GO GO! れめでぃおす 作:聖騎士07
◇
新婚だった聖騎士ガルバンに赤ちゃんが生まれた。聖王女カルカ直々にレメディオスとケラルトを伴ってお祝いに駆けつけた。
「本当に小さいわね。可愛いわ。私も結婚に憧れてしまうわね」
赤ちゃんをあやしながらカルカは思わずため息をついた。
ガルバン宅を後にしてふいにレメディオスが叫んだ。
「うらやましいぞ! 決めた! 私は決めたぞ!」
カルカとケラルトは次のレメディオスの言葉に驚愕する。
「私は明日から赤ん坊になるぞ! いたれりつくせりの生活を送るのだッ!」
◇
レメディオスが聖騎士団長を拝命した際にローブル聖王国に伝わる聖剣サファルリシアが貸し渡された。
レメディオスは毎日暗くなるまで聖剣を使いこなすべく練習に励んだ。
「せーい撃! 聖撃! 聖撃! 聖撃! ………聖撃! 聖撃! 聖撃! ……」
陽が暮れた訓練場に拡がる光を執務室から見下ろしたカルカは感心する。
「あんなに熱心に練習しているなんて……レメディオスを団長に任命して良かったわ」
しかしながらケラルトの表情は険しいものだった。
「……カルカ様。先程からの聖撃の光、あるパターンなのですが……」
ケラルトは苦々しく続けた。
「どうやら……ハラヘッタ、ステーキタベタイ…… と……」
◇
ある日、カルカはレメディオスをじっと見詰めるとため息をついた。
「……ん? カルカ様。どうかしたのか?」
「…………別に……大した事ではないわ。ちょっと、ね。レメディオスが男に産まれてきたら、伴侶に良いかもね、なんて馬鹿な思いつきをしていたのよ」
レメディオスはふーん、と呟くとケラルトに顔を向けた。
「ケラルト、ケラルト、私に魔法でチンチ──」
「──生えません!」
◇
やがて聖王国にリエスティーゼ王国の崩壊の知らせが届いた。
「……バハルス帝国はいち早く魔導国の傘下に入ったけれど、賢明な判断だったのかもしれないわね……」
カルカの言葉にケラルトが重々しく頷く。
「……しかし、困ったな。ガゼフが死んでブレインも死んだのか……」
レメディオスは少しだけ悲しそうな顔をした。
「このままで私は誰と結婚したら良いのだろう?」
◇
レメディオスは常に「自分より強い男性でなくては結婚しない」と広言してきた。しかし、リエスティーゼ王国が滅び王国戦士長のガゼフも、彼のライバルだったブレインも亡くなってしまった。
「……そういえばエ・ランテルには『漆黒』のモモンというアダマンタイト級冒険者がいるわね。彼なら姉様と良い勝負が出来るのではないのかしら?」
「……ほう! モモンが。ひとつ手合わせしに行ってみるかな」
レメディオスは乗り気だった。さっそく旅の支度をととのえると魔導国に向かった。
「ふむ。ここがモモンの屋敷か。まあまあだな」
レメディオスはふと、目の前にモモンの屋敷を伺う怪しい人物に気がつく。
「怪しいやつめ。モモンは私の結婚相手だ。ちょっと懲らしめてモモンに恩を売っておくか」
「──なにぃ? そいつは聞き捨てならないぞ。モモン様に相応しいのはこの私だッ!」
レメディオスは怪しい仮面の子供にコテンパンにされて聖王国に逃げ帰ったのだった。
◇
「……世の中にはまだまだ私でも及ばない強者がいるのだな」
レメディオスは反省すると一層修行に打ち込むのだった。
残念ながら三日間しか続かなかったが……
あなたにとってレメディオス・カストディオとは?
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愛すべきおバカさん
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理想の女上司
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レメディオス様の靴で踏まれたい
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身近にいたらたまらない
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いや、絶対に年齢詐称やん
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きっと謎の覆面女騎士として再登場するよ