリング×2、アーマーシュナイダー×2、肩・腰・バックパックミサイル×多数
SP:なし
今までの沙希の機体の特徴を全て積み込み精密射撃から制圧砲撃までをこなせる万能型に仕上がっており、一番目を引くのはミサイルの多さである。
距離が離れていればミサイルと実弾ガトリングをばら撒き、中距離に入れば350ミリガンランチャーで牽制し近づけば実体剣付きビームライフルで撃ち合いができる。
以前から苦手だった近接戦闘は響の近くで修行やガンプラバトルを見ているうちにある程度動けるようにはなったが、やはり動きが似ていると木乃香に言われたそう。

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