GO GO! れめでぃおす 作:聖騎士07
◇
「そういえば姉様。子供の頃に剣の稽古をしながら『サンタクロースを捕まえるんだ』と言っていた事がありましたね。覚えていますか?」
「うむ。あの頃はまだまだ子供だったからな。今の私ならそんな事しないぞ」
レメディオスの言葉にケラルトは安心する。なんだかんだいっても姉も成長したのだろう。
「今の私なら兵を率いて奴らを全て捕まえてやる。おそらくサンタクロースの住み処のグリーンランドとやらはアゼルリシア山脈の北にあると睨んでいるのだ」
ドヤ顔のレメディオスにケラルトの苦悩は深まるのだった。
◇
「姉様。最近聖騎士見習いをいじめているって噂をきいたけれど、本当なの?」
ケラルトの問いかけにレメディオスは明らかに動揺をみせる。
「……そ、そんな事はないぞ。い、いじめたりなんか、わた、私がするはずじゃないじゃないか」
「……姉様……」
ケラルトは姉の顔を正面から見据える。
「…………だって仕方ないじゃないか。私はその為に団長になったのだからな」
開き直り、胸を張ってみせるレメディオスにケラルトはため息をつくのだった。
◇
「……姉様。さっきから虫取り網を持って私とカルカ様をチラチラ見ているけれどなんなの?」
「うむ。昨晩、ケラルトがカルカ様とキスしていただろ? だからそろそろコウノトリが二人の赤ちゃんを運んでくるだろうと思ってな。コウノトリごと赤ちゃんを捕まえるんだ」
ケラルトの顔が羞恥で真っ赤になる。
「姉様って馬鹿なの? 私とカルカ様は女同士なのよ? 赤ちゃんが産まれるはずがないじゃない」
レメディオスは腕を組んで考え込む。
「……そうか。女同士だとコウノトリじゃなくてキャベツ畑を探すべきだったか……」
◇
「…………姉様。今日は『どうしたら赤ちゃんが出来るか』を教えて差し上げます」
「ケラルト、馬鹿にするな。私だってそれ位知っているぞ。赤ちゃんはキスをすると出来るんだぞ」
得意気な姉の姿にケラルトは落胆する。
「違います。キスをした位では赤ちゃんは出来ません!」
レメディオスは目を丸くする。
「えっ? そうなのか? ではどうしたら赤ちゃんが出来るのだ?」
ケラルトは急にモジモジし始める。
「……えー、その…………お……オシベとメシベが…………その……」
突然レメディオスか笑いだす。
「なんだ。そんな事なら私はとっくに卒業したぞ」
ケラルトはあ然とする。──私でさえまだ未体験なのにまさか脳筋の姉が……いや、もしかしたら純粋無垢な所があるから騙されて…………
「ふふん。オシメはとっくに卒業しているからな、私は」
◇
「姉様。いったい何をやらかしたの? 聖騎士見習いが何人も大怪我したそうじゃない」
レメディオスは気まずそうに答える。
「……私は悪くないぞ? 悪いのは……そうだ。ライオンだ」
レメディオスは得意そうに続ける。
「ライオンはな、我が子を成長させる為に谷底に突き落とすのだ」
ケラルトはため息をつく。
「……だからって聖騎士見習いを谷底に突き落としたって成長する筈ないじゃない」
あなたにとってレメディオス・カストディオとは?
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愛すべきおバカさん
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理想の女上司
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レメディオス様の靴で踏まれたい
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身近にいたらたまらない
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いや、絶対に年齢詐称やん
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きっと謎の覆面女騎士として再登場するよ