真・幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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最近呼吸するたびに肺が痛み始めました、どうなってるんですかね、私の体。

ゆっくりご覧下さい。


第七十二話 第1回単細胞お悩み相談室(打ち切り)

場所外れて日本。

 

 

 

「何?永琳殿が私と」

 

 

「俺?」

 

 

風魔だ。鞍馬から永琳さんから呼ばれてますぜ、と言われ、何故か幽夜が犬走に連れられ、何故か人選の分からん二人で永琳の屋敷へ行く事になった。

 

 

「なんかやらかしたか俺?」

 

 

「知るか。・・・ところで幻夜はどうした?あいつは元気か?」

 

 

「ああ、幻夜ならオランダにいやがるぜ。・・・めでたく第一子を授かったんだとよ」

 

「そうか」

 

 

幻夜に子か・・・世も変わったものだ。

あの二人が名をつけるとしたら・・・男なら幸せな夜を名にするであろうな。

 

 

「なんて話してたら着いたぜ。まあさっさと終わらせようぜ。・・・はーあ、俺にも可愛い子出来ねえかなー」

 

 

「まあ・・・無理ではないだろうな」

 

 

「あれだ、控えめな子。んでもって人間以外で健気でちょっと抜けててあだ名で呼んでくれる癖に恥ずかしがり屋な子。それぐらいかねえ?」

 

 

「訂正、無理だ。限定的すぎる」

 

 

「えー・・・」

 

 

幽夜とそんな事を呟きながら、永琳のところへ向かうと、何やら顔を顰めていた。

 

 

「・・・来たのね」

 

 

「ああ、呼ばれたからな」

 

 

「まあそりゃ来るだろ、で永琳はなんで俺とこいつを呼んだの?共通点異常さしかねえよ?」

 

 

「それに関しては申し訳ないわ。・・・でも、二人にしか頼めなくてね。龍一にも無理な、貴方二人にしか出来ない事よ」

 

 

「何?俺として嬉しいのは女の子のカウンセリングとか?そんなわけねえな俺向いてねえし「大体そうね」・・・マ?」

 

 

「・・・尚更分からんな。何故私が?」

 

 

「・・・龍一には無理な相手なのよ。その子は・・・」

 

「ストップ。そう言うの本人から聞いた方が良いじゃん?やっぱ名前聞くのも向こうからでしょ。・・・って事で何も聞かなくて良いじゃん、行こーぜ」

 

 

遮った幽夜が立ち上がり、部屋どこだ?と永琳に聞く。

永琳は見てわかるほど困惑していた。

 

 

「だ、大丈夫なの?言っておいてあれだけれど、中々大変な頼み事よ?」

 

 

幽夜は不思議そうに首を傾げ、笑った。

 

 

「女の子が泣いてたら助けるのが俺だぜ?下心しかねえけどな!」

 

 

・・・こいつもいい馬鹿なのかもしれない。

 

 

____________________

 

 

「とは言ったぜ風魔」

 

 

「言ったな」

 

 

「流石に一時間反応なしはきついだろこれェ!?」

 

 

断言しよう。俺、幽夜にとって目の前の女の子はドストライクで好みである。紫に近いロングヘアー、紅い目、控えめそうな顔、触れば壊れそうな程綺麗な肌、そして頭で今現在垂れている兎の耳。全てに惹き込まれた。そしてたしかに大人しい方が良いと言った。

 

 

だが何も一時間怯えながら時々こっちをチラチラ見るレベルの控えめさは求めてない。まだ名前も聞けていない。

 

 

「まあそう焦るな。・・・じっくり聞けば良かろう」

 

 

風魔はそう言うが、正直俺は凹む。

何が悲しくてドストライクで今惚れた女の子に怖がられなきゃならんのだ。ええい畜生悲しいかな。

 

 

「なあ、お嬢ちゃん、名前だけ頼むよ・・・」

 

 

女の子はやはりビクリと震えておしまい。駄目だ進まねぇ〜

 

 

「帰るぞ」

 

 

「マジ?」

 

 

風魔に帰るぞと促される。何もしてねえぞ俺は!?

 

 

「・・・まあ何も始まらねえからな。帰るか」

 

 

結局風魔に促され、部屋を出た。

肩を落とす俺に、風魔が耳打ちした。

 

 

「・・・また明日向かえば良い。一日一時間、毎日毎日。向こうが呆れて何か言うか、怒るか、それとも警戒を解くか。・・・それは向こう次第ではあるが、クソ長い時間を無駄にする必要はない。これで良い。・・・嫁に見つかると厄介だが」

 

 

苦労してんなぁ風魔も。

 

 

「お前もまた来い。そして口説け」

 

 

「・・・へーい」

 

 

____________________

 

 

「りんご」

 

 

「ゴンザレス」

 

 

「酢味噌」

 

 

「素数」

 

 

「鰻」

 

 

「ギャラクシー」

 

 

「神経性ストレス」

 

 

「スイカ」

 

 

・・・今丁度風魔としりとりをしている。終わらねえ。

互いにネタが多い。

 

 

・・・なんて事をやっていても女の子は何も言わない。

仕方ないとは思うものの、こっちもキツい。目があった、ハーイ。

・・・野郎二人でする事なくてしりとりはキツい。死ぬ。

 

 

「烏」

 

 

「ストレス」

 

 

「ススキ」

 

 

「鬼畜」

 

 

「くる病」

 

 

「・・・一時間だ。また来る」

 

 

「あ、終わりか、またな」

 

 

「・・・!」

 

 

女の子が何か言おうとしたが、風磨の指示通り無視して退室。・・・心苦しいが風魔に任せると万事うまくいきそうなので任せる。

・・・何もしなくて良いのかと風魔に聞いたが、「開いてからが問題」とだけ言われた。

・・・まったく、この人を目の前にしてると何でもかんでも見透かされそうで怖い。何回かこの人は死んでるんじゃねえのか。

 

 

「・・・で、お前の熱は?」

 

 

退室し、いつも通り解散する前に風魔に聞かれた。

 

 

「ハハッ、最高潮。いつでも死ねる。・・・正直な、幻夜の気持ちがあんま分からなかったがな、あんなに心臓打ち抜かれるとな、語彙力抜けて死ぬ」

 

 

外見だけで惹かれたってのも向こうには失礼かもしれねえ。

だが惚れた。俺は言い訳なく惚れた。一目惚れした。単細胞生物に恋愛感情があるか不安だったがあった。

 

 

「バカだな。・・・明日またここだ、良いな?」

 

 

「りょーうかい!」

 

 

____________________

 

 

「れ、鈴仙・優曇華院・イナバ(れいせん・うどんげいん・いなば)です!」

 

 

「・・・やっと吐いたか」

 

 

「今日もしりとり始まるとこだったぜ?」

 

 

ひいごめんなさいごめんなさいと鈴仙・・・れいちゃん?が謝る。

まあ中々喋らなかった。めでたく八日目である。なげえよ。

 

 

「さて、鈴仙と言ったな。こちらも名乗ろう、私が風魔で・・・」

 

 

「俺が幽夜。よろしく」

 

 

「ひゃ、ひゃい!」

 

 

「じゃあ早速聞きたいんだけどさ、れいちゃんのその兎の耳ってさ、飾り?それとも初めからついてんの?」

 

 

「え、は、はい!・・・も、元からです!・・・れ、れいちゃん?」

 

 

「あだ名つけた方が仲良くなれるじゃん?だかられいちゃん。・・・元から耳ついてんのか」

 

 

「そ、そうですね。・・・えっと、私の種族は玉兎って言うんです。兎、に、近いのかな・・・」

 

 

「まあ可愛いから良いとして、何を怖がってたんだ?俺の顔か?風魔の顔か?」

 

 

「か、顔は別に・・・わ、私、男の人が無理で・・・」

 

 

良かった、顔なんて言われてたら凹んでたぜ・・・

 

 

「・・・そうか。ところで、お前は何故ここにいる?何、悪い意味で聞いているのではない。生い立ちを聞けと永琳に頼まれた」

 

 

れいちゃんは綺麗な顔を俯けると、小さく零し始めた。

 

 

「私は・・・月の軍にいたんです。自慢じゃないですけど、月の方ではちょっと有名なぐらい銃の腕も良かったんですけどね。・・・いざ実戦になると怖かったんです。シュミレーションでは、やったハイスコアだ!なんて言えてたんですけど・・・」

 

 

れいちゃんは涙で滲み始めた目を俺に向けた。

 

 

「でも、全然違ったんです!目の前で殺されそうな私ぐらいの女の子の前に庇うように降りてきて、羽を吹き飛ばされて肉片にしながら、血塗れで叫んで、走って、基地に身体だけで突っ込んで、全身血だらけになって、それでも叫び続けて、同じように腕のない人と一緒に、暴れながら周囲をズタズタにして、吹き飛ばして・・・!」

 

それが思い出してはいけなかった事のように鈴仙は絞り出し、震えていた。ついでに風魔もついさっきまで咥えていた煙管を落としていた。・・・だろーね、犬走と鞍馬だろーよ、壮絶すぎるわ。

 

 

「分かりますか!?目の前で人が暴れて、殺されそうになる怖さが!殺す怖さが!」

 

 

「たわけ小娘」

 

 

「ひっ!?」

 

 

「おい、風魔・・・」

 

 

「何が分かりますか!?だ。貴様の心境などどうでもいい。それに、ここに似たような境遇の馬鹿がいる、独りよがりで話すな」

 

 

「・・・いや、確かに俺は風魔達と違って完全にフリーランサーだけどさ。んな似たような境遇か?」

 

 

なんて言ったら風魔に呆れられた。

 

「貴様は・・・全く、ならお前がそうして今の姿なのは望んでか?」

 

 

「ああ・・・要はあれか、無理矢理かそうでないかか?」

 

 

当たりだ、と風魔に笑われた。

 

 

風魔は完全に怯えきった鈴仙にすまんなと笑うと、俺を指差した。

 

 

「コイツもお前に近い。・・・もっとも、コイツは怖いなど言う暇もなかったがな。何せ生まれた時から敵まみれ・・・だったか?」

 

 

「まあな。・・・どこ行っても俺を喰いに来たからな。・・・ま、落ち着いて聞かせてくれ、分かる分からねえじゃなくて、お前の話をさ。また明日な」

 

 

れいちゃんはポカンとした顔で俺を見ると、小さく頷いてくれた。

 

 

 

 

次回へ続く

 

 




ありがとうございました。

タイトルは思いつかないわ頭は痛いわ肺が軋むわ滅茶苦茶ですが、一ヶ月投稿なしは無い予定です。
しかし遅くはなりますので、次回も長い目でお待ち下さい。
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