真・幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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 文化祭の準備で折り紙一人六十枚切ってね☆と言われて百枚ほど渡された私です。後の四十枚も切れとそうですかそうですか死ぬわ。


 まあ期限は一か月先ですがね。


 そんな事はどうでもいいので、ゆっくりご覧下さい。


第七話 面接(攻撃態勢)

 ・・・なーるほど、佐々木の言う通り強いわ。綿月姉妹。

 

 

 「・・・いきなり本気の攻撃ですか、ならこちらも容赦はしません!」

 

 

 まあ流石に銃弾斬られるとは思わなかったけどさ!?・・・対人用ショック弾が悪かったのかもしれんが・・・

 

 

 「・・・タイム!二人はせこい!・・・まあ強制的に一人になるんですがねぇ!」

 

 

 俺は義眼を光らせ、義眼の能力の重力で銃弾を切った妹の綿月依姫を地面に押し付け、姉の方の綿月豊姫に向けて接近する。

 

 

 「ぐっ・・・!?姉さん!」

 

 

 地面に伏せられってもなお依姫は戦意を捨てず、慌てたらしい豊姫はそれでも俺に剣を向け、斬りかかってくるが、金属に変えた腕で弾く。自然の摂理を操作可能になったので、当然のように分子の結合を変化させて金属化できる。

 

 

 「依姫を抑えたままでこの動き・・・!?」

 

 

 ・・・やはりというか、期待外れと言うか、この姉妹、実践慣れどころか戦闘が今のところ下手にしか見えない。戦闘は能力に頼っていたのだろうか?ならそれは俺の獲物だ。

 

 

 「・・・ずいぶんと慣れていらっしゃらないようで?どうしました?・・・狩っちまうぞオイ」

 

 

 俺は金属化させた腕で豊姫を壁まで殴り飛ばし、その間に無駄に撃った拳銃を装填する。

 

 

 「ぐっ・・・!中々どころか・・・異様なほどの実力ね・・・!」

 

 

 壁に叩きつけられた豊姫はそう言うと扇を取り出した。

 

 

 「・・・本当は人間には使ってはならないのだけれど・・・貴方なら別ね、使わないと都が危うい・・・!」

 

 

 小手調べに拳銃を撃つが、豊姫が扇を一振りすると消えた。

 

 

 「・・・ほー、そうでないと面白くないが・・・何だそれは?」

 

 

 「これは一振りで森を素粒子に変えられる扇。これで正面からの突破は不可能!」

 

 

 ・・・不可能、だと?

 

 

 「・・・無理、ねえ・・・」

 

 

 俺は拳銃を腰に下げると、豊姫に正面から殴りかかった。

 

 

 「・・・んなっ!?くっ・・・!」

 

 

 やはり予想外だったのか、豊姫は困惑し、雑に扇を振った。扇の攻撃は俺に掠り、右半身が損傷する。が、雑に振ったせいか傷は浅く、左の拳銃は豊姫の扇を捉えた。

 

 

 「痛って・・・!だが貰った!」

 

 

 銃弾は扇を弾き、体勢を崩した豊姫を俺は取り押さえ、後頭部に拳銃を向ける。

 

 

 「右半身の損傷は擦り傷だけか・・・あぶねえあぶねえ。だが俺の勝ちだな、能力にまで頭回らねえのが残念だな」

 

 

 「・・・降参、するわ・・・」

 

 

 その声を聴いて俺は拳銃の引き金を引き、気絶させた。・・・おそらく依姫には俺が打ち抜いたように見えただろう。事実依姫は叫んだ。

 

 

 「姉・・・さん?」

 

 

 「あーあ、もう終わりか。・・・次お前か?」

 

 

俺はあえてニヤリと笑い、依姫の重力を元に戻した。

 

 

「・・・貴様・・・!姉上を・・・!」

 

 

「いいじゃん!盛り上がって来たねえ!・・・殺しに来いよ、な?」

 

 

「黙れっ!!」

 

 

依姫が怒りに任せて刀を振りかぶる。俺はそれをバックステップで躱し、新月で斬りつける。

 

 

「甘過ぎるぞ依姫様ぁ!?肩書きは飾りかぁ!?」

 

 

斬撃を回避した依姫に弾丸を二連射するが、依姫の目の前で燃え尽きる。

 

 

「へぇ・・・軻遇突智か?神の依り代ってそういう意味かよ。直に降ろすのか・・・逆に都合が良い!」

 

俺は拳銃と新月を異空間に放り込み、八岐の剣を背中から外す。

 

 

「依姫・・・吐くなよぉ?」

 

 

八岐の剣をゆっくりと鞘から抜き始める。すると、周囲に超高濃度の妖気が充満する。

 

 

「う・・・あ・・・!?」

 

 

依姫の膝がカタカタと震え始め、軻遇突智の炎は霧散する。

 

 

鞘を抜き終えた時には、依姫は膝をついて震えていた。

 

 

「吐きはしなかったか・・・通してくれるか?」

 

 

「・・・よくも、姉さんを・・・」

 

 

依姫は俺を恨めしそうに睨む、が、その目に覇気は無かった。

 

 

「よく言うぜ。ガタガタ震えてるじゃねーか「黙れ・・・!」・・・いい加減にしろよ?」

 

 

俺は八岐の剣をゆっくりと降る。途端に目の前の空間に穴が空いた。依姫は口を開閉させるが、何も話さない。

 

 

「・・・力の差を見抜けんくせに突っ込むんじゃねえよ。それは勇敢の勇ではなく、一時的な匹夫の勇だ。そんなしょーもない勇気なんぞ消せ。・・・ついでに言うとな、お前の姉さんなんぞ殺してねえ、寝てるだけだ。先に姉を見ろ、な?」

 

 

依姫はふらふらと立ち上がり、豊姫に近づいて、笑った。

 

 

「姉さん・・・無事、だったんですね・・・」

 

 

そう言うと依姫は崩れ落ちた。

 

 

「・・・チッ、これじゃ消化不良だ。・・・さっさと佐々木んとこ行くか・・・」

 

 

____________________

 

 

 

「隊長!?綿月姉妹はどうなったんすか!?「倒した」マジっすか!?「何やってんだよ!団長!」「料理長・・・ひでえな」「誰が料理長だ、てか普通に気絶させただけだって」・・・隊長、何者っすか・・・?」

 

 

基地から出ると、入り口にいた佐々木と岸田と門周辺を殲滅したのかこっちまで戦車で走って来ていた類土にツッコミをくらうが、知ったこっちゃない。後高木は休め。あの野郎運転全部一人でやりやがって・・・

 

 

「まあいい、お前らはここで待機な。俺が最後の仕上げをしてくる。・・・実際、作戦成功だな。まさか俺入れて九人で落とせるとはな、しかも半日。・・・昔に自分の兵法と十六人程度で城を落としたすげえ人もいたが、流石にそれ以上とは呆れたもんだ」

 

 

俺達が笑っていると、名桐が俺の背中を叩いた。

 

 

「これで改めてよろしくですね!隊長!」

 

 

「・・・ああ、そうだな」

 

 

とかいう事は置いといて、

 

 

「オールァ挨拶に来たぞ月読命殿ぉ!「・・・!?」いたな月読命ぃ!」

 

 

俺は本題の月読命のいるであろう部屋のドアを豪快に開き、睨みつけてきた月読命に向けて叫んだ。

 

 

「・・・いきなり何者ですか?「お前の兄貴だ!」ひゃいっ!?龍一兄様!?」

 

 

俺は途端に飛び上がって慌てる月読命の頭を掴み、ガシガシと撫でた。

 

 

「久しぶりじゃねえか。元気だったか?」

 

 

「え、ほ、本当に兄上です!お久しぶりです!」

 

 

 月読命は龍華と同じような笑顔を咲かせると、俺に飛びついてきた。

 

 

 「・・・お前なぁ、俺とその他に対する反応が滅茶苦茶だぞ。「龍華様の言うツンデレと言うやつです!」惜しい!ちょっと方向が違う!「そうなんですか!?」・・・知らなくてよろしい!」

 

 

 月読命は何と言うか・・・龍華よりは大人の対応ができるが、ちょっと抜けた残念な女の子だ。冷静な判断と洞察力の高さは素晴らしいが、須佐之男と俺にだけこうなる。・・・まあブラコンだ。あとちょっとアホ。

 

 

 「で、用事なんだが、「はい!・・・あ」・・・言い残すことは?」

 

 

 「や、優しい兄上のほうが・・・好きですよ?「よかろうデコピンだ」え?」

 

 

 俺は呆けた顔をしている月読命の頭を鷲掴みにし、デコピンを食らわせた。激痛に月読命がのたうち回るのを横目に、俺は月読命に続きを伝える。

 

 

 「で、俺含めた九人で都落ちたんだけど、俺変人部隊の隊長にしてくれ「大歓迎です!!」る?・・・はえーよ」

 

 

 赤い額のまま月読命が即答した。まだ痛いのか若干涙目だ。

 

 

 「大歓迎します!おそらく薙ぎ払った「薙ぎ払ったっておま・・・」・・・倒したでしょうけど、綿月姉妹の師匠もお願いします!「いやお前、都が落とされたことに対するショックとかは・・・」微塵もありません!そんなもの捨てちまえです!「捨てるな!」・・・正直兄上に天照たち全員でも勝負して勝てるわけねーどころか疲れさせられねーですのにあの二人とこの都の兵隊じゃ無理です!兄上の方に佐々木たちがいれば猶更無理です!都が滅びます!」

 

 

 言い切ったよコイツ・・・

 

 

 「なので兄上に鍛えていただきます!「なんで俺!?」・・・普通私達三貴神がデコピンでのたうち回らねーですよ?どんな力持ってるんですか、拳骨神兄上。「・・・チッ、じゃあ条件」何ですか?私を撫でるですか?「違うわ!・・・てかしてほしいのか・・・食堂を貸してくれ。浅野と高澤の結婚式の飯を岸田が作るからその指導。ついでに軍の飯も賄ってやるよ」兄上お料理上手ですもんね・・・私も上手かったらなあ・・・「お前と龍華は駄目だ。大人しく誰かに作ってもらえ。なんでお前らはサラダ作ったら燃えるんだよ。火の要素がねえだろ」・・・むー」

 

 

 俺は呆れながら重力の黒い義眼を外し、右目と同じ色の義眼に付け替える。ちなみにデフォルトの右目は灰色。

 

 

 「兄上、まだ左目が無いのですか?作れるんですよね?」

 

 

 「まあ作れんこともないが・・・こうでもしねえと生きていけないようなとこに足突っ込んでるんでな。この八岐の剣とかもそうだな「・・・あの龍華様を泣かせた剣ですか、確かにちょっともう怖いです・・・」だろうな。しまっとくわ。・・・神人間妖怪問わず斬られたら絶対に絶命するから」

 

 

 心なしか月読命がぐったりしているように見えるので、八岐の剣を異空間に立てかける。異空間には一応和室があるが・・・別にあいつしか使っていない。あの野郎武器になるとか言いながら一人になったらダラダラしやがって・・・

 

 

 「ふぅ・・・やっぱりあの刀危ないです。もう見せないで下さい・・・」

 

 

 「分かった分かった。・・・まあ暫く居候するからよろしく」

 

 

 「はい!よろしくです!」

 

 

 これにて都陥落作戦成功。使用時間はよく考えたら三時間ぐらい。・・・啖呵切った意味なかったな。

 

 

 

 次回へ続く




 ありがとうございました。

尚龍一はこの後月読命を撫でてあげた様子。

次回ぐらいに取り敢えず主人公とその武器の紹介でも挟みます。
 
 変人部隊も紹介しようかな・・・


 次回もお楽しみに。
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