真・幻想創星録   作:青銅鏡(銀鏡)

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文化祭で折り紙六十枚切ってねー☆と言われて百枚渡されたので全部切ってやりました。

ちなみに変人部隊の最初の名前、実験部隊にするつもりだったんですが、シンプルにふざけた名前にしました。鉄華団にしようとかは全く考えてませんでした。ええ、全然考えてませんでしたよ?


ゆっくりご覧ください。


第九話 戦闘講座

 「と言ったわけで、彼は私が辺境で雇った直属の戦闘員です。文句のある方は出頭してください。以上」

 

 

 後日改めて俺は月読命に呼ばれ、朝の10時頃から軍の集会か何かに連れていかれた。・・・どうでもいいが話の焦点のずれた先生からの話四十分とかあったな。あれはただの漫才だな。

 てか、依姫と豊姫が恨んでる目ではないが睨んできてるんだが・・・

 

 

 「・・・あ、後矢川君は綿月のところに行ってください「へ?」・・・お願いしますあの二人睨んできてこえーです」

 

 

 せっかくキメてたのに全部台無しだな我が妹よ。やっぱりどっか抜けてるなあ・・・

 

 

 結局俺は月読命に押されて豊姫と依姫の前に出された。

 

 

 「・・・えー、あのー、すいませんでし「「鍛えていただけますでしょうか!?」」ヘアッ!?」

 

 

 意味が分からない。取り敢えず謝罪しようと思ったら鍛えてくださいと帰ってきた。ここ日本なのか・・・?

 

 

 「いやまあ良いんすけど・・・「敬語はなしです」・・・良いけどよ、ボロクソに言うぞ俺は」

 

 

 「構いません!・・・姉さんと私を焦ることなく倒した貴方に指導してもらえるなら・・・」

 

 

 「・・・ええ、流石手も出せずに負けました。のままじゃ悔しいわ」

 

 

 「・・・左様ですか。じゃあ場所移すか・・・」

 

 

 俺は灰色の義眼を外し、赤銅色の義眼に変える。

 

 

 「この辺りで良いか・・・転送」

 

 

 赤銅色の義眼の効果は空間操作。依姫と豊姫を指定し、都の外に転移させる。

 

 

 「え?」

 

 

 「何ぼーっとしてんだ、行くぞ」

 

 

 俺は藍色のベクトル操作の義眼に装着し直す。依姫と豊姫が揃って口を開けている。・・・やっべちょっとツボ入った。いかんいかん堪えねば・・・

 

 

「・・・じゃあ訓練行くぞ。一時間攻撃避けろ。「え、ちょ、いきなり過ぎじゃ」スタート」

 

 

俺は指を打ち鳴らし、周囲一帯にペイント弾を生成、発射する。

 

 

初めからこれですか・・・!?と刀を振りながら躱す依姫。殺す気かしら・・・!?と空間を開いてペイント弾を仕舞い込む豊姫。確かに鬼かもしれんが、ちゃんとペイント弾のペイントは水性にしてある。

 

「ちゃんと水性になってるから当たっても大丈夫だぞー「なら安心ね・・・」「って姉さん、そこじゃないですよ!」仲良いなお前ら・・・あ、タライ行きまーす「タライ!?」「うぐっ!」はい依姫にヒット。次、枕なー「タライは痛いですよ・・・何落としてるんですか!?」「わぷっ!・・・これはこれでイライラするわね・・・!」はい豊姫アウトー、次・・・どうしようかな。「アドリブですか!?」「これ、訓練なのかしら・・・?」文句言うな。行くぞー」

 

呑気な会話に見えるが、俺はタライ以外は全て高速で飛ばしている。

 

「あーあ、全然駄目じゃん。・・・お、佐々木みっけ」

 

 

開始から50分後、俺は近くの門へ猪の妖怪を持ち込もうとする佐々木をダッシュで捕まえた。

 

 

「ちょ!なんすか隊長!俺飯の補給してたっすよ!?」

 

 

俺は依姫と豊姫がペイント弾を避けている場面を見せる。

 

 

「・・・ごめん、手本見せてやってくれ。あいつら思ったより能力でごり押ししてやがった」

 

佐々木は猪の妖怪を地面に置くと、しょうがないっすね・・・と三節棍を構えた。

 

 

「・・・猪肉料理、岸田に頼んでたんっすがね・・・「俺作ろうか?」マジすか!?じゃあやるっす!」

 

 

佐々木が引き受けてくれたので、俺はペイント弾を止め、インクまみれの依姫と豊姫を呼ぶ。

 

 

「お前ら回避というか戦闘経験が浅すぎる。たまたま佐々木がいたんで十分だけ佐々木に手本をしてもらう「・・・いやいや、あいつらって綿月姉妹のお二人っすか!?無理っすよ手本なんて!?」良いからやれ。俺と手加減抜きの一騎打ちでも良いぞ「やらせて頂くっす!」・・・よかろう」

 

 

佐々木は綿月姉妹に一礼をすると、三節棍を構えた。

 

 

「そんな参考にならないと思うっすけど・・・」

 

 

「良いから、じゃあ行くぞー・・・スタート!」

 

 

数百のペイント弾の雨が降り注ぐ。佐々木は三節棍を長めに持つと、回転させ始めた。

 

 

「セイヤッ!」

 

 

佐々木はそのまま移動し、より弾幕の薄いエリアへと移動した。

 

 

「はいタライターイム。避けろ」

 

 

俺は佐々木の頭上にタライを生み出すが、佐々木は跳躍し、逆にタライの上に乗って回避した。

 

 

「んなっ!?」

 

 

「凄い、あんな方が・・・!?」

 

 

依姫は驚愕の叫び声を上げ、豊姫は感嘆の声を漏らし、俺は枕を佐々木の真横に生産する。

 

 

「でっ!枕っすか!?」

 

 

佐々木は困惑したが、三節棍を一節分短く持ち、片方を振り回したままにし、片方で枕を吹き飛ばした。

 

 

「お、流石にやるな・・・追加注文、コンニャク行きまーす「だーっ!?」ごちゃごちゃ言うな。背中に行ったぞー」

 

 

流石のコンニャクは誰もが予想しなかったらしく、佐々木にも当たると思ったが・・・

 

 

「ええい!頂くっす!」

 

 

食いやがった。流石にコンニャク食うのは予想外だった。出した俺も俺だが、食った佐々木も佐々木だ。こいつ中々の実力者じゃないのか?

 

 

「佐々木・・・思い出しました!戦闘トーナメントで私と姉さんと対決する予定だったのが、両方前日に腹痛と寝坊ででリタイアした方です!」

 

 

「確かに、彼はトーナメントでも見た事がないわね・・・」

 

 

「どうでも良いっすけどもう十分超えてるっすよ!?」

 

「いっけね。・・・ラスト俺行きまーす!」

 

 

俺は新月を抜刀し、佐々木に斬りかかる。

 

 

「ぜーったい今考えたっすよね!?・・・結局一対一になるじゃないっすか!」

 

 

そう言いながらも佐々木は三節棍を振り回して俺の新月をはたき落とす。が、既に俺は新月から手を離しており、振られたのを確認して三節棍の下をくぐって拳銃を突きつけた。

 

 

「はいアウト。新月を正確に叩いたのは賞賛に値するが、俺の武器は刀だけじゃねーぞ」

 

 

佐々木は諦めたのか三節棍を放り投げた。

 

 

「・・・流石にもう無理っすよ。後、飯の件はいいっす。そのかわりに昼過ぎに変人部隊の部屋に来て欲しいっす」

 

 

「オッケー・・・いきなり悪かったな。昼過ぎなら武田との用もない。了解した」

 

 

「特に何も要らないっすから、頼むっすよ〜」

 

 

そう言いながら佐々木は猪肉を担ぎ上げて跳躍で飛び去った。

 

 

「・・・ぐらいしてくれないと面白くないんだが?」

 

 

「「出来てたまるかっ!!」」

 

 

強烈な叫びありがとうございます。だが無意味だ。

 

 

「まあ大丈夫。多分あれぐらいまでは教えられるから・・・そうだな、後一時間ここにこの空間置いとくから使っといてくれ。俺は武田に呼ばれてるんでな」

 

 

「・・・急ぎの用があったんですね、引き止めて申し訳ありませんでした・・・」

 

「また改めてお願いするわ・・・」

 

 

「ああ、すまんな」

 

 

俺は青銅色の義眼に入れ替え、磁力の反発で都の一箇所・・・武田との待ち合わせ場所に飛んだ。

 

 

飛ぶ直前飛べるの!?とか言うツッコミは聞こえなかった。聞こえるわけがない。

 

 

到着すると、既にいた武田がソワソワしていた。

 

 

「あ、隊長・・・俺ここきついんすけど、場所変えてもらっていいすか?」

 

 

「きついって・・・何が?」

 

 

「人多いじゃないっすか、俺無理なんすよ・・・前の仕事のせいなんすけど」

 

武田は以前は都の幹部すら暗殺する凄腕の殺し屋だったらしい。それを佐々木が捕まえ、前団長が証拠がないのを良い事に給料が上がるぞと雇ったのだとか。ホント変人部隊にろくな奴いねえな。誰も反対しないのがいかれてやがる。

 

 

「職業のせいってお前な・・・」

 

 

「仕方ねえっすよ。・・・俺、親が居なかったんでどう話したらいいか分からねえし、佐々木に目つけられるまで妹としかほとんど話してなかったっすから・・・後は薬屋の永琳先生ぐらいしか話してねえんです」

 

 

そう言って武田は感情の薄そうな顔で笑った。

 

 

「お前な・・・」

 

 

俺はなんとなく腹が立って武田の頭を雑に撫でた。

 

 

「んなっ・・・隊長?」

 

 

「この野郎、若い癖にそんな台詞吐くんじゃねえよ。・・・永琳にお礼言いに行くんだろ、さっさと行くぞ」

 

 

「・・・うっす」

 

 

ほんの少しだけ武田の顔が緩んだ。・・・武田は最年少の高木と類土よりは年上だが、一番幼さが見えてしまう。

 

 

「隊長、俺、ちゃんと働きます」

 

 

「・・・そうか。無理するなよ」

 

 

そう言って俺の腕を掴む武田は、やっぱり子供に見えた。

 

 

 

 

次回へ続く

 

 




予想外かもしれませんが、佐々木は相当な実力者です。

・・・まああまり戦闘はさせませんが。

次回もお楽しみに。
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