魔法先生ネギま project in TOHO 作:水崎雨月
ようやく学園祭編を書き始めたので、今までたまったストックを少しずつ更新します。
本当はこの内容でいいのか悩んでいるけど、これ以上考えてもしょうがないので更新します。
修学旅行から帰った翌日の朝。
「おはよう。霊夢」
霊夢が目を覚めるとなぜか視界に紫の顔がドアップで映る。
紫が同じベッドで布団の中に入り込み、霊夢の顔を至近距離で見つめていたのだ。
「………」
霊夢は一気に不機嫌になると、首をそらして反動をつけると思いっきり紫の額に頭突きをする。
「い、いったーー」
頭突きされた額を抑えながら紫はスキマを使って霊夢のベッドから抜けてすぐ目の前のリビングの部分に出てくる。
「ひどいじゃない、霊夢」
涙目で霊夢を見る紫。
「寝起きでそんな顔見せられる私の身になりなさい」
ベッドから出て体を伸ばして凝り固まった筋肉をほぐす。
「ドキッとした?」
「しない」
霊夢はキッチンに行って水道の水を一口飲む。
「てか、何しに来たの?」
定時報告をやめてから全くの連絡がなかったのに、突如として現れた紫の目的を考える。
修学旅行で何があったのか私の口からききたい?
どうせ覗き見ているだろう、という考えからめんどくさい、と考える霊夢。
「ええ。実は、重大なことを忘れていたの」
紫が忘れていた、ですって!? なに? もしかして、とてつもない情報だったりする?
霊夢は紫の前に座ってきちんと話を聞く体制を取る。
「実は」
「実は?」
数秒の空白。静かな時間が流れ、そして、
「携帯を買い与えてなかったわ」
「……は?」
「携帯必要でしょ? 連絡が取れなくて私、寂しかったの」
泣いているかのように両手で目を覆う紫。
「………修学旅行中もちょくちょくスキマから覗いてたように見えたけどね」
あら、ばれてた?
と泣き真似をやめてあざとく拳で軽く頭を叩くような仕草をする。
「じゃ、魔理沙が帰ってきたら買いに来ましょう?」
「そういえば魔理沙は?」
「ちょっと出かけてるのよ」
「ふーん」
「……よっしゃーー! 携帯ゲット!」
携帯ショップから魔理沙と霊夢、紫が出て、魔理沙が携帯を掲げて大声で言う。
「恥ずかしいからやめなさい」
ため息をついて霊夢がぼやくが魔理沙は全く聞かずにはしゃいでいる。
紫は日傘をさして魔理沙を見て微笑んでいる。
「ごめんなさいね。携帯のことを忘れていたわ。もしも何かあったら私の携帯に連絡頂戴」
そう言って紫はスキマに潜って消えてしまう。
「もう帰るのかよ。霊夢、番号交換しようぜ」
「はいはい」
赤外線通信で魔理沙と番号を交換する霊夢。
その後学園に戻ると、コーヒーショップで楓と巫女服姿の龍宮と古菲がお茶をしていて、霊夢と魔理沙も一緒にどうかと聞かれたので一緒の机で、魔理沙はコーヒーを、霊夢はココアを買って飲む。
「京都では助かったわ」
「気にするな」
そんな話をしていると、ネギとアスナが現れる。
「今回はありがとうございました」
「なんのなんの」
「それであの、バレるとオコジョなので、僕のことは」
「わかっているよ、ネギ先生」
「私たち、口堅いアルよ」
ネギとアスナが離れると、霊夢が龍宮に声をかける。
「オコジョって?」
「魔法使いは存在がばれたらオコジョの刑なのさ」
「こわっ」
魔理沙は自分がオコジョにされる光景を想像してしまい顔が青くなる。
「魔理沙がオコジョになったら私が飼ってあげる」
「お断りだぜ。飯の量が足りなさそうだ」
「あら。そこまで貧乏じゃないわよ」
なぜかにらみ合う霊夢と魔理沙。
「そもそもお前らは幻想郷の出身だから、大丈夫だと思うぞ」
「龍宮も幻想郷は知っているのね」
「話に聞いたことがあるぐらいさ。それが本当か嘘かわからんが」
そう、と興味をなくしたようにココアを飲む霊夢。
「そうだ。博麗、私の神社に来ないか? 興味あるんだろう?」
「あら、いいわね。これから暇だし、いいわよ」
その前に携帯買ったから全員番号交換しようぜ、と魔理沙が提案して全員と番号を交換して、龍宮と霊夢は龍宮神社へと歩いて行った。
そのころ、
「ぬむん! ふふふ。匂う、匂うわよ。そっちの方から淡く甘酸っぱい『ラブ臭』が!!」
「『ラブ臭』!? 何ですか、そのイヤなネーミングのモノは」
「そんなもんしないわよー!」
アスナの食べた惚れ薬の効果をハルナが掴んで変な話をしていた。