真・幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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この前友人から電話がかかってきたんですけど、寝ぼけていたせいで、誰?の質問に俺俺、と返してきたのでウチは蕎麦屋ですと返しました。じゃあうどんお願いしますと帰ってきました。どっちもアホですね。


ゆっくりご覧ください。


第二十四話 それとこれとは別

確かに平和が続けば良い。とは言った、言ったよ?

 

 

「疫病、完成したぞ」

 

 

「諏訪子殿の強化、そこそこ出来ましたよ」

 

 

「もう米倉に入んないぐらい米できたよ・・・てか、縁もおっきくなったねー」

 

 

戦争をしないとは言ってないからな。さあ準備は出来た。

 

 

あれから四年と少しが経った。この計画に問題点があるとすれば壊夢だった。やけに火力が高いと思い、試しに地球を殴ると言うシミュレーションを行った。

 

 

地球が割れた。

 

 

・・・そらなかなか壁も完成しねえわ。やっと壊夢の頭突きを五発耐えられる設計になったが、たかが五発だ。デスメタル流しながら壊夢が踊れば多分世界が終わる。よって一年遅れたが、何処かの保育士が米を一日で三年分の作業を圧縮して行ったので、結局二年早く済んだ。

 

 

「僕が背が低いってのもあるけど、大きくなったねー」

 

 

「そうですか?ありがとうこざいます!」

 

 

縁ももう10歳になるらしい。どうも龍神になってから時間の感覚がおかしい。後別に幻夜の背も低くない。

 

 

そう言いながら縁を撫でる保育士、もとい幻夜はこちらを向いた。

 

 

「でもさ、よくよく考えるとこの計画穴空いてない?・・・いつ大和来るかなんて分かんないじゃん?」

 

「甘い、甘いぞ幻夜くん、「ウザっ」団子に砂糖をかけたぐらい甘いぞ「それゲロ甘じゃん」・・・もう既に手は打ってある」

 

 

「そうなのかい!?そこまで考えてくれてたのか・・・」

 

 

諏訪子は驚いたような表情をする。簡単だから自慢できることでもない。

 

 

「ただ単に対談を諏訪子が望んでるって言う文を送っただけだぞ?」

 

「・・・手回しが早いんだよね」

 

 

ああ、そう言うことか。

 

 

「あ、そっか、てっきり生首でも送るのかと」

 

 

「お前はその発想を治せ。対談するって言ってんのにいきなり身内の首はねえだろ」

 

 

そだねー、と、聞いているのかいないのか分からない返事を幻夜が返していると、村人の爺様が駆け寄ってきた。

 

 

「諏訪子様!大和の者が来ました!」

 

 

・・・挨拶や事前連絡もなしに訪問とは無作法だな。・・・無作法で始まるなら無作法で返そうか。

 

 

「よーし、お前ら、まともに対応すんなよ。・・・行くか、諏訪子」

 

 

諏訪子は今更ながら少し緊張したのか、表情が硬くなっていた。

 

 

「う、うん・・・」

 

 

迎えるのは俺たちが即席で作った屋敷だ。

 

 

俺はあえて風魔から借りた水蒸気調節の煙管を借り、袖に入れながら待機した。他の奴らは俺と諏訪子が並ぶ一歩程後ろで正座している。なお縁は無理矢理幻夜の上。満更でもなさそうだから幻夜に弄られてるんだぞ縁。

 

 

「ねー、そう言えば八岐大蛇倒してお嫁さん作ったの須佐男君だっけ?いくつなの?」

 

 

「須佐男君ってお前な・・・7000万年ぐらいか?」

 

 

「あっそ、じゃあ年下かぁ・・・」

 

 

お前いくつだよ、と聞きたかったが、確か2億以上だったので馬鹿らしくて言わなかった。すると引き戸が開いた。入って来たのは、如何にも態度の悪そうな若い神と・・・

 

 

「失礼します。大和からの使いの者です」

 

 

須 佐 男 じ ゃ ね え か 。良かったな幻夜、須佐男君だぞ。

 

 

俺はついさっき顔を変えたので、向こうからすれば絶対に分からないはずだ。・・・しかし、前にも増して逞しく、それでいて優しい声をしている。お前もう俺と立場変われ。龍神変われ。

 

「此度はわざわざのご来村、大変に御礼申し上げます。洩矢諏訪子様の従者、矢川と申します。神の前に人間が姿を出すなど、恐れ多い事ですが、お許しを」

 

 

「よく分かっているではないか、「こら、やめなさい」・・・はい」

 

 

「申し訳ない。今回は対等な立場としてお願いします。・・・私の尊敬する方の言葉を借りると、敬語なしで頼む。そう言うのやなんだよ。です」

 

 

泣くわ。流石に目の前で言われると恥ずかしいわ。

 

 

「・・・ありがとうございます。では、諏訪子様、後はお願いします」

 

 

俺は須佐男には悪いが、若い方から言質を取るために下がった。既に若い神は俺や侵二、縁達がいるのが気に入らないらしい。と思い幻夜を見ると欠伸している。そら怒るわ。

 

 

「・・・では諏訪子殿、念の為読ませて頂きますね。その一、我々はやはり服従出来ないので、大和の傘下には入らない。その二、その代わり、信仰分に値するものは献上する。その三、以上二つが認められないなら、一戦どころか殲滅も辞さない。四凶・・・っ!?」

 

 

須佐男は最後の文に何か引っかかったのか、俺を含めて男衆を目を見開いて凝視する。

 

 

「・・・我慢ならん!」

 

 

若い神が立ち上がり、諏訪子を指差す。

 

 

「我々は対談をしに来たが、服従以外の意見は求めていない!そもそも一戦も辞さない?貴様如きが我々に敵うものか!そもそもそこにいる小娘程度の巫女しか生まれぬところに意味などない!」

 

 

「やめなさい!対談しに来たのですよ!そのような態度ではなりません!」

 

 

「いいえ!この様な村ほどこうしておかねば!」

 

 

ふらりと幻夜が立ち上がり、縁を壊夢に預けた。俺は煙管を咥えた。

 

 

「ちょっと縁の目隠ししてて」

 

 

そう幻夜は言うと、若い神に近づいた。

 

 

「ねー、・・・こっち見ろや」

 

 

「何だ!人間が気安く語りかけるな!それに無礼だぞ「オラアッ!」ガッ!」

 

 

幻夜の膝蹴りが男の腹に刺さった。そして蹲った背中に肘鉄を当て、流れるように首を掴み、幻夜は背中から落ちた。男は受け身が取れず、顔面から落ちた。

 

 

「縁馬鹿にしたよね?「バカにしたな」だよね」

 

 

幻夜は立ち上がると、悶える神を蹴り始めた。骨がバキリと折れる音がする。

 

 

「怒らないようにしろって命令されてるんだけどさぁ、もう無理かな。ちょっといい加減にしなよ」

 

 

須佐男が立ち上がろうとするが、既に首には風魔の刀が突きつけられており、背後にも侵二が構えていた。その為動けなかった。

 

 

「動くな。・・・礼節を重んじる奴は斬りたくない」

 

 

「いや、いっそ一回殺しましょうよ?」

 

 

「やめろ、お前ら」

 

 

俺が一喝すると、幻夜が足を止める。

 

 

「誰も許可してねえぞ。こうなるとお前らが勝手に喧嘩してることになるだろ?「・・・ごめん」「すまん」「申し訳ない」改めて命じる。盛大にやれ」

 

 

「やったぜ」

 

 

幻夜は嬉々として若い神の鳩尾を蹴った。ひでえ。

 

 

「・・・其方から仕掛けて来ましたからね。須佐男殿」

 

 

「何故私の名を・・・!?いや、まさか貴方は・・・!」

 

 

驚愕の顔を浮かべる須佐男の前で、俺は立ち上がる。

 

 

「さて、何のことでしょうか・・・?幻夜、もう気絶してるから止めろ。「えー・・・」風魔、帯刀。侵二、下がれ。壊夢、目隠し解除。撤収」

 

 

全員が跳躍し、俺の背後に座る。

 

 

「では須佐男殿。残念ながら交渉決裂ですね。・・・質問ですが、貴方だけなら受けて下さりましたか?」

 

 

須佐男は困惑したようだが、頷いた。

 

 

「ええ、・・・これも私の尊敬する人の受け売りですけどね。・・・では、一戦交える事になりますね。互いの健闘を祈りましょう」

 

「ええ。・・・しかし、あまりその尊敬する方の言葉を信じない様にして下さいね。盲信は身を滅ぼしますから。・・・食料にはご注意を」

 

 

俺はそう言い、須佐男に礼をする。と同時に倒れている男に煙管の煙に回復薬を混ぜ込み、煙を吹きかけて回復させる。須佐男も礼をした後、若い神を連れて退出した。

 

 

「・・・ごめんねー、縁。流石にあんなの言われたら怒るよ」

 

 

幻夜は縁に頭を下げる。縁は笑った。

 

 

「いいえ、そこまで怒って下さってありがとうこざいます。私なんかの為に・・・」

 

 

そう言い微笑んだ縁は、幻夜を見て俯いた。

 

 

「あの、話は変わるんですが・・・その、幻夜さん、良かったら・・・」

 

 

縁が顔を赤く染め、幻夜に抱きつく。

 

 

「・・・お父さんって、呼んでいいですか?」

 

 

「・・・ホント縁はずるいなぁ、良いよ」

 

 

幻夜は微笑みながら、縁を優しく抱きしめる。

 

 

「はいはい、意味わからないラブロマンスとも言えないものやってないで、主上、例のやつ使うためにやりましょう、殲滅」

 

 

感動しそうな流れを侵二がぶった斬りながらも微笑んでいる。狂い咲きの方で。

 

 

「そうだな。ここから先は、たまたま諏訪の国に居候していた犯罪集団が、たまたま大和に攻めに行くだけだしな」

 

 

周囲の奴らから興奮と殺意が溢れるのを感じる。

 

 

「よし、行くぞ。・・・一夜で国外の奴ら締めちまおうぜ」

 

 

俺たちは諏訪子に手を振り、大和へ向けて全速力で走り始めた。

 

 

次回へ続く




須佐男が私の知る神話と性格が真逆になってるんですよね・・・

まあ、駄作ぐらい無茶苦茶で良いですよね。


次回もお楽しみに。
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