ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale   作:セルフィア

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第47話〜模擬戦の定義ってなんだっけ〜

木乃香の喫茶店でアルバイトした次の日、響たちはガンプラバトル部の部室に集まっていた。

「よし集まってもらったのは他でもない、みんなの最終機体調整と響くんと拓哉くんのnew機体お披露目会だ。」

「「「わぁぁぁぁ!!(...)」」」

 

自作だろうか[?]マークの入った箱を木乃香と奏に持たせていた翼が普段よりもややテンション高めに話し響たち1年組の拍手に満足してテーブルに2つの箱を置いてもらう。

「まずは響くんの新しいストライク。独立稼働のパラディオンストライカーが目を引く機体に仕上がった。」

 

「お願いしてた配置通りだ!しかも天羽々斬とソウルプリディジョンシールドまで!」

ストライクをベースとして全体的なカラーリング変更と格闘時に邪魔にならないような武装配置に加えムラマサ時代に多かった足技を補助する為の近接ブレード兼ソードドラグーンを装備しており今までの武装を含め響が扱いやすい様に調整されていた。

 

「続けて昨日預かって再調整を重ねたセグエンテだよ。」

「昨日の今日でカラーリング変更までしてもらえるんですか...」

拓哉のセグエンテはベース機体をクアンタへ喫茶店の帰りに預かりダブルオーの時に使っていたGNランチャービットを腰にGNメガランチャーをメイン武装に据えクロスボーンガンダムのフルクロスに粒子タンクをはめGNフィールドを貼る際はその粒子を使う事で本体はGNフィールド分の粒子を気にせず戦闘を行えるものとなっていた。

 

「なぁ響、ちょっと模擬戦しようぜ。」

「奇遇だなちょうど俺も考えてた所だ。」

「待ってくれ大会を控えてるのにガチ戦闘になりかねないからやるなら特訓モードにしよう。」

「それもそうですね...」

 

「出撃前シークエンスを省略、終了はモックを1人20体狩り終わるまで。さぁ始めようか。」

「「お願いします!」」

2人は同じ方向へと進みGPベースと機体をセットする。

 

≪ Damage level set to B≫

 

《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard?,》

 

《BATTLE START》

「城戸 響、ストライクガンダムパラディオン。推して参る!」

「安藤 拓哉、クァンタムセグエンテ。飛び立つ!」

 

今回のステージは練習用の障害物が何もなく一定の時間ごとにモックが投入されるステージだった。

 

「ムラマサより早い⁉︎けど、足がある!」

早速2人の元へ1機目のモックが投入されアックスを振りかざしながら迫ってくるのに合わせ響がブーストを噴かし回避しようとするが思いのほか自身の速度が早く体勢を崩してしまう。

だが、倒れこむよりも早く地面に手をつき回し蹴りでアックスを弾き飛ばしビームバルカンで頭部を吹き飛ばす。

 

「やるじゃんか、俺も負けてらんねぇな。ってパワーがアヴァランチアズールエクシアより遥かに強い。」

振り下ろされたモックのアックスを持った方の手を正面から武器を持たずに掴み空中に放り投げ腰裏ラックからGNビームサーベルを2本抜き落ちてくるモックを十字に斬り伏せ自身は身を屈める。

 

「翼さん俺の動きのくせに合わせて武装を取りやすい所に纏めといてくれてる!」

続けて今度は3体のモックが投入されアックスやらガトリングを撃ちながら迫って来るが右手のGNビームサーベルでアックスを受け左手はGNフルクロスからGNビームガンを抜き胴体に押し当て風穴を開け残った2機も同じようにGNビームサーベルで斬り伏せGNビームガンで撃ち抜いていく。

 

「拓哉もう4機かよ⁉︎なんかこっちのモック素早くない⁉︎いや俺が早すぎてそう見えるだけか?」

拓哉が撃ち抜いた4機目のモックの爆発を少し離れた所で応戦しながら見ていた響が改めてレーダーに反応があった方向を向くと何故かこっちのモックはアックスなど持っておらずバックパックがDXのものであったり木乃香のバンダースナッチによく似たストライカーを装備していた。

 

「バンダースナッチ⁉︎部長のによく似てるけどこっちは白いしなぁ...さては翼さんコピー作ったな⁉︎」

『ただのモックじゃつまらないだろ?ブランシェも仕込んでおいたよ。』

『ちょっと翼くん!完成してたなら言ってよ!作ってる時から私使いたいって言ってたじゃない。』

「部長了承済みかよぉ!くそ、やるならやってやる!」

 

両腰から勢いよく天羽々斬 真・偽を振り抜きハイパービームサーベルを構えたDXモックと鍔迫り合いこれを横一閃に薙ぎ払いほぼ同時にバンダースナッチモックの振り下ろした対艦刀を一度天羽々斬 真・偽を投げ捨て正面から真剣白刃取りで受け止める。

 

直後、ソウルプリディジョンシールドのビームキャノンを撃ち放ち胴体を狙うがアブソーブを使っていなかった為風穴を開けるには至ってはいなかった。

 

「響のやつ苦戦してんなぁ...ってコイツは...⁉︎」

こちらも響の戦闘を横目に5体目6体目とGNメガランチャーを撃ち放ち続けてという所でクァンタムセグエンテのすぐ横を高出力のビームが掠めていきその方角を向くと先ほどの翼の宣言通りメガランチャーを撃ち終わった体制のまま止まっているブランシェモックが7体目として現れ直後トリアイナを正面で構えブーストを噴かしながら突撃してくる。

 

これを腰に懸架していたGNビームブレードを抜刀し振り上げでトリアイナを弾きSPからトランザムを選択。

紅い残像を残しながら背後に回ったクァンタムセグエンテはGNビームブレードを振り下ろそうとするが上半身だけ振り向いたブランシェモックが振り下ろそうとした右腕を掴む。

 

「この受け方どこかで...」

『流石、そうだよ響くんがあの全国ガンプラバトルレディーストーナメント個人の部優勝の彼女(立花 美咲)と戦った時の回避データをAIに読み込ませてある。ただモックと戦うだけじゃ足りないと思って組み込んだんだ。」

「もはや軽く模擬戦の意味を超えてんだけど⁉︎」

 

悲しみの悲鳴をあげたくなる気持ちを抑えつつも掴んでいる腕を蹴り飛ばしGNソードビットを6基GNランチャービットを2基射出して自身もGNビームブレードを両手で握りしめ今度は正面から振り下ろす。

ビットの砲撃を受けつつもトリアイナを前に掲げ伏せごうとしたブランシェモックだったがトランザムで出力の上がっていたGNランチャービットの砲撃を受け右膝が撃ち抜かれ体制が崩れその時点でクァンタムセグエンテを止められるわけもなくトリアイナの横っ腹にヒビを入れバギィ!と音を立てて砕け散っていく。

 

「いくらデータがあるって言っても戦闘パターンだけならすでに視聴済みなんだよ!この程度で俺とセグエンテは止めらんねぇよな!エクスプロージョンバーストォ!」

ブランシェモックが最後の抵抗と言わんばかりにプロトドラグーンを4基向かわせてくるがそれは自身の周りを旋回しているGNビットたちに次々と落とされていきクァンタムセグエンテがGNビームブレードを戻して代わりに取り出したGNメガランチャーを両手で構えビット共々ビームを撃ち込むと撃たれたビームが収束し球体と化したビームが一直線でブランシェモックへ向かい着弾した瞬間、大爆発が起こり響たちが戦っている方面までその余波が襲いかかり響とモックの戦いを戦闘範囲外に待機していた普通のモックもつられて爆発を起こした。

 

「うぉぉい⁉︎拓哉のやつこっちの事も考えてくれよ...けど拓哉の言う通り戦闘データだけならあれから何回も見てるんだ!」

再び持ち直した天羽々斬 真・偽を柄に収め右脚のラックからビームライフルを抜いて思いっきり投げつけバンダースナッチモックが対艦刀で斬り伏せようとした瞬間、それよりも早くビームキャノンがビームライフルを貫き辺りに煙が撒き散らされる。

 

「攻めるなら今だろ!SEED!」

[SEED system standby。Remaining until the time limit of 180 seconds。]

その身に蒼い粒子を纏いながらバンダースナッチモックの周囲を高速で移動しつつ要所要所でビームキャノンを撃ち放ちその場に仮止め。

いつもなら近接で攻め入る所だが、あのチャンプの戦闘データが入っているなら後ろから攻め入れば必ずと言っていいほど防がられるのが目に見えていたので今回はビームキャノン主体で攻めていく。

 

「こうして見るとビームキャノンって使い勝手いいな!小川さんから使い方教えてもらって翼さんに組み込んでもらって正解だった。」

ビームキャノンによる足止めを中断し今度は勢いよく振るった腕から溢れ出した余剰粒子がいくつかの形を形成し次々とバンダースナッチモックの装甲を傷つけていきとうとうアスタロトの動力炉が爆発を起こしバックパックを切り離す。

 

「SEEDの方も調整してくれたのか一発一発の威力高くなったな?けどここで引く通りはない、俺はバンダースナッチを討つ!」

パンツァーアイゼンを前に掲げながら後方へバックブーストをかけ下がるバンダースナッチモックに向け天羽々斬(大剣モード)を勢いよく振るい追撃を仕掛けパンツァーアイゼンを斬り伏せその返す刀で斬り払うと上半身と下半身が分かれ爆発が起こる。

 

「はぁ、はぁ...やっぱりバンダースナッチだけあって手強かった。ムラマサだったらやられてたかもしれないなぁ...」

辺りを見渡すと拓哉の先ほどの砲撃で起きたクレーターが今も燻っており討伐数も響:4に対し拓哉:7と多少離れてはいるがまだ追いつける段階でブーストを噴かそうと身をかがめたところでクァンタムセグエンテが砂煙を巻き上げながら降り立った。

 

「お疲れさん...なぁそろそろ。」

「あぁお疲れ様...そうだな。」

「「もう終わりにしよう...」」

その後もストライクやらエクシアやら歴代主人公機を模したモックが向かってきたのだが木乃香モックを倒した響と拓哉の敵ではなく最後のエクストリームモックを響が天羽々斬で一刀両断し爆発を起こす。

 

[mission clear!]

 

スクリーンが溶け自機を回収した響と拓哉はソファに腰掛け翼が手渡してくれた缶コーヒーとココアを飲んで寛いでいた。

「それでどうだったかな。使い勝手の方は。」

「俺は思ってたよりも速度が早くて慣れが必要みたいです。」

 

「決定打を与える武装もうひと押しかなって感じですね。」

その答えを聞いた翼が何かを考える素振りを見せて製作スペースに篭っていくのを翼以外のガンプラバトル部メンバーは顔を見合わせて考えてる事は同じかと今度は木乃香が口を開く。

 

「翼くんはさておき、大会まで残り5日!やれる事をしましょう!」

「「「おー!!!」」」

その後すぐ筐体に向かった木乃香たちのコンビネーションなどの特訓は帰宅チャイムが鳴り施錠をしている警備員さんに怒られるまで続いた。

 




4月の終わりを持ってBeginning Taleは2年を迎える事が出来ました!
読んでいた皆様のおかげでここまで続ける事が出来ました、このまま完結まで行きたいと思いますので引き続き読んで頂ければ幸いです。

ようやくみんなの機体が完成して作中では思いっきり戦ってますがリアルの方では拓哉のセグエンテだけまだ出来てないです...

今回のガンプラ紹介!
クァンタムセグエンテ
武装:GNビームサーベル×2、GNビームガン×2、GNビームブレード、GNランチャービット×2、GNメガランチャー、GNカタール×2GNソードビット×6
SP:トランザム、トランザムエクスプロージョン、エクスプロージョンノヴァ
ダブルオーガンダムセグエンテの時に使っていた武装をほとんど引き継ぎ今回新たにGNフルクロス内にGNビームガンを仕込み取り回しが良くなっており
武装の配置等は翼が今までの拓哉の戦闘データから解析しベースをクアンタにしながらもスタイリッシュな見た目とは裏腹に武装の数はセブンソードに恥じないものとなっている。
完全に見た目だけならクアトロドライヴだが両肩のGNドライヴはGNフィールド用のため攻撃には使えない。
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