ちなみに前半は二年前に書いて後半は最近足していたので文章の書き方がおかしいです。
ジュエルシードが発動し巨大な大木となり町を覆いあわや大惨事になりかけた日から数日、町はローブの人物がジュエルシードを使い何事も無かったように綺麗になおり、町の人は夢でも見ていたのかと騒ぎには成らなかった。
なのは達はその日よりさらに自らを鍛えていた。そんな時なのはの友人のすずかより家に遊びに来ないかとお誘いがありなのはは兄の恭也と共に月村邸に向かっていた。
家から出発しバスに乗り近くの駅でおりそこから歩くこと数分後、町の外れにある月村邸の正門にたどり着き恭也が呼び鈴をならす。
ピンポ~ン
『はーい、どちら様でしょうか?』
「今日お呼ばれした高町恭也と高町なのはだが、開けてもらえるか」
『恭也様となのは様ですね、今お開けします。』
がらがら!
恭也がインターホンの相手と話をすると正門が自動的に開き中へ入れるようになる。なのはたちはその門をくぐり屋敷の敷地に入っていく、屋敷の敷地には木々が植えられさながら森とも呼べる、そのなかを道に従い進んで行くと大きな屋敷にたどり着く、玄関には館の主である月村忍とメイドのノエル・K・エーアリヒカイトとファリン・K・エーアリヒカイトが出迎えてくれた。
「いらっしゃい恭也、なのはちゃん、今日は歓迎するわ」
「あぁ、今日はお世話になるよ忍」
「忍さんおはようございます。」
お互いに挨拶をして恭也と忍は自室へ行き、なのははファリンの案内ですずかとアリサが待っている部屋へと案内されるのでした。
~アイリス~
私は今クラスアサシン『山の翁』の一人になり月村邸の森に潜み眼下のジュエルシードが起動するのを眺めて待っていた。このジュエルシードをめぐってなのはとフェイトが初めて出会うのだが、さてさてどうなることやら
「まぁ、鍛え上げたフェイト嬢なら戦闘経験が足りないなのは嬢には負けないでしょうが、他の奴らが介入してくるとどうなるか……」
と、この屋敷の近くに感じるフェイト以外の
~なのはサイド~
私はファリンさんに案内されてすずかちゃんとアリサちゃんが待っている部屋に通され二人とお菓子を食べながらおしゃべりをしていた。
「なのは、あんた最近元気ないけど何か悩みでもあるの、なんだったら相談にのるけど」
「そうだよなのはちゃん、学校でも暗い顔してるし、神宮寺くんが話しかけて来たときに逃げないで考え込んでいたし、まぁ神宮寺くんがいくら話しかけても反応はしてなかったけど。」
「え?そんなことあったの、気づかなかった……」
「いいのよあんなやつ、勝手に人のことを嫁、嫁言ってるやつがまともなことを言ってるはずがないんだから」
この三人娘は通っている小学校で三大女神と言われているほどの美少女だが神宮寺が煩くなのはたちに絡んでいるため誰も好意を伝えるなんてできないでいたりする。
なのは達は穏やか日光を浴びながら楽しく会話をしていた。
場所は変わり森の中で一匹の子猫が遊んでいると森に落ちていたジュエルシードを見つけてしまう。
子猫はジュエルシードを咥えて持っていこうとした、その時、ジュエルシードは子猫が願っていた大きくなりたいという願い感じとり魔力を使い子猫を巨大化してしまう。
「!?」
森からの突然の魔力反応に気づいたなのはは、すぐにユーノに念話を送る。
『ユーノくん!今ってジュエルシードの魔力反応じゃ!』
『そのようだね、しかもここから近いみたいだ!すぐに向かわないと!』
「ん?どうしたのなのは?なんかそわそわしてるけど、」
「え、別になんでもないよ!『どうしようユーノくん、このままだとここからうごけないよ~!』」
森からのジュエルシード反応にすぐさま向かいたいが、いきなり森に走って行けば二人に不審がられるため動けずにいると
『ぼくに任せて!』
念話でそう言うとユーノは森に向かい走っていくなのははそれをみてユーノを追いかけるため森に走る。
「きゅー」
「ユーノくん!?アリサちゃん、すずかちゃんごめんねユーノくんを捕まえてくるよ。」
「なのは、手伝うわよ!」 「私も……」
「大丈夫!すぐに戻ってくるよ~!」
~月村邸の森~
アリサ達から少し離れた所で結界をはり、なのはは変身し魔力反応があった場所まで飛んでいくとそこには巨大化した子猫の姿があった。
「にゃ~ん」
「ユーノくん……あれは……子猫?」
「そのようだね、多分子猫の早く大きくなりたいという願いを叶えたんじゃないかな」
「そうだね、でもこんなに大きくなったんじゃすずかちゃんも飼うのが大変だし早く元に戻してあげよ!レイジングハートお願い!」
(OK、シーリングモード)
なのは達は子猫を戻すためにジュエルシードを封印しようと魔力を込めた次の瞬間、空から魔力弾が子猫に向けて飛んでくる。
(フォトンランサー、ファイア!)
バチバチ!
「んにゃ~!」
「きゃあ!」
「これは攻撃魔法!一体誰が!」
なのは達は魔法が飛んできた方に向き直るとそこには黒衣を纏い黒い杖を構え赤い瞳をした一人の少女がいた。黒衣の少女は背後に新たな魔力弾を浮かべながらこちらを警戒するように見下ろしている。なのはも警戒するようにレイジングハートを構える。
「あの子が魔法を撃ったの?」
「そのようだね、手に持ってるのはデバイスのようだし」
「わかった、ねえ!どうしていきなり攻撃してくるの!?危ないよ!」
「…………バルディッシュ、フォトンランサー」
(サー、フォトンランサー!)
黒衣の少女はこちらの質問には答えず代わりに魔法をはなってきた、なのはは子猫に当たらないようにシールドを展開してフォトンランサーを受け止める。
「っ!話を聞いて!いきなり攻撃したら危ないよ!」
「…………」
なのははフォトンランサーを受け止めて少女に語りかけるが、黒衣の少女は黒いデバイスに魔力刃を形成しなのはに向かって突撃してきた。それをレイジングハートで受け止める。
(サイズフォーム)
「…………」
ガキン!
「やめて!私は貴女と戦うつもりはないの!」
「…………戦うつもりが無いなら私の邪魔をしないで」
バッ!(アークセイバー!)
(プロテクション!)
なのはの問いに簡潔に答えると黒衣の少女はなのはから離れ武器の魔力刃をこちらに向かって放ってきた。飛んでくる魔力刃をレイジングハートが防御魔法を展開して受け止めようとするが黒衣の少女は魔力刃を防御魔法にあたる瞬間起爆させた。
バゴン!
「きゃー!」
「なのは!」
爆発に飲まれ飛ばされるなのはにユーノが駆け寄ろうとするが黒衣の少女は追撃として魔力弾を放とうとしていた。なのはは攻撃のダメージで動けずとっさに避けることはできないでいた。
「…………ごめんね、」
(ファイア)
バゴン!
黒衣の少女は小さく呟き魔力弾を放つ、魔力弾は真っ直ぐとなのはに向かい衝突して爆炎をあげる。
黒衣の少女は次に痺れて動けずにいる子猫に向けて攻撃をしようとするが、その時、なのはがいた場所から赤い魔弾が黒衣の少女向けて放たれてきた。この攻撃を黒衣の少女はとっさに防御魔法を展開して受け止める。
「!」
(プロテクション!)
ダ!ダ!ダ!
攻撃を防いだあとなのはがいた場所に目を向けるとそこには竜を模した赤い甲冑を纏いこちらに剣を向ける男の子がいた。どうやら男の子が魔力弾を防ぎ反撃してきたようだった。
「なのは!大丈夫かすぐに回復させるからな。『ベホマ』」
「ぅぅう、連くん?どうして、その格好は……」
なのはを助けたのは同じクラスの小鷹 連
「話すのはあとでな、それよりもジュエルシードを早く封印するんだ、彼女は俺が押さえておく!」
「で、でもあの子とまだ何も話せてないの!」
「まずはジュエルシードを封印することが先だ!彼女とはそのあと話せばいい!」
「……わかったの」
なのはは黒衣の少女と話がしたかったが、確かにジュエルシードを早く封印しないと子猫も周囲も危ない、なのでひとまず黒衣の少女のことは小鷹に任せて子猫の方に向かう。
「!させないバルディッシュ」
(サー、フォトンランサー)
「君の相手はこの俺だ!デイン!」
なのはが子猫の元に近くのを止めようと黒衣の少女は攻撃を仕掛けるが小鷹は攻撃の射線に立ちふさがり彼女の雷に対抗して雷の攻撃をしかける。
バチ!バチ!
「……邪魔しないで」
「そりゃ邪魔してるからな。」
攻撃を防がれた少女は手に持つデバイスに魔力刃を展開し先に小鷹を落とそうとしかける。対する小鷹も腰に装備していた竜を模した剣を抜いた。
小鷹が黒衣の少女と斬り合っている内になのは子猫へレイジングハートを向け封印術式を唱えはじめる。
「(早く元に戻してあげないと、それに、あの子ともちゃんとお話したいし!)レイジングハート!お願い!」
「OK!マスター」
レイジングハートが子猫に術式を展開するとものの数秒で大きな子猫は小さくなりなのはの目の前に封印されたジュエルシードが現れる。そのジュエルシードをレイジングハートに収納しようとしたその時、背後からなのはに向かってなにかがぶつかってきた。
「きゃ!」
「なのは!」
「くっ!」
なのはの後ろからぶつかってきたのは戦っていた小鷹で勢いでなのはは小鷹に潰されるように倒れ心配するユーノが駆けよる。
倒れこむ二人の元に上から降りてくる黒衣の少女は周囲に雷槍を展開しいつでも撃てる状態で二人を見下ろしていた。
「にゃ~連くん重いよ!」
「くっ……ごめんなのは、すぐ退くから」
なのはの上から立ち上がり黒衣の少女から目を離さずに警戒する小鷹、そして、なのはも急いで立ち上がってレイジングハートを構える。
再び対峙する両者だが黒衣の少女に疲れの色はなくなのは達の方は数手の立ち会いから彼女の方が自分達よりも強いと感じた。
「(にゃ~ユーノくんどうしよう!あの娘強いよ!)」
「(そうだね。かなり強い魔導師みたいだ。魔力量はなのはと同じ位だけど戦闘経験でかなりの差があるしこのままだとキツいね。)」
わたしとユーノくんは黒い少女と対峙しながら念話で話合うが彼女の戦い型は近距離から中距離に対してこちらは中距離から遠距離すなわち近づかれたら彼女の方が有利、なら離れたらいいのだが彼女のスピードはわたしよりもずっと速いのだ。
「(せめてあの娘の動きを止めれたら)」
「(そうだけど、そう簡単に捕まってはくれないだろうね。)」
わたしとユーノくんがどうしようと話しているその時、
ヒュン!ヒュン!ヒュン!
「なのは!」
「きゃ!」「プロテクション」
「……!」「プロテクション」
「おわ!アストロン!」
わたし達がいる場所に向かって空からたくさんの武器が降ってきたの。
~アイリス~
「今の所フェイト嬢の方が有利……あの小鷹とかいう転生者はドラクエの8で手にはいる竜神装備にドラクエの魔法を使っているが実力はそこまで……」
彼女達の戦いを近場の木に隠れながら見物しているが、やはりフェイトのほうが圧倒的に強い。途中から加勢に来た小鷹連も一蹴しているしさすが私が鍛えた弟子だ。
と、一人影から弟子の成長を喜んでいると地上にてにらみ合う両者に向かってなにやら見たことある攻撃が飛んでくる所だった。
「これは神宮寺の王の財宝《ゲート・オブ・バビロン》、どうやら加勢するつもりで射ったのでしょうが、精度は下の下も良いところ……というか、なのは嬢も纏めて攻撃してますが……彼はどちらの味方なんでしょうか……」
姿は見えないが以前ランスロット(バーサーカー)の姿で受けた攻撃方法だし、Fate好きなら知っているギルガメッシュ王の王の財宝は転生者なら欲しい特典だろう。かの王は世界全ての財を集めた英雄王、その財は天下の名剣、聖剣、魔剣、聖槍、魔槍などなど英雄王をもってしてその財の総量は彼の認識を越えていた。
「しかし、神宮寺の王の財宝はランクE~Cの武器がほとんど、たまにC+があるくらい……B~EXクラスの武具は確認できず……これは前回の戦闘時も同様……切り札として温存しているか使用が出来ないのか……」
神宮寺が放つ武具はどれも私の創造した武具に比べて弱いだろう。だが特典で貰ったのならば今以上の宝具も所有していると判断してかかるべき、と思考していると神宮寺の攻撃でおきた土煙がはれ各自ガードか回避したのか無傷の姿でその場に立っていた。
その姿を確認してると神宮寺らしき気配がこの場に向かって接近してくるのを探知、相変わらず魔力制御もできてないようだ。
「このまま神宮寺が来ると少々面倒なことになりかねませんか……ならば、」
~なのはサイド~
「う~びっくりした。ありがとうねレイジングハート!」
「問題ありません。マスター」
なのははレイジングハートが展開したプロテクションのおかげで無傷、しかし、周囲は木々が倒され地面にも大小穴があき結界がなければ月村家の森は大変な事になっていただろう。
「なのは!大丈夫!」
「うん私は大丈夫だよ。だけど今のって……」
「そうだね。この攻撃方法は……」
お互い無事を確認したなのはとユーノはこの見たことのある攻撃にお互い嫌な予感が脳裏によぎる。そんな二人の他に小鷹と黒衣の少女も防御を解いて辺りを見回していた。
「たく、なんだったんだ?」
「……………!」
周囲を見渡していた一同だったが先に気づいたのは黒衣の少女、彼女は手にもつデバイスを構え空に自然向ける。その様子になのは達三人も空に視線を向けるとそこにはちょうどこちらに向かって飛んでくる金色の鎧を着た神宮寺の姿があった。
「はぁ~やっぱり~」
「やはり彼だったか~」
「ん?あれは神宮寺のやつか」
「……………まぶしい」
上からなのは、ユーノ、小鷹、黒衣の少女の順で反応するがなのはとユーノは疲れたように肩を落とし小鷹は飛んでくる知り合いに特に反応せず黒衣の少女は光の反射でまともに視認できていなかった。
「ふははは!待たせたな嫁達よ!俺様が来たからには無駄な争いは無用だぞ!」
「「「(誰も呼んでないよ!)」」」
「????」
心の中でツッコム三人と現状を理解できない少女にかまうことなく一人かっこよく決まったと髪をサッと払う神宮寺、そんな彼は地上を見下ろしながらなのはと黒衣の少女を舐めるように見つめる。
「(くくく、俺様の格好いい登場にどうやらなのはとフェイトは見惚れているみたいだな!まったく、罪な男だぜ!)」
「(うー相変わらず神宮寺くんは気持ち悪いの、なんかナメクジが背中を這ってるみたいだし、あんまりこっちを見ないでほしいな)」
「(えっと、なんか気持ち悪い人が来たけどどうしよう。嫁ってあの子のことかな?あんな人のお嫁さんって大変だろうけどそれも愛なのかな?)」
神宮寺は頭の沸いた事を考え、なのはは神宮寺の視線に生理的拒絶反応をおこし、黒衣の少女は可哀想な目でなのはの事を見ていた。
そんなカオスになってきた状況に動いたのは気持ち悪いと言う批判しか受けない神宮寺、彼は眼前の荒れ果てた森の様子に気付く
「なんだ!この有り様!こんなに森をめちゃくちゃにしたのはそこの雑種か!」
「はぁ?お前は何を言ってるんだ?これは……」
「はん!テメー以外に犯人はいねーんだよ!なのはとフェイトは俺様の嫁だしそこの淫獣は攻撃系は使えないってアニメで知ってるから消去法でオメーがのこんだよ!」
頭の沸いたような計算式を叩き出した神宮寺は気持ち悪い笑みを浮かべながら呆れる小鷹に向かって指を指す。
「ねえ…あの子って頭どこか悪いんじゃ……」
「あはは……神宮寺くんはもとからあんな感じなの、あ、わたし高町なのはって言うの貴女は?」
「えっと、私はフェイト・テスタロッサ…なのはも大変だね。あんな人のお嫁さんなんて…」
「ええ!違うよ!あれは神宮寺くんが勝手に言ってることで、わたしには他に好きな人が……!というか、フェイトちゃんもなんかお嫁さんって言われてるけど神宮寺くんと会ったことあるの?」
「いや、会ったのは今が始めてだけど…なんで私の名前を知ってるのかな?」
神宮寺が変な暴走をおこしている傍らでなのはは黒衣の少女改めフェイトと話していた。フェイトは神宮寺の発言になのはを優しい目で見つめるがなのははその勘違いを即否定する。
そんな戦場とは言えない空間を展開する二人を他所に色々わめいていた神宮寺が遂に己の能力を発動させる。
「まったく!なのはの周りをつけ回るような雑種が!俺様が直々に手を下してやろう!
神宮寺が手を振り上げると共に背後に展開される彼の持つ様々な武具、その異様な光景に彼の能力を知らない小鷹とフェイトは警戒しなのはとユーノはまたあの無茶苦茶な攻撃が来るとプロテクションの用意をする。そして、振り上げた手を下ろす瞬間!
「さぁ!くたばりやが…ごばぁ!」
「「「「!!!」」」」
「アララライ!さぁ、行くぞ!遥か万里の彼方まで!」
いざ攻撃をしようとした神宮寺に突如二頭の牡牛が牽いた戦車がその隙だらけの横っ腹にぶち当たり神宮寺は綺麗にぶっ飛んで行った。
その空飛ぶ戦車には赤髪の巨漢が乗っていたのだがその巨漢は地上にて呆然とする四人を気にすることなく空を駆け去っていったのだった。
それから最初に正気を取り戻したフェイトはなのはが収納し忘れていたジュエルシードを取りその場を高速で離脱、小鷹は後日自分の格好や魔法の事を話すと約束し去っていった。そして、なのはとユーノはかなり時間がたっている事に気付き急いですずかとアリサ達のもとに向かうのだった。
~フェイトサイド~
私は先程までいた森?から離れこの世界で用意したマンションに帰ってきた。今の所集めたジュエルシードはたった2個だけ、もっと頑張らないと母さんに喜んでもらえないと考えながら玄関のドアを開けてなかに入る。
「ただいま。」
「お帰りフェイト!晩御飯もうすぐ出来るからね。」
「ありがとうアルフ、いつもごめんね。私もご飯の用意手伝うよ。」
部屋に入るとエプロンをつけたアルフがキッチンで料理をしている所だった。私はアルフにお礼を言い自分もご飯の準備をお手伝いする。
元々料理なんてできなかった私とアルフはスカサハ師匠に鍛えられる傍ら簡単な料理方法も一緒に教えてくれた。師匠曰く「いついかなる場合でも食事は取るように、腹に物を入れねば力は入らんからな。そして、料理の仕方を知っていればお主らだけになっても健康的な食事を作れるであろう。」
そう言って訓練でぼろぼろになった私達をお風呂に入れた後一緒に料理をしたのは良い思い出だ。その時師匠が「ふむ、やはり料理を教えるなら紅閻魔の方がよいか……いや、今はやさしめにタマモキャトかエミヤのほうが……」と独り言を言ってたけど紅閻魔?やタマモキャト?とエミヤ?とは一体なんの事だったんだろう?
そんなことを考えながら料理のお手伝いをして完成した晩御飯をアルフと一緒いただく事にする。
晩御飯を終えてしばらく休憩した後、私は今日の戦いの事をアルフに話す。始めは「へぇ~フェイトと同じくらいの娘がいたのかい、でも、師匠に鍛えられたフェイトの敵ではないね!」と機嫌よく聞いてくれてたんだけど、あの変な男の子の話しをするとアルフは、むっとした顔になった。
「なんだいそいつは!始めて会ったフェイトの事を知っていて、しかも勝手に名前を呼ぶわ嫁扱いするわ、そんなやつ私がバインドで締め上げてフルボッコにしてやるよ!だから、フェイトはあんまり関わっちゃいけないよ!」
「うん、あの子はなのはも頭のおかしな子って言ってたし関わらないようにするよ。」
他にもう一人いた男の子や最後に現れた大きな男の人と空飛ぶ牛さんの話をしてアルフと一緒にこれからの事を話し合うことに
~アイリス~
「ふはは!余の神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)は絶好調であるな!」
私は今海鳴市の上空を戦車に乗りながら疾走しており、眼下に広がる街の夜景を眺めながらの疾走は気持ちいいものである。
「それにしてもあの小僧綺麗に吹っ飛んだが、ちゃんと生きておるか?」
時刻は遡りなのはやフェイト達か神宮寺の奴と対峙していた時、私は木の影からどのようにあのキモい奴を排除しようと考えていた。
「現状ヤツの戦闘能力は王の財宝しかない……ならば射たせる前に強制退去してもらう……」
そう結論した私は一撃でヤツをぶっ飛ばす事の出来る姿にチェンジする。
「モードチェンジ、クラスライダー『征服王イスカンダル』」
私がアサシンの姿から変わったのは古代マケドニアの覇者、その軍略をもって数多の国々を征服した暴君、その姿は200センチ以上で筋骨隆々の大男である。
「うむ、やはりこの姿は力が漲る!でわ、行くぞ!神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)!アーララライ!」
そうして神威の車輪で神宮寺の小僧を撥ね飛ばした私はそのまま夜のドライブに向かったということだ。
「さて、これでなのはとフェイトは出会い。既に二人はお互いの名前を交換しなにやらあの小僧のことで変な共感が生まれたようだが、これからどうなることやら」
影から見ていてあの二人は友達になれるであろうが、今は敵同士ならば戦わねば真の友達にはまだなれぬだろうなと考えながら私はあの時感じたもう1つ魔力についても考えていた。
「あの時、あの場所から感じた魔力反応は小鷹と神宮寺の小僧の他にももう1つあったが結局こちらには来なかった。狙いはわからんが少し調べておこうか。」
こうしてなのはとフェイト達の始めての遭遇は終わっていくのでした。
イスカンダルのセリフって考えるとかなり難しいー
次の話はまた二年後位に書くかもしれませんw
でわでわ