一般人生徒リツカ!   作:ブタどもの一人

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ぐっさん欲ちぃ……( ^p^ )

締め方を慎重にしたいという保守的な考えの作者で済まぬ仮面。



ところでエリちゃんJAPANって……何ですか?
(諸事情により二ヶ月半プレイ出来なかった軟弱者マスターの戯言


京都・十五

「……くそっ」

 

 煙の晴れる中、奴は未だ生存していた。

 

 

「許すまじ……許すまじ人類。

 我ら敗者を忘却の彼方に追いやり、数多の屍の上に繁栄を謳歌する貴様らを我々(わたし)は許さない。

 

 自らの悦楽のために他者を踏みにじり、謗り、嘲り。

 自らの保身のために他者を貶め。

 自らの名声のために他者の功績を不当に貶め、或いは掠めとる。

 

 見れば見るだけ、見るに絶えない歴史ばかりよ。

 

 

 それが人類。賤しき『獣』どもの名だ。

 

 

 

 貴様らは理解しているか?

 自らがそのおぞましく醜悪な生き物のうちの一匹であることを。

 

 恥じるなら理解できる。改善を志すならばまだ破滅への時は遠い。

 しかし、貴様らはこの千四百年ひたすらに堕落した。成長することなく、より卑しく矮小で醜い生き物に成り下がった。

 

 もはや破滅は免れない。ならばこうして『我ら』の怨みを果たすのもまた許されるべきだ」

 

 先程までとは一転して冷静な声で奴は語る、語りながら『半壊した身体』をゆっくりと起こした。

 

 四腕は吹き飛び、胴体も中心を大きく抉られながらも奴は未だに生きていた。どころか、欠損部分を黒いヘドロが覆い修復しているようにも見える。

 その事実に当初、誰一人として声もあげられなかった。

 

 

 

 最強格の魔法使いにして吸血鬼エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、対魔性のスペシャリスト源頼光、古の鬼殺し・吉備津彦、そして大剣豪・宮本武蔵。

 

 それだけ揃えて、なお、この怨霊を討ち取るには至らない。

 

 単純に火力が足りないのか、もっと別の要因か。

 この期に及んで俺の思考はまだ冷静だった。

 すでに次の対抗策を練り始めている。

 

 しかし、どうあがいてもこれ以上の攻略法を見出だせない。

 

 それだけ、千四百年分の怨念は強大だった。

 

 

 

 

 

 しばらくして、

 

「化け物め……」

 

 自らがその化け物の一体のくせにエヴァはそう悪態をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふん……」

 

 震脚からの活歩、達人の域にある言峰綺礼のそれは素人目に見れば瞬間移動にも等しい。

 

 一瞬で間合いを詰めた彼は、千草が護衛として召喚した二体の式神、即ち熊鬼と猿鬼の肢体を一撃ずつ拳で打ち抜き瞬きの間に消滅へと追いやった。

 

「なっ!?」

 

 驚く千草の目の前にはすでにかの神父が立ち塞がっていた。

 

 長身に加えてその身から得たいの知れない狂気を滲ませる彼の姿は相対する者に耐え難い恐怖と威圧感を与える。

 

 事実として千草はすでに腰が砕けてその場から一歩も動けなかった。

 

 怖い。

 果たして自分が彼に何をしたというのか、なぜこのような恐怖を味あわなければいけないのか。

 なぜ、生まれてこの方、自分はずっと不幸なのか。

 

 巡る思考を、当然ながら彼は知り得るはずもなく知っていたとしても同じようにただ冷静に目標を排除するだろう。

 

「……」

 

 特に何を告げるでもなく、単なる作業のように彼は拳を振るった。

 

 終わる。

 それだけが千草が認識できた唯一のこと。落命に気づくことなく彼女は呆気なくこの世から去るーーはずであった。

 

「っ!!」

 

 しかし、彼女の目前にまで拳を振るったところで、綺礼は咄嗟にその場から飛び退いた。

 それと入れ替わるようにその場に真空の刃となった斬撃が到来する。

 

 

『チッ、勘ノ良イ奴ダ』

 

 遅れて千草の前に降り立つのは小さな『人形』。

 その手に大きめのダマスカスナイフのようなものを持つ文字通りの『人形』。

 

 カタカタと音を鳴らしながらどこからか声を出している。

 喋る人形。

 

 エヴァンジェリンが初期より所有する人形(ドール)、今の従者たる茶々丸の姉にあたる存在。

 チャチャゼロ。

 

 

 本来であれば千草の逃走を予見していたエヴァの指示により、適当に千草を脅して捕まえておく役目を担っていた彼女。

 しかし、この局面において突如、千草の『命を狙ってきた何者か』の登場により彼女は急遽予定を変更。

 今事件の最重要参考人たる千草の身柄確保のために已む無く彼女を助ける選択を取った。

 

「……予定に無い増援だ。

 いや、素性は知り得ている。

『闇の福音』の従者にして彼女の“最初の”人形(ドール)

 

 チャチャゼロ」

 

『彼』は動揺することもなく冷静に敵の分析を行う。

 動く人形というのは綺礼をして初めて戦う相手ではある、が。

 

 “代行者としての戦歴”がある彼にしてみれば、不死身でも何でもないただの操り人形の相手など片手間に済ますことができると判断していた。

 

 

 対して、チャチャゼロも敵対する男の力を静かに測っていた。

 この()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()、常人であれば()()()()()()()()()()()()()を持つ男。

 ()()()()()()()彼は、『チャチャゼロの目には』魔法使いであるように見えた、それも『日本の仏教の流れを受け継ぐ僧兵』。

 

「きゅう……」

 

 命を落とすまであと一歩、というところまで迫った危機に千草は失神してその場に倒れこむ。

 

『アーアー、情ケネーナー。コノ程度デ気ヲ“ヤル”覚悟シカ持タネーナラ、コンナコトスルジャネーッテノ』

 

 それを横目にチャチャゼロは僅かにため息を漏らし、すぐに敵の方へ注意を戻した。

 

「クク、これは面白い。

 かの魔王とも呼ばれし吸血鬼の僕が、よもやこのような『些事』に首を突っ込むとは。

 

 私の見立てでは、いや、以前の君ならば放置すると思っていたのだがな。

 どうやら主人共々、くだらぬ感傷を抱くほどには“落ちぶれた”らしい」

 

『ハッ、テメェカラハ()()()()()()()ガスルゼ。

 ……イヤ、トモスレバオレ以上ノ悪党……モ違ウナ。

 

 アンタハ、生マレナガラノ“悪人”ダ。

 

 ナァ、“魔法使イノ坊サン”ヨ』

 

 チャチャゼロは、その『悪には機敏』な感性により彼の本質を見抜いていた。

 生まれながらに悪にしか生きられない真性の外道。

 悪党とは違う、真性の悪人。

 

「ふむ、()()()()()()()()()

 

 綺礼はそう呟くや否や、またも震脚を用いた歩法にて瞬時に攻勢に移る。

 

『ッ!』

 

 殺人術として独自の改良を施された綺礼の武術は、数百年を主人と共に戦いに費やしたチャチャゼロをして驚嘆するほどであった。

 

 彼女の核を的確に狙った拳に寸でのところでナイフを合わせ、なんとか致命傷を防ぐ。

 

 そして、すぐさまその腕を切り落とすべくナイフを振るう。

 

『ナッ!?』

 

 しかし、一振り、二振りと振り下ろす度にナイフを素手で捌かれ一太刀すら入れられない。

 接近戦は不利と瞬時に悟ったチャチャゼロは素早く後方に退き、その最中にも斬撃を複数飛ばして対抗する。

 

「ふん……」

 

 だが、綺礼が懐から取り出したる幾つもの剣の柄。それらを両手に三本ずつ持つと同時に『刀身が生え』、それらによって斬撃は全て斬り落とされる。

 

 おまけに、彼女の攻勢の隙を狙ってそれら剣を『投げ飛ばす』。

 

『ヌォッ!?』

 

 咄嗟にナイフで防いだ彼女だったが、それは悪手であったとすぐに悟る。

 その間に目の前まで移動していた彼の拳が、すでに撃ち放たれんとしていたからだ。

 

 

 

 

 

 しかしーー

 

「ハイヤー!」

 

 またも新しく乱入してきた輩によって綺礼の必殺は中断されることになる。

 

 自らと同じく中国拳法を使う道衣の少女。

 その拳を横っ腹に受け、今度は綺礼が弾き飛ばされる。

 

 が、空中ですぐに体制を立て直し着地と共に乱入者の姿を目視する。

 

「なるほど、同じ流派の遣い手か」

 

 道衣の少女・古菲の構えを見てすぐに相手も八極拳の遣い手であると察した綺礼は、同時に彼女の技量をも見抜いていた。

 

 自らが邪道にも等しき殺人術の使い手ならば、彼女は真っ当な拳士のままに達人の域に達した正道の武術家であると。

 

「しかし、節操が無いな。八極拳だけに飽き足らず他の拳法にも手を出しているとは」

 

 また、彼女が特定の流派に縛られず『中国拳法』という大きなカテゴリの中で広くその腕を磨いていることも。

 

「綾瀬を探しに来たら、どうにも『良くない気配』がしたから来てみたアルが……」

 

 古菲は、自らが交戦していた金鬼がエリザベートの宝具によって倒された後、龍宮たちの救援に向かおうとしてすぐにその頂上決戦にも等しき高度な戦闘を見てそれを諦めていた。

 観戦に徹しようと考え始めたところで、ふと、綾瀬の行方が不明となっていることを思い出した彼女は、森の中で綾瀬の捜索に専念していた。

 

 

 その時、ふと感じた『悪しき気配』に誘われて来てみれば、綺礼が今まさに『人命を奪う直前』であったために止めに入ったのだ。

 

 

『助カッタゼ、バカイエロー』

 

「誰がバカアルかー!

 ……って、人形が喋って動いてるアルー!?」

 

 なんとか体制を立て直し礼を述べたチャチャゼロに反射的に反応した古菲は、チャチャゼロが動いて喋る人形であることに驚いていた。

 

『アー、ソウイウノハ今ハ後二シヨウヤ。

 ……(ヤッコ)サンモ、痺レヲ切ラス頃ダ』

 

 チャチャゼロの視線の先では『黒コートの破戒僧』が静かに、佇む。

 

 そして『古菲の視線の先では』()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 古菲からの第一印象は『どう見てもラスボス吸血鬼』。

 

 

「クク……今回は何の面白みもない雑務だと思っていたのだが。

 なかなかどうして……面白いことになりそうだ」

 

 彼は一人嗤う。

 その思考を正しく理解できるものは当然ながらこの場にはおらず、理解しようとする者もいない。

 

 それでも彼は確かに、『愉悦』を見出した。

 

「……ウム、全く状況が理解できないアルよ!」

 

 そして、古菲は今のこの状況が一から十までさっぱり理解できなかった。

 殺生が行われようとしているから反射的に止めに入ってしまったが、果たして、この場において誰が悪で誰が『正』なのか?

 

『トリアエズ、オレハ味方ダ。何タッテオレノ主人ハ“エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル”ダカラナ。

 オレハ、オ前ノクラスメイトノ人形ダ』

 

「おお、あのエヴァンジェリンの……下僕?

 ……とゆーことはエヴァも魔法使いアルか!?」

 

 人類の極致に迫る力量を持ちながらも、今日この日初めて『神秘』を認識した彼女にとっては驚愕の真実、当然ながら不死の魔法使いであることなど知り得ようはずもない。

 

 ただ、今の状況で説明も面倒だし時間もないと判断したチャチャゼロは適当に流して共闘を促す。

 

『ソーソー、ソウイウコト。

 ……ダカラ、トリアエズハ共闘スルノガ得策ダト考エルゼ』

 

「む……分かったアル。事情は知らぬがクラスメイトの関係者の頼みとあれば拳を振るうのも“やぶさか”ではないアル」

 

 再度、構えを取り綺礼への警戒を始めた古菲だが、実のところ、本音を言えば綺礼が武術の達人であることを先の初撃で悟ってしまったがために純粋に仕合たいという気持ちの方が大きかった。

 

 かくして、『人形使い(ドールマスター)』の一の従者と拳法少女・古菲は一夜限りの共同戦線を張る。

 

 

「……ふむ。しかし、ここで『君』のデータを仕入れておくのも悪くない。

 

 なにやら、()()も見受けられることだ。

 恐らくは()()()。となれば候補は限られてくるが……

 

 なに、戦えば分かることだ」

 

 瞬間、彼の身体から得体の知れない『邪悪な魔力』が湧き出る。

 刹那、二人は彼の背後に『漆黒のドレスを纏った美女』を幻視する。

 それは今の彼を彼たらしめている『原因』であり、彼がこの世界にて道を踏み外す切っ掛けとなった神『の眷属』。

『悪しき女神』そのものであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『魔力量、更に増大!

 ダメだ、これ以上“成長”されたら本当に手に負えなくなる』

 

 グジュグジュと音を立てて再生する怨霊を見つめながら、ダ・ヴィンチちゃんの報告を聞く。

 そんなことは分かっている、分かっているがこれ以上どうしろというのだ。

 

 ……いや、今一度、二度、三度と俺が魔力を注いで宝具を連打させれば或いはーー

 

『ならぬぞ、召喚士。

 今のお主は我の魔力で無理矢理動く木偶(でく)も同然。

 先の魔力消費でさえ危うかったものを、これ以上使えば最早我が動かす間も無く()()()()()

 

 すかさず吉備津彦が俺に小声で告げる。

 まあ、だろうとは思う。今も立っているのがやっとだし。

 

「ダ・ヴィンチちゃん、アレに弱点とかある?」

 

 霊核みたいな、そういう。

 

『残念だが、無い。

 いや、正確には()()()()()()()()

 分かりやすく言えば魔人○ウだ』

 

 なるほど。

 

「無理ゲーだな」

 

 そうなるといよいよ元○玉くらいでしか倒す手段が見当たらない。

 いや本当にどうすればいいんだ。

 

 その時、傍に武蔵ちゃんがやってきた。

 

「いやぁ、咄嗟に剣抜いちゃったけど。

 ……しくじったかな。ごめん」

 

 何を謝る必要があるんだか。

 

「いや、あれは最善の行動だった。貴女が剣を抜かなければ今頃は諸共に呪詛に焼き殺されていたからな。

 礼を言う」

 

 俺の返答に武蔵ちゃんは少し驚いたような、困惑したような顔を見せた。

 しかし何も言うことなく視線を怨霊へと移す。

 

 その周囲には濃厚な呪詛が渦となって現れており、もはや近づくだけでも一瞬で呪い殺されてしまうだろう。

 確かに、奴は『成長していた』。

 

 

 

 

 

 

 

「……ここまで、か。

 もう少し、()()()を見守っていてあげたかったんだけど」

 

 ぽつり、と()()()は呟いた。その声はどこか儚げで、悲しげ。しかし、なんとなく満足げでもあった。

 

『逝くか、“紫苑(しおん)”』

 

 その声に反応したのは吉備津彦。

 

「うん……いやぁ、若い身体ってのもなかなか楽しかったんやけどね。お肌ピチピチやし」

 

『フ……齢二十余で命を落とした貴様が何を。

 

 ……良いのだな?』

 

 少し、考える素振りを見せてから吉備津彦は真剣な声音で問う。

 対して『彼女』は満面の笑みで応える。

 

「もちろん。それが『この家、この時代に生まれた巫女の役目ならば』。

 

 ……この子の近くには『あの世界の巫女』もいるようだしね、私はもう必要ない」

 

 ちらりと視線を向けた先には、必死に呪詛を抑え込む明日菜。

 

『ならば最早何も言うまい……いや、一つだけ。

 

 貴様との契約、存外、悪くはなかった。歴代の巫女と比べてもなかなかに楽しい日々であったぞ』

 

「あはは、いつも鉄面皮な貴方がそんなことを言うなんてね。

 ……この子のこと、よろしくね」

 

 その言葉を最後に、木乃香の身体から抜け出した『彼女』はふわりと宙に浮かび、その朧げな霊体のままに怨霊のもとへと向かう。

 同時に、木乃香の身体は糸の切れた人形のようにぱたりとその場に倒れこんだ。

 

「お嬢様!?」

 

 その姿を少し離れた位置で視界の端におさめた刹那は一目散に木乃香の元に駆け寄りその身体を抱き起す。

 

『案ずるな。気を失っているだけに過ぎん。

 ……しかしーー』

 

 慌てる刹那を窘めつつ、吉備津彦は思案する。

 

(我が力、ここまで削がれるとはな……『奴』め、大人しく魔界に引っ込んでおけば良いものを。

 ……これは、あまり、力になってやることはできぬかもしれぬ)

 

 有り体に、彼の状態は良くなかった。

 それもそのはず、

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ーーはて。

 

 ーー私は、いったい何をしていたのだったか。

 

 暗闇の中、『彼』が呟く。

 それから暫くして、『此度の肉体』に蓄積された記憶を順繰りに呼び覚ましていくと共に。自らが置かれた状況をゆっくりと理解していく。

 

 

 ーーああ、なるほど。『不正召喚』か。

 

 ーーなればこそ、このような不安定な霊基も納得がいくというもの。

 

 理解すると同時に彼の中に耐え難い怒りが込み上げる。

 それは、自らの力が、肉体が他者に不当に操られたーーからではない。

 

 なによりも自分の力が『民草を不幸にする所業に使われたこと』。それに憤慨していた。

 

 もとより、彼とは『民を想い、良き統治を目指す為政者』であったがゆえに。

 少なくとも『この世界の』彼はそうであった。

 

『かの世界』と『この世界』の己が混ざり合った歪なサーヴァント。しかし、その信念は『善性』に拠っていることが此度の騒動においてリツカたちの幸運となる。

 

 

 やがて、ゆっくりと目を開き『現実』を直視した彼はーー

 

「ああ、なるほど。『アレ』を操るためだけに、そのためだけに『器』とされたか」

 

 ーー断じて、許し難い。

 

「ならば、その終幕も請け負ってやろう。それでこの茶番は終わりだ」

 

 鬼神を操る、もとい呼び覚まし『アレ』を降臨させるためだけに呼ばれたのならば、その逆もまた然り。

 

 あくまで『アレ』の肉体が鬼神であるというならば、()()()()()()()()

 もとい、彼はそれだけのために呼ばれたのだから。

 その能力だけは特筆すべきもの。

 

 

 ーーここまでの罪を清算できる、とは思わない。

 ーーだが、無念のうちに、二度目の負け戦を味わわせてしまった『彼ら』に対してせめてもの償いとなればと思う。

 

 彼は覚醒したその場からゆっくりと歩き出す。

 もはや走る余力も残されていない。それにこの後、あの大鬼神を抑え込む大仕事があると考えれば、幾分も無駄にできる魔力はない。

 

 

 やがて、視界に収め声をかけたのは『かのマスターであった』。

 

「っ!! あんたは!!」

 

 彼の姿を確認し驚きの声をあげるリツカに、彼は冷静に応える。

 

「サーヴァント・キャスター。

 真名を『藤原千方』。

 

 ……かの怨霊の討伐、私も協力させてもらおう」

 

 

 

 




役小角とか霊格高過ぎて呼べないと思うの……

ところで転移魔法とか便利すぎですよねー(唐突










護法少女欲しぃぃぃぃぃぃぃ!!!!(発狂
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