真・幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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紫「東の空に明るみが…朝が来る。」
龍一「…俺らの喧嘩もそろそろ終わる」(終わらせません)
龍一「見てえなあ。一番綺麗な朝焼けを! 」
風魔「朝は訪れ続けるさ。変わらぬ太陽がこれからも、な」
龍一「そうだ、来週誕生日だったんだ…作者」
風魔「見ろ。生きていればいいことがある」(作者関係なし)
???「兄貴が…ユーク大陸から帰ったらお袋、喜ぶでしょうね」
龍一「おい今モノホンいたぞ。ブレイズ呼んでこい」
風魔「お前自身がお袋さんを喜ばせろ。あとちょっとだ」
龍一「乗るな風魔」


はい、私青銅鏡、2月4日生です。
んなことどうでも良いですけどね。


ゆっくりご覧下さい。



第七十一話 狂っているのは

「ところで龍一よ」

 

「なんだ、おっさん」

 

 

食事前に部屋を見繕い、適当な部屋に腰を下ろしていると、オルゴイが口を開いた。

 

 

「・・・神とは、なんだと思うかな」

 

 

「神とは主に人間を救済し、等しく信じるものに愛を与える者のことを表す。・・・なんて言えばいいのか?素晴らしい存在だと思うぜ?・・・作った覚えがねえけどな」

 

 

俺は龍華と龍華の作った天照達しか知らない。それ以外が生まれた事を知らない。生まれればある程度何か感じるが何も感じない。

今オルゴイの問う神とは、信仰上神であるが神ではない奴らのことを指し示すのだろう。

よほど神様より神様らしいことをしている。

 

 

「ただ、神様とて生きている、又は生きていたんだ。どれだけ崇高な神様でも、結局生きているんだ。俺が創りだした事には間違いない」

 

 

ならば何故、と俺はわざとらしく言葉を切り、人差し指を立てる。

 

 

「神が狂わないと証明できようか。・・・要は全部俺の玩具だ。意思一つで狂わせて宗教戦争だって起こしてやるよ、滅ぼしてやるよ。結局生きてる以上モノだ。この星、この俺から生まれた事には相違ない。・・・神が何かと聞かれれば、なんと答えれば正しいのだろうな」

 

 

俺はほんの少し思考し、これが適切だと思い、笑う。

 

 

「ふむ、俺の創ったものの一つ。だな」

 

 

「・・・やはり、とんでもないモノを屋敷に招いたのか」

 

 

「モノとは失礼な。殺す・・・ぞ?」

 

 

「何故疑問形なのか・・・」

 

 

首を横に振ったオルゴイだったが、ニヤリと笑い返してきた。

 

 

「それに龍一、お前には私は殺せん」

 

 

「言うねえ。能力か何かか?」

 

 

「そうだな。私の能力は【運命を壊す程度の能力】だ。人生のレールから外れることの出来る、逆に言えばそれしか出来ない能力だ。今龍一に殺されるという運命が生じれば、私は殺されない事になる」

 

「強っ」

 

 

「馬鹿を言うな。逆に言えばこちらからは何も出来ないのだ」

 

 

「最強の盾、って事か」

 

 

「そうなるな。・・・面白い事にな、これがあれば生き死に以外は変えられるのだと」

 

 

「・・・つまり生き返らせるのは無理だが、死ぬ運命は破壊出来る。と?」

 

 

「まあそうだな。「オルゴイ様、お食事が出来ました」分かった、わざわざありがとう。・・・さて、ここまでだ、行くか」

 

 

「お、飯?」

 

 

「そうだな。・・・さて、長話は酒を飲んでからでも良かろう、行くぞ」

 

 

____________________

 

 

「さてと皆、久方振りに新しい住人が来た。期間はわからんが、まあ仲良くしてやってくれ。龍一氏、挨拶」

 

 

「ああ。俺の名前は神矢、神矢龍一。龍神。よろしく」

 

 

言う側でもつまらないと感じる程つまらない挨拶は、拍手で迎えられた。

 

 

「・・・さて、では紹介していこうか。まず私、オルゴイ・スカーレット。まあ吸血鬼だ。そして私の両隣が娘達。左がレミリア・スカーレット、左がその妹のフランドール・スカーレット。仲良くしてやってくれ。・・・次、例の図書館在住の大魔法使い、パチュリー・ノーレッジだ。ウチのレミリアと友人関係にある。・・・そして始めに挨拶した、門番の紅美鈴だ。・・・その他は今はおらん」

 

 

オルゴイの言う通り、屋敷の割には人気が少なく、ガランとしていた。

 

 

「では、食事を頂こう。・・・ああ、龍一殿、話に付き合ってやってくれ」

 

 

そうして目の前に並んだ食事を食べていると、やはりと言うか話しかけてきた。

まず話しかけてきたのはパチュリー・ノーレッジと言う少女だった。

見た目は色白で髪色を含め紫という印象で、少し病弱そうな子に見えた。色が紫という事で紫が出てくることに俺は自分が嫌になった。

 

 

「・・・龍神なのよね?」

 

 

「ああ、一応な。・・・ん?その手に持ってるのって召喚魔法系の魔導書か?」

 

 

「え?分かるの?」

 

 

「まあな。・・・知り合いにネクロノミコン書いた馬鹿(幻夜)がいるしな」

 

 

「書いっ・・・!?」

 

 

「まあある程度ならわかるから、また何かあれば話そうぜ」

 

 

「え、ええ!是非!」

 

 

パチュリーは激しく頷くと、嬉しそうに顔を緩めた。

・・・チッ、紫の顔がちらつく俺が鬱陶しい。

 

 

「ねえ。貴方は神様なの?」

 

 

次に俺に話しかけてきたのは、フランドール・スカーレットと言う女の子だった。

金髪で紫を思い出したので時間を止めて一度叫んでから話し返した。

 

 

「んー。まあ、そうなるかな?」

 

 

「すごーい!ねえねえ!神様って何か出来るの!?」

 

 

「・・・なんでも出来るよ?」

 

 

「え!?そうなの!?じゃあじゃあ!こう、バビューンって凄いの見せて!」

 

 

バビューンってなんだよ(困惑)

ともかく凄いのをご所望のようなので、俺はフランドールを屋上まで飛ばした。

 

 

続けて俺も向かうと、フランドールははしゃいでいた。

 

 

「凄い凄い!」

 

 

「まだまだ。・・・さてと」

 

 

俺は指を打ち鳴らし、目の前に五尺玉を形成する。俺はそれを斜め前の上空に投げ、爆発させた。

飛び散るカラフルな炎。何かが爆発するような轟音。

まあ、つまるところ花火だ。

 

 

「ふわぁぁぁぁ・・・!」

 

 

フランドールは感動したような声をあげると、俺の手を掴んで上下に強く振り始めた。

 

 

「貴方すごい!私こんなの初めて見た!・・・あ!私貴方のこと龍一って呼ぶね!私はフランって呼んで!」

 

 

「・・・そうか。フラン、これからしばらくよろしく」

 

 

「うんっ!」

 

 

その笑顔が眩しくて、ほんの少し紫に重なったので時間を止めて再び叫んだ。

 

 

「あーっ!一々思い出すんじゃねえよクソがァ!」

 

 

叫び終え、ちゃんと時間を戻してフランと手を繋いで屋敷に戻ると、レミリアが話しかけてきた。

 

 

「こ、この度は龍神様、お、お越し頂きこ、光栄にございま「・・・レミリア、もう少し落ち着け」う、うるさいわね!お父様は黙ってて!」

 

 

「・・・これはこれはレミリアお嬢様、私しがない龍神ですが、御目通り願うどころか、こうして会話を交わせること、光栄の極みでございます。・・・みたいな?」

 

 

俺が微笑みながらそう返すと、レミリアが憧れを見るように俺に近づいた。

 

 

「すごい!龍神って威張るだけだと思ってたわ!」

 

 

「・・・結構傷つくな。龍神様だって美辞麗句くらい言えるさ。あと俺は威張るのが下手くそだ、すぐボロが出る」

 

 

「そう見えるな」

 

 

「だーっとれおっさん。・・・まあ、なんだ、これからよろしく、レミリア嬢、フラン嬢」

 

 

「ええ!」

 

 

「うん!」

 

 

まあなんだ、ある程度やって行けそうだと俺は思った。

 

 

____________________

 

 

それから、何千年前かのお得意の物語(絶影状態)でレミリア達に昔話を語り、また今度聞かせてとのアンコールを頂いて、俺は再びおっさんと座りながら対面していた。

先程と違うのは双方ワイン片手に駄弁っているという点か。

 

 

「・・・さてと。正直能力についてはもう語ることは無い。・・・龍一、貴公には聞きたいことがある。何故女と喧嘩した?」

 

 

「・・・十割俺が悪りぃ。正確に言えば喧嘩した、というより、俺があいつを突っぱねちまったんだ。・・・昔は言えてた筈なんだけどな、今、弱さに挫けそうな奴になんて言えばいいか、分からねえんだ。俺は最強だ、仕方なく認めてやる。・・・だからその分、弱い奴にどうすればいいか、弱気になった奴への接し方を失った」

 

 

今まで・・・前世なら、俺の方が出来ないから。俺だって苦手だから。そう言って励ませた。

だが今はなんだ、そんな事言えば嫌がらせだ。この種族が今は凄く恨めしい。呪わしい。変わってほしい。

だがそんな事を言えばふざけた奴だと理由も知らないくせに叩かれる。それは別に構わないが、龍華達にその罵声を吐くクソ共が何をするか分からない。妹やら弟がいなけりゃ既にやめてる。

 

 

「・・・普通とは言いがたいが、皆の考えるこの世界の創世者ではなさそうだな。・・・まるで、昔は弱者として生きていたような、そんな気がする」

 

 

「・・・大体合ってる。・・・なあ。さっき神様がどうとか言ってたけどさ?・・・やっぱ、俺が全部おかしいのかもしれねえ。俺がなんか鑑賞してるのかもしれねえ」

 

 

だって、俺はこんなにも壊れているんだから、作った世界が壊れていないわけがない。

でもそれを認めるのは嫌だ。肯定すればアイツらも壊れていることになってしまう。

馬鹿なら良かったのか?もっと自己中なら良かったのか?自らを一切省みない聖人なら良かったのか?

 

 

なあ神様、俺を産んだ何処かの誰かさん。

・・・なんで、俺なんだよ。

 

 

 

次回へ続く





ありがとうございました。

次回もお楽しみに。

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