真・幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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さてさて戦争です。

ゆっくりご覧ください。


第二十五話 開幕

 

「・・・ふぁ〜、何人殺ればいいの?」

 

 

上半身を固定して腕を組みながら編隊を組んで走っていると、幻夜が訪ねて来た。

 

「武闘派が日替わり交代だから・・・100万ぐらいじゃね?」

 

 

「桁おかしくない?別に嫌じゃないけど面倒だなー」

 

 

風魔が口を挟む。

 

 

「数が多いのは結構だが、どうせ力量なしの雑兵共だろう「辛辣すぎるわ。お前らのスペックが高いんだよ」そうか?まあ特に疲れんだろう」

 

 

侵二が前進し、俺に問いかける。

 

 

「万が一須佐男殿が先陣におられたらどうするのですか?」

 

「殺す、どうせ生き返るならシメる・・・そんな助けるとか甘くねえよ。・・・多分察して内部で飯作るだろうがな」

 

 

俺が即答すると、侵二は更に問いかけて来た。

 

 

「・・・生き返らない場合は?」

 

 

「何言ってんだお前。殺すに決まってるだろ。・・・ただし、責任を持って生き返らせる。そんだけだろ」

 

 

「・・・主上は強いですね」

 

 

まあそもそもこの問いかけが確実に無い事なので言い切れる。

まあそうであってもシメるんだが。

 

 

「・・・なら従ってくれると助かる。正直お前が一番信用出来るからな」

 

 

風魔には私より侵二を、と頼まれたし、壊夢は思考が真っ直ぐすぎて時折衝突するし、幻夜はそもそも思考が読めない。心を読める奴もこいつにはお手上げだろう。

 

 

「御意。殲滅でも虐殺でも流言でもお任せを。・・・貴方は私が目指すべき相手のようですから」

 

 

隣で風魔が嬉しそうにしているが、何かあるのか・・・?

 

「つまらん!まだぜよか!?」

 

 

「焦るな。この森を抜けたらすぐだ・・・抜けた!来たぞ、全体ッ!」

 

 

「了解!幻夜、左!」

 

 

「承知!風魔、右!」

 

 

「応!壊夢、中央!」

 

 

「御意!侵二、主上の支援ッ!」

 

 

「命令!老若男女構わず殺れ!」

 

 

「「「「応!!」」」」

 

 

丁度森の先は崖だったらしく、壊夢は崖を滑り、風魔は飛翔し、幻夜は跳躍し、俺と侵二は先制攻撃として跳躍しながら雷撃と銃弾を浴びせる。大和は敵襲だのなんだの騒いでいるが、もう遅い。

 

「よーし、ちょっとだけ頑張るかー・・・半分だけ出すとか久しぶりだなァ!幻夜ァ!」

 

 

まず俺と侵二は左に向かった。幻夜は多重人格か何かを半分暴走させ、精密に凍結させた後、強化された膂力で振り回す槍で粉砕する。

 

 

「お、マスター「マスター、久しぶりだなァ!」この辺りは大丈夫っぽいよ「幻夜、後方見ろ。ついでにその後右な」見えてるよ!「やるな。まあそりゃお前だしな」まあお前もいるしね、相当な事ないと吹っ飛ばされないって」

 

 

「大丈夫そうだな。・・・侵二、タイム減少のためにアレをやるぞ」

 

 

御意!という叫び声とともに、侵二が翼を広げ、固定するように地面に突き刺す。俺は侵二の背後に回り、侵二に背中を押し当て、固定する。

 

 

「では主上、よろしくお願いします」

 

 

侵二は細剣を地面に突き刺し、右手で柄を持ったまま、左手を突き出した。侵二の左手は帯電し始め、バチバチと音を鳴らす。

 

 

「では大和の方々・・・良い旅を。照射ァ!!」

 

 

侵二の左手から極太の電撃レーザーが発射され、同時に俺の背中に強烈な衝撃が襲いかかり、侵二の翼もガリガリと地面を抉る。レーザーは射線上のあらゆる物を消し去った。射線上にいた数万の大和の神々も一発でかき消えた。

 

 

地面には凶悪な爪痕が刻まれており、侵二の左手は黒く炭化している。

 

 

「あいつつつ・・・あ、崩れました」

 

 

 侵二の腕が粉末になって消え去る。

 

 

 「右手消える出力の光線とかふざけてんのかよ・・・」

 

 

仕方なく俺は自分のリペアの右腕を取り出し、今の腕を外して侵二の腕に変質させて差し出す。リペアは自分に付け直した。

 

 

「はい新しい腕」

 

 

侵二は苦笑しながら腕を受け取った。

 

 

「どうも。・・・どうしてもこの出力だと体が耐えませんねぇ」

 

 

「人の持ち場でやりたい放題の大暴走やめてくれない?「まあそう言うなよ、縁のとこさっさと戻るんだろ?」そだね。・・・じゃあマスター、侵二、後はこの辺任せてー「この辺は俺らで行けるから、二人はほかの奴を頼む」・・・てなわけでまたねー」

 

 

地面を凍結させ始めた幻夜を背後に、俺たちは左に向かった。

 

 

 ____________________

 

 

「おお、主上か。この辺りは特にすることもないと思うが・・・どうせタイム短縮だろう。頼むぞ」

 

 

 風魔は太刀を翳し、脚部に風を纏わせて暴発的な速度で距離を詰めて斬殺しながら欠伸をかみ殺したような声で言った。

 

 

 「まあそう言うなよ。じゃあ俺の番だな」

 

 

 俺はいつも通り八岐の剣を抜刀する。

 

 

「侵二、風魔、下がってろ。・・・じゃあ今回も行きますか!」

 

 

「なっ!?まさか貴様・・・いや、貴方様は!?」

 

 

大和の数名に勘付かれた様な気はするが、逆に流言に使えそうなので放置。

 

 

「聞こえねえなぁ!ザクッと行くぞ!」

 

 

そして安定の横薙ぎ払い。周囲の神々は死ぬ。ついでに付近の動植物も死滅する。申し訳ないがこれも兵糧攻めの一環だ。

 

 

「・・・狂い過ぎだな。主上、本当に龍神か?」

 

 

風魔が刀の血糊を拭きながら問う。

 

 

「一応龍華の兄貴だしなぁ・・・龍神じゃね?」

 

 

「種族も確証がないのか貴様は」

 

 

「はいはい、深いところ聞いてごちゃごちゃ言わない。時には種族詐称もあるでしょう?」

 

 

「・・・お前に言われると終わりだな」

 

 

「はて、何のことでしょう」

 

 

侵二と風魔が意地の悪い笑顔を浮かべて睨み合い、武器を構えて互いに背後に近づいていた神を斬る。

 

 

「・・・細かい詮索は無しだったな。ここらで控えておこう」

 

 

「助かります。貴方も妖とは言えませんしね」

 

 

 返り血が無ければ完璧だった。

 

 

「・・・さて主上、大掃除をしてくれたようだが、後は中央・・・そして本陣のみだ。さっさとここは鎮める、壊夢の所へ行ってやってくれ・・・まだ数分しか経っていないが、地面が耐えん」

 

 

そう風魔が言った数瞬後に地面が揺れ、中央付近に巨大な針のような山が盛り上がる。

 

 

「それ見ろ、急げ。おそらく今の余波でどこかの地面が凹んだぞ。主上の言う滋賀辺りではないか?」

 

 

・・・アイツこの国に持ってきたらダメだったんじゃなかろうか。あの野郎来国早々山と湖作りまくったからな・・・絶対今ので琵琶湖出来たわ。

 

 

「まあともかくだ、さっさとアイツを止める必要があると思うんだが」

 

 

そう言いながら風魔は周囲一帯を焼き払いながら苦笑した。苦笑しながら焼くな。苦焼ってか、やかましいわ。

 

 

「じゃあ止めて来る。侵二、行くぞ」

 

 

「はいはい。では風魔、後は頼みます」

 

 

「心得た」

 

 

____________________

 

 

「おお!こっちは特に問題ないぜよ!」

 

 

そう言いながら振った拳で衝撃波を飛ばし、手刀で神々を切断する。

 

 

「南斗恐ろしい拳かよ。お前暗殺拳まで習得すんな」

 

 

まあ気にしたら負けぜよ!と、壊夢が再び拳で地面を揺らす。

 

 

「国が耐えんわ。・・・侵二、例のをやるぞ」

 

 

「例のって、将棋ですかじゃなかった、正気ですか?」

 

 

「正気正気。じゃあ行くぞー・・・【流れ星】」

 

 

俺は赤銅色の義眼を装着し、空間を圧縮。周囲の塵や土を収束させ、一つの塊を作り上げる。

 

 

「ほいよ」

 

 

完成した土の塊を上空に打ち上げ、侵二に合図をする。

 

 

「御意。【星落とし】」

 

 

侵二の翼が伸び、打ち上げた土塊に突き刺さる。そのまま侵二はお辞儀をするように頭を下げると・・・

 

 

「では、お覚悟を」

 

 

超高速で土塊が落下、地面に激突、大爆発を起こす。

 

 

「はいヒーット!!ざまあみやがれってんだ!」

 

 

「おお・・・エグいことするのぉ」

 

 

結果中央は全滅。遅れて左、右と制圧完了の報告が出た。

・・・ここからが心をいつも通りにして対応せねばならない。

 

 

というわけで俺は大和の門の前に立ち、予め捕獲しておいた男女一人ずつの神の口、手足を縛り、足の下に置いた状態で拳銃を構え、サングラスをかけた状態で叫んだ。下でんーん呻いてるがどうだっていい。

 

 

「・・・聞こえてるか大和ォ!?こちとらお前らに村追われた絶影とその一行だ!今回は挨拶改め貴様らに喧嘩売りにきたァ!てな訳で今からお前らの選択肢は降参一択になる!さっさと出る事をお勧めする!てな訳で10数える!10!終わりだ!「鬼じゃん」知るかァ!」

 

 

俺は壊夢に指示を出し、壊夢の強烈な地ならしと共に正面だけ透明にした金属の壁を大和を囲むように出現させる。と同時に俺の叫びで突入した風魔が疫病をばら撒き、疫病ごと密封する。

 

 

「出たけりゃ力ずくで出るか!それとも降参するか!落ち着いて考えなァ!・・・尚!これ以降貴様らを見つけ次第、こうするからな!」

 

 

俺は下にいる神二人を射殺し、飛び散った血を透明な金属にへばりつかせる。何人かが向こうで失神したようだが、全く興味ない。

 

 

「弱者は強者に蹂躙されて当然だよな?お前らがそうしてきたんだからな」

 

 

やる事が間違っているのは分かっているし、決して評価される事ではないのも当然だ。

 

 

「おーおー、結構面白い状態だね」

 

 

「よく思いつく。この狂人が」

 

 

「エグいぜよなぁ・・・」

 

 

「本当に貴方に飽きそうにないですねぇ」

 

 

だが、あくまでも大和の奴らは強者だったから態度が大きく、勝手な事をした。多少は逆転して反省するのも有りだろう。四凶も面白そうにしてるので万事解決だ。てか俺も何となくそうしたかった。

 

 

尚遊び半分だ。鬼畜でも鬼でも屑でもなんとでも呼べ。

 

 

 

 

次回へ続く

 

 




外道を好まない主人公と優しい仲間達。どっからどう見ても無血勝利ですね。


次回もお楽しみに。
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