最強が行く魔法少女リリカルなのは   作:旅する猫侍

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前回の投稿から4年、速いもんだなー。

暇つぶしに読めれば幸いです。


五話

~アイリスサイド~

 

 

 

 

 なのはとフェイトが森で対峙してから数日後の平日、私はリニスにお願いされ一緒に町の図書館に足を運んでいた。

 

 

 

 どうやら新たな料理に挑戦したいらしく私の意見も聞きたいのだとか、そういうことで図書館につくなり私はリニスと料理本を何冊か取り共に読んでいた。

 

 

 

 

 ちなみに今日のお出かけ用フォルムはギリシャ神話にて登場するゴルゴーン三姉妹が末娘、姉のステンノとエウリュアレに弄られ遊ばれ愛され、瞳に宿した石化の魔眼や己の血からペガサスを召還する『騎英の手綱(ベルレフォーン)』という宝具をもつ英霊、ライダークラス『メデューサ』それが今の私の姿だ。

 

 

 

 

 

 

 

「アイリス、こういう料理どうでしょうか?」

 

 

 

 

「ん、これはロシアの料理本ですか、私は食べたことが無い物ですが美味しそうですね。ふむふむ……ならこちらの料理なんてどうでしょう。」

 

 

 

 

「そちらの料理は中華料理ですね。」

 

 

 

 

 

 隣に座るリニスと私は二人でお互いの本で気になる所や美味しそうな所を見せあいながらのんびりとしていた。

 

 

 

(たまにはこんなんのんびりとした時間も良いものですね。まぁ裏でいろいろ(意味深)していますし息抜きしないと属性が混沌と悪に染まりそうですしね~)

 

 

 

 

 穏やかな日常を過ごす。そんな何気ない一時を満喫していると周囲に配置している山の翁の1人から図書館に近づくアホを察知したと連絡が入る。

 

 

 

 

「(はぁ~このろくに魔力制御ができていないのはあの残念転生者ですか、何で学校に行っているはずのあれが図書館なんかに来るのかわかりませんが面倒ですね。取りあえずそのまま監視を続けるように)」

 

 

 

 

「(承知)」

 

 

 

 

 山の翁の1人との念話を終わらせながらアイリスは己の力である星天の書の強さを実感する。

 

 

 

 

 

 己の体を造り出している星天の書の能力である『幻想顕現』、この力は望む英霊や神霊の姿となりその力を行使できる強力な能力だ。だが、この『幻想顕現』以外にも星天の書には強力な能力がある。それは、『同時顕現』だ。

 

 

 

 

 『同時顕現』とはその名の通り複数の存在を顕現させる能力で本体を除き最大14騎の幻想体を同時顕現できる。顕現した幻想体は本体である星天の書の主人各であるアイリスの並列思考から人格を構成しているため自分の分身のようなものなのだが、顕現した後の人格や性格は元にした幻想体に寄ってしまうという問題点を除けばなかなかに有能な力だ。

 

 

 

 

 この力を使って今の所顕現しているのは諜報用に百貌のハサンと知り合いである者達の護衛用に6騎、あとは裏でこそこそするように7騎が顕現している。

 

 

 

 

「(いや~アルハザードにいた時はよくこれでアルハザード版聖杯大戦ごっこしてたな~宝具の連発で星の至るところが更地になったけど能力の検証のため、しかたないよね!)」

 

 

 

 

 プレシアあたりが聞けば激怒すること間違いなしだが知らぬが仏とばかりに陽気に考えるアイリスは近づいてくるアホ(神宮寺)について考えを切り替える。

 

 

 

 

「(さてさて、回想はここまでにしてあのアホがこっちに向かってきている対処について考えるとしましょうか……普通に考えるなら図書館には本を借りるか読みにくるものですら違和感はないですが、あのアホは学校をサボってまで来てるみたいですし、そもそも本なんて興味なさそうですしね………あ!)」

 

 

 

 

 ならどうしてと考えていると脳裏にひとつの映像を思い出す。それは車椅子に乗った少女が図書館で本を取っている光景だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???~

 

 

 

 

 図書館の本棚の前で1人の車椅子に乗った少女が困った顔でうなっていた。

 

 

 

 

「くーなんで読みたい本に限ってあんなに高いとこにあんねん。この間も似たようなことあったけどあの時はさらに酷い目に合ったし最近わたしの運ないな~こうなるなら()()()ついて来てもらうんやったな~」

 

 

 

 

 はぁ~とため息をつく少女、名前は八神はやて年齢はなのは達と同じく9歳の少女だ。本来ならはやてもこんな昼間から図書館にいるのはおかしいのだが彼女の体には原因不明の病から足の自由が少しずつきかなくなっており、今では短い距離なら松葉杖で移動できるが長距離なら車椅子を使わないと移動できないほどになっていた。

 

 

 

 

 徐々に悪くなる病からはやては学校に通うのをやめ()()()()()()()()()と定期的に病院に通院する日々を過ごしていた。

 

 

 

 

 そんな彼女が通院後によく向かうのが町の図書館。ここにはかなり蔵書があり家事の合間に読む本や料理の本などを借りにくるのだが、先日病院から帰るのが遅くなり夕方あたりに図書館に来たとき今のように高い所の本を取ろうとした時はやては出会ってしまったのだ。不気味な笑みを浮かべながら紫色の髪をした可憐な少女に付きまとう銀髪オッドアイのアホ(神宮寺)に

 

 

 

「あの時はすずかちゃんと友達になれたのはよかったけどアホ(神宮寺)と出会ってしまったのは嫌やったな」

 

 

 

 

 その時の状況は困っていたはやてを見たすずかが助け二人で仲良く会話をしている所へ尾行していた神宮寺(変態)が偶然を装い二人に絡んできたのだ。

 

 

 

 

「まぁ今日みたいな平日なら流石に来ないやろうしさっさと職員さん呼んで本取って貰おうかな、こんなことなら()()()と一緒に来たほうがよかったかな」

 

 

 

 

 はやてはガッツリとフラグ(確定)を立てているとも知らず職員さんを探しに正面入口にある受付に向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~アイリスサイド~

 

 

 

 アイリスの脳裏に映った光景にいた少女、それは次のA's編において登場する夜天の書の主でありヴォルケンリッター達の家族となる優しき少女、八神はやて

 

 

 

 

「(たしかはやては病院の後に図書館に行くと聞いていましたね。ならこの図書館に彼女がいるのでしょうか?)」

 

 

 

 

 この世界に来てから主要登場人物の内、なのはとフェイトにはいろいろと関わりをもっているが八神はやてにもこっそりと手を出して(意味深)いるのだった。

 

 

 

 

 取りあえず普段人のプライベートを覗かないように監視等はしていないのだが変態(神宮寺)が近くに来ているならはやての居場所を確認しておかないとはやてに出会うと絶対に絡んでくるだろうと図書館の中を数人のハサンで探させる。

 

 

 

 

 

 ハサンに探させること数秒、はやては奥の本棚の前でなにやらうなっているらしい所をハサンが発見したと連絡が届く

 

 

 

 

 

「(主様、はやて嬢はどうやら高いところに本を取れずに困っているようですが)」

 

 

 

 

「(どうやらはやてに付けている彼女を連れては来ていないようですね。まぁはやては自分でできることは自分でするような娘ですし、どうせ一緒に行動する事を断ったのでしょう。まったく、少しは他人に頼る事を覚えないといけませんね。)」

 

 

 

 

 ふぅ、と一息つきながら私ははやての帰りを心配しながら待ってるであろう()()()に念話を飛ばしながら席を立つと隣のリニスに少し離れると言いはやてのいる場所に向かうことにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~はやてサイド~

 

 

 

 

 高い所の本を取って貰う為職員を呼びに受付がある出入口方面向かったはやては先程自身が建てたフラグを見事に回収していた。

 

 

 

 

 

「(ちょ!なんでここにあいつがおるんや!今はまだ学校のはずやろうに…)」

 

 

 

 

 

 はやてが受付がある正面玄関に着いた時、図書館の中に一人の美少年(草)が入ってくるところであった。

 

 

 

 

 

 その美少年(草)とはもちろん神宮寺であるのだが、図書館に入ってきた神宮寺はちょうど受付近くに来ていたはやてを見つけるとニヤニヤと笑みを浮かべ近寄ってきた。

 

 

 

 

 

「お!やはり図書館に来ていたか我が嫁よ。俺様を出迎えるとはそんなに俺様に会いたかったのか?」

 

 

 

 

 

「何言っとるんやこのアホは!あんたの嫁になった覚えもないし会ったのも偶然やし、あんたに好き好んで会おうなんてモノ好きそうそうおらんやろ。」

 

 

 

 

 

「はっはっは!そんなに照れなくてもいいんだぞはやて!」

 

 

 

 

 

 自信満々に妄言をはく神宮寺にはやては嫌悪感を隠さず辛辣に言い返すのだが、直球の嫌みすら神宮寺の頭のなかでは照れ隠しに言ったことに変換されているようだ。

 

 

 

 

 

 このまま神宮寺と話していても自身のSAN値がおかしくなるだけだと神宮寺を無視して職員を呼んで本を取って貰おうと移動しようとする。

 

 

 

 

 しかし、神宮寺は移動しようとするはやての前に周り込み邪魔をする。

 

 

 

 

「ちょ、そこどきいや。あんたに構ってる暇ないねん!」

 

 

 

 

「そう照れるなよはやて、俺様といるのが恥ずかしいんだろうがそんなところも可愛いぞ!(ニコッ)」

 

 

 

 はやての前に出てかってに勘違いする神宮寺は、髪を払いながら気持ち悪い笑顔をはやてに向けた。

 

 

 

 

 

 ゾワゾワ!

 

 

 

「うわぁーきっしょいわ!あんたのその気持ち悪い笑顔見てると鳥肌たってしかたないねん!」

 

 

 

 

 神宮寺の幼い子供の体ながら無駄に整った顔立ちから発せられる気持ち悪い笑顔に、はやては生理的嫌悪感からくる寒気に腕をすりすりさせる。

 

 

 

 そんなはやての様子に何も気付かない神宮寺は徐々にはやてにつかずいてくる。

 

 

 

 

「ふ、俺様の美しさを見てそんなに震えてくれるなんて俺様も罪な男だぜ。(キラン)」

 

 

 

「(あ、駄目だこりゃ、自己肯定感が強すぎて相手の拒否反応に一ミリも気付いてないわ)」

 

 

 

 このままではこのアホ(神宮寺)に永遠に付き合わされると悟ったはやては手持ちのポーチにそっと手を入れて携帯電話を取り出そうとする。

 

 

 

「(仕方ないここは()()()にきて貰わなあかんかな、あんまり迷惑かけたくないんやけどな…)」

 

 

 

 はやては目の前の脅威に対して自分1人では対処出来ないと援軍を要請しようとしたその時、神宮寺の後ろから1人の女性がこちらに近付いてくるのが見えた。

 

 

 

 

 近付いてくる女性に気付かない神宮寺の背後にその女性が立った時、はやてはその女性の美しさに目を引かれた。

 

 

 

 

「(うわ、めっさ美人なお姉さん、こんな綺麗な人この街に居たんやな。)」

 

 

 

 

「うん?誰だ俺様の後ろにいるのは!」

 

 

 

 

 

 

 はやてが眼鏡をかけた綺麗なお姉さんに見とれていると、真後ろに立たれたことでようやく誰か後ろにいると気づいた神宮寺は背後の存在に勢いよく振り返る。

 

 

 

 

 神宮寺が振り返ったその瞬間、女性はかけていた眼鏡を少しずらし神宮寺と眼を合わせた。するとさっきまで意気揚々と話していた神宮寺は()()()()()()()()()()()に動かなくなってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

~アイリスサイド~

 

 

 

 

 目の前で石化したように固まる神宮寺を見ながらアイリスはあまりの呆気なさを感じていた。

 

 

 

 

「(まさかこの距離になるまでこっちに気付かないとかどんだけ戦闘訓練してないんでしょうか?それにかなりの魔力持ちなのに軽めの石化の魔眼でここまで固まるとか弱すぎですね。)」

 

 

 

 そう考えてながらずらしていた眼鏡を元に戻すアイリス、神宮寺が石のように固まったのは彼女(メデューサ)の石化の魔眼を出力弱めでかけたのだがその効果がかなり効きすぎたようだ。

 

 

 

 

 普通かなりの魔力持ちなら魔力耐性から少しはレジストするはずなのだが、慢心や訓練不足の結果もろに魔眼が効いたのだ。

 

 

 

 

 まぁこんな存在について考えるだけそんなので、さっさ用事を済ませようと神宮寺の先でこちらを見ているはやてに近づく

 

 

 

 

「どうもこんにちは、貴女は、はやてさんでよろしいでしょうか?」

 

 

 

 

「は、はい!わたしははやてですけど、なんでお姉さんわたしの名前を?」

 

 

 

 

 私に話しかけられたはやては少し驚きながらもこちらに質問を返してくる。

 

 

 

 

 確かに身知らずの他人に名前を呼ばれれば驚くだろう。なので私ははやてに怪しまれないようにその理由を説明する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~はやてサイド~

 

 

 

 

 

「へぇーメデューサさんは()()()()()()の知り合いなんですか!」

 

 

 

 

「ええ、彼女から貴女の事を聞いたことがありまして、さっきチラッと貴女の姿が見えてもしかしてと」

 

 

 

 

 場所は先程の場所から離れ読書用の机が並んでいる区画に移動したはやては、自身を助けてくれたメデューサと名乗った女性と共に和やかに話していた。

 

 

 

 どうやらメデューサさんは、自分の知り合いである家庭教師兼介護人のジャンヌさんと友達であるらしく、その繋がりで自分の事を少し知っていたのとだとか

 

 

 

 

 そんな彼女と少し話を続けているはやてはふと先程の出来事について彼女に聞いてみることにした。

 

 

 

 

「なぁなぁ気になってんやけど、さっき神宮寺のやつになんかしたんやろ?あいつメデューサさんの事見て石のように固まってしまって動かんくなったけど、メデューサさんってマジシャンかなんかなん?」

 

 

 

 先程メデューサさんと眼を合わせた神宮寺が何故かピタッと動かなくなりその隙に彼女とここまで移動して来たわけだが、その後もこっちに神宮寺がくる気配はなく、なにか彼女がしたのではないかとメデューサさんに聞いてみると

 

 

 

 

「いいえ、私はマジシャンではありませんよ。さっきのはどちらかというと催眠術のようなものですよ。」

 

 

 

 

 とかけた眼鏡に触れながらどこかはぐらかすような様子で彼女は答えてくれた。

 

 

 

 

「(うん~催眠術って本当にそうなんかな~?テレビで見たことあるやつとは全然違ったけど)」

 

 

 

 

 はやては前に見たことのあるテレビ番組の催眠術を思い出したがなんだか違うようだったと頭をひねっていると、隣のメデューサさんが何かに気づいたのか図書館の出入口に視線を向けていた。

 

 

 

 

「あぁ、どうやら貴女の迎えが来たみたいですね。」

 

 

 

 

 

「え、わたしの迎えって?」

 

 

 

 

 はやては彼女の言葉に自分も出入口のほうに視線を向けるとそこには1人の綺麗な金髪美女が図書館に入ってくるところだった。

 

 

 

 その女性は図書館に入ってくると辺りを見渡しこちらの方を見た後、読書用スペースにスタスタと近付いてきた。

 

 

 

 

「はやてさん。ご無事でしたか。」

 

 

 

 

「あ、ジャンヌさん。どないしたん?いつもは家で待っていてもろとるのに...」

 

 

 

 

「それは、はやてさんの身に何か不気味な気配が近づいていると主の啓示がありまして。じっと待っているなんてお姉ちゃんとしては心配で居ても立ってもいられなかったのです。」

 

 

 

 

 そう言いつつ目の前にしゃがみ、わたしの手を自身の手で優しく包み込むジャンヌさん。

 

 

 

 彼女は最近この街に引っ越し辺りの散策をしていた所、道端で突然の発作に苦しんでいたわたしを見つけたのをきっかけに今では家庭教師兼介護と何から何までお世話になってしまっている女性なのだ。

 

 

 

「もう、心配性なお姉ちゃんやね。余程の事がない限りわたしは大丈夫なんよ。伊達に一人で生活し続けてただけあるんよ。」

 

 

 

 

「いいえ、先程はやてさんは不気味な少年に纏わりつかれ危ないところでしたよ。」

 

 

 

 

「それは本当ですか!」

 

 

 

 

「なんでバラしてまうんメデューサさん!」

 

 

 

 

 わたしは心配性なジャンヌさんを安心させようとしたら、わたし達を見ていたメデューサさんが先程の出来事を喋ってしまいわたしは更にジャンヌさんに質問攻めにされるのであった。

 

 

 

 

 

 

〜アイリスサイド〜

 

 

 

 目の前で繰り広げられる八神はやてと聖処女ジャンヌ・ダルクの話し合いを見つつ、私は念話を近くの席で料理本の山を形成しているリニスに繋ぐ

 

 

 

「(リニス、そろそろ帰りますので本を元の場所に直しておいてください。それと、この図書館に危険物体Xがいますので示す通路には近づかないように。)」

 

 

 

「(分かりました。)」

 

 

 

 リニスが積み上がった本を直しに行ったのを気配で確認し目の前の二人に声をかける。

 

 

 

 

「二人とも、そろそろ私は帰りますので貴女達も家に帰ってはどうです。」

 

 

 

 

「メデューサさん、そうですね。いつまでも公共の場で話していても他の人の迷惑になります。はやてさん、お話の続きは家に帰ってからしますからね。」

 

 

 

「うぅ、ジャンヌさん心配してれるのはありがたいんやけど、お話はかんにんやぁ〜。あ、メデューサさん!助けてもろたのは本当にありがとうございました。またどこかで会えたら!」

 

 

 

 ジャンヌは私の言を聞き若干疲れた顔をしたはやてを連れて図書館をあとにして行った。      

 

 

 

 

 その姿を確認しつつ私はジャンヌ・ダルクに念話を飛ばす。

 

 

 

 

「(ジャンヌ、貴女は護衛としてはやての側に居てもらっています。もしもの場合はわかっていますね。)」

 

 

 

「(ええ、主の旗にかけて、はやてさんの安全はアイリスから貰ったこの身に宿る令呪がある限り例え対城宝具すら跳ねのけ彼女をあらゆる厄災から護りましょう。)」

 

 

 

 はやての護衛につけたジャンヌ・ダルク。百年戦争で有名なフランスの英雄オルレアンの聖処女。彼女には特殊なクラスである『裁定者・ルーラー』としての顕現をしてもらっており彼女の背中には全部で28画の令呪を備えてもらっている。この令呪なのだが原作とは違い持つ力はただの魔力タンクとしての側面しかないが、1画あたりの魔力量はSランクに匹敵する魔力を使った彼女の守りは生半可な攻撃では突破できはしないだろう。

 

 

 

 私はジャンヌとの念話を終え、本を返してきたリニスと共に帰宅のする為図書館を後にするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???サイド〜

 

 

 

 海鳴市にあるビルとビルの間に生まれた昼間でも薄暗い路地の一画、人気の無いこの場所で今まさに人のカタチをした黒い影が現れようとしていた。

 

 

 

 黒い影は何も無い空間からぬるりとまるで扉をくぐる様に現れると、辺りを見回すと何かを求めるようにゆっくりと動き出した。

 

 

 

ズルズル

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 その身に眼や鼻などのパーツは存在せずただ体だとわかる黒いシルエットだけがゆっくりと動き薄暗い路地を進む。

 

 

 

 黒い影が進む先は路地の出口であり入口でもある光射す場所、そこに居る小さくも無数の煌めきを持つ者たちを求めて着実に近づく。

 

 

 

 そして、もう少しでその身が狭い路地から解き放たれようとしたその時

 

 

 

ガシ!

 

 

 

「オラァ!」

 

 

 

 黒い影の背後にどこからとなく現れた鎧を纏った騎士が黒い影の首にあたる部分を掴むと暗い路地に引き戻す様に投げ飛ばした。

 

 

 

ガシャン

 

 

 

「たく、こんな気味の悪いヤツが出てくるなんて記憶は無いんだけどなぁ!」

 

 

 

 黒い影を投げた騎士は倒れた状態から起き上がろうとする影に近づき手に持つ剣で黒い影を通り抜けるようにしてその体を斜めに斬り伏せた。

 

 

 

「ッチ!こいつじゃやっぱり意味ないか。」

 

 

 

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 普通なら斜めに真っ二つにされたなら致命傷になりえる傷なのだが、黒い影はまるで何もなかったように別れた体がくっつきのそりと起き上がる影。

 

 

 

 更に外に向けていた視線を騎士の方に向けた影は、先程までとは比べ物にならない速さでその腕を振り上げ騎士に襲いかかる。

 

 

 

「へ、そんな攻撃が当たるかよ!」

 

 

 

 しかし、速さだけある素人パンチなんぞにあたる騎士ではない。相手の攻撃を横に素早く避けると騎士は手に持つ剣に魔力を流し、その刀身を赤雷に染めると影の胴を横薙ぎに振り抜いた。

 

 

 

「こいつならくらうだろ!」

 

 

 

ザン!

 

 

 

 赤雷を纏う剣に斬り裂かれた影はその身を再生させる事なく塵となって消えた。

 

 

 

「普通の攻撃じゃ再生され魔力を纏う攻撃でしか倒せない敵か、まったくめんどくせぇ敵だぜ。」

 

 

 

 黒い影を斬り伏せた騎士は兜を解きその表情にめんどくさそうに歪めると念話を己のマスターへと送る。

 

 

 

「(おいマスター。街に現れた黒いヤツを倒したぜ。こいつはこの間の感知した3つ目の魔力と同じもんだったが、あん時はその場でじっとしてるだけだったけど、今回のヤツは明らかに攻撃の意思があったな。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アイリスサイド〜

 

 

 

 拠点として使用している家のリビングでアイリスは海鳴市を監視する目的で召喚した叛逆の騎士からの報告を珍しく本来の星天の書の状態で聞いていた。

 

 

 

 その報告は自身のリリカルなのはという物語の記憶には存在しないはずのイレギュラーな存在がこの世界に出現し始めているというものだった。

 

 

 

「(そうか。先日のイレギュラーは特に何もせずとも時間の経過で消えてしまったが、今回のイレギュラーは攻撃の意思を取ったとなると、これから先出現する可能性があるイレギュラーも敵対行動をとるかもしれないな。)」

 

 

 

「(おう。今のところ脅威になりえない動きだったが、これから先も同じなんて楽観的な発想は持てねぇ。)」

 

 

 

 元よりこの世界は自身も含め複数の転生者がいる状況だし、今更この世界が自分の知っているリリカルなのはという物語と同じであるなんて言えないのだ。

 

 

 

 ならば、今自分がすべき事は原作キャラ達に危害を及ぼしかねない存在の排除を優先するのが良いだろう。

 

 

 

「(とりあえず、引き続き海鳴市全体の監視とイレギュラーに対する排除行動を強化する。街全体に散らせた百貌のハサンで索敵、討伐は叛逆の騎士に他二名をつけてチームを組む感じでいく。)」

 

 

 

 この世界で私が重要視しているのは適度に原作介入しつつ気ままに生きていくこと、そんな中にめんどくさそうな存在の介入は極力ご遠慮いただくため武力を持って排除する。

 

 

 

 そう目標を内心掲げつつ思案していると、叛逆の騎士から念話がくる。

 

 

 

「(そんで、オレの他に二人寄越すみたいだけど誰が来るんだ。)」

 

 

 

「(ん〜とりあえずそっちにもう向かわせたから現地合流という感じでよろ!)」

 

 

 

「(あぁん!なんだそりゃ!なんで最後だけ投げやりなんだよ!てか現地合流って....(パン!)うお!いきなりなんだ!?)」

 

 

 

「(このような不衛生な場所での滞在は病原菌の感染に繋がります。直ちに滅菌作業に移行します。)」

 

 

 

 

「(やれやれ、確かに回復スキルのある彼女を討伐メンバーに入れるのは良いが手綱を握るには骨が折れそうだ。)」

 

 

 

「(おい!赤い弓兵!端で見てないでこいつを抑えるの手伝え!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   





図書館に置き去りにされた草くんははやて達が帰ってから石化が解けるのに1時間以上かかりその間変なポーズで硬まるおかしな子供として図書館を出禁になりました。(小話)


次はなのはとフェイトの二戦目辺りを書けたらいいなー


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