ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale 作:セルフィア
全国大会・高校生の部も3回戦が終わり準決勝を前にして2日ほど選手たちの休養期間となっていて
この期間においては一度地元へ帰るもよし、飲食店を巡ってもよしと自由な時間を過ごしており響も施設内をウロウロしていたが遠くの方に知った顔を見つけたので叫んでみた。
「あ、おーい!舞姫!ちょっといいか?」
「遠くから声かけないでよ恥ずかしい...」
「ごめんごめん。今暇?」
「え、なにデートの誘い?嫌です無理ですごめんなさい。」
急に早口になって捲したてる舞姫に若干落ち込みながらも言葉を続ける。
「ちげぇ!しかも振られてるし。って話は戻すけど久し振りにバトルしないか?バトルロイヤルじゃバトル出来なかったし。」
「良いけど決勝とか前にしてパラディオン使うの?多分壊れるよ?」
「なんで壊れる前提なんだ...それは大丈夫、部長からバンダースナッチストライカーを翼さんからファランクス借りてきたし」
「またそんな武装増やして...ただでさえバンダースナッチがバランス崩してるのにファランクスの可変形態も使おうだなんてさ。」
「複合兵装ってやつを使ってみたくなって。」
会話をしながらも空いてる筐体へ向かいGPベースをセットした2人は続けて機体を読み取り機へ置く。
≪ Damage level set to C≫
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START》
「城戸 響、バンダースナッチストライクtypeF!推して参る!」
「今井 舞姫、ストライクフリーダムフェイタルバレット。殲滅を始めようか。」
今回のステージは予めフリーバトルで設定していた多少の障害物はあるものの見晴らしの良い所だった。
「舞姫の性格上、中央に着くまで攻撃はしてこないだろうけど...」
ガウォーク形態で周囲を警戒しながらステージ中央付近の小惑星に降り立つと時を同じくして舞姫の期待も戦艦の残骸に降り立つ。
「お待たせ、待たせちゃった?」
「いや、俺も今着いたとこだよ。って今回はロストフリーダムじゃないのか。」
「まぁね、あの名前は特別だし...」
「そういうもんか。」
「そういうこと!」
開幕早々にストライクフリーダムフェイタルバレットが、その両手に持ったバズーカを撃ち放してくるのに合わせ響は1発目を屈んで躱し続く2発目をビームサーベルで斬りふせる。
「今だからこそ話せる話ってのもあると思うんだよ、俺たち...」
「どうしたのよ。バズーカの弾頭を初見で斬り伏せといて。」
「あのな?小川さんって日毎に髪型変えてるじゃん?」
「変えてる、ねぇ...それが?」
「ツインテールの時があったんだが、その時気付いたんだ。俺は小川さんのツインテールが好きなんだって。」
「響、一つ言わせて。キショイ...」
「え...」
なにかを言おうとした響の言葉を遮ってロケットブースターを取り付けたMSの残骸を3基飛ばし向かわせるのだがメンタル面はあの一件で鍛えられていた事もあり意識を即座に戻し6連ミサイルから複数撃ちバンダースナッチストライクtypeFに届く前に撃墜、対する舞姫は残っていたミサイル弾頭を取り出していたビームガトリングで乱れ撃ち次々と誘爆させていく。
「切り返しが早くなったんじゃない?」
「そりゃどうも!それはそうとさっきの続きなんだけど...」
「あの話続けるなら沙希ちゃんにこの事密告しようか?」
「......」
「黙るな!」
可変形態でのハイマニューバを駆使しストライクフリーダムフェイタルバレットのビームガトリングの攻撃を敢えての加速で振り切って一度抜き後方を取り振り向くモーションに入った瞬間上半身のみ変形を解き、実体ブレードで切り上げ追加バインダーの接続アームを斬り飛ばす。
「可変形態で躱す⁉︎」
「人呼んで、グラハムスペシャルってな!」
接続アームの2つめを切った辺りで振り向かれてしまいストライクナックルで頭部をブン殴られ視界が揺れた衝撃で可変形態に戻り宇宙空間に漂っているところを長距離ビームライフルで狙われるのだが、ビームが当たる直前でフライトポジションから人型に戻る変形を行いそのビームはバンダースナッチストライクtypeFの脇を抜けていった。
「両手でガトリングってずるくねぇ⁉︎」
「いや、沙希ちゃんだってやってたじゃん。」
「確かに沙希...じゃなくて小川さんもやってたわ。」
「いい加減、下の名前で呼びなって!そろそろ見てられないよ...」
「それはあれか?この前沙希って呼ぼうとしてヒュって声が出た俺に対してか?」
「えっと...なんかごめん...」
残っていたバインダーからビームガトリングを2丁抜いて前方に向けて乱射しながらブーストを噴かして接近してくるのに合わせ響も変形時の機首になるシールドを前に掲げブーストを噴かしビームガトリングにシールド叩きつけ暴発させた勢いでストライクフリーダムフェイタルバレットの胴体を蹴り上げ距離をとる。
「ここで決めさせてもらう!吹き飛ばせアスタロト!」
「アスタロトを使うこの瞬間を待ってたの!」
「誘導されたのか⁉︎」
悪魔の名を持つバンダースナッチストライカーの中で1番の火力を持ったビーム砲が叫び声にも似た咆哮をあげながら直線上の小惑星を溶解させストライクフリーダムフェイタルバレットへ迫るがビームの渦を滑るように回避、途中で砲撃を中断できないバンダースナッチストライクtype Fの上部に位置すると両手に持ったビームサーベルで右はストライカーの右翼斬り飛ばし左はアスタロトの動力炉に突き刺していた。
「はぁ!」
「あぁぁぁ!バンダースナッチが!部長に怒られる...」
「何言ってんの!設定Cなんだから壊れるわけないでしょ!」
「そりゃそう、かっと!」
動力炉が爆発を起こす前にバンダースナッチをパージし戦艦の残骸へ向かわせ自身のダメージを最小限に抑え、脚部のスラスターのみの推力で姿勢制御を行い続く追撃をビームサーベルを抜き斬りむすびストライクフリーダムフェイタルバレットを蹴り飛ばす。
「「うらぁぁぁぁぁ!!!」」
蹴り飛ばされたストライクフリーダムフェイタルバレットは衝撃で飛んで行ったビームサーベルの代わりにアサルトナイフをバンダースナッチストライクtypeFはビームサーベルを手放し一撃の威力の高さを求めて近くに漂っていた折れたストライカーの翼を手に持ちお互いにブーストをかけ突撃をかける。
だがその切っ先が両者に触れることなく終了を告げるアラートが鳴り響いた。
<Draw!!!>
「はぁぁ!引き分けか〜!」
「武装の多さで攻めてくるとは思わなかったよ。」
「そっちこそバンダースナッチとファランクスの使い方上手かったじゃん。」
「ありがとよ。この後どうする?他の人のフリーバトルでも見に行く?」
「良いけど、この光景を沙希ちゃんが見てませんように...」
「なんか言った?それよりあそこでバトルしてるのって部長のバンダースナッチと相手は4本の刀を持った...バルバトス?」
筐体外に設置されていたモニターの中でその中でも一際盛り上がっていたところのを見ると響の言葉通り木乃香のガンダムバンダースナッチと武者のような装甲を身に纏ったガンダムバルバトスが鍔迫り合いを繰り広げていた。
「ホントだ。でもあのお姉ちゃんがあそこまで押されてるの久し振りに見たかも...」
「しかも部長のアロンダイトが飛ばされた⁉︎」
ガンダムバンダースナッチが右手のアロンダイトを振り下ろした瞬間、武者のようなバルバトスが追加腕の刀で受け止め左手の刀でアロンダイトの持ち手を斬り飛ばす。
衝撃で壁に叩きつけられバルバトスの刀が頭部を突き刺そうとした時に試合終了を告げるブザーが鳴り響きスクリーンが解けていく。
「時間みたいだな。また近々会うこともあるだろうよ、フリーダムのファイターさん?」
それだけ告げるとバルバトスを操っていた男はその場を後に立ち去り残されたのは木乃香、響、舞姫の3人で木乃香がワナワナと震えていた。
「まさかフリーバトルでここまで白熱した試合を送れるなんて!こうしちゃいられないわ...もしもし翼くん⁉︎今からモデラールームに集合!」
「あれ部長負けそうになったから震えてたんじゃ...」
「そんなわけないじゃない!むしろ強敵とバトルできた喜びが勝ってるのよ!しかもね、あの彼準決勝で名前は忘れちゃったけど私たちが当たる人なの!」
「そ、そうなんですね...」
「響、諦めてお姉ちゃんは元からこういう人だよ。」
そこから数十分とかからず翼が息を切らしながらやってきてすぐ木乃香に引きずられてモデラールームへ姿を消し次の日の夜まで木乃香と翼の顔を見る事は無かったという。
最近気圧の変化が激しくて偏頭痛を拗らせてます(笑
そして!やっとビルドダイバーズリライズ2ndseason再開しましたね!コアガンダムを弄りながら見てました。
今回の機体紹介!
ストライクフリーダムフェイタルバレット
武装:長距離ビームライフル、ビームサーベル×2、ウェポンバインダー×4〜6(中身は戦況によって)、ストライクバインダー×2
SP:なし
ロストフリーダムの高機動戦闘型(ラピット)、近接戦闘型(レーヴェ)を通しての射撃戦闘型である(フェイタルバレット)を試す時の機体である。
バランス調整が8割しか終わらず残り2割の不安感があったためロストフリーダムに装着して試したことはなく、予備機であるこちらは黒赤で塗装されているストライクフリーダムを使用している。