更新再開します。
ただ体調が崩れたらまた急に更新ストップするかもしれません。
その時はまたか!と思ってくださいw
前の話をちょっとだけ修正してます。
原作の解釈を間違っていたので。
ただ流れはかわってません。
1
骸と父さんと連絡が取れなくなって、一ヶ月以上経った。父さんはまだわかる。問題は骸だよ。最悪の場合はクロームを通じて連絡してくるだろうから、なんとかやってるのはわかる。たとえ白蘭でも今の技術で骸を閉じ込めれるとは思わないし。だから連絡を一度も寄越さないってどうなの。昔っから秘密主義なところあるけどさ、一ヶ月以上も連絡が途絶えるとは思わなった。
「そろそろ怒ってもいい気がする」
「なんか考えがあるんだろ」
オレがイラだってるのもあって、珍しくリボーンが骸のフォローをした。いやまぁリボーンも骸の性格を掴んできたのもあるんだろうけど。
「イッ君、ツーちゃん、大変よー!」
母さんの声が聞こえたオレは一階におりる。リボーンも一緒についてきた。一階にはクロームが居るから、そういう心配はしてないんだけどね。幻術使った気配がしたなら母さんが叫ぶ前にオレが気付くから。
「お父さんが帰ってくるわよ!」
母さんが乙女のような顔をして喜んでるところ悪いけど、どうやって父さんが帰ってくるって知ったか聞いた。
「アナログだねぇ」
父さんからのハガキを見ながら呟く。この時期じゃ、やっぱアナログが一番安全だよね。家綱もホッとしたように息を吐いているけど、オレとリボーンは顔を見合わせて二階へと戻る。もちろん家綱も強制参加。ラルも呼んで父さんから手紙が届いたことを話す。
「なんだよ」
「ちっとは考えやがれ。このタイミングで家光が家に帰るなんて愚策もいいとこだぞ」
「ああ。ここには守るべき存在がいるんだからな」
うんうんとオレも頷く。前の時はリボーンも知らなかったから、ただの里帰りと最初は考えていたはずなんだ。ちょうど9代目からの課題を初めてクリアした後だったのもあるし。けど、今回はXANXUSが目覚めて、向こうが大変なことになってるのを知っているんだよ。それなのに帰るって、相当ヤバイってオレの頭でもわかるよ。
「ツナ、お前はどう考える」
「んー、父さんがかなり追い詰められて、ここで籠城作戦をするしか道が残ってない。または別の場所でする。次期ボンゴレボス候補であるオレ達や母さんが危険な情報を掴んだ。次期ボンゴレボス候補筆頭であるオレの出番がきた、ぐらいかな。他になんかある?」
「悪くはない。が、あの手紙自体が偽物というのを候補から入れ忘れてる」
ラルの指摘で気付く。父さんの手紙と見せかけて偽物がやって来るパターンも考えとかなきゃいけなかったね。
「まぁあれは家光からだろ」
「だね」
うんうんとオレ達3人は頷く。数年ぶりに帰ってくるのに、あのズボラな内容は父さんしかありえない。母さんじゃなかったら絶対離婚しているよ。それにオレの超直感にも引っかからなかったから。オレ達はそれで納得したんだけど、家綱は頬を引きつらせていた。まぁオレがあげた候補だけでもかなり物騒だもんね。無事だったから顔を見せにきたっていう選択肢は最初からないし。
「こんな時、骸が居ればなぁ」
多分前と同じ理由で帰ってきてると思うんだけど、確証はないし。情報収集はあいつに丸投げしていたのがここでツケがきたよ。
「あいつは何をしている」
「んー、別件で動いてもらってる」
オレが言葉を濁したから、ラルがイラッとした。……この状況じゃ下手に黙ってると混乱させるだけかな。
「あいつにはXANXUSの眠りを覚ました人物を追ってもらってる。ほっとくことも出来ないでしょ?」
「今回の件にも関係あるだろ!そういうことは共有しろ!」
「ご、ごめん。でもなんか分けた方がいい気がしたんだよ。オレの直感が」
「直感かよ」
家綱に呆れたようにツッコミされたけど、オレは真面目にそうだよと頷いた。
だからこそ白蘭な気もするんだよ。あいつなら、絶対自分のために動くから。まぁユニに救われていたらユニのために動いたりするだろうけど違うだろうし。
「まだおめーは目覚めてはいないようだが、超直感は侮っちゃいけねーぞ」
「ブラッドオブボンゴレー?んだよ、それ」
「そこからなのか……。まぁ家光に言われても、オレも迷信だと信じていない派だったが……」
チラッとオレを見てラルはため息を吐いた。今までのオレの行動で信じるしかなくなったんだろうね。
「簡単に説明すっぞ。ボンゴレボスに流れる血筋で、常人を遥かに凌ぐ直感力のことを指すんだ。見透かす力と言われるぐらいだぞ。ツナは子どもの頃からそれに目覚めてるんだ」
宝くじ当て放題?って家綱は呟いた。危機的状況とかに優れてるし、未来が見えてるような動きをする時もあるけど、未来が見えてるわけじゃないよってオレは教えた。すっげー家綱はガッカリした。オレも似たようなこと昔思ったよ……。
「話は戻すぞ。ツナ、どう感じたか説明してみろ」
「ええっと……、XANXUSを目覚めさせたけど、次期ボンゴレとか関係ない気がするんだよね。もちろんオレ達が振り回されてるのはわかってるんだけどさ。それに拘っちゃいけないような……」
「まったく関係ないとも言えないのか」
「うーん、多分」
やっぱり言葉にするのは難しいとオレは唸る。リボーン達もそこまで期待してなかったようで、オレのあやふやな説明に怒りはしなかった。
「まぁこの件は骸に任せてるし、父さんから状況を聞く方を優先しようよ」
手がかりを掴んでるのは骸しか居ないのもあって、その日はそれで落ち着いたんだ。
次の日、日曜日だったけどヒバリさんとのバトルは昨日電話して休ませてもらった。父さんが帰ってくるかもしれないと言ったら、一応納得してくれた。一応なのは、なんか気付いてそうな気がするから。ヒバリさんが察しよすぎて怖い。
その日は家でクロームと一緒に母さんの手伝いをしていたんだけど、オレは嫌な予感がした。母さんにちょっと急用と声をかけて、家を出る。家にはビアンキとラルがいるからね。こっちは大丈夫。リボーンは何も言わずについてきてくれた。
超直感に従って辿り着いた場所を見て、やっと思い出した。……オレって相変わらずポンコツ。ここでスクアーロから逃げてるバジル君と会ったじゃん!ってもう、なんか物騒な感じになってるー!スクアーロ暴れすぎー!暗殺部隊なんでしょ、もっと忍んで!いやまぁ一般人に手を出さないようにあえて暴れて逃げる時間を作ってあげたんだろうけどさ。
「ツーちゃん?」
「って、京子ちゃん!?」
ひぃ!なんでこんなとこに居るの!?そうだよ、今日は日曜日だよ。オレ達が誘わなくても、出かけてる可能性はあった。アタフタしながらもここは危ないからオレは逃げようと声をかける。オレの言葉に首を傾げる京子ちゃんは可愛いけど、ちょっとは焦って!?
「でもお兄ちゃんを待ってるの」
「お兄さん!?」
「うん。逸材が現れたからボクシングに勧誘してくるって」
お兄さーん!
「オレが見てくるから、京子ちゃんは家に帰って待ってて。お兄さんの行動なんとなくわかるし」
「いいの?」
もちろんと何度も頷けば、京子ちゃんはわかったって言ってくれた。説得できてよかったーと息を吐いたオレは京子ちゃんと別れた。安全と判断できるところまではリボーンについて行ってって目で頼んだから、京子ちゃんは大丈夫。問題はお兄さんだよ。絶対スクアーロとバジル君のところにいるよ、あの人……。前から京子ちゃんは天然っぽかったよ。でもたとえボクシングの勧誘でもお兄さんが危ないことをするのは止めていたと思うんだけど、なんでだろ?
……そういや、お兄さん額の怪我なかったっけ。
え!?これもしかしてオレのせい!?いやでもオレ何もしてないよね??あーもうどうなってんのー!?と思いながら、オレは走った。
「極限、ボクシング部に入部しろ!」
「ゔぉぉぉい!邪魔だぁ!!!」
「お逃げください!ここは危険です!」
似合わないのはわかってるんだけどオレが呟きたい。カオスって。
「お兄さん、危ないから下がって!」
「む、沢田ではないか!」
「なっ!」
「沢田だぁ?」
……オレ、やっちゃった?スクアーロがすっげーオレのこと見てるんだけど。そりゃそうだよね、父さんのフルネーム知ってるもんね。バジル君もオレを見て反応しちゃったし。
いろいろ思うこともあったし、考えたい気持ちもあったけど、とにかく言わないといけないことがあった。
「修理代、ヴァリアーと門外顧問で話し合ってよ!」
絶対にオレは出さないよ!
前に継いだ最初の頃、請求書の山にほんと苦労した。途中でヴァリアーの予算から差し引いたらやっとマシになったんだよ。最初からそうしろって思うかもしれないけど、9代目の時は問題なかったからさ。急に変更するのもどうかと思ったし、ほとんどないんだけどオレにもプライドがあったし……。結局、オレがキレちゃったんだけどね。……こういうところが怒らせたら怖いってなるのかな。
あ、もちろん変更するにあたってヴァリアーの予算はちゃんと増やしたよ。そこまでオレは鬼じゃない。そこそこぶっ壊しても問題ないぐらい予算はあげた。ただヴァリアーはXANXUSの食費問題があったからね。すっげーかかってたらしい。それでもXANXUSの食費代を抑える考えは一切なかったみたいで。みんなXANXUSのこと大好きなんだなーってほんと思ったよ。まぁスクアーロはXANXUSのわがままにイラっとしてたけど。
前のことを思い出したし、先手を打ったことですっげーオレはいい気分だったんだけど、スクアーロの殺気がその状態を許さないんだよね。
「沢田殿っ!」
「わっ、と」
驚きながらも、バジル君が投げたものをキャッチする。懐かしい箱だなぁ。
「それを持ってお逃げください!」
「逃すかぁ!」
スクアーロがオレに向かってくるのを横目に、オレはバジル君から渡された箱を開く。
……あー、ほんとオレこういうの嫌い。
仕方がなかったんだろうけどね。軽く息を吐いたオレは、箱を締めてポイっと放り投げた。バジル君には悪いとは思ったんだけどね……。
オレを斬ろうとしたスクアーロも、命をかけてでもスクアーロを止めようとしたバジル君も、一瞬動きが止まる。そして二人とも標的が箱に移る。
その隙にオレはお兄さんとバジル君をオレの後ろに隠すように腕を掴んで引っ張った。バジル君が必死に箱へと手を伸ばそうとしたけど、オレはそれを許さなかった。
「ボンゴレリングがっ!」
「お兄さん、お願いします」
「おう!」
絶対にお兄さんは状況がわかってない。けど、バジル君を抑えるのをかわってくれた。オレの頼みっていうより、お兄さんは大事なところを外さないから。このまま離せば、バジル君の命が危ないことに本能で察してるんだと思う。
「う゛お゛ぉい!!てめぇ、何を考えてる!」
まぁそうだよね。オレは2人の関係がわかっていた。リングの意味もわかってると思うよね。
「オレ、その箱に入ってるリングに拘ってないんだよね」
「いいのか?ツナ」
京子ちゃんを護衛し終えたリボーンがひょっこりと現れてオレに質問してきた。オレはもちろん「いいよ」って答えた。……っと、早く言わないとダメだよね。
「スクアーロ、XANXUSに伝えてくれない?オレの大事なものに手を出すなら……容赦しない」
途中から死ぬ気の状態になってしまった。ちょっと釘をさすぐらいの軽い気持ちだったのに。……それだけオレの誇りってことだ。
けど、ちょっと失敗しちゃったなぁ。スクアーロが身構えちゃったから。ここでオレを殺さないとまずいと思ったのかもしれない。でも……大丈夫。
「そこまでだ、S・スクアーロ」
「跳ね馬だと!ッチ」
ディーノさんが来たことで、状況が悪いと判断したスクアーロは逃げていった。相変わらず状況判断が早いなぁ。
「……これで良かったか?ツナ」
「はい。ありがとうございます、ディーノさん」
ディーノさんはスクアーロを捕まえたかったんだと思うんだよね。リボーンは手を出せないけど、オレが居るし。2人で組めば捕まることは可能だった。けど、オレがディーノさんの存在に気付きながらも、XANXUSに伝言を持ち帰るように言ったのを聞いたから変えたんだと思う。
色々と話したいことはあるけど、先に声をかけなきゃ。
「バジル君。君が頑張ってあのリングを運んでくれたおかげで、時間を稼ぐことが出来たよ。ありがとう」
「え……」
君の今までの苦労は無駄じゃなかったんだよと伝える。ショックを受けてる決定打はオレの行動だろうけどね、……父さんでもあるかな。
「とにかく休んで。大丈夫、ボンゴレはオレが継ぐよ」
オレの言葉で緊張状態が切れたのか、バジル君は意識を失ってしまった。ディーノさんはオレの頭を撫でた後、バジル君を抱えて病院の手配をし始めた。……でもなんでオレの頭を撫でたんだろ?
「バジルを安心させたからだぞ」
またオレの疑問が顔に出てたのか、リボーンが教えてくれた。そういや、本物のハーフボンゴレリングは今ディーノさんが持ってたんだっけ。ディーノさんからは声をかけにくいよね。
「っと、お兄さん。大丈夫でした?」
「おう!」
問題ないというようにお兄さんは腕を構えた。いつもの元気なお兄さんの姿に、晴だなぁと思ってしまった。お兄さんはわかってないけど、これが普通じゃないことは気付いているはずだから。
「沢田、オレに話があるのだろう?」
「あはは。また顔にかいちゃってました?」
「極限に」
そんなに!?とオレは驚きながらも笑ってしまった。
「明日の朝、いつもの場所で時間もらえますか?」
「ああ!また明日な!」
京子ちゃんは家で待ってますよと伝えてオレ達は別れた。お兄さんの姿が見えなくなったら、オレはすぐにディーノさん達を追いかけていった。リボーンが何も言わずにオレの頭に乗ったのは、リボーンなりの優しさだよね。
沢田ツナ
骸から連絡がないのでプリプリ中。
リボーンに言われたのもあって、一応怒りはおさまった。
スクアーロを見て、真っ先に思ったのが修理代。
請求書の金額を見て、何度も悲鳴をあげたせい。
ヴァリアーの中でスクアーロは一番壊さなかったのに。
スクアーロ
ツナを見て、こいつヤバイと思った。
が、リングを優先。
それさえあれば、ツナのことはどうとでもなるから。
バジル
ツナの行動に大ショック。
が、ツナの言葉を聞いて安心して気絶。
心のアップダウンが激しい。
この後真実を知り、ツナがあの一瞬で気付いて行動したことに尊敬。
笹川京子
周りが逃げている中で、お兄ちゃん楽しそう!と喜んでいた。
幼少期に了平の怪我が起きる事件がなかったため、心配性ではない。
危機管理能力がどこかへ行った。
笹川了平
実はちゃんとお兄ちゃんしている。
危ないと察したので、妹には離れた場所で待機させた。
それでも、スクアーロとバジルにボクシングの勧誘は忘れない。
作者
久しぶりに書いたら、あまりにも進まなくてビックリ。
リング争奪戦の話数が心配。