一般人生徒リツカ! 作:ブタどもの一人
また区切り分かんなくなっちゃった…
約15000文字なので時間あるときに見てくださればそれだけで発狂してしまいます。
あと、俺の妄想爆発!回になりますのでちょっとドキドキハラハラソワソワしながら投稿します。
もし、合わなかったら即ブラウザバックしてください。
「英霊ごときが、私に勝てると思ってるの?」
あくまで悠然と、アルクェイドは絶対者の余裕のままに佇む。
「ハッ! 吠えるな女。たとえ雌の形をしていようが星に傅くだけの
「……雌ですって?」
明らかに見下した目線、態度にアルクェイドの沸点は超スピードで限界を迎えた。
「なら……やって見なさいよ金ピカァ!!」
地を蹴り、アルクェイドは爪を構えてギルガメッシュへと突撃した。
「……フッ」
それを躱すことも、動くことさえせずにギルガメッシュは立っていた。
その背後から無数の黄金の波紋が生まれ、中から無数の『宝具』が射出された。
「っ!!」
仮にも『アーチャー』、射出の速度は速い。
アルクェイドは咄嗟に爪で迫ってきた宝具たちを叩き落とし、その場から退避した。
「フハハハ!! まだ終わりではないぞ!」
後方へと退避したアルクェイドの視線の先、新たに現れた三十を超える波紋から間髪入れず宝具が放たれる。
「く、そ!!」
群れを成して迫る槍に矛に剣、おまけに矢の形をしたものまで。それらすべてが『宝具』である。
中には著名な宝具の原典も含まれ、真名解放こそできぬものの、常時発動型の能力は発動されている。
そんな文字通り一級品の武器たちを一斉に叩き込まれて立っていられる英雄は数少ない。
それこそ、ギリシャの大英雄くらいだろう。
あるいはギルガメッシュの盟友か。
「がぁぁ!!」
とはいえ相対するこの女性も星の化身と謳われる絶対なる強者。迫るそれらを無我夢中で爪で捌き切る。
「ほぅ……」
僅かに関心したような声を発したギルはしかし、攻撃を緩めることはしなかった。
雨あられと休むことなく放たれ続ける宝具の数々。
もはやアルクェイドの居る場所は爆炎と硝煙に包まれ周囲から彼女の姿を見ることすらできない有様だった。
「……ふん」
そんな中でも、ギルにはアルクの動きが見えていた。正確にはその位置が、だが。
星の化身たるアルクェイドにはとある制限が星より齎されていた。星そのものと言っても過言ではない彼女の力が世界に強い影響を及ぼさないように、能力そのものに制限を掛けているのだ。
それは敵対者の全力の僅かに上を常に維持するという過酷なもの。つまりアルクは常に相手よりも少し強いだけの存在なのだ。
その正確な基準こそ不明ながら、現状の敵対者の中で一番強い素体能力を持つのはギルガメッシュであり、今は基準を論点とするべきではないだろう。
対してギルガメッシュはといえば、アルクの『相手よりも常に少し強い』という制限を掻い潜る裏技を持っていた。
それこそはギルガメッシュの宝具の一つ。
『
これはこの宝具の所有者の財によって中身の種類、貯蔵量、強さなどなどが決定される特殊な宝具。とはいえ財を開けるには『王律鍵バヴ=イル』を必要とし、バヴ=イルは取り出す財宝に応じて形を変える特殊なもの。さらには蔵の中身は常時増え続けており、それらを状況に応じて瞬時に選別、合う鍵の形で解放しなければならない。
実質、ギルガメッシュのみにしか使えない宝具である。
そして、アルクの制限の対象は『相手の素体能力』に依存する。
つまり、自身の素体能力を大きく上回る宝具や用途の異なる膨大な量の宝具を湯水のごとく垂れ流すことが可能であるギルガメッシュは彼女に対して特に天敵となり得るのだ。
「まさか、彼が来てくれるなんて……」
ギルガメッシュとアルクェイド。まさしく頂点と頂点の戦いに俺はただただそれを眺め惚けていた。
伴をせよ、とは言われたがぶっちゃけ俺はどうやって加勢したらいいのか分からない。
声かけただけでも消し飛びそうだ。
『やるじゃないかぁ、数多の英霊からあの英雄王を引き当てるなんてさ。君、英霊召喚の素質あるよ〜』
こいつはマジで言ってるのか煽ってるのか判断が難しいということもこの短時間で学んだ。
絶対後者だと思うけど。
ていうか素質あるんだったら前世であんなに爆死してねぇよ!!
「リツカ……この状況、分かりやすく説明しろ」
アルクの敵意が逸れたことでまともに動けるようになったエヴァが声をかけてきた。
「僕にもお願いします。リツカさん」
おっとネギくんもか。あれだけ怖い思いしといて強いね君は。
二人とも深刻な表情をしているが、もはやあの二人の戦いが始まってしまったからにはどちらかが勝つまでは何者も干渉することはできない。
大人しく見守ることを俺はオススメする。
あと、半壊した茶々丸には明日菜が付き添っていた。その瞳は痛ましいと言わんばかりに潤んでいる。
大丈夫、たぶんまだ生きてる。メインデータが無事なら修復可能だってハカセが言っていた。
「説明、ね。見ての通りだ、『天災』と『天災』。強大過ぎる存在同士がぶつかり合ってる。さながら怪獣大決戦というやつだよ」
勝った方が我々の敵です! みたいな。
いや我王さまは俺の味方だと思うけどね、今の所。
俺がヘマしなきゃ大丈夫。きっと、メイビー。
「ふざけるな! じゃああの女は?
あの、化け物はいったい何者なんだ!!」
ようよう落ち着けよ兄妹。錯乱したって事態は好転しないぜ?
なんにせよ俺らにはもうどうすることもできない。
ちなみにギル様には令呪とか効かないので俺は単なる縁要員である。つーか、下手に強化してアルクまで手に負えなくなったら困るし絶対干渉しないよ?
というか速すぎて俺の目には追えない動きで戦ってるし。
そもそも英霊の戦いは目で追うもんじゃない、感じるものだ!
そういうのは動体視力が謎のザビーズに任せておけ。
とはいえ、エヴァもあんな死ぬような思いして何も聞かされないのは酷だろう。
どうせ、こんだけ派手にドンパチやってしまったら学園側にも察知されてしまっているだろうし。というか今頃学園長室は大パニックだろう。
すまない、俺にはこうすることしか出来なかったんだ。
いやいや、事後処理とか考えてるけどまだギル様が勝つと決まったわけじゃない。相手は星である。地球である。アースである。
「真祖を滅ぼすお姫様だよ。片方は我らが英雄王、語るまでもなく偉大なお方さ」
マジ、英雄王。彼は前世でもとにかくパーティーに突っ込んでいた。だって強いし、困ったらヘラクレスみたいな感覚でとにかくぶち込んでいた。高笑いしながらクリティカル連発して次々に敵を屠る我王さまは見ていて爽快だった。正直超カッコよかった。
最初に来た星5というのもあったが初めて絆をMAXに出来た英霊だ。だから助けに来てくれたのかなぁ、と幻想を思い浮かべてしまうのも致し方ないだろう。
「姫……アルク……。それはまさかダーナが昔言っていた、あの!!」
ダーナ? ああ、そういえばそんな名前のバグキャラが続編で登場していたな。
なんでも吸血鬼の中の吸血鬼、貴族とか名乗ってたが。
「ダーナのb……マダムは何て言ってたんだ?」
「私も断片的にしか聞いていないが。
曰く、『マジ無理、調子に乗ってみんなで作ったら手に負えなくなったからもうその話やめて』だそうだ」
真祖かよ! あのババアこの世界だとそんな役回りなのか。
そうなるとダーナ含めてあと何人か真祖の生き残りが今もいるってことか。なるほど、アルクに前世の記憶が残ってたから暴走で全滅することなく生き長らえているのか。
「あと、ダーナ以外の奴らはトラウマになってずっと引きこもっているらしい。世捨て人同然だとか、一説には考えるのをやめて廃人になってしまったらしい」
まるで柱の男のような末路である。
何したんだよアルク。まあ、大方調子乗ってた奴らに制裁を加えたとかだろうが。
星から直接バックアップ受けてる彼女が相手では真祖たちも形無しである。あくまで真祖には全面バックアップ機能が付いてないと思うし。
「なあ、リツカ。私、死ぬのか?」
「は?」
まだ見ぬ真祖たちに想像を膨らませていると、エヴァが不安そうな声でそんなことを言ってきた。
「まあ、王様が負けたら確実に殺されるだろうな」
「ひぃ!! そ、そそ、そんな……ダーナさえ語るのを恐れた相手に……い、いったいどんな殺し方をするんだ?
あああ、嫌だ、やっぱ聞きたくない! 口を閉じろリツカ!!」
閉じてますが……。
そんなに怯えなくてもサクッと殺してくれるよ。
「お前、魔力抑えられてる状態だし痛みを感じる暇もなく吹き飛ぶんじゃね?」
「ひぇ……!」
それはそれで怖かったらしい。可愛らしい悲鳴を漏らして硬直した。惜しい! ついでにおしっこ漏らしてくれればよかったのに!!
『君、意外と落ち着いてるね。さっきまであんなビビってたのに』
黙れ精霊。
もう、ヤケクソになってるだけだよ。だってこれ最早天運にかけるしかなくね?
あ、ダメだ。天の神様はガイア側、星の味方だったわ。ここはエミヤ様に祈っておいた方がいいだろう。
「エミヤさま、どうか我らに救いを……」
「あ、あの、真祖って。エヴァンジェリンさんのことじゃないんですか!?
話が見えないんですけど!」
ネギくん。君はまだ知らなくていいんだ。あんな化け物連中のことは考えなくていい、考えても無駄だからね!
「いいかい、世の中には知らなくていいことっていうのがあるんだ。その最たる例がソレさ」
「は、はぁ……」
「ああああ……こ、殺される。殺されてしまう」
ガタガタと隣で震えるエヴァはなかなか新鮮である。しまったカメラを持ってくるのを忘れていた。
と、思ったけどフォルダはアビーの入学式の写真で埋まってるんだった、てへぺろ!
「が、頑張れーー!!!!
頑張れ、王さまーーー!!!!」
とか考えてたら急にエヴァが大声を上げ始めた。
「ちょっ!? 何やってんの君ィ!?」
王様への勝手な声かけはNGである。勝手にご尊顔を拝見するのもNGである。勝手に名前を口にするのもNGだ。
許されるのはギャグ時空だけ。
今は絶対殺される。
せっかく、我王様召喚したのに、その我王様にエヴァが殺されてしまう。
「フハハハハ!! 良いぞ、幼子であればその目に我が威光をよく焼き付けておくがいい!!」
だが、英雄王はさらに上機嫌になって高笑いをした。
あ、あれ?
もしかしてエヴァを肉体年齢相応だと思ってる?
「いや、王様に限ってそんなはずは……」
とか思ってたら脳内に直接声が響いた。
こi……危ない、ギャグで死ぬところだった。反視神経というのは厄介な代物である。
『戯け、そこな雑種が紛い物の化け物であることなど当に知れているわ。平時ならば疾く消し去っていたところよ。
だが我は今、機嫌がいい、そして貴様はその雑種を守るために無謀にも星の化身に立ち向かったのだろう?
ならば此度は許す。その、精神も幼き雑種に存分に声援を送らせよ』
「……とのことだ。存分に応援してやってくれ」
「うおぉぉぉ!! 王様ぁぁぁ!! 絶対、絶対に勝ってくれーーー!!!!」
命がかかるとこうも必死になるものか。それとも吸血鬼として本能的にアルクに恐怖を感じているのかもしれない。
ふと、気になって戦場へと視線を戻した。未だ爆音と爆炎、バトル漫画相応の激しいエフェクトの連発で見続けているとポリゴン事件の再来になりそうだった。
「……長い戦いになりそうだぜ」
その頃、学園長室では魔法先生、生徒その他関係者が緊急招集され各所の対策に追われていた。
原因はズバリ、学園都市の端にある橋(ダジャレじゃないよ)で起きている謎の爆発と爆音、閃光と大規模な地震etc
とにかくものすごい超常現象が起きているということである。
「学園長! 結界強度、保ちません!!」
「学園長! 現場周囲の崩壊率、70%越えてます!!」
「学園長!!」
「学園長!!!」
「「「学園長!!」」」
「うるさーい!!
わかっとる、全部分かっとるわい!
ワシとて手が足りんのじゃ!
順番に処理するからそこに並べぇい!」
ドタバタと行き交う魔法関係者。それらの多くは裏方専門の者たちだ。結界の維持、世間への魔法発覚の阻止などあらゆる後方支援を担当するものたちでごった返していた。
ちなみに現場担当の先生たちはすでに向かった後だ。
「結界の維持には情報処理班から割け!
足りんなら諜報班から抜いてかまわん!!
結界の維持が最優先じゃ!!」
「ですが、すでに魔法関係者、一般人問わず度重なる現象を目撃されています。もはや、結界程度では……」
「いや、結界を甘く見るな。アレとて
とはいえ、学園長たる彼もこの事態の収拾には頭を抱えていた。
それというのも、現場にいち早く到着した先発隊の報告では、『姿さえ見えないほどの高速で動き回る正体不明の超々々々高エネルギー体が、これまた測定不能なエネルギーで激突している』。
という訳のわからない状態であり手を出す前にお手上げ、介入というものを行う手段がないのが現状なのだ。
そこへ、後発として発った高畑から通信が入る。
彼ならもしかしたら、と淡い希望を抱いて通信に応じる。
「高畑くん、現場はどうなっとる!?」
『……なんと、申し上げればよいのか。
黄金の輝きを放つ物体の周囲から黄金の波紋が出ておりまして』
途切れ途切れながらなんとか報告した高畑は褒められるべきだろう。本来なら思考を放棄してしまう現象の説明をなんとか行おうとしていたのだから。
「ごめん、ちょっと何言ってるかわからない」
だが聞いた側も理解が及ぶ現象ではなかった。
『いえ、すみません。表す言葉がなく。
……そちらに映像を送ります、モニター準備を』
諦めた高畑は素直に映像を送る魔法を使うことにした。
それを受け、学園長も素早く部下に指示を飛ばしモニターを用意させる。
そこに映し出されたのはーー
「なんじゃこれ」
黄金の軌跡が無数に飛び交い、その合間で何者かが暴れている。
そう形容するしかない光景。
時折、氷が発生したり炎の壁が出たり、特大の雷が落ちたりしているのは見ないことにした。
そうして学園長室に集まっていた者たちは考えることを放棄した。
ちなみに、橋の周囲はこの時間なら無人の建物が多い。
人的被害は、もしかしたら平気かもしれないという淡い希望もあった。
その現場に、今まさに魔法先生と生徒がいることなど露にも知らず。
「おっと、集まってきたか」
気づけば、周囲に人が集まってきていた。
未だ遠くではあるが魔法先生らしき者たちが瓦礫に潜んでいるのが確認できる。
だが、介入は諦めているようですっかり観戦している。
だよね、そうだよね。
「頼むぞ、王様……」
呟きながらもそれが意味をなさない言葉であることも理解していた。アレらはまさしく頂点の戦い。俺には何かをする権利も力もないのだ。
と、ここでアルクの様子に変化があった。
「グゥ……ア、アァァァァァァ!!!!」
突然、雄叫びと共に純粋な魔力を嵐として周囲に解き放ったのだ。それだけで周囲の建物……だった瓦礫は吹き飛び塵となり風に乗せられてどこかへ。
遠くに隠れていた魔法使いたちにも届いたらしく何人かが宙を舞っていた。
「死者とかでなきゃいいけど」
事後処理で揉めるからな。アルクの立場はなるべく残しておきたいが、そもそもギル様に生かしておいてもらえるか。
無理か。
そんなことを考えていると、アルクは今度は静かに宙に静止していた。
そんな特大の隙をギルが見逃すはずもなく、無数の波紋から無数の宝具がアルク目掛けて放たれた。
しかしーー
「っ、なんだと!?」
思わず声をあげたギルの視線の先ではアルクの周囲でピタリと動きを止めた宝具たちの姿。やがて、それらは弾かれるように吹き飛ばされた。
「ガァ、アァァァ!! アアァァァァァァァァ!!!!」
彼女の周囲には不可視の壁、いや段々とソレに形が付けられていく。
それは空気であり、草であり、水であったもの。あるいはそのどれにも分類できない自然そのもの。それらがアルクの思い描く『自然』へと形を絶えず変化させていく。
アルクが発動したのはまさしく俺が知っている『空想具現化能力』のそれであった。
「まさか、この状態でもここまでなのか!?」
確かに能力制限下においてのアルクの空想具現化については曖昧な部分があるが、まさかこの局面で使ってくるとは。
規模にして、周囲半径百m? いや、今も増大している。
そんな呑気なことをかんがえていた俺の視線から唐突にアルクの姿が消え去る。
これまでのスピード、それよりも断然、速い。
激しい金属のぶつかり合う音に引かれて目を向ければ、そこには二つの剣で必死にアルクの爪を抑えるギルの姿。
まさか、王の財宝を抜いたのか?
「ぐっ、やるではないか女。ならば我も、全力だ!!」
たがギルは不敵な笑みを浮かべて、膨大な魔力、威圧感を放ち始めた。
宝具による身体のバックアップ。それが頭をよぎる。
「待った! 王様、そいつはーー」
「騒ぐな雑種!! そんなことは分かっておるわ!!」
堪らず声をかけた俺にギルは否を突きつけた。
ならば、なぜ。
疑問に思う俺をよそにギルはなんとかアルクを剣で弾き返した。そのまま黄金の波紋を無数に展開する。
アルクが体勢を立て直す前に、今戦いで最多の波紋から宝具が射出された。
絶え間なく宝具を放ち続けながらギルは話の続きを述べる。
「奴が我の身体能力を上回る性質なのは知っている。
だが、もはや今の奴にはそのリミッターがない……!!」
憎々しげに語るギル。それは予想外の一言だった。
「リミッターが……外れた?」
それはつまり、あいつは暴走している?
たが、それは星が許さないはずだ。それに完全暴走状態ならば流石にギルでも対処しきれない。
なら、なんだ?
どうしてリミッターが外れたんだ?
『……どうやら、僕の予想以上に『相手』の干渉が強かったみたいだね』
ふとそんな呟きを漏らすホログラムの精霊。
「おい、説明しろ。どういうことだ?」
『おっと、聞かれちゃ仕方ない。
今回の彼女の暴挙、真相は『敵対者』による奸計なんだよ。僕たち、つまり『魔術の世界』を知る者たちを仲違いさせて同士討ち、出来なくても裏生徒会の彼らを表舞台に引き摺り出すためのね』
奸計?
いったい、どんな方法を使えばあの最強のお姫様をだまくらかせるというのか。
『まず、『敵』は世界の理に属している。いや、かつて属していたと言った方が適当か。
その名残でね、ことこの世界の中に限ったことなら『外部』からの干渉に直接対処することが可能なんだ』
「外部の干渉?」
『君も知っているだろう。並行世界の運用という奇跡……魔法に辿り着いた一人の男を。
そして、あのお姫様の後見人を務めていることも』
「まさか、宝石翁!? 馬鹿な!
あの爺さんを出し抜くなんて、それこそ同じ魔法使いでもなきゃーー」
……いや、そういうことか。
極めて絶望的な結論に思い至り俺は自然と顔を青くしていた。
『そう。あくまでその紛い物でしかないが、世界から許された権利は絶大なものだ。
『記録帯』。およそ、彼の観測し得るすべての事象において『記録』を残すことが『彼』の仕事だった』
「じゃあなにか? 奴は宝石翁とアルクの回線に割り込んであまつさえアルクを騙したって?」
『話は最後まで聞いておくれよ。
まあ、その通りなんだけどさ。原理としては『彼』の持つ能力が関係しているのだが、君もこの世界を『上位から観測』していたのなら分かるよね?
観測するために必要なのは千里眼だけかい?
見るだけじゃない、他の方法もあるはずだ』
「無限、共感能力」
それは、ネギまという作品内で最大の敵として続編でまでラスボス枠に収まっている強大な存在。
造物主、ヤルダ=バォト。
「……? いや、あいつは女だぞ?」
『その通り。彼女は造物主であり、魔法世界側の存在だ。
……だが、それよりも昔、彼女が生まれる遥か昔に『同じような力を持って』、『あちらの世界から転生してきた存在』がいたとしたら?』
転生。
それは俺が自身で体験した不思議体験だ。
他には衛宮士郎や遠坂凛、といった者たちが型月世界から転生してきている。
「……いや、おかしい。そんな能力を持っている奴がfateにはいなかったはずだ、少なくとも魔法の域にあるそんな能力を」
『正しい認識だ。そしてこれは君にとっては反則に近い経緯でね、彼の存在を君は知らないだろう。なにせ『物語が始まる前に死んでいる』のだから』
「物語、ね」
やはりこのホログラムの精霊は俺がメタ知識を持っていることを知っている。あるいは気付いている。
『どこまでなら分かるか……ああ、そうだ。この単語は君には聞き覚えのあるものだろう。
人理継続保障機関カルデア。そしてその初代所長、マリスビリー・アニムスフィア』
「アニムスフィアだと……?」
それはfgoで幾度となく聞いた名前。
天文科のロード・アニムスフィア。そして冬木の聖杯戦争をソロモンをパートナーに勝ち抜き、見事聖杯を手に入れた人類愛の人。
だが、その死には幾つもの謎と疑問点が残されている作中随一の謎キャラクター。
それがマリスビリー・アニムスフィア。
まあ、プロローグで所長だったオルガマリーちゃんのパパだったりするけどオルガちゃんは早々に退場してしまったので言及に値しない。
『その後継者候補について知ってるかな?』
後継者といえば俺が最後にプレイした二部で登場したキリシュタリア・ヴォーダイムが思い浮かぶ。
ちなみに皇女は辛うじてゲットしていた。
でもあまり使う暇もなく物理的に昇天してしまったが。
「キリシュタリアと記憶してる」
『お、よく知ってるね。そう、キリシュタリア。彼は非常に優秀で合理的で、魔術師としては最高峰の逸材だった』
べた褒めしてるけど二部一章までの時点でかませフラグが大量に乱立していたのだが。
それと、型月のエリートは碌な末路を迎えないから。
この法則崩したらオルガちゃんが無駄死にだろ!!
『君が知っているのはそこまでかい?』
「まあな、知る前に死んだし」
あー、思い出したら急に続き気になってきた。
どうにかしてこの世界でfgoが出来ないものか。
今度、ダ・ヴィンチちゃんに頼んでみよう!
『……まあ、『あの人』は記録からも消しただろうし『僕』はさほど重要な人物でもないしね。
いいよ、ネタバラシをしよう』
大仰に手を広げる精霊。
『『僕』が君らをここに集めた理由、その敵。今回の黒幕。その正体。
名を『アルバート・ヴォーダイム』。ヴォーダイム家の養子であり聖杯戦争にてマリスビリーの補佐を務めた男さ』
「……」
まったくもって聞いたことがない名前だ。
養子?
キリ様の家に養子とかいたか?
『ちょっと、反応薄いよ。まあ、知らない名前出されたら仕方ないかもしれないけどさ。
とにかく、彼は補佐を務めて、勝利したマリスビリーに証拠隠滅でぬっ殺されちゃったんだ』
「証拠隠滅?」
『詳しくは知らないけど、最後に『僕』はそう聞いたよ?
まあ、かくかくしかじかでこの世界に偶然にも転生というものを果たしてしまった彼。
実は前世から不思議な能力を持っていたんだ』
「それが無限共感能力?」
『いや、『無限同調』といった方がいいね。世界と同調したり波長の合う相手を『取り込んだり』』
「取り込む!?」
なんだその魔人ブウみたいな。
『ああ、取り込むよ? 加えて波長が合う相手なら無限に取り込み続けることができる。そして対象の
「不老不死……」
『もちろんストックはあるさ、とにかく能力で
「……それは根源のためか?」
『そうであるとも言えるし、そうでないとも言える。
この力のおかげで彼は
「それは、最早……」
『そう、
ソレに彼はなった。世界から認められ、その存在そのものを概念と為した。それからも彼はひたすらに記録を続けたよ。
でも、ここからが厄介でね、あれは紀元前ーー』
話の途中、俺らの近くのコンクリートに『何か』が凄まじい勢いで落下してきた。
爆音と爆風、俺は咄嗟に目を向けた。
「ぐ、くっ……おのれ、貴様ぁ!」
それはまさかのギルだった。
ボロボロの鎧と傷付いた身体をなんとか起こしながらギルは空中を睨みつけていた。
「っ!!」
その先を追えば今まさにこちらに突撃せんとするアルクの姿。俺は反射的に瞼を閉じた。
こんな至近距離で突っ込まれたら俺も死ぬ!
「失せろっ!!」
しかし、激しい金属音が複数回響いただけで衝撃は襲ってこなかった。音のした方を見れば今も宝具の連射に耐え続けるアルクの姿。
どうやらギルが宝具で迎撃したらしい。
「ふん、余所見をするな雑種。それと、魔力を寄越せ、アレはこの場で何としても仕留めねばならん」
「ま、魔力って……まさか使う気!?」
直感で気付いたけど、ギル、エア使う気だ。
俺が躊躇していることに気付いたギルは苛だたしげに口を開いた。
「最早、仕置きなぞでは済まぬぞ? アレは。
ここで確実に仕留めねばすぐにでも貴様らに牙を剥くだろう。
分ったならば礼装を起動せよ、雑種」
仕留めるのか。
俺は僅かに迷いはしたものの言われた通りに礼装を起動、全体強化の項目からギルだけを選択して一点強化。
「ふ、良い。それでこそ我が雑種よ。
では、この場から即時離脱せよ、もはや貴様らに気を遣えるほどの余裕は残っておらぬ」
そう言って空中に飛び去るギル。
……まさか今まで気を使って戦っていたのか。
というかギルが優し過ぎて地味に怖い。
アレ、本物?
とはいえ、エアを開帳するならばこの場にいては巻き添えだ。俺は即座にエヴァたちに退避を促す。
「王様が本気を出す。すぐにこの場を離れるぞ!」
「お、おい、大丈夫なのか?
大丈夫だよね?」
まだ怖がってるエヴァ。
「どのみちここにいれば勝敗に関係なく吹き飛ぶ。
ネギくんは明日菜ちゃんを連れて、エヴァは茶々丸を!」
「先生方は!?」
「知らん!!
……心配なら魔法でもなんでも使ってさっさとこの場を離れるように伝えてやってくれ」
俺とて自分の命が惜しい。
ネギくんたちへ伝えた後は即座にその場を離れた。礼装も活用した全力ダッシュだ。
それなりに走ってからちらりと後ろを見れば、既にギルはエアを取り出していた。その周囲では魔力が嵐を巻き起こし、ギルに近い位置ではもはや空間に亀裂が入っていた。
『うん……
いやー、星がどちらを止めに入るか見ものだ』
空中で相対するはギルガメッシュとアルクェイド。両者とも距離を保ち『必殺』の準備をしていた。
王律鍵を形状変化させ『王の財宝』の最奥までを解き放つ。
鍵に成り替わる形で姿を見せたのは螺旋を描く刀身(?)を有した剣のようなもの。
対して、アルクは己が今出せる全力で『
リミッターの外れた領域から魔力が染み出し、やがて『自然』を変化させる。
彼女の背後には、いつしか大きくまん丸な『月』が現れていた。
一方、ギルは取り出したる最強の宝具を手に、ゆっくりとそれを振り上げた。
応じて、螺旋状の刀身は回転し始め、周りを、空間を破壊していく。
その剣の名は『乖離剣エア』。もっともこの呼称はギルが便宜上付けただけで本来の名は『無い』。無銘の神造兵装こそこの宝具。
大地を裂き、空を赤く染めていた原始の地球、その地獄、その自然そのものを現代に解き放つ原初の理。
禁断とされる完全解放とはいかずとも、およそ目の前の星の化身に対抗しうるだけの威力をギルは想定していた。
やがてエアが回転を強め周りの空間は見事に崩壊、ついでに学園結界はすでに事実上崩壊していた。
上半身部分に残っていた半壊した鎧は即座に魔力に変換され代わりにギルが『友』と呼ぶ『天の鎖』が彼を律するために巻き付く。
「貴様には、特別に原初の理を見せてやろう」
応じるアルクの『必殺』も準備を終えていた。
彼女の背後に圧倒的存在感、質量感を持って『再現』されたのは『月』。彼女のオリジナルが住まいとしていた星。
その1/1スケールの再現体、およそ月で観測されうる全てを再現した『月の複製』が彼女の奥義であった。
「グゥゥ……!」
「もはや言葉すら解さぬ獣と成り果てたか。
ならば、疾く消え失せよ!
これなるは始原にして終わりの理である!」
「グガァァァ!!」
ギルはその手を、乖離の概念を封じた宝具を厳かに、しかし激しく振り下ろす。
「受けよ!!
『
そして、星が生まれたその時の力がアルクに向けて撃ち放たれた。
「ガァァァァァ!!!!」
対して、アルクも自らが生み出した『故郷』を咆哮と共にギルへと押し放つ。
世界を崩壊させるだけの力を持った二つの力が、進路上の『全て』を破壊しながら前進する。
空気も水も空間も。あらゆる概念が混ざり溶けて消失する。
周囲にいるだけでも身を即座に蒸発させてしまうだろう強大なる力は、互いにぶつかり合えば学園というちっぽけな存在など一瞬で消してしまう圧倒的なエネルギーを持っていた。
震えることしかできない『ヒト』達は、星の振るう理不尽な理をその身の消失をもって知ることになるだろうーー
「アルクェイドッ!!!!」
ーー瞬間。
激しくも確固たる意志を持った声が、戦場に響き渡った。
それは本来なら力の発する音に掻き消され誰の耳にも届くはずのなかったか弱き人間の声。
しかし、
「っ!! 志貴!!」
なんたる奇跡か、或いは奇蹟か。
自らの力に飲み込まれ、暴走していたはずの真祖の姫君はその声
応じて、『間者からの干渉』も断ち切られ、星からの制約も復活する。これら、ほぼ同時に発生した事象である。
これにより、『天地乖離す開闢の星』へと向かっていた大質量体はその自然エネルギーを霧散、星の自然の中へと還元され消失した。
それは本来ならあり得ないこと。既に確定してしまった確率は変わることなく『月』のままエアの真名解放と激突するはずである。
……そのカラクリはもしかしたら
とはいえ、依然として『天地乖離す開闢の星』は健在であり射線通りならば順調にアルクに衝突して彼女の肢体を蒸発させてしまうことだろう。
ただ、こちらにも運命の悪戯に等しき『タイムリミット』が訪れた。
「っ!? おのれぇ!!」
圧倒的なエネルギーで進んでいたエアの最大出力は、しかし空中にて『霧散』した。
あるいは『空間が捻じ曲がり』消失した。
もしくは『時空の概念の歪み』により消え去った。
あらゆる『可能性』が『渦巻いた何か』によりギルの奥義はこの世界から消滅した。
それは、星が齎した『抑止力』。ガイアと呼ばれる星の意思が、アルクが正気に戻ったことにより干渉に成功し、アルクを通じて『抑止力を働かせた』ために成功した事象であった。
これら奇跡的な、『天文学』的な確率により両者の放った世界崩壊のエネルギーは両者消滅という形で一応の収束と相成った。
戦いを終え、奇跡的にも街以外全てが無事という穏当過ぎる結末となった頃、俺の元にギルが舞い降りた。
その身体はボロボロで、しかし、さして機嫌が悪いわけでもなかった。
「雑種」
「なに?」
その顔はどこか物憂げでギルガメッシュとは思えないほどの穏やかさを持っていた。
そして、その衣装が段々と変わっていくのも。
「ギル……いや、賢王様だったのか」
「は、どちらであろうと我は変わらぬ。
……ふむ、此度の戦、中々に楽しませてもらったぞ。
惜しむらくは幕引きに抑止力などという邪魔立てが入ったことか」
最後に悔しげな顔をして吐き捨てた彼。
その身体から黄金の粒子が漏れ出ていた。
「時間か。令呪すら齎せぬ召喚など所詮はこんなものだろうよ」
精霊からこの召喚の条件は聞いていた。
曰く、簡易召喚、インスタント召喚というものらしい。
正式な召喚にはあらず、一時的に英霊の力を借り受けることのできる召喚なんだとか。あと、俺の呼びかけに応えてくれる英霊じゃないと来ないらしい。俺の人望ェ……。
そもそも以前に行った召喚のせいで俺の身体はーー
「雑種よ。此度は我が貴様の前世にて受けた功に免じてこの力を貸し与えてやったまで。
謂わば褒美。だがこれで貴様から受けた『礼』は返した。これから先の戦いでもし我を呼ぼうものなら。
もし、浅ましくも再度、我が力にあやかろうなどと考えたなら。
……その命、消えるものと覚えておけ」
重く、のしかかるような言葉に俺はしっかりと頷いた。
「ふん、分かっているならば良い。
貴様は根は聡い男だ、雑種にしてはな。だがこと決断することにおいて『半身』に劣る。迷い、惑うことに慣れるな。
貴様に行ける道は一つだけだ。己が分を弁えぬ行いをするのであればその末路は相応のものとなろう」
「ああ、胸に刻んでおく」
ギルはふっと口の端を歪めた後、あっさりと粒子となって消えていった。おそらくは座かどこかに帰ったのだろう。
俺はギルから語られた言葉に深く感じ入りながらも、視線の先で抱き合う一組みの男女のもとへと向かった。
「アルクェイド、アルク!!」
叫びながら腕に抱く少女に必死に呼びかけるのは、裏生徒会メンバーの一人である遠野志貴であった。
その手に抱く少女は見た目はボロボロで、もはや死に絶えてもおかしくない傷だらけの姿だった。
「し、き……」
震えながらゆっくりと志貴の頬へと触れる彼女の手。それを慈しむように志貴はその上に片手を重ねた。
「ああ、ああ……!!
ここにいる。だから、だから!!」
泣き噦る子どものように、志貴は震える声で叫び続けた。
「ばか、私がこの程度で……死なないからね?」
困ったように笑いながらもそこに覇気は感じられない。
そんな彼らの元へ、リツカはやってきた。
「……藤丸」
複雑な感情が篭った瞳。
だが、俺はお前に謝る気はない。
お前が、愛した女に一途なのは知ってる。
それ以外をどうでもいい、と捉えているのも知ってる。
俺たちはその点において似ている。
「アルクを連れてさっさと行け。じきにここにも学園の奴らが来る」
「っ! どういう、つもりだ?」
先ほどまで最愛の人を殺そうとしていた相手。
だが、結果として殺さずに済んだ。
なら助けてもバチは当たらないだろう。
「アルクの魔力は減衰している。姿も、はっきりとは捉えられていないだろう。今ならまだ、間に合う」
ギルとアルクの戦いは文字通り頂点の戦いだった。
だからこそその状況をはっきりと目視できる存在など限られてくる。あるいは『特殊な瞳』を持つ者ならば別かもしれないがそんな奴はいない。
「……わかった」
志貴はアルクを抱えてその場から即座に離脱した。
そういえば今世での志貴は病弱だとかは聞いていない。まあ、アレはロアなんとかさんのせいなので、奴がいないなら起こらない事件なのだが。
『リツカくん、何やら魔力反応が多数接近。急いでこの場を離れた方がいい』
「そうだな」
俺は礼装の機能をフルに使いその場から走り去る。
もし手練れであったなら立ち去ることも出来ずに志貴たち諸共捕まっていた、だから今来ているのはヒラなのだろうと思う。
あるいは、意図的に見逃したのか。
「リツカ! 無事だったか!!」
橋の方まで戻ってくると、エヴァが俺を見るなりそう叫んだ。
その言い方だと俺が死線を潜り抜けたみたいでかっこいい。
実際はギルの近くでビクビクしてただけだが。
「ああ、なんとかな。……おお、高畑!」
なんでかニコニコなエヴァの隣に我がゲーム友達を見つけて声をかけた。
「今更だけどそっちで呼んでくるの君くらいだよね」
「いや、学園長も呼んでるだろ」
「いやいや、学園長は学園長だよ」
どういう理屈だよ。
「なにはともあれ……無事に終わったみたいだね。
一応、聞くんだけど……黄金の方が君の英霊だよね?」
煙草を咥えながらそれとなく聞いてくる高畑。
だよね、あんだけ派手にやったらどっちも敵だと思うよね。怪獣理論である。
「まあな、報告は学園長宛てにしたいんだけど、いいか?」
「もちろんだ。……やれやれ、これで事の詳細が掴めるよ。一応、ネギくんとエヴァくんにも出席願いたい」
彼らに向き直り確認する高畑。ネギくんたちも立派な目撃者なのでこれは当然の対応。
ふむ、俺はどう話すべきか。
「うん、もちろんだよ」
元気に頷くネギくん。いや君ほんと立ち直り早いね。
アルクに睨まれたはずなんだけど。
「私は行かんぞ。なんでそんな面倒くさい……」
エヴァはいつものズボラを発症していた。
お前学園の警備員だろ、アルク倒すのは本来ならお前の役目だろ(無茶振り
「わ、私は……?」
「ああ、明日菜くんにも、ご同行願いたいな。どうだろう?」
微妙に気が利かなくてやっぱり気の利く男・高畑。
高畑専用チョロイン明日菜は二つ返事で了承した。
高畑お前まじ、こんな可愛い子に惚れられといて振るとかマジ考えられんからな?
俺だったら速攻部屋連れ込んで抱く(クズ
とまあ冗談はさておき。
この報告こそが俺の、俺らの命運を分けるものとなるだろう。
かなり気を引き締めねばなるまいよ。
あーあー何も聞こえなーい!