真・幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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何故遅れたか。
エースコンバット7やってましたごめんなさい


エースコンバット7、気が狂うほど楽しいですね。
無理な体勢からの敵の変態ターン、水際で撃墜すると飛び跳ねる水飛沫の墜としてやったぜザマミロ感、落雷でくたばるHUD、20ぐらいいるんじゃないかと言う無人機の群れ、レーダーがほぼ死ぬ砂嵐、UGB炸裂後の爆風の爽快感、雲に入ると水滴のつく画面、クセの強い仲間達。
今までに無いような変な縛りやシステムが沢山出てますね、クッソ楽しいです。
空の色は何色か。
きっと最後には自然に答えられるんじゃないですかね。

最高です。自分は5しかプレイしていなかったのですが、買ってない人は買うのも良いのではないでしょうか。


さて、ゆっくりご覧下さい。


第七十話 逃げた先は

やっと落ち着いた。

だがまだイライラする。

ここで野盗だのを見かけてしまうときっと壊滅させてしまう。

そう考えながら空間を出た。

 

 

「いたぞ!一匹たりとも逃すな!殺せ!」

 

 

「この化け物め!」

 

 

俺は息を吸った。

 

 

思いっきり叫んだ。

 

 

「どーでもいいわ俺の目の前で暴れやがって死ねや貴様ラァッ!」

 

 

____________________

 

 

「クソが、数だけ揃えやがって、多いんだよ、このボケナスが・・・!」

 

 

まあ当然気持ちの管理も出来ていない俺が安定して戦えるわけもなく、気分だけが疲れて殲滅した。

 

 

「はぁ・・・これから気が重いんだよなぁ」

 

 

「・・・すまんが貴公」

 

 

「あ?・・・ってリンチされかけてたおっさんか。この辺野盗多いみたいだから気をつけな。・・・っておっさん人間なわけないか。何?狼男?」

 

 

「ヴェアウォルフならもっと毛深いだろうに「それもそうか」・・・吸血鬼だ。私はオルゴイ・スカーレットと言う。貴公は?」

 

 

「神矢。神矢龍一。龍神」

 

 

「そうか。・・・見たところ行く宛が無さそうだが」

 

 

「そう言う痛いとこ突く?見ての通り女と喧嘩して飛んできたの。行く宛どころか目的すらねえよ」

 

 

なら、とオルゴイと名乗ったおっさんが笑った。

 

 

「ウチに一度泊まるといい。今さっきの恩だ」

 

 

「・・・嘘つけ、あんな群れ片手で潰せただろうに」

 

 

「言い訳は不要、と言うわけだな。貴公に興味が湧いた、泊まるといい」

 

 

「寝かす気ないのに泊めるってのもまた面白いもんだ。・・・悪いが泊めてもらおうか。・・・後、あの群れは殺してたか?」

 

 

「不思議な事を聞くな。・・・まあ潰していただろうな」

 

 

じゃあ創星録破らなくていいか。

ああ・・・御察しの通りまた俺の人格は再構成された。

とと、説明していなかったが俺の人格は数百年おきに崩壊する。

理由は簡単、ベースが人間だからだ。生まれてすぐ龍神なら良かったんだが、それはそれは大昔の十五年のうちに形成された人間としての人格が邪魔をしている。そのため人格は人間のまま。

・・・まあ無理をすると壊れる。創星録だと二ページ破るともれなく崩壊する。

するとそれを記憶して新しい人格はそれに対抗して形成される。

創星録を破りまくればその分次の人格は創星録を破る事に抵抗を感じなくなる。

優しくし続ければ次は優しくなりすぎて脆くなる。

原初の人格、つまり最初の十五の間の人格をベースにしているので一人称やらは変わらないが、そういった細かいところは変質する。

正直おっそろしく怖い。徐々に人間からと言うか、普通の生き物のレールから外れている気がする。そしてその恐怖も人格が再形成される度薄れていく・・・今も薄れ始めている。何もしなくてもより龍華達に近づいていく。正確には食べた八岐大蛇の体に近づく。

まあ多分、最後辺りは何も怖くなくなるんじゃねえかな。

生き物のレール外れるけど。

 

さて話を戻そう。言い方はあれだが俺は女と喧嘩して逃げてきたわけだ。・・・ああまたイライラしてきた。

そこに吸血鬼を名乗るおっさんが現れ、うちに泊まれと申した。

まあ泊まっていいだろ。

 

「んじゃ案内してもらっていいか?なんでも作れるがあんまり荷物増やしたくねえし、そもそも暗くて気味が悪い、吸血鬼でも出そうだ。というか俺の機嫌が悪過ぎて国一つ消しかねん」

 

 

「それはいかんな。ちゃんと吸血鬼を避けて帰らねばな」

 

 

「当人が言ってりゃ世話ねえわな」

 

 

「相違ない」

 

 

それに、このおっさんとは気が合いそうだ。

「フフフ、オルゴイ!今日こそ貴様を「こーゆー奴いるよなー」ウガアッ!?」

 

 

「うむ、多くて困る」

 

 

いきなり出てきた吸血鬼らしき男にペペロンチーノを投げながらオルゴイに確認する。やっぱ多いのか。

結局似たような案件で十回足止めをくらい、オルゴイの屋敷に着くときには朝日が昇りかけていた。七回目あたりで再度俺がキレた。

 

 

「クソが。お前の敵多過ぎだろ・・・てか、朝日登ってるけど大丈夫か?灰になるんじゃねえの?後ニンニク嫌いってマジか?さっきの奴銀混ぜたペペロンチーノで死んだけど?」

 

 

「順に答えよう。私の敵は多い、と言うよりも私を敵にしたがる奴は多い。何しろ以前に来た吸血鬼征伐軍とやらを一人で潰してしまってな、それ以来吸血鬼側からも狙われるようになった。後、朝日で死ぬのは下等吸血鬼だ。完璧な上位者になれば、朝日などどうと言うことはない。それにニンニクが効くと言う稚拙な噂は国民の健康促進のための噂に過ぎん。私には効かん。逆に好む。・・・ペペロンチーノで死んだのは混ぜた銀のせいだろう」

 

 

「ニンニク好きな吸血鬼もどうかと思うがな。・・・するとアンタは相当な強さか?」

 

 

「ふむ・・・どうであろうな。今は亡くなった嫁の方が強かった。そこいらのハンターより嫁が怖かったな。病弱であるはずなのに事あるごとに殴られた。・・・良き妻ではあったがな」

 

 

「そりゃお疲れさん。だが女から逃げてきた奴に話す事じゃねえぞ。・・・てか、アンタの屋敷デカ過ぎやせんか?」

 

 

「昔は妻を守る最後の砦でもあったからな。・・・まあ、深い話は入ってからで良いだろう。美鈴、客だ。後定時だ、屋敷に入れ」

 

 

いや門の前で百人ほど新しい死体があるんですけど。てか門番らしき女性がやったのは想像つくが定時ってなんだ定時って。

 

 

「ありがとうございます。・・・ところで、隣の方はお知り合いですか?」

 

 

「ああ、龍神だ。特に怒らんだろうが丁重におもてなししてくれ。あとで皆を集めて自己紹介はさせる」

 

 

「龍神様!?あ、あの檮杌師匠の主人ですか!?」

 

 

「誰やねん檮杌師匠って・・・って壊夢か。あの野郎大陸でんなとんでもねえ事やったのか?」

 

 

「はい!檮杌師匠は親族の方々に「なーにが檮杌は最強じゃい!んなもんとーっくに変わっとるぜよ!」と叫びながらご親族を全員吹き飛ばし、山を割り、川を作ったんですよ!・・・あれ、どうかしましたか?」

 

 

誰か胃腸薬をくれ。死ぬ。親族を吹き飛ばし?山割って?川作った?んで弟子持ち?

・・・あ、いつも通りだわ胃腸薬いらね。

 

 

「・・・美鈴、客人の胃を痛めてどうする。いいから龍一殿も上がれ」

 

 

オルゴイに蹴り飛ばされ、美鈴の旦那様!?という叫び声を横に俺はドアに激突した。ちゃんと冷めた。

 

 

「だ、大丈夫ですか!?ちょっと旦那様!お客様を蹴飛ばすのは流石に・・・」

 

 

「いや、大丈夫。ちゃんと覚めたわ。すまんがオルゴイ、案内してもらえるか?・・・後何年か泊めてもらえる?女から匿ってくれ」

 

 

「良いだろう、適当に案内するから気に入った部屋を選べ」

 

 

「助かる」

 

 

俺はドアに激突した衝撃で冷めた頭で再度思考し、これからについて考えながらオルゴイに屋敷内を案内され始めた。

 

「まあアレだよな。条件良すぎるよな。何か目論見でもあんのか?」

 

 

「まさか、単に貴公に関心が湧いただけだ。・・・まあこのご時世、吸血鬼である私がそんなことを言うと顔をしかめられるのだが、私は興味のあることはとことん知りたくてな。一度人間界に住んだ事もある」

 

 

「お前頭おかしいんじゃねえの?」

 

 

「妻にも言われた。・・・ここが大図書館だ」

 

 

オルゴイが重そうな扉を開けると、ギッシリと本が棚に詰め込まれ、延々と棚が続いているように見える。そんな広い図書館に出た。

 

 

「は?」

 

 

「よく言われる。次だ。と言っても紹介出来るのは後は客間しか無いがな。使っていない部屋が後・・・いくつだったか。忘れた」

 

 

「あっそ。・・・あんまり広いと不便じゃねえの?」

 

 

「死ぬほど不便だ。何が悲しくて置いたワインを探すのに100部屋回らねばならんのか・・・」

 

 

まあ言った通り私は吸血鬼の上位者であるからある程度の威厳は出さねばならんのだとオルゴイは苦笑した。

龍神のくせしやがって貸家に住んでいる俺とは大違いだな。まあこの前貸家買ったけど。

 

 

「さて、そろそ朝餉だが、何か好まぬものはあるか?後、何か食べたいものは?」

 

 

「嫌いなものは特に。・・・食べたいものは上品なものでなけりゃいい。上品なものが並ぶとどうも食べられん」

 

 

「了解した。やはり貴公は変人だな」

 

 

「常人にゃこの仕事務まらねえよ」

 

 

それにそう言う問題ではなく、いきなり朝から「ブルターニュ産 オマール海老のコンソメゼリー寄せ キャヴィアと滑らかなカリフラワーのムースリーヌでございます」なんて言われてみろ、食えるか?俺は無理。なんなら「おにぎりでございます」や「焼いたトーストでございます」で落ち着く。「シュールストレミングでございます」は無理。

 

「まあ食事は見繕っておこう。・・・では食卓に向かうか。うちでは食事は皆揃って食べると言うルールがあるのでな」

 

 

「お前のとこも変じゃねえか」

 

 

「それは承知している。・・・しかし誰であっても食事を共にせねばここの住民とは言えぬだろう。それにこれは妻の遺言だ」

 

 

「冷や汗でてんぞ」

 

 

「・・・失礼、殺されかけたのを思い出した」

 

 

微笑むオルゴイはどう見ても嫁に尻に敷かれていたおっさんの顔だった。

その顔はどこか、暖かかった。

 

 

次回へ続く

 

 





ありがとうございました。
ちなみに作者のエスコンシリーズお気に入り機体はRAFALEです。
・・・実はモンハンもその名前だったりします。


次回もお楽しみに。
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