ケンイチの世界を特殊能力で生き残る 作:omega
俺は母親の断りを得て、とりあえず公園に行くことにした。修行といったら、定番の気がするからだ。
俺が近くの公園に向かってると、後ろから声がした。振り向いていると、主人公の白浜 兼一だった。ちなみに俺の家と兼一の家は仲が良く、兼一ともしばしば会っている。
「はぁはぁ・・・孝明君、足早いね。僕、全然追い付けなかったよ」
「それは兼一が、全く運動してないからでしょ?」
「相変わらず、厳しいなー・・・そうだ、ねぇーまた一緒に遊ぼうよ、龍斗君も呼んで」
「ごめん、今から俺修行するんだ。なんだったら、お前達二人も来る?」
「はぁはぁ・・・それは無理だよ。だって、孝明君強いもん」
そう俺はステータスこそゴミだか、同じ年のやつらのケンカなら、負けたことがないのだ。
「そうか・・・じぁー兼一、龍斗と遊べよ」
「うん、そうする」
俺は兼一と別れた後、公園で必死にトレーニングした・・・鉄棒で懸垂したり、ウサギ飛びをして5時間以上やった。
「いやー・・・若いのに熱心だね。途中から見させてもらってるけど、その年にしてはたいしたもんだ」
声のする方へ向くと、柔道着を着たちょび髭のおっさんがいた。
「そんなに鍛えてどうするのかね?まさかいじめられてるわけじゃないだろう?君なら、逆に返り討ちにしそうだ。あっ、誤解しないでくれたまえ。私の名前は岬越寺という。決して怪しいものじゃない」
そう、哲学する柔術家 岬越寺 秋雨である。
(うぁー、本物?・・・どうしよう、すごい緊張する)
俺はゆっくりと修行を止め、秋雨の方を向いた。
「・・・昨日までの自分を越えるためです。それと、自分の正義を貫くためです」
秋雨は、俺の答えが予想外だったのか、髭をいじりながら、こちらにやって来た。
「自分を越えたいというのは分かるが・・・正義を貫くとは?」
「・・・もう後悔したくないんです。後悔しない為には、どんな難病や敵にも克てる力がいるんです」
俺は偽らず、素直に答えた。
それを秋雨に言うと、驚愕した様子をしたが、すぐに平静に戻った。
「・・・その年でその考え方に至るとは、君は天才かな?私もかつて、自分の師匠に言ったことがある。しかし君よりずっと年をとった時だけどね」
(・・・どうやら、好印象を与えられたそうだ・・・そうだ、この人に修行を見てもらうってのはどうだろう?)
俺は試しにそのことを尋ねてみた。すると、秋雨は、少し考え方に込むような動作した。
(やっぱり、無理かな)
俺がそう思っていると、
「・・・よかろう。明日から、この公園で修行だ」
「え!いいんですか?」
「あぁー、君の武道に対する姿勢に、私も心打たれてね・・あっ、もちろん無料だよ。子供からお金をとるわけにはいかないからね」
(よっしぁぁぁーー!これで、最強への道が開かれた)
こうして俺は秋雨の指導を受けることになった。