ぼくは、世界が公平であると言う事を守る為に、弱き者を叩く事にした   作:Sub Sonic

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ミリネタマシマシの設定集を書きました。しかし、文字数えらいことに…
何となく興味ある方向けです。
一応、軍事研究辺りから情報引っ張て来てます。

※10/23ネクストとノーマルの重量比を変えました
※11/16グレネード追加。
 


設定集

 作品資料です。参考程度に。実在ミリネタ、科学ネタを基準にしてます。

 

 ネクスト編:

 

 〇操縦系統:

 搭載される統合制御装置によって制御系のシステムがガラリと変わる為、あくまでも共通部分だけ記述する。

 機体とパイロットのリンクにはAMSと言う神経接続を使う為、操縦桿が理論上は必要なくなっている。

 しかし、緊急時の為にディスプレイと操縦桿は殆どの機体で残されている。

 これは、稼働時間が極端に短いネクストが無理に長期間の作戦を行うときに使われる為。

 普段はAMS無しの操縦系を使い、戦闘に巻き込まれた時だけAMS接続で操縦を行う事でレイヴンが行うリンクス狩りに特化した戦術、帰投中の輸送機を狙ったゲリラ戦を可能な限り切り抜けるために前線のリンクス達が苦肉の策として行った為である。

 それが何時の間にか使用に盛り込まれた結果、ノーマルとネクストのコックピット内の差異は少なくなっていった。

 一応、本作ではAMS適性を持つ被験者はゲーム上の設定よりも結構な数が存在するが、それは一重に操縦系統を統括する統合制御体が人の脊髄から出力される信号を高精度で機械の動きに翻訳できる能力を持っているからに他ならない。そして、その高精度の翻訳装置の概要は紛れもないパターン認識に優れた汎用型AIである。

 リンク方式は一般的な脊髄信号抽出型であり、運動野から伸びる軸索、皮質錐体路の信号を拾っており、コロニーアナトリアが開発していた小脳から出力されるフィードバック運動制御システムの信号系、小脳脊髄路を抽出する物も含まれる。この辺は、各社アップデートを繰り返しており、正確に記すと大変煩雑になる為割愛する(おぃ)。

 一般的な第五世代型AI搭載機は稼働時間が30分程度である。これは、ニューロンのシナプス間隙における伝達物質の枯渇が原因であり、根本的な対処は見つかっていない。所謂、特異体質によりある程度の耐性を持つ者も居るが、生物としての限界を超える事は出来ていない。

 レイセオングループは他社とは違うアプローチでネクストを設計しており、独自の通信アルゴリズムを開発したとの噂が有るが、各社とも真相を掴み切れていない段階。だが、どうやら機体操縦に関わるタスクの殆どをAIに任せる様な設計思想を持ち始めているのは掴まれており、世界的に人工知能の開発に拍車が掛かっている。

 それは一重に、ネクストの兵器としての限界が見え始めていた為であり、パイロットが人間であり続ける限り付いて回る時間的制限を如何に改善するかが課題であったからだ。

 しかし、AIの普及と共にその人工知能の汎用性ゆえに危険な暴走事故を何度も起こしており、やはりネクストは有人であるべきであるとの考えが固まりつつあった。

 AMS無しでは出来ない高精度のブースター制御などは既にAIにとって代わられ、機体とパイロットの関係は徐々に変質しつつあった(ここ等辺、ゲームと違う所です)。

 

 

 〇主機:

 重水素を用いた核融合炉。通常では中性子や熱などで即座に機体が破壊される所をコジマ粒子の特性を使い、中性子を遮蔽、それによって励起したコジマ粒子を電磁流体発電機構にて電気エネルギーとして取り出している。各社のジェネレーターの出力は電磁流体発電機構の特性によって変化(していると言う設定)。

 核融合反応で精製される熱もコジマ粒子の励起に消費される為、熱効率は100%に達する。と言うか、熱効率が少しでも低下すると熱で機体が燃える為、是が非でも効率は100%を切れない。ネクストが破壊された場合、コジマ粒子の檻が破壊され外部に漏れだす事によって、中性子が捕捉されず核融合の暴走は起きない。但し、燃料スタック自体に高圧高温が長く加えられ、コジマ粒子が外部に漏れださない状況が重なった場合、核融合反応が劇的に進む場合もある。ゲーム内でバンバンネクスト落としてたけど、コジマ汚染してなかったのはパイロットが先にヘバッたという脳内補完で修正おねがいします。

 電気出力は恐らくギガワットオーダー。基準はメインブースターの予想消費電力から。

 日本のハヤブサに搭載されていたイオンエンジンがキロワット辺り20gの推力だったので、F15のエンジン一機と同じ推力を出そうとすると、4300メガワット(584万hp)必要となり、ネクストの重量が40トンクラスと考えると……イオンエンジンの推力当りの必要エネルギーの多さが伺える……ネクストの主機が核融合と考えたのはこの辺りの事情からデス

 

 

 〇コジマ粒子:

 本作では人型兵器のナンセンスな物理法則無視を押し通す要。コックピット内の慣性制御に加え、巨大で重い機体を超高速で加速させ得るエネルギーを発生させるジェネレーターの鍵となる物質。ついでにそのエネルギーを直接防御機構や出力機構にも応用している万能物質。

 それに加えジェネレーター内部の燃料スタック周囲で循環対流しているコジマ粒子は超大容量コンパルセータとして利用されている。要はコンデンサ代わり。

 つか、クイックブースト発動時の必要電力考えたら通常のコンデンサでは蓄電容量体積比も能力も耐熱性も瞬間放電能力も、何もかも足りない……

 本作では一応人工物質。超ウラン元素みたいな扱い。尚、同元素に分類される物に、フェルミニウムと言う名前の人工物質が存在する。ひょっとするとAC4フェルミはコレで動いているのでは…と言う観点から考えました。

 同じく自然界に存在しない有名な超ウラン元素としてプルトニウムが挙げられる。そう、プロメテウスが人に与えた最初の火、核兵器の燃料である。

 尚、命名は発見した人物の名前。本作品ではついでに、触媒効果による核融合機関の概念を作ったのも日本人。

 元ネタは八木アンテナと分割陽極型マグネトロンから。もちろん、兵器化したのはレイセオン社(レイレナード)。

 

 

 〇コジマ粒子の触媒効果:

 本作のネクスト用ジェネ根幹の設定。だけど、結構適当。だって解らないだもん…。

 一応、ミューオンと類似した重水素のボーア半径を減少させる効果を持つ電子を放出させると言う設定です。

 だけど、常温だと活性化させるの難しいからネクスト用ジェネも割と熱い。励起すると電子ビュンビュン放出してくれる。励起には80%位中性子捕縛に頼っている。故に、コジマ粒子の檻が破れると核融合反応は直ぐに止まる筈。

 そこ、触媒核融合は温度カンケーネーヨ、被撃墜イコール即D-T反応一直線だよ、とか言わない。(プランD、所謂、ピンチですね)

 

 

 〇メインブースター(がイカレタだと!?):

 ネクストの根幹部分の一つ。推進器です。ノーマルとネクストのブースターは根本的に違いますが、大まかにみるとプラズマを吐き出すヤツというカテゴライズです。

 ノーマルACがDCアークジェットと呼ばれる電熱推進器に対して、ネクストの物はコジマ粒子を用いる複合サイクルアークジェットです(現実世界でいう所の比推力可変型プラズマ推進機)。

 構造は、推進剤をプラズマ化させるRFアンテナと、そのプラズマを加熱、加速させる燃焼室に分けられます。

 このエンジンの特徴はキロワットパワーと比推力の比率を自在にコントロールできる点にあり、大気密度が高い場所では大量の大気を吸い込み消費電力を抑えつつ高い推力を発揮し、大気密度が低い高高度では大電流で比推力を上げることができる点です。

 イオンエンジン並みの出力比と既存の全ての推進器を凌駕する瞬発推力を誇る最新鋭(インチキ)技術の塊。

 高度の低い場所では空気中の水分や大気の大部分を占める窒素を使い、これに高電圧をかけてイオン化させてノズルから噴射させて推力を得ている。

 電熱、磁気プラズマ推進器としての性質を持っているので、大気密度が低くなり、推進用媒体が少なくなる高高度になると、コジマ粒子の推進力比を上げていく(粒子吐出速度を上げる)機構を持っています。

 勿論、推力媒体を大量投入すれば宇宙空間でも超高出力が発揮可能(クイックブースト)。

 

 ブースターはクイックブーストと呼ばれる瞬発機構を備え、それによって瞬時に音速を突破できる姿勢制御性能を誇ります。

 この瞬発機構は超電導コイルが作る高圧磁場によってチャンバー内に補足、圧縮されたプラズマを瞬間的にジェットとして射出して居ると言う設定です。添加されるコジマ粒子によって更に推力を増加させている(多分)。大気汚染まっしぐらだが、プラズマの超高温のお陰でコジマ粒子は毒性を失い、大気汚染はOBに比べ遥かに少ない。

 余談だが、数十トンは有ろうかと言うネクストを一瞬で音速を超えさせる推力を吐き出す同機構は、直射兵器を凌ぐ破壊力を秘めていると推測される。本作では戦車砲のマズルブラスト程度の破壊力で考えています。流石に、ライフル使わずにQBでノーマルAC破壊しまくっていてもアレなので…

 そして、このイオンエンジン、元は宇宙船のエンジンとして研究されていた技術です。人類に黄金の時代を…と言う人たちが残した遺産であり、宇宙を目指した男達の残骸。

 

 ブースターの推力は一機当たり100~200t位。レイレナ機体の基本重量40t+余剰ペイロード分(武装、予備弾薬50~60t)を含めた重量を無理なく飛行させるには推力重量比3~4は必要と考えられたため。

 と言うか、推力重量比1.2程度では機体を浮かせるだけで水平移動に使える推力が0.2程度しか残らん。空中戦なんて夢のまた夢。

 ここ等辺、有翼機と比べ、全て推力で姿勢制御しなきゃいけない人型兵器の苦しさが垣間見える。

 間違えてもF15なんかと推力比比べちゃ駄目。あっちはぶっちゃけ推力比0.5でも空戦出来ちまうから。

 

 〇火器管制装置(FCS)

 文字通り、自身の持つ武器を管制する装置。

 ロックオンと言う状態の時に性能を発揮する装置であるが、AC4ではレーダーも司る。光学ロックだけではなく本来は電波を使って敵をロック出来るのだろうと思う。そこ、夜間ネクストはロック距離短くなるとか言わない。ついでに赤外線ロックは夜間カンケーネーヨとかも言わない。むしろノイズの少ない夜間の方が精度高いゲフンゲフン…

 一次ロックと二次ロックが有る。一次ロックは唯単に銃口と敵の二次元座標が重なっただけ。

 二次ロックは敵の未来位置に銃口が重なった状態。

 二次ロックの開始はFCSの計算速度に依存し、未来位置に銃口が向かうかどうかは腕部運動性能に依存する。

 なお、ロックは光学システムの画像解析による距離測定らしく、フラッシュロケットでロック不能となる。

 何故レーダーを使わん……

 何気に、頭部のステータスであるシステムリカバリーと言う数値でこのロック不能から抜け出せる時間が決まる。FCSは何処へ…

 尚、カメラ性能によってロック可能距離が決まり、システムリカバリーとカメラ性能は反比例関係にある模様。

 レーダーに黄金の時代を…

 何故かノーマルACは普通にレーダーでロックしている模様。AC4ではノーマルACはECMメーカーによって攻撃不能となる。

 夜戦とかだとヤツ等普通に撃ってきます…

 連邦のモビルスーツは化け物か…

 

 と、ここまでが原作部分のシステム概要になります。

 本作ではレーダーに黄金の時代を迎えさせるべく、ネクストもノーマルもレーダーと光学機器を使ってロックします。勿論、逆探を避けるために敢えて光学ロックだけで射撃と言うシュチュエーションも有ります。

 何より現実世界では光学ロックは未来技術ではなくなりつつあるので…

 ここからは、それ以外になります。

 

 

 〇電子戦術システム、Tactical Electronic Warfare System (TEWS):

 主に敵の放つレーダー波を受信して脅威度を判定し、それに対抗する手段を講じるシステム。元ネタはF15に搭載されている物ですが、アリスの統括するTEWSは部品などの仕様等はF15とは全くの別物です。あまり、注目されませんが日本に輸出されたF15がモンキーイーグルと呼ばれた訳はこのシステムが搭載されていなかった事によります。

 本作品では主にレーダー警戒機(RWR)と、赤外線、紫外線受信システム、更には電子的対抗手段(ECM)指向性エネルギー兵装(DEW)システムを統括する機構。

 超高精度なパッシブセンサーをメインに、チャフや通信、レーダー妨害、EMPを自動的に指向する事が出来る。

 また、敵が行ってくる敵対的電子戦に対抗する為の妨害電波パターン解析や、適切な電波周波数領域を探す事が出来、ECMとECCMの根幹を司る。早期警戒機とエスコートジャマーとコブラボールの様な特化型センサーを統合したような装置。実際の国家軍が白目を剥くくらいのECM、ECCM能力を持つ。ネクストの標準的装備だが、それらも日々更新されており、一概に同じ電子戦能力を持っているとは限らない。データ更新されていないTEWSは例え最新の半導体を使っていたとしてもただの箱である。

 企業によっては、EMPを発生させる高エネルギー電波兵器(HERF)が装備されていない場合もあり、企業間のネクスト運用の差異が最も垣間見えるシステムである。下位システムにアクティブAPSを持つ機体が多く、通常対空用に使われるミサイルは自動迎撃レーザーに晒される事になる為、リンクス達は迎撃されにくい直射兵器を好む傾向にある。

 

 

 装甲編:

 〇複合装甲

 全般的な兵器に搭載されている。

 IEDによる脅威が増した現在、MRAPのような対地雷装甲車には複合装甲が用いられている。場合によっては歩兵戦闘車よりも高い防護能力を持っており、この場合主に自己鍛造弾対策である。

 この自己鍛造弾、EFPは中華鍋と圧力釜、そして炸薬が有れば簡単に出来てしまう。この兵器の特徴は長い有効距離が挙げられる。初速は3000m/s程度であり、成形炸薬弾の発生させるメタルジェットに比べ遅い飛翔速度故に、空気抵抗を受けにくく有効距離が長い。凡そ、弾頭の直系の一倍程度の貫通力となる。

 これを鉄で防ごうとすると数百ミリは必要になる為、複合装甲を用いるのだ。

 

 複合装甲の防御力は、鉄の装甲板を1とすると凡そ、厚さの4倍以上の防御力を誇る。

 例にとった複合装甲は、セラミック系複合装甲より防御重量比の劣る劣化ウラン装甲であるが、それでも鉄で防護するより遥かに軽くできる為、全面投影面積の多いACにとっては救世主のような存在。

 ノーマルACにはセラミック系の物が好まれる。

 装甲は防御特性を持っており、侵徹体の速度によって必要とされる防御特性が変わる。

 主にKE系とCE系に分けられているが、これはセラミック装甲の特徴である高いユゴニオ弾性限界を利用した特性によるものだ。

 鉄の数十倍の圧力でなければ塑性流動は起きず、セラミックを突き破る侵徹体は文字通り割り進まなければならない。

 この時、侵鉄体の速度が十分に早いとセラミックが割れるよりも早く前に進んでしまい、自分の運動エネルギーで弾体が自壊する。逆にセラミックが割れやすいと侵徹体が進むよりも早く割れてしまい、防御効果を著しく損なう。

 これがシャッターギャップと言われる現象である。

 亀裂の伝播速度が遅い複合装甲はKE系の値が高く、亀裂の伝播速度は比較的早いが厚さが十分に厚い複合装甲はCE系の値が高い。

 一般的に飛翔速度が2000m/s程度の物は対KE防御、それ以上の8000m/s程度(一般的なHEAT弾の放つメタルジェットがこれ位の速度。タンタル系のライナーを持つ奴はもっと遅い)の物は対CE防御が必要とされる。スペースドアーマーは余り関係無くなっている模様。中東でRPG7(VR弾頭)撃たれたM1戦車が側面の装甲スカートに被弾、メタルジェットが反対側の装甲スカートを貫通している写真が有った為、間違いないと思われ。詳しくは軍事研究読んで(おぃ)。

 理想はユゴニオ弾性限界を突破できるギリギリの速度で侵鉄を続けることである。つまり、速すぎる徹甲弾は侵徹長の面から見ると有害な作用しかない。成形炸薬弾は防がれやすいと言う事だ。

 

 

 防御性能比

 

 〇ネクスト:

 大体のネクストのコアは三層構造の装甲区分に分けられる。一つ目は外装式モジュール装甲。フレームの外側にある部分であり、損傷しても簡単に換装できる。

 二つ目はフレームの内張りと共に付けられている内装式モジュール装甲。ここまで損傷が及ぶと内部機器にまでダメージが及ぶ。

 三つめはコックピットを覆う重金属系の複合装甲。主機から放たれる中性子からパイロットを防護する役割を持つが、劣化ウラン系の装甲は高い耐弾性を持つ為、侵入してくる弾体に対してもパイロットを守る役割を担う。第七世代型AI機では量子コンピューターを守る頭蓋骨の役割も担っている。

 全て合わせた防御能力は企業によっても差異があるが、レイセオングループ社の物を例にとってみるとRHA換算で1000~1200mmである。勿論、KEよりもCEに対して強いと言う特徴を持つ。

 コアが一番分厚く、脚部はその6~7割程度の防護性能と考えて良い。

 装甲素材はセラミックとナノカーボンマテリアルの重層構造。ナノカーボンは炭素繊維強化プラスティック(CRFP)では無く、炭素繊維強化炭素複合材料(C/Cコンポジット)に属する。

 ナノマシンが編み上げたナノカーボンの間にセラミックを挟み込んでおり、数万層にも及ぶ耐弾構造を持つ装甲板の製造には第七世代型AIが必要不可欠。

 所謂、人間にはコントロールも発明も出来なかった技術系統に属する。

 アリスの装甲素材は彼女御手製。自分の服は自分で作る、が信条らしい。

 新しいお裁縫を突然初めて周りを困惑させることもあるとか無いとか…。レイセオングループ社には彼女専用のアトリエが有り、大抵はそこで編み上げる。

 この、オーパーツのお陰でアリスの重量は同型中量級ネクストの三分の二程度。

 決して彼女が自分の体重を気にして服を編んだわけじゃない……筈。

 どんな服を作るかは気分次第で、割と飽きっぽい所が有る為、彼女の服である装甲の更新頻度は非常に高い。

 

 

 〇ノーマル

 中量級以下の軽量型は、装甲重量の大部分をコックピット周辺に費やしている。

 所謂、バスタブ型装甲配置であり、これは一重にジェネレーターが非力故である。

 燃料電池で動いているノーマルACの装甲配置はネクスト以上にシビアである為、レイヴン達の悩みどころの中心であった。

 レイヴンの好みにもよるが、バスタブ型配置の場合、人一人分の装甲配置で良いため戦車などよりも遥かに小さい面積で済む。

 その為、コックピット周辺に限り中量級ノーマルのコアはRHA換算で700mm程度の防御性能を持つ。勿論、CE系に対しては二倍以上の防御能力を持っている為、歩兵が携行する対戦車兵器(RPG7が持つCE系750mm)程度の火器ではパイロットを殺傷できない。

 しかし、コア内部には燃料電池やアルコール系燃料が配置されている為、炎上により戦闘機能を容易に消失し得る。なので、レイヴンによってはもう少しコアを全体的に防御すると言う思想を持っている者も一定数居る。

 だが、大抵の対ネクスト戦では二脚型ACはパイルバンカーと呼ばれるノーマル最強の兵器を携行する為、全体的な装甲配置を諦める事が多い。

 最近のトレンドは燃えにくいアンモニア系燃料を使う燃料電池を搭載する事だったが、この燃料は異常に臭い為、少なくないレイヴン達に嫌われている。そして臆病な小物レイヴンと言う俗称をこめて、この燃料系を持つAC乗りを金魚の糞(hanger‐on)と呼ぶ事がある。

 逆に生き残る事を信条として同燃料系を好むレイヴンからは、アルコール燃料系を好むレイヴンの事を死にたがりと言う俗称を込めて、焼き鳥(ローストチキン)と呼ぶ事も。

 水と油の様に交わる事の無い信条の違いは、戦闘スタイルの違いにも表れる。

 アンモニア系の燃料を好むレイヴンは狙撃タイプの戦闘スタイルを好み、アルコール系の燃料を好むレイヴン程ハイリスクな接近戦を好む傾向にある。

 機体重量はネクストよりも軽い。じゃないととても燃料電池じゃ飛べない……

 

 

 射撃武器編:

 

 〇120mm突撃ライフル(ライフルだけど滑腔砲)

 レイセオングループなどの各社が開発したネクスト用規格。既存の主力戦車(MBT)の砲弾を流用出来る為コストパフォーマンスが良い。但し、射撃時の反動が凄まじく、AMS操縦に準ずる正確な姿勢コントロール無しには撃てない。発射速度は毎分500発程度。

 そこ、もはやマシンガンとか突っ込まない。某オープニングでベルリオーズが撃ってた射撃レートが多分その位。主人公が放っていた弾丸はM829A3 APFSDS-T。貫通力はRHA換算で840mm程度。爆発反応装甲に対応したモデル。弾頭は信頼の劣化ウラン製。セルフシャープニング効果で文字通り燃えて尖って穿つ。一粒で三度おいしい。初速は1500m/s程度。控えめだけど、PAにも複合装甲にも阻まれにくい高効率ゾーン。

 

 

 〇120mm~140mmライフル(ローゼン、アルゼブラ、BFF系の滑腔砲)

 射撃レートを落とした命中精度優先の物の総称。ゲーム中ではやたら重低音を響かせて弾丸を放っていたタイプの武器。弾頭は新機軸MBTの砲弾として計画されて居た砲弾。高初速の為、劣化ウランよりタングステン系が好まれる。サーブ社製(BFF)が幅を利かせている。勿論、タングステンAPFSDSの元祖であるイスラエル製(オーメル)の物も高い命中率を誇る。ロシア製の125mm滑降砲から射出出来るバキューム1劣化ウラン徹甲弾はRHA換算で1000mmオーヴァーの貫通力。初速は1900m/s程度。劣化ウラン製の侵徹体の癖に早いのはアクティブAPS対策。恐らく、このクラスのライフルの貫通力は大体がこの程度以上。高初速が売りの武器カテゴリー。発射速度は毎分200前後。短時間当たりの火力は突撃ライフルに劣るが、貫通力と初速に優れ回避し辛い。しかし、PA貫通力は低くなると言う(ゲームとは逆に)逆転現象が生じている。

 因みに、ドイツのレオ3の次期主力戦車に搭載される予定の主砲が130mm。初速は不明だが、M1戦車の主砲貫通力の50%増しになる予定らしい。M829A3 APFSDS-T基準で考えるとRHA換算で1260mmと言った所か。

 

 〇90mm四連オートキャノン(滑腔砲)

 ノーマルACに搭載できるように調整されたマシンガンよりも大口径な連射兵器。ネクストのPAを如何に効率良く破壊出来るか研究されて開発された兵器であり、タンク型ACの主力兵装。見た目は完全にZSU-23-4シルカ。一門辺り毎分500発位発射できるが、発熱が凄いため大概は発射レートを下げている模様。しかし、四本纏めて毎分2000発は圧巻の一言。メタルストームの異名を持つ。弾丸はM690A1 APFSDS-T。貫通力はRHA換算で300mm(2㎞先にて)。初速は1300m/s程度。侵徹体はタングステン製。多分、最もACVDで黒栗を葬っている武器。と言うか主任も良くコイツで蜂の巣にされて居る。そして、ノーマルACのタンク型はコイツを二丁携行する。恐ろしや…

ネクストも積載量が許せば携行できる。

 

 〇240mmスナイパーキャノン

 イメージはACVのオープニングでヘリを撃ち抜いているやつ。今の所、ノーマルACの四脚型専用の装備の扱いを受けているが、ネクストにも積載可能。ネクストであれば構え動作無しに射撃できる反動であったが、安定性の低いノーマルACでは構え動作が必要。

 貫通力はデータがないので示せない……恐らく1000mm以上は有るかと思われるが、こやつの真骨頂は強力な運動エネルギー。AC4のサイレントアヴァランチの放つ砂キャンでプレイヤーが固められたのはこのパンチ力のお陰(だと思う)。流石にこのクラスの滑腔砲になるとPAで減衰しきれない程のエネルギーを持つようになる。

 ネクストの装備しているスナイパーキャノンもこのクラスである。

 

 〇406mmグレネード。OGOTO

 アイオワ級戦艦と同口径の主砲であり、グレネードだけれどライフリングが施された加農砲。砲身長17.3メートル、中折れ式。

 重量はアイオワ級の物の半分、約5トン程。強度そのままで重量は鉄の半分であるチタン製の砲身。内筒は金属と同じ熱膨張率を持ち、耐食性に優れ軽くて強いジルコニウム系セラミック。オリジナルは10トンある。重すぎる……

 発射されるMK8徹甲榴弾は一発1225㎏。18.55㎏の炸薬が充填されており、遅延信管にて対象物の装甲を貫いた後起爆、内部を破壊する。

 過貫通がAPFSDSに比べて起き難く、超大型目標に有効であり、装甲を纏っているくせにデカくて硬いアームズフォートに極めて有効。

 貫通力はゼロ距離でRHA換算829mm、4500メートルで749mm。22000メートル先でも518mmを貫通する。砲口初速は762m/s

 現代の主力戦車の主砲と見間違うほどの距離減衰の低さは、その砲弾の重量から来る直進性の良さである。

 恐るべきはコイツの発砲時の反動である。

 砲身内に0.1秒間留まるとして計算すると、発砲時の反動はなんと95トン。しかもこれは発射ガスの作用を無視している為、実際はこの反動の三割増し位…AC4のオープニングの演出は誇張でも何でもなかった。

 重量級主力戦車がひっくり返る程の反動は、四脚型ノーマルでも専用の改造を施さない限りは射撃不能であるが、ネクストは二脚型でも発砲可能。

 しかし、その姿勢制御を持ってしても数メートル位は吹き飛ばされる程の反動である(1)。

 1.2トンの砲弾、300㎏の装薬、計24発分と5トンの砲身重量を加えると、合計41.2トンもの重量になってしまう。これは既に機体重量程であり、ノーマルと比較して桁違いの積載性を持つネクストと言えども他の兵装を考えなければ搭載出来ない程である。

 真面目に考えると恐らくネクストと言えども一発直撃弾を喰らえば大破間違いない様な貫通力と破壊力。

 戦艦の主砲は現代戦車の正面装甲抜けないとか思ってたが間違いだったようだ……セラミック系の装甲は確実に粉砕されそう。てか、劣化ウラン装甲でも構造材自体が破壊、もしくはそのまま砲塔が千切れるかも……

 そして何気にアイオワのMK8徹甲弾と大和の91式徹甲弾、貫通力あんまり変わらないのね。

 

 〇60mmマシンガン

 レイセオングループ社製のリボルバーカノン。銃身は一つだが、薬室が分かれており高い発射レートを持つ。

 ライフル砲であるが、これはメインで放つ弾丸が破片効果の高いHEDP弾を発射する為である。

 発射レートは分間3000発。初速は900m/s程度。成形炸薬弾の一種であるが、此方は破片効果を重視している為、貫通力は控えめ。参考に成る弾種が無いため、弾丸直径の2,3倍程度だろうと思う。RHA換算で120~180mm

 尚、弾丸に複数の弾種を混ぜる事も有る。

 使われている弾種は、HE、HEDP、APHE、APDSの四種類。APDSの貫通力はRHA換算で100~200mm程度(距離300m位)と考えられる。

 

 〇(ダスト)プラズマキャノン

 AC4のプラズマキャノン。

 タングステンや劣化ウランなどの比重の重い元素の微粒子(マイクロメートルサイズ)をイオン化、もしくはプラズマ化して相手にぶつける質量兵器。荷電粒子キャノンとも言う。どっちも同じ。

 ぶっちゃけクイックブーストの作動流体を重金属粉にして吐き出しているだけの武器。故に重金属粒子のストックが無くなると撃てなくなる。

 作動流体の質量が非常に高い為、加害距離はQBに比べかなり長いが、実体弾よりも重金属微粒子の初速が桁違いに早いので距離減衰が高く射程が短い。

 実世界における高密度不活性金属爆薬の如く、重金属微粒子が装甲板を引き裂く事で目標を加害する。正しく熱と微粒子で削り殺す武器。

 因みに劣化ウランと同等にタングステンも相当毒性が高いので環境に悪い。

 DIME駄目、ぜったい。

 

 ◇ ◇ ◇

 

〇資料関係

 

 参考データⅠ:ブースター関連

 

  比推力可変型プラズマ推進機:(VF-200)

  キロワットパワー:0.027ニュートン(2.7グラム)

 

  DCアークジェット:

  キロワットパワー:0.13ニュートン(130グラム)

 

 

 参考データⅡ(機体):

 

 メインフレーム:03-AALIYAH

  全高:9.2メートル

  全幅:4メートル

  乗員:1名

  基本重量:50000kg

  最大戦闘重量:120000kg

  巡航速度:700㎞(メインブースターにより変化)

  最大巡航速度:1700㎞(OBにより変化)

  装甲:微粒子装甲及び、複合装甲、アクティブAPSによる複合防護システム

  整波性能(最大保持エネルギー):200GJ前後、TNT換算55t

  アクティブAPS:ファイバーレーザー、出力1MW相当

 

 メインブースター:03-AALIYAH/M 

  最大消費電力:7.4GW(ギガワット)×2基

  最大推力:2MN(メガニュートン)×2基

  許容瞬間最大出力:14GJ(ギガジュール)×2基

 

 主機:03-AALIYAH/G

  方式:コジマ循環型触媒核融合

  燃料スタック:トリチウム合金ペレット

  最大発電能力(100%運転時):18GW(ギガワット)

  最大瞬間放電能力:120.5GJ(ギガジュール)

  粒子放出能力:23.8GJ/sec

 

  ※日本の最大消費電力(夏季):180GW(2) 

  ※九州電力の最大発電能力:18GW

 

 操縦システム:(主人公機)

  通信方式:全脳アーキテクト型ニューラリンク(AMSとして表記)

  受信帯域:神経パルス読み取りによるサイマティクスパターン認識、操縦入力予測、神経系ミラーリング

  送信帯域:誘導電流による神経細胞へのLST誘発、脳波コントロール 

  

 機体制御システム:(主人公機)

  中央制御装置:全脳エミュレーション型AI

  構成素子:量子パーセプトロン

  制御アルゴリズム:Red Queen hypothesis

  主演算機能:超大規模仮想空間シュミレーションによる予測

  演算速度:不明(200PFLOPS以上)

  最大消費電力:不明(演算速度に比例)

  待機時消費電力:15MW

  記憶媒体:DNA  

 

 レーダー:

  アレイ:コジマ干渉型立体ナノアレイ

  超電導体マルチバンドアレイ。クレイドルシステムからの応用により超高出力送波が可能。

  外界の認識及び、ナノマシンへの電源供給と制御も行う。

 

 参考データⅢ(兵器)

 

 406mmグレネード

  種別:KE弾

  重量:約50000㎏(弾薬含む)

  全長:8.4メートル、展開時、17メートル

  弾種:APHE、HEP、HE

  シェル:ニッケルクロム合金(前期型)、劣化ウラン合金(後期型)

  砲弾重量:1200㎏

  貫通力(前期型):距離/RHA換算

  0m/829mm 4500m/749mm 22000m/518mm

  貫通力(後期型):距離/RHA換算

  0m/1200mm 4500m/1100mm

 

 340mmバズーカ

  種別:CE弾

  重量:19000㎏

  砲身長:6メートル

  弾種:三重HEAT

  シェル:鋼鉄

  ライナー:劣化ウランもしくは銅

  砲弾重量:600㎏

  貫通力:距離に関係なくRHA換算で3000mm程度

 




随時、設定を追加するかもです。次はAI編を作りたい…
興味ある方はぜひ一読を…

計算式:
(1)反動(推力として計算)=弾丸の質量×加速度
  加速度=砲口初速÷腔内加速時間÷9.8


(2)出典:日本原子力文化財団「原子力・エネルギー図面集2016」
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