ケンイチの世界を特殊能力で生き残る 作:omega
少し期間があいてしまいました。
「行った……か。これであの人も少しは分かってくれだろう」
「なにがわかったんじゃ?たかちゃん」
「自分の命日じゃねぇーか?じじぃー」
「げっ、長老に師匠達!」
後ろを振り向くと、全員が目を鬼ように光らせ立っていた。
「たかちゃんや、これは一体どういうことじゃ?激しい気がぶつかり合ってると思って来てみたら、一影九拳の一人と戦っておろうとは………」
「しかも相手はあの本郷だ。死んでたかもしれないんだぜ?」
「そうだぞ、孝昭君。いくら君が強いと言っても、勝負は時の運。少しは自重したまえ!」
「全く、困った弟子ね」
「アパパパパー!」
「そう………だ」
「でっでも!自分の信念を貫く為に、どうしても避けられなかったです!」
「言い訳無用!たかちゃんには罰として、梁山泊に二週間謹慎してもらう!異論、反論は一切認めない!」
「そっそんな~~~~!」
「詳しい話しは帰ってからじゃ!さぁ行くぞ!」
長老の掛声で、師匠達はゆっくりと歩いて行った。
(どういうことだ!俺のしたことは間違っていたのか。余計なことだったのか………いや、そんなはずない。自分の友の為に、自分の信念の為に戦ったんだから、間違ってはずがない!」
「待って下さい!」
俺は師匠達の背中に向かって、怒鳴った。
「………なんじゃ、たかちゃん?詳しい話しは帰ってからと言ったであろう?」
「………これだけは言わせて下さい!」
俺の真剣な目に感化されたのか。長老たげでなく、師匠全員が俺の方を向いた。俺は全員を目を見ながら……
「……確かに、僕のしたことは無謀だったかもしれません。勝てるかどうかわからない戦いをするなんて。師匠達の仰有る通り、それで死ぬ可能性だって充分ありました………しかしそれこそが僕の人生であり、生き様です。元々僕は自分の信念を貫く為に、修業し力を得ました。例えそれが原因で死んだとしても、僕は笑って死ねる自信があります」
「………たかちゃんや、お主にとって武闘家とはなんじゃ?」
「武闘家とは………死ねる日に向かって生きるものです」
(そう。前の人生で思いしった。人間の命とは、とてもはかない………でも、だからこそ人は抗い、努力するんだ。例えつまづいても、また歩き出せばいい。大切なのは成功することでなく、自分がどう生きることなのだから………)
僕の返答余程以外だったのか。長老を含めた全員が、破顔し………笑いだした。
「ちょ、なんで笑うんですか!僕は本気なんですよ!」
「いやいや、すまんすまん!………はっはっはっ!」
「いい加減、笑い止んで下さい!」
それから暫くして、全員が笑い終わった。
「しかし『死ねる日に向かって生きるもの』か………これは名言だ。ですよね、長老?」
「うむ。全く持ってその通り。武人の本質を見事についた文じゃ」
「さすが俺の弟子だぜ!」
「しかしたかちゃん、そんな恥ずかしい台詞よく言えたね?」
「アパパパパパパ!アパチャイも気に入ったよ、孝昭の言葉!」
「凄い………ぞ、孝昭……」
なぜか皆一変して、いきなり俺のことを褒めだした。
「なんなんですか!怒ったり、褒めたり……」
「………実はのー、儂らはたかちゃんが戦ったことには怒ってないんじゃ。むしろ、誇りに思っておる。詳しい経緯は知らんが、翔という友の為に戦ったのであろう?ならば、活人拳として何も問題はない」
「だったらどうして………?」
「それはたかちゃんに自分の命を大切してもらいたかったからじゃ。いくら友の為とはいえ、そんなぽんぽん命を放り出されては困るからの。だからこそ心を鬼にして、冷たく当たったのじゃ」
「そうだったんですか………」
「………しかしどうやら、儂らはたかちゃんのことを見くびっておったそうじゃ。たかちゃんは儂が思っておるより、ずっと考えて戦っておる。ならば、もう何も言うことはあるまい。儂に出きるのは、応援することだけじゃ」
「………すいませんでした!そんな師匠達の思いも知らず、勝手ことを言ってしまって!」
「よいよい………儂も教えられたからの。武人の生き様というものを」
それから俺は師匠達と仲良く梁山泊に帰った。
「………ちなみに長老。謹慎二週間は無しですよね?」
「何を言う?それそれ、これはこれじゃ!罰はきっちりと受けて貰う」
「そっそんな~~~~~~!」
梁山泊に帰ると、美羽が何処に居たのか問いただしてきた。もちろん心配させない為に、嘘のこと言って誤魔化しといた………美羽は納得してないようだが。
(そういえば、今日は兼一が入門する日か?だったら、もう来るはずなんだけど………)
「……………もう!」
(ん?門から声がする。言ってみるか……)
門を開けてみると、案の定兼一がいた。だらしないことに、こんろんでいたが。
「おや、たかちゃんの知りあいかね?」
隼人が髭を弄りながら、やって来た。
「はい、一応………ほら、兼一立て」
「うっっっ。ありがとうたかちゃん……って何でここにたかちゃんがここにいるの!」
「でかい声をだすな………言っただろう?道場に通ってるって?」
「そういえば!でもこことは知らなかったな!」
「たかちゃんや、その子を紹介してくれぬか?」
「はい。こいつは………」
俺は隼人に簡潔に兼一のことを伝えた。すると兼一の方も落ち着いてきたのか。隼人に対し、入門を意思を伝えてきた。
「ほぉほぉ!入門したいとな。それで、兼一君はどんな武術をやりたいのかね?」
「……ここの道上で、空手は教えてますか?」
「あぁー教えてとるよ。師匠の所に案内しょう……」
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「弟子になりたいだ?お前が?」
逆鬼はいつものように、酒を飲んでいた。
「はっはい!僕白浜兼一と言います。美羽さんとたかちゃんの友達です」
「どうじゃね、逆鬼君?引き受けてくれるかね?」
「つってもな~~~。おい、お前武道の経験は?」
「……ありません。部活で空手部に入ってるくらいです」
「つ~~~ことは初心者か。いきなり俺との修業はハードルが高いと思うぜ」
逆鬼は原作みたいに頭ごなしに叱ってこない。どうやら、俺というイレギュラーな存在が逆鬼を変えたようだ。
「………そうだ!最初は秋雨に見てもらえ。その方がお前にとってもいいはずだ」
「そうじゃの。秋雨君なら、儂も安心出来る」
「そうですか。なら、その方でお願いします」
(………可哀想に兼一。秋雨師匠は一番ドSなんだ……)
それを兼一この後身を持って知ることになる。