GO GO! れめでぃおす 作:聖騎士07
◇
「うわ! ヘロヘロさん! 大丈夫ですか?」
「ギルド長すみません。締切直前にバグが大量にみつかりまして……この三日間完徹になっちゃいましたよ」
「お疲れ様です。大変ですねシステムエンジニアの仕事は……」
全く精気が無くなったヘロヘロをいたわるモモンガの元にもう一人、疲れきったギルドメンバーがやってきた。
「……うわっ! ペロロンさんもかなりヤバそうですね! 大丈夫ですか?」
ペロロンチーノは蚊の鳴くような声で答えた。
「……まいったっすよ。分岐点でセーブし忘れたおかげで差分CG回収の為に最初からやり直す事になって、結局徹夜になっちゃいましたよ。でも、無理してでもクリアしないと積んでいるエロゲーが減らないから頑張るしかないっすよ……」
「「…………」」
◇
ある日、ペロロンチーノはまたしても姉を怒らせてしまった。
「……少し頭、冷やそうか……」
ペロロンチーノはピンクのスライムに連れ去られていってしまった。
しばらくして一人だけ戻ってきたぶくぶく茶釜にモモンガは尋ねた。
「茶釜さん、ペロロンさんはどうなりました?」
「……弟なら……赤ちゃんのおくるみに無理矢理包んで氷結地獄に放り込んでおいたわよ」
モモンガは絶対にぶくぶく茶釜を怒らせてはならないと心に戒めるのだった。
◇
「そういえばペロロンさんはなんでキャラメイクをバードマンにしたんですか?」
モモンガの疑問にペロロンチーノは爽やかな笑顔で答えた。
「そんなの決まっているじゃないですか。羽根があれば温泉の女湯の垣根の上から覗き放題じゃないですか!」
◇
「……まあ、実際には運営の制約で垣根に近付くと失速して堕ちちゃうんですがね」
ペロロンチーノはニヤリと笑うとモモンガに耳打ちした。
「……実はバードマンって種族的に視力がずば抜けて良いんですよ。だからアイテムを使わなくても遠くから覗けちゃうんですよ」
◇
「モモンガさん! 最近買ったエロゲー、これがなかなかの掘り出し物でしたよ。新人の声優が素晴らしいロリボイスなんですよ! 毬藻リナって名前なんすけど……もうリナちゃんマジ天使!」
と、不意にぶくぶく茶釜が現れる。
「……フッフッフッ。弟よ。甘い! 甘すぎるわっ!」
ぶくぶく茶釜は止めの一言を放った。
「毬藻リナとはこのワタシだっ!」
ペロロンチーノはその後一ヶ月間ユグドラシルにログインしなかった。
◇
「ロリこそ正義!」
「いやいや、古きゆかしきメイド服こそ正義!」
「いったいどうしたんです? ペロロンさんもヘロヘロさんも……?」
激しく争う二人をモモンガは宥める。
「ギルド長、ペロロンチーノさんとは意見がどうしてもあわなくて……」
「モモンガさんもロリ派ですよね? かわいいは正義! ロリっ娘最強!」
モモンガはあきれてしまう。
「……いやいや、よくわかりませんけど……ロリっ娘メイドなら双方収まるのではないですか?」
モモンガの提案に二人は和解した。
しかし、翌日──
「ギルド長! ペロロンチーノさんがミニスカメイドを……あんなのは邪道です! ロングドレスのゴシックメイド服こそが真なるメイドのありかた──」
「モモンガさんならわかりますよね? この絶対領域こそが正義であるのだと!」
モモンガはため息をつくのだった。
あなたにとってレメディオス・カストディオとは?
-
愛すべきおバカさん
-
理想の女上司
-
レメディオス様の靴で踏まれたい
-
身近にいたらたまらない
-
いや、絶対に年齢詐称やん
-
きっと謎の覆面女騎士として再登場するよ