真・幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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相変わらずなんの脈絡もない話ですが、つい最近テレビで本当にあった怖い話があったので。


私は一度霊に取り憑かれた事があります。


ゆっくりご覧ください。


第二十八話 嘘と誇張

俺は先の交渉を終えたことを諏訪子に伝え、諏訪子を含め審議するとの事なので、俺は龍華を連れて四凶たちの所へと戻った。

 

 

「うーっす、ただいまー」

 

 

「おかえりー、って何?誘拐?」

 

 

「お前にだけは言われたくないな。妹の龍華だ」

 

 

龍華は肩車から離れると、どこで覚えたのかスカートの裾を上げ、優雅に挨拶をした。

 

 

「始めまして。私は龍一の妹、龍華と申します。兄がお世話になっております」

 

 

「兄に反してよく出来た妹殿だ。「どういう意味だコラ」拙僧は風魔と言う。主上にはこちらこそ世話になっている」

 

 

「ええ子じゃのお。俺は壊夢って言うぜよ」

 

 

「僕は幻夜。マスターと違って縁ぐらい可愛いね」

 

 

「私は侵二。・・・饕餮と言った異形のモノですのでご存知かもしれませんが・・・これから主上の世話になります」

 

 

「饕餮・・・?あ、黄龍のおじちゃんが言ってた妖怪かあ、んんっ、存じ上げております「やめていいぞその口調」うん、知ってるよ。でも・・・ごめんねおじちゃん、言うね。おじちゃん泣きながら全滅したって言ってたけど、生き残り?」

 

 

「ええまあ・・・私の親族全て、ね。黄龍が知っていたのは遠い親戚が黄龍の家系だとか。特に黄龍の持つ二人息子のうち一人は饕餮の血を引いているそうなので、きっと息子さんも亡くなったのでは?」

 

 

「そう、かな?でも、遺体も骨どころか髪の毛一本まで見つかってないらしいけど、侵二さんは何で無事だったの?」

 

 

首を傾ける龍華に、侵二は暗く微笑む。

 

 

「集落が襲われた日、私は別の場所にいたんですよ。最も、幸か不幸か皆の死んだ姿を見てしまったんですけどね」

 

 

「そっか・・・ごめんなさい。つい最近黄龍のおじちゃんが亡くなったから、聞いておこうと思って。今度お墓まいりの時に生き残りがいたよって言っておくね。ホントは誰にも言っちゃダメって言われたんだけど、侵二さんなら良いよね?」

 

 

「全滅の件はお気になさらず。・・・黄龍が死んだんですか?」

 

 

侵二は目を見開くと、静かに項垂れた。

 

「・・・そうですか。今度帰郷したら、情報の礼として花でも添えましょう。・・・あ、黄龍のご子息は?」

 

 

「ん?あのちょっと嫌な人?即位するって。知り合い?」

 

 

「まさか、あんなゴミの事知りません。私が知っているのは先代だけですよ」

 

 

そっか、と、俺に龍華が向き直ると、俺を見上げてきた。

 

 

「にーさまは凄いですね。こんな凄い妖怪さんがお友達なんて。私も欲しいなぁ・・・」

 

 

俺が返事に困っていると、幻夜がすっと龍華に目線を合わせた。

 

 

「じゃ、僕となる?お友達」

 

 

「いいのですか?」

 

 

「いいも悪いもないよ。お友達に決まりなんて無いからね。良いでしょ?」

 

 

そうですね、と侵二、壊夢や風魔も龍華に目線を合わせる。

 

 

「俺もなりたいぜよ!」

 

 

「私もだな。龍華が良ければだがな」

 

 

「私も貴女と友達になりたいです。・・・主上、良いですか?」

 

 

「・・・俺が許可するもんでもないだろ」

 

 

「じゃ、龍華が良いならお友達になる?」

 

 

龍華は嬉しそうに頷いた。

 

 

「はい!!」

 

 

幻夜は微笑むと、龍華の手を握った。

 

 

「じゃ、向こう行こっか!侵二はダメでしょ?」

 

 

「ええ。・・・ごめんなさいね龍華、私はちょっとお兄さんと話してから向かいますね」

 

 

「はーい!じゃあ、幻夜、風魔、壊夢、行こっ!!」

 

龍華は俺と遊ぶ時のように、嬉しそうに去っていった。

 

 

「・・・さて主上。龍華殿の話していた事、少し話させて頂きます」

 

 

侵二は溜息をつくと、睨みだけで人を殺せるような顔になった。

 

 

「まず軽く。私は饕餮です・・・が、前は饕餮ではありませんでした。その件についてはお話出来ません。そして饕餮一族は黄龍の息子とその妻の麒麟に殺されました。現在即位した黄龍の事です。名を黄正(こうせい)、彼には兄・・・そう、饕餮の血を引いた男がいました。そっちは龍信(りゅうしん)、大人しい息子だったそうです。若くして消えましたけどね。消息が絶えているそうです。おそらく死んだかと」

 

 

そして、と、毒でも吐きそうな顔で侵二は目を細める。

 

 

「その龍信には義理の妹がいたそうです。名を立花と言い、饕餮の間での噂では龍信は妹も殺され、全てを呪いながら死に、今も亡霊として彷徨っているとか、饕餮を全部喰って化け物になったとか、今も何処かに隠れているとか、もう死んでいるとか、悪い噂の絶えない方です。・・・流石にそこまではないですけど、同じく黄龍を恨んでいる身としては面白いものです。まあ私はその事故の時に偶然生き残った饕餮なので、その気持ちはよく分かりませんがね」

 

 

そう言いながら侵二は目を伏せる。

 

 

「はぁ・・・よりによって殺害対象が即位とは運が悪い」

 

 

「・・・ま、いざとなったら俺も手伝って潰してやるよ」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「後、嘘はダメだからな。お前ある程度はホントだけど、ある程度はウソだろ。龍華に話してる時も、今話した事も矛盾点が何個かあるぞ」

 

 

「・・・はは、手厳しい。では後程」

 

 

侵二は溜息をつくと、黙っててくださいね、と微笑み、龍華のいる方向へ足を向けた。

 

 

しばらく一人で復興にいそしむ神々を眺めていると、諏訪子がやってきた。

 

 

「あ、龍一、ちょっと良いかい?」

 

 

「ん?何だ?」

 

 

諏訪子は隣にいた神を指すと、申し訳なさそうに笑った。

 

 

「この神と一騎打ちしてさ、負けたら国を譲ることにした」

 

 

「お前アホか?譲りたくないって言ったのに何やってんの?」

 

 

いやさ・・・と、諏訪子が頭を掻く。

 

 

「ずっと頼るのも申し訳なくてさ・・・ちょっとやってみようと思って。あ、でも国は全部譲るんじゃなくて、表向きは私で、裏に大和が付くって感じになるんだって」

 

 

「それ考えた賢者誰?「須佐男だって」あいつもう俺と変われ」

 

 

どこかでクシャミが聞こえた。俺は頭を抱えて頷いた。

 

 

「まあ・・・妥当だよな。良いぜ、好きにしな。・・・で、隣のお前は・・・八坂だっけ?」

 

 

「はっ!八坂神奈子(やさかかなこ)であります!龍一様!「やめろ虫酸が走る!あ゛あ゛っ!」大丈夫ですか!?」

 

 

強烈な虫酸を何とか抑え、神奈子に微笑む。

 

 

「大丈夫・・・多分。悪いと思うなら敬語抜いてくれ」

 

 

「分かり・・・ました、いや、分かった。・・・これで良いのか?」

 

 

「ああ、何とかな。お前なら不正もしないだろうから、正々堂々と出来るだろうな。頼んだ」

 

 

「ああ、こちらこそ受け入れてくれてありがとう。では諏訪子、よろしく頼む」

 

 

「ん、よろしく頼むよ。・・・で、日程だけど、「私に任せてください!」わっ!?」

 

 

「兄上!私がやるです!」

 

 

「お前は復興をだな・・・「こんなチビ助に出来ることがねーです!ぜーんぶ須佐男がしてくれたです!その代わりにここは私がまとめるです!」じゃあ頼んだ。そして最後まで話を「はいです!」聞けって言ってんだろ!」

 

話聞かずの永久乙女の月読命。大和の話聞かず理解できずの代表だ。他にも難しいことわかりません龍華、カタカナ語理解不能の天照。どうすんだコイツら。

 

 

俺は話し始めた3人から離れ、ふと誰もいない壁の上に座り、息を吐いた。

 

 

全員が何かの仕事をして復興しようとしている。それは素晴らしく、俺がそうあれと望んで言い続けた事だった。残念ながら拳で思い出させたのが心残りだ。

 

 

少しだけ嬉しく笑ってしまう。ふと隣に冷たい風が流れ、横を見ると、同じ姿勢で八岐大蛇が座っていた。

 

 

「ああ、お久しぶりですご主人。・・・ちょっと刀の中も飽きまして、久方ぶりに見に来ました」

 

 

八岐は照れ臭そうに頭を掻く。

 

 

「飽きたってお前な、普通精神体で刀の中に家作って住むやついないからな?そもそも今元気に生きてる上に出てきた時点で世界に中指立ててるからな?」

 

 

いやあ、と、八岐は気の抜けた声を出す。

 

 

「見逃して下さいな。それに、前の私は祟り神の頂点みたいなモノでしたから」

 

 

そう言いながら微笑む八岐から瘴気が流れ始める。

 

 

「・・・綺麗ですね。あの時の朝焼けには負けますが、また良い景色だ・・・」

 

 

「・・・また、見に来るか?」

 

 

「ええ、色々な景色、見せて下さいな。あ、あと言伝お願いします。堅物のあの青年に、奥様とよろしくとお願いします」

 

 

八岐はそう微笑むと、瘴気と共に刀へと還った。

 

 

俺は八岐と同じ日を眺め、自然に頬が緩んだ。

 

 

「綺麗な眺め、か・・・」

 

 

「にーさまーっ!」

 

 

「主上ー!貴方の姫君が呼んでますよ!」

 

 

俺は下で叫ぶ声に苦笑し、向かう事にした。

 

 

次回へ続く




場所は伏せますが、中学の修学旅行先で着物の女の人に憑かれました。おそらく歳は30代後半か40代ですかね。

とある場所に観光に行って、体が重くなって、それ以来夢に出てくるようになり、とうとう旅行中のホテルの鏡に映りました。悪い人じゃなかった上に、肩が重かっただけなんですけど、初日は驚きました。よく亡くなった曾祖父の影を見たりもするので、霊感と言うかこの世のものじゃないモノを寄せるんでしょうね。この前の5月16日に離れた夢を見ました。ちょくちょく頭に入って来てたんですが、私と似た息子さんがいたそうで、置いて亡くなったことが気がかりだったそうです。


では、次回もお楽しみに。
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