50アブノーマルという異端児
【悲報】首都で辻殴り騒動勃発!
51アブノーマルという異端児
い つ も の
52アブノーマルという異端児
うん、いつもなんだすまない
53アブノーマルという異端児
首都なのにこの治安の悪さ
54アブノーマルという異端児
でもレジアス中将いないとさらに倍率ドンという
55アブノーマルという異端児
あの人いつかハゲんじゃね?
56アブノーマルという異端児
ヅラに一票
57アブノーマルという異端児
植毛技術の高さ
58 >>1
今北産業、辻殴りとはなんぞや?
59アブノーマルという異端児
最近著名な格闘家とかが路地裏で襲われてる
被害者は全員仮面をつけた女にやられたそうだ
60アブノーマルという異端児
おい格闘家
61アブノーマルという異端児
その割にはあんまニュースになんないね
62アブノーマルという異端児
いつもの
63アブノーマルという異端児
いつもの
64アブノーマルという異端児
みんないつものだと思って反応しねぇーって
65アブノーマルという異端児
死人は出てないからその分もあんのかねーっと
66アブノーマルという異端児
大の大人が女に負けたってのもさぁ
67アブノーマルという異端児
プライドもそうだけど格闘家だと収入にかかわるし
68 >>1
こわいわぁ~
69アブノーマルという異端児
しかし女格闘家…仕返し…複数…閃いた
70アブノーマルという異端児
閃くな
71アブノーマルという異端児
いかんよそれー
72アブノーマルという異端児
脳内にとどめときー
73アブノーマルという異端児
しかし肉厚な太ももはいいよね
74アブノーマルという異端児
ばっかおめぇー割れた腹筋だよ
75アブノーマルという異端児
うーんこのアブノーマル
76アブノーマルという異端児
セクシャルな感じで男的にセーフだからOK
77アブノーマルという異端児
アウトだよ!
その後は格ゲーの女キャラで求めるべき要素について盛り上がった
◆◆◆
辻斬りならぬ辻殴りに遭遇してしまった。
うん、自分でも正直ナンセンスな表現だとは思う。
テレビで何度かインタビューを受けていた格闘家、それが顎にいいのを貰って倒れ伏す現場に居合わせてしまったのだ。
ああ、9歳だった頃を思い出す。
下手人は仮面をつけた十代後半の女性。
対峙するのは缶ビールが入ったビニール袋をぶら下げる俺。
証拠隠滅のためこちらに殴りかかった女の顔にビールをぷしゃー。
視界を潰したところを足払い、格好つけて鼻先にデコピン。
完全に決まった、アクション俳優も目じゃないと自画自賛。
うっとりしてると女の顔が耳まで赤くなり、そのままバタンキュー
結果、明らかに中学生程度の女の子に変わってしまいましたとさ。
テ○マクマ○コン、テクマ○マヤコ○、大人のレディーになぁれ~
さぁて整理しよう。
場所:路地裏
倒れてるの:男と少女(ビールに酔った?)
俺:久々の休暇
……………………………
救急車を呼び、少女を抱えて家路に急いだ。
うん、すまない、面倒だったんだ。
温くなったビールを冷蔵庫に放り込み、少女をソファに寝かせる。
とりあえず起きたら事情を聴いて家に帰そう、そう思って椅子に座ったままウトウトと。
結果、こちらを覗き込む少女の顔がドアップ。
固まった、流石に反応に困ってしまう。
「も、申し訳ありません」
すぐさま土下座に入る少女、見下ろす俺。
あ、これ最低な画面だわ。
宥め、諭し、なんとか土下座をやめてもらう。
そこで見たのだ、青と紫の虹彩異色。
何故か、それが妙に懐かしくて。
気づけば、お互いに見つめ合っていた。
あ、これやべぇ画面だわ。
インスタントのコーヒーを勧め、少女…アインハルトの事情について話してもらうことにした。
一言で言えば、またベルカだ。
また、ベルカなのだ。
記憶の継承、ジーク同様アインハルトは深い部分で影響を受けているように見える。
覇王クラウス、何処かで聞いた名だ。
彼?の無念の記憶、戦闘経験を引き継いだ結果。
このような辻殴り凶行へと走ったのだ。
強くなりたい、大切なものを守れるくらいに。
だから実戦を求め、挑んできたのだと。
俯きながら呟くアインハルトに、俺は…
ムニーーーーーーーーーー
「ひゃ、ひゃんへふは?」
両頬を痛くない程度に引っ張った。
「あのさぁ、事情は理解できたがやり方考えろよ、な?」
どっかのジムやら道場に通うなり、やり方なんぞ幾らでもある。
なんかどっと疲れた、窓の外は暗闇、夜が明けたら家に送ってやろう。
こっちは休暇なのだ、面倒ごとは
「ご、ご迷惑をかけた身で図々しいことを承知していますが、お願いがあります!」
「わ、私のお師匠さまになってください!」
あ、流れ星。
◆◆◆
それは、きっと運命だったのだ。
遠い遠い先祖の記憶。
大切で、同時に苦い記憶。
私はハイディ・アインハルト・ストラトス・イングヴァルド、古代ベルカの王族の直系子孫。
【覇王】クラウス・G・S・イングヴァルトの記憶と技術の継承者。
彼の、クラウスの無念がこの体を突き動かす。
何人もの武道家に勝負を挑んだ、だが何かが足りない。
それどころか拳を振るう度に、何かが欠けていくようで。
間違っている、そんな事は分かっている。
でも、それでも。
そんな時に、私は
かつての盟友にして、好敵手、無二の腹心。
記憶の果てに刻まれた騎士の面影を感じさせるあの人。
マスターと出会っていなければ、きっと私は堕ちるところまで堕ちていただろう。
衝動的にマスターへの弟子入り、今思えば顔から火が出そうだ。
いや、振ったビールの中身を浴びせそこからの足払い。
自然体にてくりだされた妙技、目指すべき強さの片鱗をあの方に見た。
だから問題ないのです、問題ないですね、問題ありません。
マスターはいつも忙しい中、時間を取って稽古をつけてくださいます。
申し訳ない気分にもなりますが、反面とても嬉しいのです。
記憶の継承、親は理解を示してもどこか遠慮がちに…いえ、忌避しながら私と接していた。
友達を作らず、ただ一人修行をする私は、孤独だった。
でも、マスターはそんなダメな私を叱ってくれた。
諭し、怒り、道を示してくれたのです。
よくやってるなと、褒めてくださいました。
初めて、叱ってもらえたのです。
初めて、褒めてもらえたのです。
だから、だから私はもっともっと努力して。
ダメな私がマスターの自慢になれるように。
マスター、もっと叱ってください。
マスター、もっと褒めてください。
マスター
マスター
マスター
「あ~アインハルト、少し相談があるんだが」
はい、なんですかマスター
「知り合いが格闘技のコーチをやってるんだが、一度そっちを受けてみないか?」
え?
「いつも見てやれるわけじゃないし、同年代の女の子も何人か指導を受けてるそうだ」
マスター?
「そうだな、名ばかりの先生だが実は大会で優勝してる奴が教え子にいるんだ、そっちはどうだ?」
どうして。
私は。
マスターの。
「お前はきっと強くなれる、だからその、なんだ…アインハルト?」
ああ、そうなんだ。
私がダメだから、マスターに教わるには未熟過ぎるから。
「ありがとうございます、是非紹介してください」
「お、おお、勿論だとも」
「頑張ります、マスター」
強くならなきゃ。
強くなれば、また叱ってもらえる。
強くなれば、また褒めてもらえる。
勝つんだ。
勝って、勝てば、きっと。
ねぇ、マスター。
一緒に指導を受けれる人たち。
壊しちゃったら、叱ってくださいね。
◆◆◆
君は、望む全てを持っていた。
力も。
知恵も。
彼女からの愛も。
彼女は、オリヴィエは、いつも君を見ていた。
どれだけ近づこうとも、オリヴィエの心は君だけのものだった。
妬ましい。
憎らしい。
何度、取って代わりたいと思ったことか。
何度、君になりたいと思ったことか。
悍ましく、醜い自分を、君は友だと、主であると。
誰よりもオリヴィエを思う君に、嫉妬する己。
嫌いだ。
嫌いなのだ。
こんな自分が、君の友である資格などない。
女なら。
異性なら。
友ではなく、ただの男と女なら。
こんな醜い自分でも、君と共に歩けただろうか。
今際の際に見た、覇王の夢。
色々とこじらせちゃった子にマスターと呼ばせるプレイ、この上級者よ
次は少しギャグ多めにするかね