最強が行く魔法少女リリカルなのは   作:旅する猫侍

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この作品は作者の妄想でできています、主人公の容姿はよく変わります。


一話

 

 

 

 

 

 ここは遥か昔に滅んだとある惑星、その名前はアルハザード、この星は高度に進んだ魔導文明が発達し数多の世界を支配下に置いていた。しかし、その高度に発達し過ぎた技術が逆にこの星を滅ぼしてしまった。どのように滅んだかなどはまったく分からず、調べようにもこの惑星自体が次元断層に呑み込まれてしまい誰もたどりつけなくなったのだ。

 

 

 

 

 次元断層に呑み込まれたアルハザードは、内部での魔力使用ができなくなり生き残った人間たちも魔法に頼りきって生活をしていたために、魔法を使え無くなったとたん皆死んでいった。そして、惑星で生きているものは誰もいなくなった。ある一つのデバイスを残して………

 

 

 

 

~とある廃棄施設内部~

 

 

旧デバイス開発部

 

 

 

カタカタカタカタ

 

 

 もう誰もいなくなって久しい部屋の中に響くキーボードを叩く音、叩いているのはもちろん人の姿をしている。

 

 

 

カタカタカタカタ

 

 

 

 その人物は長い金髪を頭の後ろでまとめ瞳は金色の顔の作りは美しい、からだはボン、キュ、ボンである

(容姿はアルトリア・ペンドラゴン(ランサー)です)

 

 

 

カタカタ、カタン!

 

 

 

「ふぅ、まぁこんなものか。後は結果を待つのみか。」

 

 

 

ん~!と背中を伸ばすと豊満な胸も一緒に動く。彼女は今は鎧を脱いでリラックスしていた。

 

 

 

ふぅ~、たゆんたゆん♪

 

 

 

「それにしてもこんな体になってどれくらい経つんだろうな………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想~

(???視点)

 

 

 

アルハザード滅亡百年後

 

 

 とある廃棄施設で私は目が覚めた。体がとんでもない状況で………

 

 

 

(ん~?よく寝たな……たしか昨日は…イベント周回クエストをどれだけ速くクリアして全交換達成チャレンジして3日徹夜でようやくおわって……そのあと倒れた所までは覚えてるけど……今何時だ?)

 

 

 

 さすがに食わず飲まずで3日はキツかったか、と思ってると自分の状態に異変を感じることに気づく、

 

 

 

(ん?なんだ?やけに体が動かないな……それに、飲まず食わずで眠るように倒れたのに喉乾いてないしお腹も減ってないし、さすがにヤバイかな?)

 

 

 

 実際にヤバイかではなく危険ですので最低限水分補給はしましょう

 

 

 

 

 とにかく救急車を呼ぼうと携帯をさがすが、その時にようやく私が自分の部屋で倒れてるわけではないのに気づく、そこは、何かの研究施設のようで周りにはさまざまな機材が転がしていて今も稼働しているのがわかる。何故そんな場所に己はいるのかと思ってると、自分の体が何かおかしいのにも気づく、何故か視線の見える範囲が広すぎるのだ、なんなら後ろの状態も見える。

 

 

 

(いつから、私はこんな目が良くなったんだ?それにうつ伏せで倒れたはずなのに見えるのが横向きじゃない、今私はどうなって……………ファ!)

 

 

 

 

 おかしいことの連続で悩んで自分の体がを見てみるとそこには自分の体は無く本の表紙が見える、まるで自分が本になってしまったような…………

 

 

 

(いや!いや!これじゃそのまま私が本になってるじゃないか!)

 

 

 私が自分の体に混乱してると周りの機械から機械音声が聞こえくる。

 

 

『システム起動 動作正常に稼働 自動魔力生成システム正常 ……………………………』

 

 

 

 淡々と説明される内容を私はただ聞いていると、最後に気になることを機械が言った。

 

 

 

『…………人格形成システム動作失敗、よって本実験は本日を持ちまして凍結します。』

 

 

 

(人格形成システムって、私はこの本の中にいるが……まさか私がいるからシステムが作動しなかったのでは?)

 

 

 

ピ、ピ、ピー

 

 

 

 私がなんとか状況を整理していると周りにの機械が急に止まり始めた。

 

 

 

 

(このままだとヤバイんじゃ!何か出来ないのか!)

 

 

 

 

 私が脱出方法を考えてると頭の中に情報が入ってきた、その中に脱出に使えそうな一つの機能があったそれは……

 

 

 

 

(これは!賭けるしかない!システム起動『幻想顕現』)

 

 

 

 いよいよ自分の近くのシステムが停止し始めた時、私は自らの体が光辺りを照らす。光が収まるのとシステムが完全に停止するのはほぼ同時で危うくこちらも停止するところだったみたいだ。

 

 

 

 

 

「ふぅ、間一髪と言ったところですか。それにしても………この体は……」

 

 

 

 私がとっさに起動した『幻想顕現』とはシステムの主人格が願った姿になれたり、記憶にある想像の武器やアイテムを具現化できるシステムだった。

 

 

 

 そのシステムにより私は、大好きで己の全財産をとして課金しまくったフェイト/グランドオーダーというアプリに出てくるアルトリア・ペンドラゴンのランサーに変身していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現在

 

 あれから長い時がすぎた。私は初めて目覚め記憶を思い出しながら、のんびりとあることの検索結果を待っていた。

 

 

「ふふ、あの後はこの世界について動いている機械を片っ端から調べて、ここがリリカルなのはに出てくるプレシアが目指していたアルハザードだったことが分かったり、『幻想顕現』でさまざまな姿に変わって訓練したりモノマネをしたり、ゲート・オブ・バビロンを造ったりとしていたら、あっという間に時が経っていたな……」

 

 

 

ピピ

 

 

 

「ん、検索結果でたか、さてと行くか。懐かしい地球へ」

 

 

 

 私調べていたのは地球の座標を探していた。この世界は次元断層の中にあるため魔力が使えなかったが、正確には魔力が使えないのは魔力が収束せずに散るため魔法式が展開できないから、それと、人の肉体や物からも魔力を散らしているから昔のアルハザード人は魔力が使えなくなり滅んだのだ、だが私の体である『星天の書』は内部にとても強力な魔力生成システムがあり魔力が散るよりも生成する方が速いので魔力がなくなることはなく、魔法式も魔力を通常よりも多く送って散らないようにしている。

 

 

 というわけで私は、この空間でも魔力を使うことができる。

 

 

 

「では、行くとするか。転移魔法式展開、転移先・第97管理外世界『地球』」

 

 

 

 

 

シュっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 第97管理外世界『地球』

 

 

 

 海鳴市

 

 

 

 私は転移で原作の舞台となる海鳴市に来ていた。まずは原作がいつから始まるのかの確認と、登場人物たちがどの様に暮らしているのかの調査のためである。

 

 

(っていっても、せっかく好きなリリカルなのはの世界に来たんだから見て回らなくてはもったいないし、小さい頃のなのはとかも見てみたい!)

 

 

 

 私は始めに喫茶店『翠屋』に向かうことにした、あそこなら誰かいるはずと思ったからだ。ちなみに今の姿は鎧姿ではなく普通のTシャツとジーパン、そして黒いコート姿である。もちろん好きなアルトリア(ランサー)の姿である。

 

 

 

 本の機能で頭の中にこの町の地図を出しながら歩くこと数分後、私は店の前につくことができたが…………

 

 

 

(休みか、残念)

 

 

 

 あいにくと、店は休みのようで、扉には張り紙がされていた。そこには、

 

 

 

 

『主人が怪我で入院中のため閉店時間を早めています。』

 

 

 

と書いてあった、と言うことは今は店主の高町士郎が怪我をして入院中という時だ。

 

 

 

 

(たしか、この時のあの娘は、よく公園にいたはず。行ってみるか………)

 

 

 

 店が閉まっていたので有名なシュークリームが食べられなかったのはとてもショックだが、それは店主が戻ってきたら食べれるから次に未来の魔王に会いに行くことに

 

 

 

 

 

~歩くことに十数分後~

 

 海鳴公園

 

 

 私はなのはが、アニメでブランコに乗っていた公園にたどり着いた。まさにアニメのままで感心していると、公園の中からなにやら言い争っている声が聞こえてきた。

 

 

 

「………………!」

 

 

 

「……………………♪」

 

 

 

「…………………!」

 

 

 

 

 

(ん?なんだ、やけに騒がしいが…)

 

 

 

 私は言い争っている現場に向かうことに、そこは休憩用のベンチがある場所のようで、そこで一人の女の子と二人の男の子が話し合いをしているようだった。

 

 

 

 見た感じ女の子に執拗に絡んでる男の子をもう一人が助けてあげようとしてるようだ。

 

 

 

(ふむ、あの女の子はどうやら未来の魔王さまのようだな、だが後の二人は知らないな、それに片方の男の子はやけに整った顔立ちをしてるし、やけにニコニコしながら頭を撫でようとしてるな。もう一人は普通の男の子だが、あの歳にしてはなかなか鍛えてるようだな。)

 

 

 

 ベンチに座ってる女の子が『高町なのは』のようだ、まだ幼いが大きな魔力が漏れだしてる。

 

 

 

 片方のチャラガキは長い銀髪に赤と青のオッドアイで気持ち悪いほど整った顔に笑みを浮かべてる。だが顔と体があってない、もう少し成長すればあってくるとは思うが、あとはこいつも強力な魔力を垂れ流してる。

 

 

 

 最後の一人は黒髪黒目で表情がムスっとしてる、オリ主みたいだなと思った。こいつは鍛えてるのか魔力が漏れないように制御しているが、まだまだ甘いのかチロチロ漏れている。

 

 

 

 

(さて、このまま様子を見ていてもいいが、どうやらあの娘は一人になりたいのか……目の前の二人が邪魔のようだが、あのままだと……)

 

 

 

「……………!」

 

 

バッ!タッタッタ!

 

 

私が予想した通り、なのはが何かを二人に言い放って走っていった。しかし、なのはは下を向きながら走っているために先にあるものが見えて無いようだ。

 

 

 

 

(まったく、仕方のない娘だ……)

 

 

 

 

シュッ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~なのは視点~

 

 

 

 

 わたしの名前は、高町なのは、五歳になるただの女の子わたしは今公園でひとりでいいこでお母さんやお兄ちゃんとお姉ちゃんの邪魔にならないようにお仕事や用事が終わるまでここで待ってるの

 

 

 数ヶ月前にお父さんが事故で病院に入院しちゃってからお母さんやお兄ちゃんたちはお父さんがいない分お店を頑張って開いてるの、だからなのははみんなの邪魔にならないようにこうやって公園でお店が終わるのを待ってるの。

 

 

 

 本当は何かお手伝いとかしたいけど、お母さんが「なのはは、いい子でいてね」って、だからわたしはいい子でまってるの、そんなある日、いつも通りベンチに座って待ってると、いきなりひとりの知らない男の子がなのはに話しかけてきたの。

 

 

「やあ!なのは!ようやく見つけたよ。すまないな、周りの監視があってなかなか家から出られなくてね。今までさみしい思いをさせたね。だけど、これからは、俺様こと神宮寺 雅がなのはのことをけっしてひとりにしないぜ!」

 

 

 と、なんでかなのはの名前を言いながら頭を撫でようとしてきたの、この子に名前なんて教えてないのに、それになんだかニヤニヤしてるし、いきなり撫でようなんて気持ち悪いの。

 

 

 

「や、やめて!」

 

 

 

 

パシン!

 

 

 

 

「おいおい!どうした?そうか!人目があるから恥ずかしかったか、なら俺の家にいこうぜ!」

 

 

ジリジリ

 

 

 

「や、やなの!わたしは行きたくないの!」

 

 

 

わたしは目の前の男の子がなのはのことを変な目で見てるのになんとなく気づいた。だから、お母さんに教わった変な人にはついていってはいけないと言う言葉を思いだし逃げようとすると、またひとり男の子がこちらに近づいてきた。

 

 

「こら!やめろ!彼女嫌がってるだろ!」

 

 

 

「あぁ!なんだテメー!雑種は引っ込んでろよ!俺は今嫁と喋ってるんだよ!さぁなのは♪俺と一緒に行こうぜ!」

 

 

 

「それが嫌なんだろ!お前は自分のしていることが気持ち悪いのに気づかないのか!」

 

 

 

「雑種の戯れ言なんてきこえねー!それにお前もなのはを狙ってんだろ!オメーそキメーよ!」

 

 

 

 

「お前の頭はお花畑が、どっからそんな話になるんだ!」

 

 

 

 

「うるせぇよ!なんならここでブチコロスぞ!」

 

 

 

 

「なんだとー!」

 

 

 

バチバチ!

 

 

 

 

なんだかふたりで勝手に喧嘩になりそうな雰囲気になってるけど、そんなのはなのはから離れて勝手にやってほしかった。

 

 

 

(なんでなのはをひとりにしてくれないの?わたしはひとりでいい子でいたいだけなのに!)

 

 

 

 わたしは目の前の男の子たちがとてもうっとうしかった。だから、ここから離れることにした。

 

 

 

「もう!なのはをひとりにして!」

 

 

 

バッ!タッタッタ!

 

 

 

 

「おい!そっちは!」 「嫁どこにいく!」

 

 

 

 

 

 

後ろからなのはを止める声が聞こえるけど、そんなのより早くここから離れたかった、だから前を見ずに走ったら公園の出口からでた時にこけてしまいそのまま道路のほうに倒れてしまった。

 

 

 

(うぅ、なんでなのははただいい子でいたいだけなのに……)

 

 

 

うぅぅ、ひック

 

 

 

 

 わたしはその場に座り込んだまま泣いてしまった。その時、

 

 

 

 

プップーーーー!

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 気づいた時には、なのはに向かって一台のトラックが走ってきていた。わたしは驚きですぐに動けずにいて、わたしは死ぬんだなと逃げることを諦めた。

 

 

 

 

(お父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、なのははいい子でなくてごめんなさい……)

 

 

 

 心の中でお母さんたちに謝り目を閉じて衝撃を覚悟するが…………

 

 

 

 

 

 

 

トン、ふわ、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あ、れ?何もこない……?それにいい匂い、なんだか抱きしめられてるような……)

 

 

 

 

 わたしはトラックにあたった衝撃ではなく誰かに抱きしめられてる感覚に目を開けてみるとそこには女神のような女性に抱きしめられていた。

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

「まったく、ちゃんと前を見て走らないとあぶないですよ。」

 

 

 

 

 その女性は金の髪に金の瞳をして表情は無表情だけど声はなのはのことを心配していることがわかった。

 

 

 

 

「……ごめんなさい。」

 

 

 

 

「もし、私が間に合わなかったら貴女は死んでいたかも知れないんですよ、そうすると貴女のご家族はどれだけ悲しむか、ちゃんと考えてくださいね。」

 

 

 

 そう言うとこの人はなのはを地面におろして少し離れる。

 

 

 

「あ、」

 

 

 

「ん?どうしました?」

 

 

 

「い、いえ、なんでもないの!」

 

 

 

 わたしはこの人にもう少し抱き締め欲しがったが、そんなこと言ったら、この人困ってしまう。そしたら、なのははいい子じゃないって思われちゃう。

 

 

 わたしがそう考えてると、彼女が口を開く

 

 

 

「……貴女なにか私に言いたいことがあるみたいですね。」

 

 

 

 

「え?そんなことないの…」

 

 

 

「本当ですか?貴女はなにかを隠してると思うのですが、黙っているだけが良い子ではありませんよ。しっかり相手に言葉で伝えないと言いたいことは伝わりませんよ。」

 

 

 

「なんで!?なのはの考えてることがわかったの!」

 

 

 

 この人はなのはが良い子でいようとしてることを言い当てた。わたしが驚いているとこの人はなんでもないように無表情のまま答えてくれた。

 

 

 

「そんなのは、貴女の顔を見てると分かりますよ、貴女は先程なにかを言おうとして何故か諦めた顔をしていました。それは、言ったら相手が困るかもだから諦めようって感じの顔でした。そうゆう子は大抵良い子でいようと無理をしている子が多いんですよ。」

 

 

「そ、そんなこと……」

 

 

 わたしが無理をしてる?だって!良い子でいないとお母さんもお兄ちゃんたちも困った顔をしてなのはのことを嫌いになっちゃうかも!そんなのは!イヤ!そんなことを考えてるとこの人はなにか考えてる仕草をしていた。

 

 

 

「ふむ、どうやら貴女は家族に嫌われるのが怖いのですね。だから良い子でいようとする。」

 

 

 

「!!!」

 

 

 

 またなのはの考えてることを当ててくる。だからなのははこの人に心に溜まっている気持ちをぶつける。

 

 

 

「だって!お母さんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも!お父さんが事故で入院中してから毎日忙しくてお仕事で疲れてるの!だからなのはは良い子でいないといけないの!お母さんやお兄ちゃんたちのお手伝いをしたいけど、なのはが行くとみんな困った顔をしてなのはを見るの!だから!だから!ううぅ!」

 

 

 

 

ふわぁ、なでなで、

 

 

 

 

 この人に気持ちをぶつけてると涙が溢れてくる。そんなのはをこの人は優しいく抱き締めてなのはが泣き止むまで頭を撫でてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

~数分後~

 

 

「ひっく、ひっく、ありがと、ございます。」

 

 

 

 わたしは目の周りを赤くしながらお礼をする。そんなわたしを嫌な顔をせず(無表情)優しく撫でてくれてた。

 

 

 

「落ち着いたようですね。だったらさっきの気持ちを貴女のご家族に伝えてみてはどうですか?貴女のご家族ならきっと貴女を嫌いになんてなりませんよ。」

 

 

 

「でも……」

 

 

 この人の言う通りお母さん達なら嫌な顔しないと思うけど、わたしはもしかしたらという可能性が怖かった。

 

 

 

 そんなわたしにこの人は、ひとつの提案をする。

 

 

 

「ふむ、だったらひとつ試してみるのはどうです?」

 

 

 

「え?ためす?」

 

 

 

「えぇ、それは…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~桃子視点~

 

 

喫茶店『翠屋』

 

 

 私は夫である士郎さんが事故で入院してから毎日私達の喫茶店『翠屋』をあの人が戻ってくるまでなんとか残していこうと、朝から晩まで働き続けた。息子の恭也や娘の美由紀にも手伝ってもらいなんとか続けてきたけど、最近は体が弱ってきたのかよく立ちくらみや頭痛がするようになってきた。でも士郎さんが回復して戻ってきてくれたら、前のように平和に暮らせる。なのはたちにも辛い思いをさせずにすむ。

 

 

そう考えていると店の奥から明日の支度を終えた恭也と美由紀が出てくる。

 

 

「母さん、たまには休んでくれ最近体の調子が悪いんだろ。」

 

 

「そうよ、恭ちゃんの言う通り!お父さんが入院してから働きずめなんだから。」

 

 

 

 どうやらふたりは私の体が悪いのに気がついているようだ。でも私まで抜けたら更にお店が、大変になっちゃう。

 

 

 

「ふふ、大丈夫よ。あの人が戻るまで倒れるわけにはいかないわ。それにふたりに任せちゃうともっとお店が大変だもの。」

 

 

 

 

「母さん…」

 

 

 

「…………もう、」

 

 

 

(ふたりには悪いけど士郎さんが戻るまでは休んでられないの)

 

 

 

 私が気持ちを奮い立たせてると時計が7時の合図として鳴り出した。

 

 

 

ボ~ン、ボ~ン

 

 

 

「あら、もうこんな時間早く家に帰ってご飯の支度をしなくちゃ、ふたりともなのはは家に帰ったの?」

 

 

 

私は姿が見えないなのはのことをふたりに聞くと、

 

 

 

「俺は、見てないが……美由希は?」

 

 

 

 

「いや、私も見てないよ…恭ちゃんやお母さんが知ってると思って……」

 

 

 

「!?」

 

 

 ふたりはなのはを見ていないと言う、普段なら一度は店に来るけど今日は見ていないし、と考えてると外が騒がしくなり救急車の音が聞こえてきた。

 

 

 

 

ピーポー!ピーポー!

 

 

 

ざわざわ!

 

 

 

「まさか!」

 

 

 

バっ!バタン!

 

 

 

 

 私は士郎さんが事故で怪我をしたときと同じ嫌な予感がして店の外へ走る。

 

 

 

「母さん!」

 

 

 

「まって!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 店をでて辺りを見渡すと、一台の救急車が店を出て道の先に止まっているのが見えたのでその場まで走っていくと、そこには多くの野次馬がいた。彼らの会話を聞くとどうやら一台のトラックが人を跳ねたらしい。その会話に私の嫌な予感が現実になったような気がして人混みを抜けて事故現場に向かうと………

 

 

 

 

 

そこには、朝まで毎日見ていた自分の娘が変わり果てた姿で横たわっていた。

 

 

 

 

「あ……あ………ああああ!なのは!」

 

 

 

 私は目の前の光景が信じられなかった、だって朝までは少し元気がなかったがそれでも笑顔で見送ってくれた。それが今は目を閉じて頭から血を流して地面に横たわって、そんなのを私は信じれなかった。周りの人々がなにか言ってるがそんなのは私の耳には何も聞こえなかった。

 

 

 

「なのは!」

 

 

 

 

「そんな!なんで!」

 

 

 

私に追い付いたふたりもなのはの状態を見て立ち尽くすしかできずにいた。

 

 

 

そうしてるとなのはのそばにいた救急隊員が首を触ったり目を開いて瞳孔を確認し、そして、そっと首を振っていた。それが意味してることは………

 

 

 

 私はふらつく足でなのはのそばに近づくと恭也と美由紀も一緒になのはのそばにに向かう。近づくとなのははまるでただ寝ていようであったが、その胸は少しも動いておらず呼吸をしていないのがわかった。私は震える手でなのはの頬に触れるとひんやりとしてまるで人形のような冷たさだった。

 

 

 

「な、なの、は、」

 

 

 

 私が声をかけてももう目を開けてくれない、だってなのははし………

 

 

 

「すいませんがご家族の方々ですか?」

 

 

 

「………………」

 

 

 

 隣で立っている救急隊員が私達に家族かの確認をしてくるが、答えることはできなかった。

 

 

 

「彼女はどうやら一人で帰っているところをトラックに跳ねられたらしく、その衝撃で頭を強打して、近くにいた人が駆け寄った時にはもう……」

 

 

「……………」

 

 

 

「くっそ!」

 

 

 

「ううぅ!」

 

 

 

 救急隊員がその時の説明をしてくれるがその言葉は耳を通り抜けて頭にまったくはいってこなかったが、次の言葉だけは聞こえてきた。

 

 

 

「最後に少しだけなにかを言っていたようで、駆け寄った人に聞いたのですが、『ごめんなさい、良い子でなくて』と言っていたそうです。」

 

 

 その言葉に私の頭の中にはなのはがいつも寂しそうに私になにかを言いたげにしていたのを思い出させた。

 

 

「な、の、は、、、ごめんね、寂しかったのね、、、ごめんね、」

 

 

 私は取り戻せるならあの日だまりのような笑顔を取り戻したかった。いつも朝に元気に笑いかけてくれるなのはの笑顔を…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「取り戻したいですか、あの娘を」

 

 

 

 

 その言葉は私の心に深く突き刺さった。私達は隣に立っている救急隊員を見る。その隊員はこちらを無表情に見ていた。そして、同じ問を繰り返す。

 

 

「取り戻したいですか、あの娘を」

 

 

 

その言葉に恭也は隊員に詰めより服を掴む。

 

 

 

「当たり前だ!なのはは俺たちの大切な家族だぞ!」

 

 

 

美由希も怒りの表情で隊員を睨む

 

 

 

「家族を失って辛くない人はいないわ!それになのははまだ五歳になったばかりなのよ!なのに………!」

 

 

 

隊員はそんなふたりに淡々と話す。

 

 

 

「しかし、そんなに大切なら何故彼女は最後にごめんなさい良い子でなくてと言ったのですか、大切にしすぎて彼女のことをちゃんと見てなかったんじゃないですか?」

 

 

 

 その言葉にふたりは黙りこむ、確かに最近はなのはのことをちゃんと見ててあげられなかった。もし、もし、もう一度あの娘と話せるならちゃんと話を聞いてあげたい!けれどその機会は永遠に来ないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、このくらいで良いだろう。」

 

 

 

 

パチン!

 

 

 

 

 

 

救急隊員がそう言って右手で指を鳴らすと突如周囲の野次馬と救急車となのはの体が消えなくなった。

 

 

 

「「「!!!」」」

 

 

 

そして、恭也に掴まれていた隊員もいつの間にかいなくなり座り込んだ私の目の前に黒いコートをきてフードで顔を覆っている人物が立っていた。

 

 

 

「ふむ、貴女達はやっぱりあの娘のことが好きなのだな。」

 

 

 

うんうん

 

 

 

 黒い人物は腕を組んで何度も頷いている。

 

 

 

 私達は状況を呑み込めずにいると黒い人物は話を続けていく、

 

 

 

「いやはや、さすがにリアルにし過ぎたなぁ、貴女達の気持ちを引き出すためとはいえ、あの娘を抑えるのは骨がおれる。」

 

 

 

 

「「「え!?」」」

 

 

 

 

 私達は黒い人物が最後に言った言葉に一様に反応する。

私は立ち上がり黒い人物に詰め寄る。

 

 

 

「あの娘って!なのはは生きてるんですね!」

 

 

 

「ん?あぁ、生きてるよ。」

 

 

 

パチン!

 

 

 

黒い人物がまた指を鳴らすと黒い人物の後ろの空間に突如亀裂が入り次の瞬間

 

 

 

パリン!

 

 

 

「お母さん!お兄ちゃん!お姉ちゃん!」

 

 

 

「「「なのは!」」」

 

 

 

そこにはもう戻らないと思った愛娘の姿があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???視点~

 

 

 

 私がなのはに告げた作戦は私の『幻想顕現』で百貌ハサンに変わりなのはが事故にあうと言うものだこの時になのはには魔法の存在を教えた。

 

 

 

 作戦は大成功であまりの成功具合になのはが暴れて抑える役を三人にしないといけなかった。さすが未来の魔王だこと、そうして今高町一家はお互いに抱き合い今までの隙間を埋めるように話し合いをしていた。なのはちゃんと自分の心を打ち明けたようだ。これでやることはあとひとつか………

 

 

そう考えてると話し合いが終わった高町一家がこちらに来る。

 

 

「あなたが、なのはの危ないところを助けてくれたみたいで、どうもありがとうございました。」

 

 

ぺこ!

 

 

 

「その娘から聞いたのですか、まぁ礼を言われる必要はありませんよ、貴女達には辛いもの見させてしまった……」

 

 

 

 

 あんなものを見せて礼を言われるのはなんだか心ぐるし

 

 

 

「確かにあの幻は二度とみたくはありませんがそれでも娘の危機を救ってくれたのですから、お礼は申し上げないと、」

 

 

 

「真面目ですなぁ、まぁだったらそのお礼ありがたく受けとりましょう。」

 

 

 

 私は桃子の礼を受けてそろそろ行こうとすると、とてとてと近寄ってきたなのはが私に抱きついてくる、

 

 

ぎゅ!

 

 

 

「どうした?」

 

 

 

「あ、あのね、……ありがとうなの、お姉ちゃん!、お姉ちゃんのおかげでお母さん達とちゃんと話せたの!」

 

 

 

「ふ、そうか、その絆二度と手放すことがないように。」

 

 

 

 

なでなで

 

 

 

 私がなのはの頭を撫でてると難しい顔をしていた恭也とニコニコしていた桃子と美由紀が少し驚いた顔していた。

 

 

 

「君は女の人なのか?」

 

 

 

「でもさっきの声は男の人の声だったよね?」

 

 

 

「それも魔法で変えてるの?」

 

 

 

上から恭也、美由希、桃子の順に声をかけてくる、なのはせいで顔などを隠してる意味がないな……

 

 

 

私は頭のフードをとると三人はまた驚いた顔になった。

 

 

「あらあら!綺麗な顔立ちをしてるわね♪」

 

 

 

「えぇ!?めっちゃ綺麗じゃないの!ねぇ恭也ちゃん!」

 

 

 

「あぁ、そうだな、なのはがいきなり抱きついたからびっくりしたが女の人なら安心だな。」

 

 

 

 

 どうやら恭也のシスコンは健在のようだ、ここに父親の士郎も加わるとのか……将来結婚相手はやっぱりあの娘とか?

 

 

 

 私がなのはの嫁候補である金色の少女のことを考えながらなのはの頭を撫でるとなのはは不思議そうな顔し次に嬉しそうにこちらを見ていた。そこで私は忘れていたことを思いだし懐からひとつの小瓶を取りだし桃子に渡す。

 

 

 

「ほれ、飲みな」

 

 

 

「え?これは?」

 

 

 

「良いから飲みな。別に怪しいものではない。」

 

 

 

「ええ?んっく、??爽やかな味ね…………………あれ?」

 

 

 

 私が渡したのはギルガメッシュの王の財宝を再現しようと宝具を作ってる時に、財宝ならすごいポーションがあってもおかしくないはず!と作ったエリクサーである。効果は重病で死に瀕した人でも起き上がり踊り出せるほどの回復力である。桃子は今の時期に働きすぎで体を壊しかけていたはずだから、その治療である。

 

 

 

「母さん!どうかしたのか!」

 

 

 

 恭也が心配してるが焦る必要はない、ただ自分の体が楽になって驚いただけだろう

 

 

 

「心配するな、飲ませたのはただの薬だ、どうですか?体具合は」

 

 

 

 

「えぇ!とても楽になったはありがとうね、それにしてもすごい効能ね。」

 

 

 

「あぁ、なんたって()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ほどだからな」

 

 

 

 私が薬の説明をしてるとなのはを除く高町一家が、私の一言に全員こちらを見てきた。そんな中、なのはが私に問いかけてくる。

 

 

「ねぇ、その薬ならお父さんも元気になるの?」

 

 

 

「ん?あぁ、事故で入院している貴女の父親か、確かにこの薬を飲ませれば大抵の怪我は綺麗に治るよ。なんだったらなのはにひとつあげよう。」

 

 

私は懐からもう一本エリクサーを取りだしなのはにあげる。

 

 

 

「それで、父親を助けたいなら父親に飲ませてあげなさい、そうすれば、すぐに目を覚ますから。」

 

 

 

「!、ありがとうなの!直ぐお父さんの所に行く!ね、お母さん!」

 

 

 

「えぇ!士郎さんの所に行きましょう!ありがとうございます!貴女は私達家族を救ってくれました。」

 

 

 

「いや、まだ貴女のご主人を助けた分けではないよ、それより急いだ方がいい、ご主人が苦しんでるならね……」

 

 

 

「!?そうね、でも今から車を呼ぶのは時間がかかるわ、どうしましょ!?」

 

 

 

「だったら、転移魔法展開、目標『高町士郎の病室』」

 

 

 

私が転移魔法を起動させると足下に魔法陣が展開された。魔方陣の形は七芒星を円で囲み中の空白部分のサーバントの各クラスカードのイラストが書かれ中央にルーラーのクラスカードがある魔方陣だ。いきなりの魔法に四人共驚いているが、私は気にせずに発動させる。

 

 

 

「さぁ、行きなさい、あなた方の救いたい人が居るところへ……」

 

 

 

魔方陣が煌めく中、なのはがこちらに大きな声であることを聞いてくる、それは……

 

 

 

「わたしの名前は!高町なのは!貴女の名前は!?」

 

 

 

「ん?あぁ、まだ名前を言ってなかったね。私は…………」

 

 

 

ファオン!

 

 

 

 魔方陣が発動し私の目の前から高町一家はいなくなっていた。最後の声は届いたかわからないがまたいつか会うだろと私は考えてる。何せ彼女は物語の主人公なのだから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~なのは視点~

 

 

 

なのは達は強い光に目をつむっていると、突然辺りの匂いが変わったことに気づいた、目を開けるとそこは、お父さんが眠る病室だったの!

 

 

「お父さん!」

 

 

 わたしは急いでお父さんに(・・・)からもらった薬を飲ませることに、その時に口を覆っていた物をどかしたら横の機械が鳴りだしたけど、そんなのはかまってられないの!

 

 

お父さん口に薬を飲ました次の瞬間、お父さんの体にできていた傷口があっという間にふさがり、お父さんの瞼が動きだしたの!

 

 

 

「「「お父さん!」」」

 

 

 

「士郎さん!」

 

 

 

「…………ん~?どうした……みんな、そんなに血相かいて?」

 

 

 

なのは達が声をかけた時、お父さんは目を覚ましなのは達を見て驚いた顔をしていた。そんなお父さんにわたしは抱きついた。

 

 

 

「お父さん!」

 

 

 

「おっと!どうしたなのは?それに、みんなも?」

 

 

 

「おはよう父さん。」

 

 

 

「えぇ!おはようお父さん!」

 

 

 

「士郎さん、おはようございます。貴方はおねぼうさんですね……」

 

 

 お父さんは何が起きてるのかわからず混乱していると、外から看護婦さんが急いだ様子ではいってきたの、そこからが大変で面会時間なんてとっくに過ぎてるのに病室にいるなのは達や重症だったお父さんが元気になってるとか、でもお父さんが目を覚ましてなのはたちはとっても嬉しいの!

 

 

 

「ありがとう、アイリスさん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~アイリス視点~

 

 

 

 私はいまジャック・ザ・リッパーの姿で高町一家の姿を外の木から覗いていた。どうやら高町士郎は回復したようだ。これでシュークリームが食べられる。

 

 

「ふふ、たのしみだな~!」

 

 

 

私はそこ場をそっと立ち去る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!そう言えばあのふたりのこと忘れてた!どうしよう?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あの時、私はなのはを助ける前に言い争っていた二人の男の子に一撃くらわして気絶させてその場においてきたのだが、そのあと忘れてた。まぁ大丈夫だとおもうけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

~三人称視点~

 

 

 

アイリスによって気絶させられたふたりは見回り中の警察に発見されて親御さんのもとへ帰されきつく怒られたのでした。

 

 

 

 




なのはの死亡シーンは書いていて心が苦しかった。
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