今日はディーノさんが来て、ボス同士交流しようぜってことで炎真と3人で出かけている。あ、あとリボーンとロマーリオさんも一緒。
ディーノさんって本当に面倒見がいいよね。オレがボス候補筆頭になったから今回はオレだけを誘ったけど、家綱とも交流を深めてるもん。リボーンの話では家綱はディーノさんのお古のムチをもらったらしい。前はオレがもらったけど、数回使っただけで申し訳なかったんだよな。家綱はちゃんと使ってるみたいで、オレとしても嬉しい。使ってるといってもリボーンの話では、屁っ放り腰でダメダメらしい。逃げなくなっただけ成長したとリボーンの機嫌は良かったけど。ちょっと対応が優しくなったのは、オレをボス候補と考えてるからだと思う。っても、あんまオレにも厳しくないんだけど。
「なんだ?」
「あ、いや」
チラッとリボーンを見れば、バレちゃって慌ててなんでもないよと手を振った。でもその途中でオレは聞きたかったことがあったことを思い出した。
「ごめん。やっぱある」
コソコソとリボーンに声をかければ、オレの頭に移動した。ディーノさんがオレ達がゆっくり話せるようにと、炎真に話題を振ってくれた。やっぱ気遣いもできるディーノさんはカッコいい。
「あのさ、父さんって元気にしてるよね?」
「家光?オレんとこにはなんも情報は来てねぇぞ」
なら大丈夫だよねとオレはホッと息を吐く。
「なんでだ?」
「いやさ、前に手紙を送ったんだけどまだ返事がなくて……。毎年、プレゼントのお礼に写真とって送ってるんだ。いつもならこの時期までには返事が来てたからさ」
「……ツナ、お前獄寺と一緒の写真を送ってねーよな?」
「え。あ、うん。せっかくだしと思ったんだけど」
こいつの反応からしてダメだったのかな。
「や、でも。オレさ、お前に言ったのもあったし……会って話したいことがあるって書いたから、そっちで困惑してるのかも?」
「……家光、生きろ」
「んなっ!」
リボーンのつぶやきにオレは思わず声をあげた。ディーノさんと炎真が何事って感じでこっちを見たけどそれどころじゃないって。
「父さんにやっぱ何かあったの、リボーン!」
はぁと大きなため息を吐いたリボーンは、ディーノさん達に声をかけた。
「溺愛している娘から、男と一緒にうつった写真を送られて、会って話したいことがあるって手紙に書いてあったらオメーらならどう思う」
「……そりゃまぁ、付き合ってるから紹介したいって思うだろうな」
「僕もそう思うかな」
オレはうそーと叫んだ。違うんだ、父さん!とオレは伝えたくて仕方がない。
「この様子だと、ツナはやっちまったのか……」
「それも可愛い娘のためにと送った服をきてな」
「……ツナさん、それはまずいよ」
炎真にも言われちゃったよー!
「ど、どうしよう……リボーン!」
「もう一回送り直すしかねーな」
帰ったらすぐに書くよとオレはうなだれた。しょんぼりしたオレを見て、ディーノさんは美味いものでも食って元気出せってことで食事を奢ってくれることに。ディーノさんのことだからもともとその予定だったと思うけど、優しくて泣いちゃいそうだよ。トホホ……。
ディーノさんが連れてってくれたところは、見るからに高級店でオレと炎真はぼけーっと口を開けてしまった。
「ボスならこういった店にも行くことになるんだ。今のうちに慣れておかねーとな」
「……僕には縁はなさそうだけど」
「おいおい、何言ってんだ。オレんとこのパーティはこれより上のランクになるぜ」
炎真は他人事のように見ていたけど、ディーノさんの言葉に青ざめた。気持ちはわかるよ、でも本当のことだから。それにディーノさんの中ではもう炎真は呼ばれることは決定されてるよ。あと、ボンゴレはもっと凄いからね。
「ツナ、人の心配してるがお前は大丈夫なのか?」
「えっと、多分大丈夫。切り替えたらだけど……」
ふぅと息を吐いて、背筋を伸ばす。良かった、身体は覚えていたよ。感心したような息をディーノさんが吐いたけど、オレはあんまりこれ好きじゃない。食べた気がしないんだよね。
「……ダメだな」
「え?なんで?」
「おめーはこれ誰に教えてもらったんだ?男なのは間違いねーだろうが」
はぁと呆れた感じでリボーンにため息を吐かれてしまった。いや、教えたのお前だよ。前世だけど。
「ディーノ」
ひょいっとリボーンはディーノさんの肩へと移動した。そのあとコソコソ話しているけど、オレと炎真は聞こえなくて一緒に首をかしげた。なんだろうねって。
「……なるほど。試してみりゃすぐわかるな」
「ああ」
2人の話が終わると、リボーンは肩から降りた。ディーノさんはオレのところへ来て、そっと手を出した。
「ツナ」
「今日はよろしくお願いします」
どういう設定なんだろうと思いながらも、無難にオレはディーノさんと握手をした。
「……ツナさん、今のは僕でもわかった」
「え?なにか間違った?」
「リボーン、ビンゴだな。これはダメだ」
ディーノさんからもダメだしをくらってオレはキョロキョロと周りを見渡し、リボーンの姿を探す。オレ、お前の教え通りやってなかったの?
「基礎は出来てるんだ。そこまで不安にならなくていい」
ポンポンとディーノさんに頭を撫でられ、ちょっとオレは落ち着いた。つい昔の癖でリボーンに助けを求めてしまったよ。
「ちょっと引っ掛けたのもあるが、普通ならあそこはエスコートのためにオレが手を出したと思うんだ」
「あ」
オレもディーノさんみたいにやったことがあったよ。うわー……全然気づかなかった……。
「ってことは、オレ、女の子?」
「ツナは女だろ」
「いやまぁそうですけど」
オレが女ってのはわかってるよ。わかってるけど、混乱する。
「……パーティとか男のフリして出ちゃダメです?」
無理だろうなーと思いながら聞いたら、みんなに首を横に振られた。やっぱりダメかー。
「この感じだと炎真よりツナの方が手こずりそうだな……」
「……オレもそんな気がします」
炎真が心配そうにオレを見ているから、大丈夫だよと笑おうとしてところで気付いた。……気付いてしまった。
「ツナさん?」
「……オレ、ダンスとかも男の方で覚えてる」
え!?と2人は声を揃えて叫んだ。オレはもう叫ぶ気力もなかったよ……。
「覚えちまったもんは仕方ねぇ。地道にやって覚え直すしかねぇぞ」
「だよね……」
リボーンの言葉にオレは素直に頷いた。今日のところはどれだけ出来るかの確認だったみたいで、普通に食事が出来た。けど、危機感しかなかったオレは、帰ってすぐリボーンに泣きついた。
「リボーン、どーしよー!!」
沢田ツナ
はじめて女になったことに後悔した。
いろんな人に手伝ってもらってるのに、なかなか進歩しない。
オレはやっぱりダメツナなんだーと嘆く日が続く。
リボーン
誰だ、ツナに教えたのは……!とツナの嘆きを聞くたびに思う人。
骸ではないのはわかっている。
探したいがツナ優先。
相手役が必要なので立場からしても炎真がちょうどいいので、ねっちょり鍛える。
古里炎真
相変わらず不憫属性。巻き込まれた。
ツナが困り果ててるのを見たのもあって、リボーンのスパルタを耐えきった。
ディーノ
ツナが男だったらなーと何度か思ったこともあり、罪悪感がきた。
出来る限り日本に来て教えつつ、焦る必要はないんだと何度も伝えた。
そしてもっと周りから女の子扱いされた方がいいんじゃないか?と考えた。
その結果、雲雀恭弥のところへ向かった。
一番ツナを女の子として扱ってない気がしたから。
沢田家光
ツナからの手紙のせいでゲッソリ中。
リボーンが思い出すまで頑張れ。