沢田綱吉、逆行。   作:ちびっこ

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短い




「骸、頼むって」

「嫌です」

 

そんなーと項垂れる。オレのマネをしたのか、クロームが頭を撫でてくれた。ありがとう、クローム。

 

「あーもうどうしよー」

「どうせ向こうから訪ねて来るのです。ほっといても問題ありません」

「でも絶対無茶してるって」

「知りません」

 

オレと骸がもめている内容は獄寺君についてだ。骸が獄寺君を見つけた時、ちょうど獄寺君が城から出るタイミングだった。

 

それから獄寺君の行動を予想しようとしたけど、この頃の獄寺君は一匹狼。骸がめんどくさいと思うぐらい、好き勝手行動していた。獄寺君の場合は直接会わないと止まるようなタイプじゃないってわかっているから、オレの移動時間を考えないといけない。更にオレは何日も日本を離れることは出来ない。会おうと思っても結構難しい。

 

骸はいろんなマフィアのことも探ってるし、炎真のことも任せているから負担が多いのはわかっているけどさ。

 

もう1人の頼みの綱の川平さんはアリアさんの結果から、Aランクオーバーのリングを探しに世界中をまわっている。リングは代々受け継がれる場合ほどランクが高いことが多い。手に入れるのは至難の技だ。けど、抗争や血筋の関係から持ち手がなくなったリングもあるんじゃなかってことで、川平さんの記憶を元に探してもらってるんだ。

 

当然長旅になる。オレが小学生の内に動くしかないんだ。中学に通い始めるとリボーンがやってきて、いろいろと起きるのはわかりきってるから。

 

オレが動ければいいけど、母さんになんて言い訳するのか。例え母さんがうまくいったとしても、長期間ってなると父さんが動きそう。絶対護衛をつけようとする。それに骸の話だと、ちょうど今ボンゴレ10代目の後継者争いが始まった。もしオレの存在がマフィアにバレれば、一般人には手を出さないとは思うけど母さんと家綱は巻き込まれる。家綱は多分巻き込まれるから諦めがつくけど、母さんが巻き込まれるのは絶対ダメ。今までの父さんの努力を思うと余計に。

 

「誰でもいいからボンゴレ継いでくれないかなぁ」

「クフフ。けしかけましょうか?」

 

なんでそういうのにはヤル気を出すんだよ……。

 

「それも1つの道ですからね」

 

骸の言いたいこともわかる。川平さんが高ランクのリングを見つけてくれるなら、別にボンゴレリングに拘る必要はなくなる。XANXUS以外の候補なら、血筋の問題もないと思うし。

 

「でもオレそういうの大っ嫌いなんだよ」

「知ってますよ。言ってみただけです」

 

このまま何もしなければ、ボス候補の人達は死ぬのはわかってるんだけど、ここでオレが手を出すのは違うような。骸のために動いたオレが思うのもなんだと思うかもしれないけど。

 

「またくだらないことでウダウダと考え込んでるのですか。本当に君はバカですね」

「いやだってさぁ……、オレ好き勝手してるじゃん」

「プリーモに好きにせよと言われたのでしょう。いいではないですか。それに……」

「それに?」

「……簡単にボンゴレリングを手に入れられるのは癪です」

 

ああ、そっか。オレもそうだったのかもしれない。

 

「いろいろあったもんなぁ……」

「主に君が一人バタバタしてましたけどね」

 

ハハハ……そうかもしれない。苦労して手に入れたボンゴレリング砕いた未来もあったし……。

 

「話を戻しますよ。彼にはこの経験も必要だと思って、獄寺隼人のことは諦めなさい」

 

すぐに返事が出来ないオレを見て、骸はため息を吐いた。

 

「言い方を変えましょう。今君が彼を救ったとします。彼の性格から君についてくるでしょう。ですが、候補にもあがっていない今の君が彼と一緒にいることは周りを危険にさらすことになります」

「…………骸、ごめん」

 

オレのためにわざわざ嫌な役を買ってくれた。ほんとオレって成長しないよなぁ……。

 

「あなたの立ち位置は難しいですからね。バカな君には難しいのでしょう」

 

わかりにくいけどフォローもされちゃったよ……。パンパンと頬を叩いて顔をあげる。骸にそこまで言わせておいて、これ以上うじうじするのはダメだ。

 

「ん、もう大丈夫」

「そうですか」

「クロームもごめん。よくわかんないことばっかり話して」

「……大丈夫」

 

ありがとうという意味も込めて頭を撫でる。寂しかったと思うし、今から遊ぼうと誘ってみる。

 

「それなら、買い物に付き合ってあげてください」

「何か欲しいものあるの?」

 

オレが聞けば、クロームは首を横にふった。でも骸がそう言ったなら何かあるよな?

 

「料理をしてみたいと思ったのでしょう?僕も助かりますし、君が居る時ならそこまで変なものは出来ないでしょう」

「……骸様」

 

話が完結しちゃったけど、オレそこまで料理うまくないんだけど……。そりゃ母さんの手伝いはするから、出来なくはないけどさ。女になってから覚えたから教えれるほどじゃないよ、絶対。

 

「何も今すぐ作れとは言いませんよ。何しろこの家には炊飯器すらありませんから」

「って、そこからー!?」

「僕が料理すると思っていたのですか?」

 

うん、思わない。チョコばっかり食べる奴がするわけない。

 

「ってことは調味料とかもないのか?」

「チョコレートはありますよ」

 

質問したオレが間違いだった。

 

「勝手に見るけどいいよな?」

「ええ。かまいません」

 

クロームと一緒に台所へ行って、何もねぇ……とショックを受けながら、2人でメモする。ほとんどオレが思いついたけど、クロームもちょっとは調べていたみたいで不思議そうな顔はしなかった。

 

骸の食生活はクロームにかかってるよ……。ってことは教えるオレにも責任重大!?

 

母さんに頼みたいけど、クロームに家綱を近づけたくない……。オレが母さんに習うしかないよな?

 

オレが作れればビアンキを台所に近づけさせない理由にもなるし、覚えて損はないと思うことにしよう……。

 




沢田ツナ。
知ってるのに、2度目なのに何も出来なかった。
骸に諭されて何も言わなくなったが、獄寺を心配しない日はない。

六道骸
獄寺の行動を誘導しツナと会わすことは出来る可能性もあった。が、ついてきたら術師である自分の負担が増すのはわかりきっていたので試さなかった。

六道凪
黙っているだけで、2人の話はしっかりと聞いている。骸は気付いていたが選ぶのは本人の意思というスタンスを崩さなかった。
まだまだ意味がわからない内容が多いが、2人の帰る場所を作りたいという気持ちだけはかたまった。その一歩が料理だった。なぜそれを選んだのかというと、奈々の料理をみんなで食べていて身近だったから。



作者のミス。
よくマンガを見れば、家光のお父さんの名前が家綱だった。
ご、悟空だってじいちゃんの名前を息子につけたしセーフだよね?……セーフってことにしてww

次、中学まで飛びます。
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