ガンダムビルドファイターズ Beginning Tale 作:セルフィア
「サンダーボルトのバトルをしてみたいんだ。」
「いきなりどうしたのさ翼くん。」
それはある日の放課後、読んでいた漫画を置きながら目を輝かせた翼の一言から始まった。
「さてはその漫画サンダーボルトでした?」
「ご名答、こういうバトルをしてみたい。」
「まぁいいんじゃないかな?そしたらバトルステージをサンダーボルト中域に設定して...」
「いや、ガンプラも拘りたいからサンダーボルトで使いたいものがあれば明日までに準備してこよう。」
「「「ガチだ...」」」
そうしてなんやかんやで各員翼に要望を伝えた次の日
「さぁバトルを始めよう。っていうとこだけど先にルールを説明しておこうか。」
・男組女組に分かれ3on3の殲滅戦
「分かりやすいルールじゃない!」
6人はバラバラにGPベースをセットし読み取り機にガンプラを置く。
≪ Damage level set to C≫
《Beginning[Plavesky particle]dispersal.Fiard1,space》
《Please set your GUNPLA》
音声に従ってガンプラを置く
《BATTLE START》
「城戸 響、フルアーマーザク。推して参る!」
「安藤 拓哉、ドム(TB仕様)。飛び立てるか分からないけど飛び立つ!」
「十六夜 翼、ブラウブロ。さぁ行こうか。」
「今井 木乃香、陸戦型ガンダムS型。殲滅を始めましょうか!」
「滝沢 奏、ジム(TB仕様)。出るよ!」
「小川 沙希、サイコガンダム。い、行きます!」
レバーを動かし機体を発進させる。
今回のステージは当初の予定通りサンダーボルト中域だった。
ゲートから飛び出して移動中のブラウブロに響と拓哉が乗り込む。
「2人は僕の後ろへ。目的地まで送りとどけよう。」
「「頼もしいタクシーです。」」
ブラウブロの背にのって周囲の警戒を行なっていると遠くの方で凄い雷がなっていたのを横目にレーダーを見直すと前方から高速で接近する機影が映る。
「翼さん、正面に機影3です!内2機はコルベットブースターなんてまさか...」
「そう僕が渡した。」
「「ですよね⁉︎」」
「僕がブラウブロ使うんだからその辺は考慮しないとね。」
そうなんですね。と意識を持ち直し2連ビームライフルを構えブラウブロから離脱、追加ブースターを噴かしコルベットブースターにぶら下がっていたジムへ連射モードで撃ち出す。
だが、そのビームは1発もジムへ当たる事はなく逆にジムのビームスプレーガンのビームが自身のシールドに命中していた。
「そのセンスなんとかならんか。」
「ホントなんでなんだろうなぁ...」
「同じ近接型の滝沢先輩ですら射撃は出来るのにな。」
「ちょっと、たっくん!バカにしてない⁉︎」
「ソンナコトナイデスヨ。」
FAザクのシールドを踏み台に跳躍したドムのヒートサーベルがジムのビームスプレーガンを斬り落とし、2枚あるシールドの内1枚に突きつけ蹴り飛ばす。
蹴り飛ばされた先にある鉄柱を見た奏は回避運動を行わず鉄柱を軸に旋回、帰ってくる勢いを利用して加速したジムのビームサーベルがすれ違いざまに懸架していたドムバズーカを斬り伏せていく。
「そろそろビックガン飽きてきたなぁ...」
「そういうのであればインコムの有線を狙い撃ってくるのをやめてくれないかな。」
コルベットブースターに飛び乗って両手で構えたビックガンでインコムによる射撃を回避しつつも的確に有線を撃ち続け翼もビームの来る位置にIフィールドを展開して撃ち落とされるのを防いでいた。
「こうも攻められ続けると返しようが...」
「逃げるなんてさせないわ!」
「ビックガンを使うとはね。」
ラチが明かないと一旦射撃を諦め廃棄コロニーの残骸に沈んでいき攻め手と判断した翼がメガ粒子砲でその残骸を吹き飛ばすがそこにあったのは砲身の焼き焦げたビックガンのみで近付こうとしたその時、何処からか放たれたビームがビックガンを撃ち抜き爆発による閃光が視界を染める。
「これだけ近ければインコムは使えないでしょ!」
「確かに、それにサーベルは持ってきてたとてなんだけど。」
閃光が晴れ首を振ってモニターを見なおすとコックピットブロックにかなり近い位置にコルベットブースターとドッキングした陸戦型ガンダムs型が姿を見せており位置的にもかなり近かったためインコムが息をしておらず、接近戦をしようにもビームサーベルを搭載していなかった事と人型でない事を後悔していた。
ブラウブロは木乃香に翻弄され止まっていたその巨体を強引にブースターを噴かしながら進みだし自身の損害はIフィールドで防ごうと考え再びオールレンジ兵装を展開して撃ち墜とそうとする。
「Iフィールドがあったってね!実弾には勝てないのよ!」
「響くんか拓哉くんを護衛に付けるんだった...」
フラウブロのオールレンジ攻撃は周囲を旋回しているコルベットブースターとドッキングした陸戦型ガンダムS型の動きを捉える事が出来ず、とうとうコックピットブロックのある位置に取り憑かれてしまい零距離でのバズーカ砲撃で煙を上げながら落ちていく。
「ジムがそんなスピーディーな動きをして良いのかよ⁉︎」
「もーまんたい!」
「問題ありだろぉ⁉︎」
ザクマシンガンを乱射して自身からジムを遠ざけようしていたのだが、コルベットブースターから離脱したジムが器用に廃墟の建物を使った戦法に業を煮やしていた。
痺れを切らした拓哉は半端折れてしまったヒートサーベルを抜刀、こちらも真似る形で廃墟の建物の上を蹴って接近し振り下ろす。
「ドムでその動きは辞めた方が良いよ!」
「なんでです?」
「こうなるからっ!」
「は?え...」
ヒートサーベルを持っていた腕を掴んだジムがドムのひざ関節を蹴ると先ほどの建物跳躍で関節部がダメージを受けていたらしく簡単に砕け散り尻餅をついてしまう。
尻餅の勢いで手放したヒートサーベルを奪い取った勢いでサンダーボルト系特有のバックパックに突き立て機動性を潰していく。
「そういや原作でも建物跳躍するドムなんて見てねぇな...」
「でしょう!だから私のマネせずにブースター使って飛べば良かったのに!」
バックパックのシールド2枚をパージしてビームサーベルを2本抜きブースターを噴かしながらドムの周囲を動き回り時折ドムの殴りかかって来る腕を斬り飛ばし、残っていた左脚を斬り飛ばす。
「セグエンテってホント使いやすかったんだな...」
「今度ジオン系の機体の扱い方教えてあげるから!」
バックパックを壊されながらも必死にジムのビームサーベルを捌いていた拓哉だったが最後は再び尻餅をついたドムの上部からビームサーベルを振り下ろし両断されたドムが爆発を起こした。
「何処から撃ってるんだ⁉︎」
拓哉と奏の戦闘が始まって1人余った響は同じく戦闘を開始した直後に姿を消した沙希を探している最中、突如ビームがFAザクを襲っていた。
「そこです...!」
「何処なんだよ...」
シールドを4枚各方面に展開し周囲の警戒を強めていた矢先に1枚のシールドにビームが命中しそのビームが撃たれたであろう方角に向かっていこうとブースターを噴かそうとしたその時...
(雷がビームを歪めるなんて原作通り過ぎて怖いですね...)
放たれた一本のビームは確実にFAザクを落とすには十分なはずだった。だがそのビームは時を同じくして起きた落雷がビームを歪め逸れていく。
「そこにいたのかぁ!」
ビックガンによる射撃を諦めてザクマシンガンを乱れ撃っていたサイコガンダムにシールドを掲げながら強引にブーストを噴かしタックルを仕掛ける。
吹き飛ばされそうになった沙希はFAザクが射程距離に入った瞬間シュツルムファウストを撃ち出し衝撃で宙に押し出され、そのままコロニーの影に姿を消していく。
「バックパックだけ⁉︎」
「貰ったぁぁぁ!」
追撃が無い事を確認し顔だけ覗かせると廃墟の上部にFAザクの大型ビーム砲が見え射角的に撃てない事を判断しながらヒートアックスを振り下ろすがそこにいたのはバックパックのみだった。
直後、後方から覇気の乗った勢いと共にライダーキックがサイコガンダムの背中を襲いコロニーの外壁に叩きつけられる。
「ワキが甘いです...!」
「原作通りかよ...」
続けてビームサーベルを抜刀し眼前のサイコガンダムへ向かうがそのビームサーベルはサイコガンダムを貫通する事はなく逆にシュツルムファウストがFAザクの頭部を吹き飛ばしていた。
[YOU WIN!!!]
スクリーンが溶け満足げな翼を筆頭にほかの部員たちもやりがいはあったらしく早速、機体をセットして第2ラウンドを始めていきその日のバトルは警備員の人が注意しに来るまで続いたそうな。
最近リアルが忙しかったのと色々な理由が相まって更新が遅れてしまったセルフィアです!
ビルドダイバーズ リライズかなり熱かったですね!リライジングガンダムの元は買ってあるので近々作ろうと思います。
今回のガンプラ紹介!
フルアーマーザク
サンダーボルト中域でバトルするにあたって響用の機体として翼が作成したもので、普段ガンダムを使っているからたまにはザクを使ってみたいという事でフルアーマーガンダムのパーツをザクに組み込んだ。
代わりに沙希がガンダムにサイコザクのパーツを組み合わせ、ザク対ガンダムというある意味原作再現となっている。