沢田綱吉、逆行。   作:ちびっこ

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幼少期


オレ、前世では沢田綱吉という名でボンゴレファミリーのボスをやっていました。今世では沢田ツナという名で女の子をやってます。意味わかんねー!?

 

はぁと溜息を吐いていると、家綱が睨んできた。あ、家綱はオレの双子の兄。これもオレが過去に戻った影響らしい。家綱は事あるごとに眠ってるのに何でも出来るオレを疎んでる。言っとくけど、情報量の多さに身体が休もうとしているだけだから!オレだって起きていたいの!……今ならリボーンが昼寝していたのがわかる。オレ赤ん坊の時はびっくりするぐらい眠ってたみたいだからね。母さんじゃなかったら、絶対病院に連れ回されていたよ。

 

とにかくオレは今世では女だし、同じ日に生まれたって言っても兄が居るから家綱がボンゴレボス筆頭になるんだと思うんだよね。父さんだって、巻き込むならオレじゃなくて家綱を選ぶと思う。オレ、今世も母さん似で小さいころの母さんとそっくりらしいし。髪の毛は爆発頭じゃなくなったけど、金髪なんだよね。父さんじゃなくて、プリーモの血から来てる。超直感がそう言ってるんだ。

 

あ、家綱?父さん似。髪の毛も普通の短髪だし、色は茶髪。母さんの色だよ。双子なのにここまで似ないのはある意味すげーと思ってる。後、家綱は昔のオレほど酷くないからダメダメ呼びはされてない。まだ小学生だから何とも言えないけど、でもオレよりはましだと思う。だからこそ、昔のオレみたいに諦めるんじゃなくて疎むようになったのかも。正直、了平さんみたいなお兄さんを想像していたから、ちょっとショックなんだけど……。

 

まぁ家綱との関係はこれからなんとかするってことで。超直感でこのままって言ってるけど……。しょ、小学生になってやっとオレは眠くなくなったんだ。どこでも寝るオレを知ってるからか、今まで1人で外に出かけることは出来なかったけど、やっと許してもらえるようになったんだ。

 

「母さん、出かけてくる」

「わかったわ。気をつけてね」

「うん。あ、何か買い物があれば、帰りに寄っていくよ」

 

母さんに偉いわねと頭を撫でられて少し恥ずかしいけど嬉しい。父さんはあんまり帰ってこれないし、オレもボンゴレを継いでからなかなか帰ることが出来なかったから親孝行出来なかったんだよな。だからちょっとでもって思うんだけど、多分それがまた家綱には気にくわないみたいなんだ。家綱のことを思えばやめた方がいいってわかってるんだけど、前世の分もあるから母さんを優先してしまうんだ。

 

「じゃぁ、お豆腐買って来てくれる?」

「うん」

「余ったお金でお菓子を買ってきていいからね」

「母さん!!」

 

ああ、オレだけ贔屓したから家綱が怒ってる。どうしようと思ったら、母さんはなんてことないように笑って家綱にお小遣いを渡していた。チラッと見た感じではオレの方がちょっとだけ多くなる金額。多分お手伝いをしてくれたってことで多くくれたんだ。ここは母さんの好意をそのまま受け取っておこう。なんだか親孝行したいのに、恩が増えてるような……。

 

「い、いってきまーす!」

 

いろいろ思うところはあるけど、まだオレは小学生。あんまり遅い時間まで出かけていれば、母さんが心配する。体は小さいし、何をするにしても時間がかかる。早め早めの行動を心がけないといけないんだ。

 

やっぱ何年も昔だとオレが知ってる街と違うんだよな。それこそヒバリさんが風紀財団を立ち上げてから特に変わった。多少迷いながらも超直感のおかげで見つけることが出来た。そうそうこの不動屋さん。

 

「いらっしゃい。ボク、1人なのかい?」

 

この人がハルの言ってたおばあさんかな。未来に行った時に亡くなったって聞いていたけど、理由がわかったよ……。

 

「うん!おじさんに話があったんだ」

「おじさんとは酷いじゃないの。私はおばあさんだよ」

「でも用事があるのはおじさんの方だから。生粋の地球人のおじさん?」

 

ピクリと反応したおばあさんは、オレを店に入れてから扉を閉めた。その瞬間部屋が隔離されたことに気付いた。

 

「末恐ろしい子だ。それにどこでそれを?」

「前世。オレ、前世でアルコバレーノの呪いを解いたから知ってたんだ」

 

こんなにも簡単に認めたのはオレを殺せばいいと思ってるからかな。超直感が反応していないから、オレは気にせず呪いの解き方を教える。彼は仕方なくやっただけで、悪い人っていうわけじゃない。だから方法があると知って、ホッとしたように息を吐いた。

 

「オレが知ってるのはこの方法だけだから、まだ解けないんだ」

「そうだろう。炎が足りない」

「うん。オレ、今世はボンゴレを継ぐことになるかはわからないけど、呪いを解くことについては協力するから」

「そうか。ありがとう」

「後、ユニのお母さん……アリアさんだったかな。彼女の延命のために、オレの炎をおしゃぶりに込めてみたいんだけど……」

 

外すためじゃなくて延命のために出来るかわからないけど、試してみようと言ってくれた。本当はユニのおばあさん、ルーチェさんの時に出来れば良かったんだけどオレが小さいから間に合わなかった。オレが落ち込んだのがわかったのか、チェッカーフェイスは頭を撫でてくれた。前世も含めるといい歳しているけど、今しか味わえないことだから嫌がらないことにした。

 

「何かあればいいなさい。君の力になろう」

「え!?ほんと!?」

「その様子だとあるのだね」

 

あはは……と誤魔化すように笑う。やりたいことがいっぱいあるのに、出来ない方が多いんだ。

 

「いいだろう。話してみなさい」

「うーんと、骸はすぐにでも助けないといけないし、炎真はいつかわからないから、炎真のお父さんに伝えて……、獄寺君はもう城を出ちゃってるかなぁ。XANXUSはいつだったっけ?」

 

今すぐ思いついたことを話せば、チェッカーフェイスが笑っていた。

 

「前世の君と深い人物のことばかりだね」

 

そんな変なことを言ったかなと首をかしげる。

 

「前世に居なかった兄に任せて、君は何も知らないフリを出来たのに選ばなかった」

「出来ないよ!みんなが苦しんでるってわかってるのにほっとけるわけないじゃないか!」

「そんな君だから私も賭けたと思ったんだ。君は次のアルコバレーノになる覚悟だってあるんだろう?」

 

誤魔化すことも考えたけど、オレは素直に頷いた。前が上手くいったからって今回がうまく行くとは限らない。だからもしもの時はあの時と同じようにオレはアルコバレーノになるつもりだった。

 

「抱え込みすぎないように気を付けなさい」

「え?う、うん」

 

オレは当然のことだと思ってるんだけど……。これ以上は遅くなるから帰りなさいと言われ、慌てて時計を見る。そんな長く話したつもりはなかったけど、思った以上に時間がたっていた。帰りに買い物に行かないといけないし、母さんが心配するかもしれない。また会う約束をして、オレはその日は慌てて帰っていった。

 




沢田綱吉改め、沢田ツナ。
前世のこともあり、母に弱い。またリボーンのスタルパのせいでハイスペック。
ダメツナを演じることも考えたけど、みんなを助けるためにはそんな暇はないと判断した。


チェッカーフェイス
ツナにとって頼りになる人は小学生か、イタリアに居る。
そのためこの人を頼るしかなかった。
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