幼馴染が百合ップルだった件について   作:袴紋太郎

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すんません、仕事と遊びが重なり中々かけませんでした


部下が自分よりも仕事が出来て辛い/ギンガ

593 >>1

部下が自分よりも仕事が出来て辛い

 

594ノーマル?YESだね

辛いな

 

595ノーマル?YESだね

うわー

 

596ノーマル?YESだね

あー

 

597ノーマル?YESだね

あるある

 

598ノーマル?YESだね

なんかこうねー劣等感がねー

 

599ノーマル?YESだね

部下「(こいつこの程度の事も出来ないの?)」

 

600ノーマル?YESだね

数年後には上司になってるんですね、わかりたくない

 

601ノーマル?YESだね

(´;ω;`)

 

602ノーマル?YESだね

(´;ω;`)

 

603ノーマル?YESだね

(´;ω;`)

 

604 >>1

知り合いの娘さんなんだけどね、もうマジバリバリキャリアウーマンかっての

ぐらいに仕事ができちゃってね。

 

むしろ俺のほうが教わりそうな勢いですわ(震え声

 

605ノーマル?YESだね

ま た 女 か 

 

606ノーマル?YESだね

あ(察し

 

607ノーマル?YESだね

いつもの

 

608ノーマル?YESだね

花束巻いてきますた(百合

 

609ノーマル?YESだね

美人だな(確信

 

610ノーマル?YESだね

そしてゆりーんだ(確信

 

611 >>1

やめてぇ!マジだったら怖いの!

 

612ノーマル?YESだね

おーイッチがトラウマ発症しとるぞ

 

613ノーマル?YESだね

ぜってぇー裏だとあのクソ上司って罵ってるぞ、俺は詳しいんだ!

 

614ノーマル?YESだね

ハイヒールで踏んでくれないだろうか

 

615ノーマル?YESだね

はい現捕

 

616ノーマル?YESだね

もしもしK察ですか

 

617ノーマル?YESだね

110をダイヤルするんだ!

 

618 >>1

というわけでご機嫌取りをしたいのです、上司的な範疇でなにすればいいっすか?

 

619ノーマル?YESだね

残業を強要しない!

 

620ノーマル?YESだね

休み時間に飲み物を奢る!

 

621ノーマル?YESだね

休暇申請にとやかく言わない!

 

622ノーマル?YESだね

性的な目で見ない!

 

623ノーマル?YESだね

率先して仕事をする!

 

624ノーマル?YESだね

イッチ、俺らにそういうの期待しない方がいい

 

625ノーマル?YESだね

うん、無理だ

 

626ノーマル?YESだね

(ヾノ・∀・`)ムリムリ

 

627 >>1

ええい、つかえねぇーなてめぇら!

 

女相手に何も浮かばないのか、浮かばねぇよ俺も使えね!

 

628ノーマル?YESだね

dsyn-

 

629ノーマル?YESだね

そんなもんさ

 

630ノーマル?YESだね

しかしキャリアウーマン、真面目なできる女

 

631ノーマル?YESだね

パンツスーツ

 

632ノーマル?YESだね

飲み会の帰り、酔った美人を抱えて

 

633ノーマル?YESだね

ぐへへへへへへ

 

634ノーマル?YESだね

欲望!

 

635ノーマル?YESだね

やーねーもう男なんだから

 

636ノーマル?YESだね

嫌いですか?

 

637ノーマル?YESだね

好きです

 

638ノーマル?YESだね

好きです

 

639ノーマル?YESだね

もう嘘じゃないっす

 

640ノーマル?YESだね

スラー○ダーンク!!!

 

641ノーマル?YESだね

天才ですから

 

その後はスーツに合う理想の要素について書き込みが続いた

 

◆◆◆

 

時空管理局武装隊第1課、管理局が「武力」による「鎮圧」が必要であると判断した事態にのみ動く強襲部隊。

 

腕利き揃いの中、青年は今日も一番早くに出勤した―――と思っていた。

 

「おはようございます、先輩」

 

青い髪をリボンで纏めた女性、ギンガ=ナカジマが凛々しくモーニングコーヒーを淹れてくれていた。

 

彼女との付き合いはそれほど長いわけではない。

 

入局当初は地上の捜査官として活動していたのだが、本人は武装隊への配属を強く希望していた。

 

ご両親が管理局員、父親は陸佐、魔力適正及び、指揮官適正、判断力、処理能力全て優秀。

 

そんな彼女が本局武装隊に配属されたのは、今から1年ほど前のことであった。

 

比較的年齢が近いこと、父親であるゲンヤ=ナカジマ三等陸佐の元部下に八神はやてがいたこと。

 

その他諸々を考慮して、ギンガは青年の部下となった。

 

知り合いの娘さんということもあり、青年は気さくに彼女と接した。

 

ギンガもまた青年を先輩と慕い、関係は良好である…が青年の内心は複雑だった。

 

「本日のスケジュールと資料を纏めておきました」

 

「午後からの演習訓練ですが、調子の上がっている局員を私個人の見解で選抜しています」

 

渡された資料は見やすく正確だ、ここらへんに性格が出るのだろう。

 

選抜した局員には何名か「いいんじゃないかな」と思っていた顔がある。

 

そこに盲点だった技能持ちなどが事細かに記されていた。

 

優秀なのだ、物理的戦闘能力以外でギンガに負けている自信があった(あっちゃダメでしょうに)。

 

仕事を教えていたのは初期の初期、元より捜査官として薫陶を受けていたギンガは武装隊でもその才能を発揮していた。

 

気が付けばおんぶにだっこ、むしろ俺が使われているような状況。

 

ただサインして戦ってるだけなのではないかと、自己嫌悪に陥る。

 

さらに青年が出世を目指すのは出会いを求めてという不純な理由。

 

ひたむきに努力するギンガを見るのが辛い、そんな自分が情けない。

 

俺ではなく彼女が出世した方がいいのではないか、青年のメンタルにダメージ。

 

「ありがとうナカジマくん、朝早くからすまない」

 

待機要員の交代が始まってすぐなため、青年とギンガ以外の人影はなかった。

 

「先輩だって早いじゃないですか、これくらい平気です」

 

「ははは、後輩には負けていられないさ」

 

正直なところ寝ていたいのが本音だが、彼女に失望されると思うのは辛かったのだ。

 

考えすぎといえばそこまでだが、そこは男の小さなプライドでしかなかった。

 

むしろ上司が朝早く出ているから彼女に早朝出勤させているのではないかと、逆にダメージを受けるくらいである。

 

所詮は上司と部下、野郎と乙女、どうするのが最適なのか判断に困るのだ。

 

仲がよい異性はゆりーんか、あるいは年上が多く。

 

同性の局員たちと違い、気軽に誘うのもはばかれる。

 

となると、やはり迅速に仕事を片付け負担をかけさせないくらいが精々。

 

情けなくて涙が出る、なんというか自分が恥ずかしい。

 

「いかんいかん、朝からブルーになるのはいかん」

 

頭を振り、ネガティブな思考を振り払う。

 

「さぁ仕事だ、今日も頼むよ」

 

「はい、任せてください!」

 

◆◆◆

 

先輩、先輩、先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩先輩!

 

評価された、褒めてくれた、脳内で幸福信号が加速する。

 

私ことギンガ=ナカジマは、今日もまた上官である「先輩」をサポートする。

 

副官、直属の部下、先輩を支え守る存在。

 

この立ち位置を得るために、私は努力を重ねてきたのだ。

 

先輩は強い人だ、美しい人だ、愛しい人だ。

 

だけど完璧じゃない。

 

先輩は事務仕事が苦手だ、だから私がフォローする。

 

先輩は全てを把握できるわけじゃない、だから見えない部分を私が見る。

 

先輩は優しい人だ、だから私が支えなければならない。

 

先輩は覚えているだろうか?

 

あの日、炎上する空港の中で妹を探していた自分。

 

煙に巻かれ、死に瀕していた自分を救ってくれた「黒」と「金」。

 

降り注ぐ瓦礫を切り裂き、ハラオウン執務官と共に私を救ってくれた先輩。

 

「大丈夫か、よく頑張ったな」

 

満面の笑みと優しく撫でてくれた手から伝わる熱。

 

不安と恐怖で固まっていた心が解けた。

 

その後すぐにスバルを探しに行った先輩の後ろ姿忘れることはない、絶対に。

 

なにより、先輩は私を私として初めて見てくれた。

 

いいや違う、先輩を通して私は私個人を初めて認識したのだ。

 

ギンガ=ナカジマは普通の人間ではない。

 

戦闘機人実験体、「母」と呼ぶ個体の遺伝子より生み出された「人モドキ」。

 

私は代わりだった。

 

「娘」の代わり。

 

「母」の代わり。

 

「姉」の代わり

 

子供が生まれなかったナカジマ家での「娘」としての代用品。

 

「母」が死んだのでその役割を代行する代用品。

 

血縁の存在しない妹に接するための「姉」の代用品。

 

だがあの時、あの人の目には「私」がいた。

 

要救助者として、代用の存在しない「私」がいた。

 

先輩を通して私は私を認識し、ギンガ=ナカジマは生誕したのだ。

 

その後はどうしようもなく先輩を知りたかった。

 

名前を、姿を、知りたいものが多すぎて知恵熱が出るほど。

 

先輩への恋慕は何かの代用品なのかもしれない。

 

親愛、憧憬、感謝、挙げればキリがない。

 

でもそれは間違いじゃないのだ。

 

「代用品」が「偽物」かと問えば、否である。

 

元がなんであろうと私は先輩を愛し…いやまだ早い。

 

まだ先輩にとって私は後輩だ、部下だ、恋を抱いてもらえてない。

 

お互いに「恋」することで、「愛」し合うのだから。

 

だから、「まだ」これは「愛」じゃない。

 

だから、「愛」に近づけるのだ。

 

「だからさ、君はほんの少し目をつぶってくれるだけでいいんだ」

 

職務を妨害し、先輩に危害を加えようとする男がいる。

 

目の前に、私の前に。

 

「聞き遂げてくれれば出世は思いのままだ、あんな力しか能がない男よりも」

 

誰だったか、こいつ。

 

そう、高官の息子、ドラ息子、能力に反比例して自己顕示欲が異常に発達している塵芥。

 

先輩は素敵な人だ、こんな塵芥と比べることすら愚かしい。

 

そんな先輩を思う人は多い、こいつはそれが気に入らない。

 

一般家庭に生まれた才人を蔑む愚物。

 

要らない、必要ない、先輩にコレは必要ない。

 

「―――分かりました」

 

「あははは! 分かってるじゃないか、では早速」

 

先輩は優しい人だ、だから私が全てを片付ける。

 

「貴方は必要ない―――先輩の道に要らない」

 

ギンガの瞳は、「金色」に輝いていた。

 

 




ギン姉はポニーが似合う女性だと思います

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