ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale 作:セルフィア
「電車とバスを乗り継ぎ!」
「途中、道に迷いながらも...」
「何だかんだで!」
「やってきました!」
「「「in 静岡ぁ!」」」
響たち天ヶ崎高校ガンプラバトル部は全国大会の会場があるガンダムの聖地、静岡県に出向いていた。
ちなみに全国大会の5日間は平日だがちゃんとした公欠なので問題はない。
「それにしても宿舎まで貸してくれるってホント太っ腹だよな。」
「それに加えて大会中の飲食は参加選手なら制限はあるけどタダっていうのも凄いよね!」
「奏、あんまり食べ過ぎないでくれよ?奏母から面倒見てって言われてるから。」
「「「幼馴染か⁉︎」」」
「「幼馴染ですけど?」」
と、一通りのツッコミを終え宿舎に荷物を置き開会式のために参加選手が次々と会場に入っていく中、響は遠目に舞姫の姿を見つけていたが敢えて声を掛けずに去年優勝高校の選手宣戦による行われ1回戦のステージアップのため一旦控え室に戻っていった。
「さぁて!1回戦は私が去年叩き潰されたバトルロイヤルな訳だけど勿論1人は私としてあとは...」
「すみません、質問なんすけどなんで1回戦が参加高校全部によるバトルロイヤルなんです?」
その後は翼が説明してくれたが、要約すると参加する高校から2名の代表選手の合計90名によるバトルロイヤルで3分の1を切るまで戦いが続き残った30名(15高校)で2回戦からのトーナメントに進めるという事だった。
「なるほど、バトルロイヤルで一気に絞るわけか...それなら多数戦闘に慣れてる奴を出すべきだな。」
「そうなのよね、沙希ちゃんと奏は次に出したいし安藤くんはまだ温存したいから城戸くん行くよ!」
「了解です!パラディオンの初陣としては申し分ないぜ!じゃぁ小川さん、行ってくるね。」
「頑張って、下さい...」
「あぁ!部長!頑張りましょうね!」
「これで付き合ってないのか...背中が痒くなってきた。」
「安藤くん、気持ちは分かるわ...さ!行きましょうか!」
直後、ステージアップが終わり準備が整った選手たちが予め送られてきていた配置図通りに並びGPベースをセットする。
≪ Damage level set to A≫
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START》
「今井 木乃香、ガンダムバンダースナッチ。殲滅を始めましょうか!」
「城戸 響、ストライクガンダムパラディオン!推して参る!」
レバーを動かし機体を発進させる。
今回のステージは地上から宇宙まで全てが戦場の超超大型バトルステージだった。
響たち天ヶ崎メンバーのスタート位置は地上ではなく宇宙だったので急いでバーニアで姿勢制御を行いながら機体状態の確認もして戦艦の残骸の上に降り立つ。
「さて、この状況どうしましょうかね?」
「あのデカイのを突くべきなのか...」
辺りを見回して1番目に付いたのは144/1サイズのガデラーザでまだGNファングは射出しておらず、それに加え響は狙撃機でないため遠距離まで細くは出来なかったがシルエットからしてジム系統である事が分かる機体も遠くにいるのが確認できた。
「あら?誰かと思えば眼鏡コンビじゃないの、元気にしてた?」
「「あ、お前!」」
「部長お知り合いですか?」
「そう言えばここの人達とは戦った事ないわね。ジムⅢブラストマスターの彼は部長の矢野で隣のガナーザクウォーリアの方は副部長の金子よ、ちなみに舞姫のいる高校。」
周囲の警戒を行いつつも見知った機体を見つけて話していた光景を響はさすが顔広いなと思いつつ木乃香も思っていたであろうことを口にする。
「大事な一戦なのに、舞姫居ないんですね?」
「君はあれか今井が言っていた天ヶ崎の盾か。大事な一戦だからこそ体力を温存させて2回戦に出す予定だ。」
「あ、そうなんですね。それにしても[盾]か...」
「良かったじゃない。あの子中々人にそういう名をつけないから。」
そんな中その空間にいる全てのファイターに聞こえるように通信が入る。
『さぁ、せっかく色んな人に見てもらえるんだから派手に盛り上がりましょう!』
『クソ!なんでこっちに裁定者がいるんだ⁉︎ついてねぇ!』
「あいつ...!ここでケリをつけてやる...」
「ちょっと城戸くん⁉︎あぁ、もう!」
オープンチャンネルで聞こえてくる声に今一番会ってはいけない人物だと確定しその方向へと木乃香の制止を振り切りブーストを噴かす。
だがその通信により至る所で戦闘が始まり、移動中の響にもFAZZが迫っていたが響はこれを天羽々斬・真で即座に斬り伏せ前方にいる立花 美咲の愛機[リブラドミナント]へ向かうため周囲の敵機にビームキャノンを撃ち込んでいく。
「私のためにここで散ってくれぇ!」
「すまないそれは出来ない!せめてものアレで先に狂い咲こうじゃねぇか!」
「あ、手を出さない方が良かったかも...」
おそらくガデラーザのファイターである女性が喋っていたのだろうが、ひとまずビームキャノンによる砲撃を中断し天羽々斬をブースターに加速して行くが自衛の為にガデラーザからGNファングが多数射出され至る所で爆発が起き響もGNファングの対応をしているとこちらに気づいたのかリブラドミナントがゆっくり近づいてきていた。
「やっぱり城戸君だぁ、見たことある盾だったから!」
「そうかい。盾だけでも覚えてて貰って嬉しいよ、けど俺はこの場でアンタを落とす!」
「その台詞はこれをなんとかしてからにしてよね。行ってファンネル!」
その台詞と共にガデラーザが動かしていたGNファングはリブラドミナントの[サイコジャック]により美咲の指揮下に入り本来の主であるガデラーザにすらビームを展開し斬り込まれていき当然響の方にも向かって来るがこれを冷静に斬り伏せて行くがいかんせん数が多く。
「1つ1つ斬ってたんじゃ!」
「ねぇ城戸くん。私に名案があるんだけど?」
「なんか嫌な予感はしますけど、その案とは!」
「天照で吹き飛ばしましょ♪」
「ですよねー!」
次々とGNファングを斬って撃って数を減らしてソウルプリディジョンシールドのビームキャノンをフルバーストで撃ち放ちガンダムバンダースナッチの前面に誰もいない空間を作る。
「部長今です!あ、お2人もバンダースナッチの近くへ!」
「天ヶ崎を舐めるんじゃないっての!全方位レーザぁぁぁ!」
その言葉と同時にガンダムバンダースナッチの推進装置となっていた高出力ビーム砲[天照]が機体上部に展開、異変に気付いたGNファングが束となって向かってくるが直後[天照]から無数のビームが放たれ響と木乃香の周囲のGNファングが軒並み撃ち落とされていく。
「残ったGNファングと降りかかる火の粉は私と彼らが払っておいてあげるから行ってきなさい!」
「部長...と、矢野さん?金子さん?でしたっけ。もありがとうございます!俺、行ってきます!」
「「俺ら関係ないんだが⁉︎」」
ブーストを噴かし木乃香たちに背を向けた時にSガンダムがスマートガンの銃口を向けてきていたがなんだかんだ言いつつ矢野のジムⅢブラストマスターの改造機[グレイガンダム]が盾となって防いでくれていて、そこから少し進んだ先に響が望んでいたリブラドミナントが佇んでいた。
「アンタの言葉とはちょっと違うけどほぼほぼ片付けたぞ、さぁあの時の再戦と行こうぜ!」
「お疲れ様!わざわざやられに来てくれるなんてね!」
背部バーニアを噴かしながら接近し天羽々斬を思いっきり振り下ろしてそれを敢えて交わさせてビームキャノンの射程圏内に追い込み乱射モードで撃ち少しずつ装甲を削っていく中、リブラドミナントがの蹴りあげで右側のビームキャノンを潰されてしまう。
「まだまだぁ!」
「しつこい男は嫌われるよ?」
「しつこくて結構!これが俺の戦い方だからな!」
そう言いながらも振り下ろされたリブラドミナントのビームサーベルを持った腕を掴み、脚に付けたままのビームライフルで至近距離から撃ち込んでその持っていたビームサーベルの基部を撃ち抜き爆発が起こる前に美咲が遠くの方に放り投げ爆発を防ぐ。
「へぇ?ちょっとはマシになったんじゃない?」
「そりゃお褒めに預かり光栄だよ!」
ビームサーベルと天羽々斬・真による鍔迫り合いは近寄ってくる機体を片っ端から斬り伏せながらも続き、左腕を斬り落とされながらも響は近くにあった戦艦の残骸を掴みリブラドミナントに投げ付けた。
「邪魔な残骸だなぁ!ファンネル!」
「この瞬間を待っていたんだ!ビームコンフューズ!」
「嘘⁉︎戻っ...!」
「3つ貰うぞ!」
残骸を撃ち抜いて尚も向かってくる射出された3基のスカートファンネルの射撃を今響が出来る最低限のステップで躱しつつ、ちょっと勿体ないかと思ったがここで出し惜しみはしてられないとビームダガーをファンネルの移動予測位置に投擲し狙い通り投擲位置に差し掛かった瞬間ビームキャノンで撃ち抜きその周囲を細かくなったビームが迸る!
「良いもん!まだGビットがあるから!」
「Gビットもファンネル判定なのかよ!てか斬り伏せた奴らの中にDXいたかぁ⁉︎」
(クソ!不覚にも可愛いって思っちまった...)
先ほどの斬り合いの最中奪ってきたであろうGビットのビームサーベルを敢えて交わさずに天羽々斬・真で受け止めビームバルカンでGビットを行動不能にしそのままの勢いで前方のリブラドミナントにどさくさ紛れにこちらも奪ったビームサーベルを投擲しつつも、弾かれる事を見越してブーストを噴かし突撃。
「今度は頭部を貰う!」
「舐めるなぁ!」
リブラドミナントのビームサーベルとストライクガンダムパラディオンの天羽々斬・偽がお互いの頭部バルカン発射口に食い込もうとしていたその瞬間、試合終了を告げるブザーが鳴り響く。
[TIME OUT!!!]
スクリーンが解け辺りを見渡すと勝ち残れて喜びの表現をする人や奇しくも撃墜されてしまい涙を浮かべる人や地面に崩れ落ちる人など色々な表現があったが、自機を回収し隣にいる武装の大半を失いながらも五体満足なバンダースナッチを持つ木乃香と控え室に帰る。
「部長、お2人は...」
「残念だけど落とされちゃったわ。私にもっと技量があれば助けられたのだけど...」
「そうですか...」
「いつまでも沈んではられないわ。前を向いて明日からのことを考えましょう、トーナメントの組み合わせも明日だし。」
その後木乃香たちと別れ宿舎に戻り館内着を身に纏い夕食会場に足を踏み入れた響たち男組は既に待ち合わせをしていた女性陣が待っているであろうスペースに向かったのだが、シルエットの人数が1人多かった。
「あれ、舞姫ここでなにしてんの?」
「響ぃ...沙希ちゃんいる時に下の名前+呼び捨てはマズイよ。ってそれはさておき負けちゃってする事ないしどうせ大会期間中は宿舎にいるから篭ってても暇だから近くで応援しようかなって♪」
「さいですか、でも何で小川さんいる時はマズイんだ?ねぇ小川さん?なんでこっち見てくれないんだ?おーい...」
「舞姫ちゃん後で話し合いましょう...」
「寝る時にね!で響と沙希ちゃんはいつもこんな感じなの?」
「「「そうだよ。」」」
(これは色々な意味で楽しくなりそうだなぁ。)
宿舎で夕食を食べながらの会話はここから更に弾み夕食会場を閉める時間まで続いた。
自粛生活2ヶ月目に突入してガンプラ改造が捗ってるセルフィアです!ここまで響・沙希・木乃香・奏の最終機体が完成して残るは拓哉・美咲だけになりました!
コアガンダムの方でもやりたい事が何個かあるのでリライズ見ながら弄ったりもしてます(笑
機体紹介!
ストライクガンダムパラディオン
武装:天羽々斬、天羽々斬 真・偽、ビームライフル×2、ビームキャノン×2、ビームサーベル×2、ソードドラグーン×4、ビームバルカン×2、ソウルプリディジョンシールド
SP:SEED、?
響が地区大会予選で使っていたムラマサフルアイギスストライクをリペアののち翼が全面改修した機体。武装配置は響の今までの戦闘データを見た翼が動きを邪魔しないように調整し、所々で行なっていった足技をソードドラグーンを追加する事で切断することが可能となっている。
それに加えて、響が小川父から教わった剣道の技術を思う存分活かせるように今まで最低限3本以上装備していたビームサーベルを2本に減らし代わりに実体剣が多くなっておりSEED使用後のビームが制限されるデメリットを解消した。