一般人生徒リツカ!   作:ブタどもの一人

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お尻宝具ウーマンは来なかった。
俺にもケツを見せろ、ケツを!!(錯乱した変態

最終再臨のバルンバルンも良いと思います。
すごく好きです、はい。


京都・十六

ーー彼の者は常に独り、剣の丘で勝利に酔う。

 

 

 

その男に救いは無かった。

生涯を『他者』のために捧げ、全てを救いたいと願った末に救った者に欺かれ死を迎えた。

 

 

 

ーーただの一度も敗走はなく。

 

ーーただの一度も理解されない。

 

 

 

けれど男はそれで満足だった。

自らの死で救われる人々がいるのなら、彼は喜んで自らの命を差し出す。

 

 

 

……だが、そこからが。死後こそが彼にとっての苦難の本番だった。

 

 

 

 

国家崩壊という結末を回避するために『老若男女殺し尽くした』。

またある時は『世界滅亡の芽となる紛争地域の人々をテロリスト、民間人、政治家問わず皆殺しにした』。

多数の救済のために少数を切り捨てた。

 

彼の意思ではない。

『人類種そのものがそう願ったのだ』。

その選択はかつて彼の養父が選び、後悔したもの。そうやって殺し尽くした果てに得た平和に果たして意味はあるのだろうか。

 

生前、ある人々を救うために死後を世界に売り渡した彼は、その意思のもと『永劫に近い時を酷使されることになった』。

 

 

果たしてそれは契約時に告げられただろうか?

告げられていたなら、知っていたなら彼は死後を売り渡すなどという愚行を犯さなかっただろうか?

 

 

 

 

否。

結局、彼は死後を売り渡すことを選ぶ。

どのような苦難が待ち受けようと、彼は『その時の人々を救うために動く』。

常軌を逸した奉仕精神、いや、そのような次元ではない。

彼は『絶対に誰かを救うために動く』。

本気で彼は『世界を救おうとした』。

 

 

 

 

その末路。

故に受け入れる他に選択肢はなかった。

少なくとも『この異世界の彼は』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ、謀ったか! 『我が片割れ』よ!!」

 

ーー時が動く。否、『私』の時は止まったままだ。

動くのは目の前にて異形の姿を見せる『ナニカ』だ。

 

『混沌』。そう表す他に無い異様な姿をしている。

此度の任務は『抑止力そのものを破壊せんとする大罪人の排除。

例のごとく『私の意思はない』。

 

ただ冷静に状況を、情報を分析するのみだ。

頭に靄がかかったような不明瞭な意識のなかで私はいつものように『投影』する。

 

同調開始(トレース・オン)

 

『キー』を合図に無数の剣が現れる。

身体に染み付いた戦闘の感覚、経験。

己の根本である『固有魔術』。

 

私の意思一つで無数の剣群は『敵』へと向かい行く。

 

 

「『贋作屋』ごときが……!

私の悲願を否定するか!?

他ならぬ貴様自身が望んだ希望ある未来を拒むのか!?」

 

敵が何事か喚く。

しかし今の私に返す言葉はない。

ただ、命令通りに『人類の脅威』を摘み取るだけだ。

 

奴は『渦巻くナニカ』から『あらゆるモノ』を現出させ空間を覆う剣群を一瞬で粉砕した。

 

 

「認めぬ、私は認めぬ!!

『人類が自らに枷を設ける』など!

人は()()()()()はずだ!!

その生命続く限り前へと進み続けるのが『人間というものだろう』!?

 

ならば『失敗を恐れるな』!!

抑止力(セーフティ)など設けずとも貴様らは未来を勝ち得る』はずだ!

 

そのための知恵であり、なにより『そのおぞましく醜悪な生き汚さ』だろう?

『薄汚い虫けらのような繁殖力』で星を覆い尽くし、尚も留まることを知らぬ!

遂には『浅ましくも』宇宙(ソラ)にまでその手を伸ばさんとしている!

 

実に、実に()()()()()!!

 

私達(わたし)が夢見た通りだ!

だが、なればこそ『枷』を取り払うべきである!

貴様らの未来に抑止力(アラヤ)など不要だ!!」

 

 

こいつは『狂っている』。

人類至上主義を装いながら『根元は私怨』。

加えて()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

目的からして矛盾している『破綻者』。

 

何がどうしてこうなったのか。駒でしかない私には一切の情報は与えられていない。

ただ、()()()()()()()()があったことは確か。

 

 

 

「……」

 

……これ以上の推測は無意味。今はただ目の前の敵を排除することに全てを注ぐのみだ。

それこそが『今の私の唯一の存在意義』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いずれにしても、このまま放置するわけにはいくまい。

現状、動ける奴はどれだけいる?」

 

動かなくなった左脚を悟られないように庇いつつ、辺りを見渡す。

 

何度も消し飛ばされて真っ裸のエヴァを筆頭に、ネギくん、刹那、明日菜、エリちゃんにメカエリチャン。

それと頼光と武蔵ちゃん。

 

トップ陣はもはや戦闘継続に疑問を感じるほどに消耗が激しく、ネギくんと刹那では些か厳しい相手。明日菜も俺たちへと襲い来る呪詛を吉備津彦と共に抑えており仮に戦闘を行えたとしても、やはり『アレ』の相手は厳しい。

 

ならば、どうするか。

 

と、あまりにも手詰まりな状況に呻いていると、ダ・ヴィンチちゃんならびにメカエリから報告が入る。

 

『む、そちらに接近する反応あり。微弱だが、これはーー』

 

「サーヴァントです。警戒を」

 

即座に反応があると思しき方向にマシンガンを構えるメカエリ。

俺は礼装の機能を回復に全振りしているので探知は彼女ら任せにならざるを得ない。

 

ともかく、彼女が向いている方向へと振り向く。

 

「っ!! あんたは!!」

 

視線の先、湖の上を歩きながらこちらにゆっくりと近づくのは、先ほどまで敵対していたサーヴァント。

藤原千方。

 

確かに奴は『アレ』になったはずだが、いったい……?

 

いや、まて。

以前までの奴はあのように穏やかな顔を、雰囲気を醸し出していたか?

 

或いはーー

 

「マスター? 迎撃します、よろしいですね?」

 

何も指示を出さない俺に、焦ったようにメカエリが告げる。

見れば他の面々も一様に戦闘態勢だ。

 

「待て。……もしかしたら、アレは、違うのかもしれない」

 

「は? ……しかしーー」

 

俺の返答に一瞬惚けた表情をしてから、彼女は慌てて反論を始める。

 

と、そうこうしているうちに千方はすぐ近くまで来てしまっていた。

しかし一向に攻撃する素振りは見せない。

 

それどころかーー

 

「サーヴァント・キャスター。

真名を藤原千方。

 

……かの怨霊の討伐、私も協力させてもらおう」

 

強い意志の篭った瞳で、そんなことまで告げてきた。

 

「……っ、なにを今更!」

 

度重なる激戦の疲労、危機的状況からか喰らい付かんばかりに猛るメカエリを、なんとか制止して応える。

 

「……千方。本当に、本人なんだな?」

 

「ああ。

 

……これまでの無作法、許せとは言わぬ。

だが、あの災厄を野放しにすることはできぬ。

 

故に、そなたらに助力を求めたい。我一人では到底太刀打ちできぬゆえに」

 

そう言ってこちらに頭を下げる千方。

 

さすがにメカエリも、他の面々も彼の豹変ぶりに戸惑いを隠せない。

だがこれでようやく納得いった。いや、確信を持てた。

 

『リツカくん、確かに彼の霊基は“通常のキャスター”に相違ない。

こちらで観測した限りではね。

おそらく、彼の言うことは本当だ』

 

「ああ、俺もそう思う。……いや、そうであれば『アレ』の正体もーー」

 

ーーそこまで考えて、俺は致命的なことに、今、ようやく気がつく。

 

両面宿儺。

飛騨の地にてかつてあった大鬼神、朝廷に逆らい滅ぼされたかつての領主であったとも語られる『まつろわぬ者』の一人。

確かに、鬼神として二面四つ腕の剛力の者としては伝わっている。

 

ーーだが、果たして()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

「っ! なら、『アレ』は。

……『アレ』はなんだ?」

 

「……マスター?」

 

飛騨の鬼神。まつろわぬ者。

日本書紀の記述では単なる化け物。しかし地方伝承においては豪族であったり、はたまた賊より民草を守る英雄とも語られる。

 

しかし、いずれにおいても『祟り神などとは呼ばれていない』はず。

そのような伝承は()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「『理』の相違、いや基本骨子から異なる……世界間の『ズレ』。

仮に、ここが『神代を経て、fateの世界にならずにネギまの世界になった世界』だとするならば、その経緯、歴史、人理さえ大きくズレている可能性がある。

ラグナロク、ギガントマキア、いずれの神話の中でも特に大きな戦いに相違があるのか?……だめだ、そこまで詳細な前世の記憶など思い出せるはずがない。

少なくとも最終的な結果は総じて……

 

そもそも魔術基盤の上から魔法という異質な体型を『上書き』しているという状況が……

 

いや待て。なら、単純に、それぞれの『神話の最後にもズレが生じて……」

 

「マスター! いつもの悪い癖はその辺で!

千方(仮)がどうしたものかとオロオロしてますよ!」

 

唐突にメカエリパンチ(手加減)を腹部に喰らい意識を現実に戻される。

そうだった、今はそんな考察をしてる場合ではなかった。

 

「子イヌって、偶に宇宙と交信してるみたいな雰囲気出すのよね。

……電波なのかしら?」

 

なぜか、エリちゃんには言われたくないと感じた。

少なくともお前も『同じ部類』だろうに。

 

「いや、すまん。

それでキャスター、いや千方。とりあえずはそちらの発言を信用する仮定で話を進める……いいか?」

 

一応、ダ・ヴィンチちゃんならびにメカエリに確認を取る。

 

『本来なら不確定要素が多い選択はしない方が得策なんだが……状況的にそうも言っていられない。

私は賛成だ』

 

「……確かに、観測データでは“先ほど”とは異なる霊基です。スペック上は寧ろ大幅にダウンしていますが。

……仮に、『アレ』が抜け出たという話であれば一応の筋は通るかと判断します。要するに、『とりあえず認めますけど不審な動きをすれば即座に抹殺します』ということです」

 

メカエリチェックも無事に合格のようだ。

 

「私は? ねえ、子イヌ。私には聞かないの?」

 

なにやらエリちゃんが物欲しそうな顔をしている。

これは、ご褒美が必要か?

 

とまぁふざけるのは無しにして。

 

「エリちゃん、いい?」

 

「仕方ないわね! ()()()()()()兼プロデューサーの判断なら従うわ!」

 

とりあえず聞いてみたものの予想通りの答えに「なら聞くなよ……」と思わなくもない。

 

まあ、ただ、彼女も『庇護対象』であるからして。

俺は極力彼女を前線には出したくないという本音なのだがな。

 

罷り間違ってもそれを口に出すことは控えねばなるまい。

言ってしまえば逆説的に『それ以外は死んでも構わない』と言うようなものだし。

 

 

 

 

「それで、キャスター・千方。

何か策があって来たのだろう?」

 

でなければここまで闘気を滾らせてこちらに接触してくるはずもない。

 

「無論だ」

 

そう言って彼は頷き、懐から一枚の巻物を取り出す。

それは煌びやかな装飾が施されたものーーではなく、簡素で、悪く言えば小汚い質素なものだった。

 

「我の時代にはこのようなものすら無かったが……今は“けえたい”とやらで文通はおろか会話すら可能とか。

まこと、便利な世の中になったものだ」

 

どこか感慨深そうに語りながら彼はそれを広げる。

 

「鬼とは即ち魔性の具現。

然るに『良くないもの』の総称と語られる抽象的なものだ。

元来、それらと人は相容れず互いに殺しあう関係にある。

 

……だが、古代よりそれらを操るという偉業を成し得たものたちもいた。

 

現代において役小角が最たる例だが、陰陽道で言えば人ではないが赤舌神も六体の鬼を使役すると伝わるし、私とてその一人だ」

 

そこに描かれているのは、およそ陰陽術とは言い難い『様々な秘術の寄せ集め』。

日本だけにあらず、仙術道術、外来の呪術など古今東西のあらゆる『鬼を操る術』だけを抽出し合成したもの。

 

「……私を呼び出した輩どもは、これらを習合し、鬼神使役の適合者たる私に刻み付けた。

反動で霊基はだいぶ『汚染』されたが、『ヤツ』の去った今となってはそれも軒並み掻っ攫われた。

 

だからこそ、貴殿らに手を貸すこともできる」

 

鬼神使役。

本来はスキルになることも叶わない脆弱な特性に過ぎないものをこうして宝具として精製した今となっては『鬼神にカテゴリされる存在を強制的に従わせる』ことも可能となる。

 

「コレに名はない。当然だ、本来は宝具になんぞ成れぬ概念ゆえに。

……だが、作り物とはいえ仮にも宝具として登録されたならば『アレ』を抑え込むこととて不可能ではない!」

 

最後の一言を述べると共に広げた巻物が光り輝く。

それは数多の秘術が『ダンタリオンの有する膨大な知識によって調整され』『呪術師が有する物作りの才能』が奇跡的に噛み合い成立した『世界の秘術の集合体』。それらの混じり合う奇跡の光であった。

 

 

 

 

 

「? 何をしたとて今の(われら)には届かない」

 

黒泥に塗れ、もはや鬼神としての体裁すらかなぐり捨てた『黒いナニカ』はその光が自らに放射される様を余裕の構えで眺める。

武蔵の反則剣、頼光の神秘特攻すら凌いだ自らに今更敗北などあり得ず、すでに相手方の手札も切れたことを知っていたから。

 

……ただ、そこに自らが残してきてしまった術があることを、その術こそが今の彼らの肉体にとって致命的な効果を発揮することを、彼らは考えなかった。

全能感にすら似た圧倒的な力を獲得したがゆえの慢心。怨霊とて意識を持ち思考する存在であるならば当然、発生しうる知的生命の致命的な欠陥の一つの所為とも言えた。

 

 

結果、事実として眩いばかりのその光に包まれた彼らは『完全にその動きを止められてしまった』。

 

 

 

 

 

 

 

「っ、ぬぅ!?」

 

それに初めて気付いたのは光が着弾して数秒後であった。

 

神の腕、神の脚、そして神のごとき全能。望む座標を呪詛で消滅させることすら可能とする自らが、その体が、その瞬間からピクリとも動かせなくなっていた。

 

「馬鹿な、あり得ない!」

 

神霊すら超え、全人類を呪殺する『(のり)』として成立するはずの己が、たかが壊れかけの霊基持つサーヴァント一体に文字通り手も足も出ない。おまけに呪詛すら発動不可能となっている。

 

それは本来あり得ないこと。

自らの内側の『数多の自分』が演算した結果にも表れていない。

 

そもそもーー

 

「なぜ、貴様が消滅していない!?」

 

あの身体は放棄したはずだ。自分が存在の要になっていたのだからもぬけの殻となったあの肉体も然るに消滅するはずである。

 

だのに。

 

 

 

「ぬぅぅん!」

 

なぜ、そうも闘気を滾らせて我を阻むのか。

自らの霊基が崩壊するのも厭わず、そのいびつな宝具を行使するのか、いや、そもそもなぜ貴様が行使できるのか?

 

……それに、貴様とて『人々に拒絶された存在(同類)』だろうに。

 

「……それでも、私は『民を愛した』、『人を愛した』。

 

『無謀な相手に果敢に立ち向かう勇気ある少年を見た』。

 

『その少年を守るために、巨大な闇に立ち向かう勇気を見た』。

 

『自らが敬愛する主のために、恥じを偲んで立ち向かう勇気を見た』。

 

そして『愛のために自らの命を賭す覚悟を見た』。

 

……見る者によってはありふれた光景なのだろう、だがしかし。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

彼は英雄であった。

たとえ歴史に負の情報を記載されようと、時の大勢力に逆らった気概は伊達ではなく。

自らが信じる正義のために動く典型的な英雄であったのだ。

 

……彼の活躍は、情熱はここで終わる。当然だ、このような宝具を行使して無事でいられるはずもなし。

そもそも、これは彼の物語ではなく、役割(ポジション)も脇役に過ぎないのだから。

 

そして、それは彼に限った話ではない。

 

 

 

 

 

 

 

『今度こそ、自分のお尻は自分で拭かないとね』

 

キャスターの宝具によって『アレ』の動きが止められている最中、夜空を浮遊する『霊体』があった。

 

英霊でもエネミーでもない。当然『人間ではない』。

十年以上も前に死に絶えた一人の女の無念が形となって残っていたものに過ぎないソレ。

取るに足らない『ゴースト』の一体に過ぎないソレ。

 

それでも、『彼女』は一人の勇気ある女性であり『母』であった。

 

 

『アルヤーマー・イシュヨー……は違うか。ええっと、その()()だからーー』

 

動きを止められた怨霊の上空に来て、彼女は慌てていた。そのおっちょこちょいを詠春は愛おしく想い、天真爛漫な有様を我が子に引き継ぐことになったのだ。

 

ーーそして、『この世界において』日本創世記より受け継がれる中東の女神の力を有していた。

 

 

 

『……“神聖なる敬虔、神聖なる献身。()()()()()()()()()の御業を以ってして、我、自らの心に従う者なり”』

 

それは“善神”が、いずれ訪れる悪神の侵略に対抗するために人々へと授けた力。

数多の()()()の性質を集め、成立した()()を奉ずる巫女へと代々受け継がれてきた力。

 

優しく、暖かで、柔らかな光を放出しながら彼女は『その身に女神を降ろす』。

 

 

 

 

 

 

『っ、仮称スクナ上空にもう一つ魔力反応あり』

 

「なに? まだ、何かいるのか?」

 

ダ・ヴィンチちゃんの報告を受けリツカは僅かに眉を顰める。

すでにキャスター千方の宝具により『アレ』の動きは止められ、今まさに全力の総攻撃を敢行しようとしていた最中のことであったから。

 

『いや……これは、()()()()()

違う……()()()()()()()()

 

メドゥーサに女王メイヴ、アルテミスの反応すら()()()()()()()……!』

 

「なんだそれ」

 

単純に、理解が不能だとリツカは思った。

ただ、複数の神格を有する存在は一つというか一種類だけは知っている。

 

しかし、それは電脳空間でのみ許された所業であり、仮に『FGO』の記録から呼び出そうにもおそらくは『このリツカ』の呼びかけにも応えないと予測していた。

 

……まあ、それらは的外れな予測に過ぎず、この存在を正しく理解することが出来たのは『本の精霊』以外にはこの場にはいなかったのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊体に女神を降ろす、それは矛盾したコンセプトであり破綻した概念である。

ただ、『この女神』に限った話、実のところこれは神降ろしにカテゴリされない。

そもそもが『複合神性』なればこそ、その性質も『一種の魔術』に近しいものとなっている。

厳密には女神本体は別に存在していたりするのだが、要するに『この神降ろしは神降ろしに非ず。かの女神の力を神降ろしと同等の規模と条件で行使できる大魔術』なのである。

 

 

彼女の霊体はすでに彼女のものとは大きく乖離していた。

慈愛の極地にある優しき双眸、()()()()、包み込むように柔らかな雲のごとき白衣。そして豊かな胸。

 

極大の神威を放つソレにその場の誰もが圧倒される。

 

そして、リツカはーー

 

「アレが、ママ……」

 

頼光をも凌駕する圧倒的な母性の象徴に釘付けになっていた。





ステラさんってここらへんと関わり深いんですよね。
弓矢作成とか頑強とか。

最弱さんも当然関わり深いし、その彼とホロウ編(予定)のヒロインさんは関わり深い。となるとダメットさんも……。

出せる!!(見切り発車


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