魔法先生ネギま project in TOHO 作:水崎雨月
正直書いた内容がまったく納得いってないのですが、そんなこと言っていると一生更新しないので更新します。
犬上小太郎と再会したネギは一緒に世界樹の下にあるステージに向かう。
そしてステージでは、
「うっ。ここは?」
同じように攫われていたアスナが目を覚ます。
なにやら触手のようなものが上から伸びて、アスナの腕をつかんで抑えている。
そして、恰好はなぜか下着姿に、ガーターベルトという先ほどまで着ていたパジャマではない。
アスナは自分の恰好に驚き、声を上げると、今回の誘拐犯である全身黒づくめの老人が声をかける。
「ハハハ。お目覚めかね。お嬢さん」
「誰!?」
「囚われのお姫様がパジャマ姿では雰囲気が出ないかと思ってね。少し趣向を凝らせてもらったよ」
その言葉にアスナが自由な足を動かし、
「何なのよこのエロジジイ」
その顔面を蹴飛ばす。
「いやいや。ネギ君のお仲間は生きがいいのが多くてうれしいね」
鼻血を出しながら笑顔で言う老人。その背後からメイドの服の金髪の女性が近づく。
「悪趣味よ、伯爵」
「そうかね? しかし、パジャマ姿というのは少々間抜けに感じるが」
メイドの少女がアスナをジッと見る。
「仲間?」
「仲間? ふざけないで、お姫様。こんな変態と仲間と思われるなんて心外だわ」
「夢子くん。そう辛辣に言わないでくれないかね」
「少なくとも、全裸の少女を攫うのは趣味が良いとは思えないわね」
「あれはその子たちがやったことで私ではないのだがな……」
その言葉にアスナが疑問に思うと、視線だけで後ろを向くように伝える夢子と呼ばれたメイドの少女。
「アスナ―」
アスナが後ろを何とか見ると、そこには、水の球体があり、そこに下着姿の木乃香に、全裸姿の夕映、のどか、朝倉、古菲がいて、めちゃくちゃ怒っていた。
「みんな!?」
「ネギ君の仲間と思われる8名のうち、霧雨魔理沙君以外を招待させてもらった」
刹那と那波は気を失っているのか、球体の中で目を閉じ、浮かんでいた。
「退魔師の少女は危険なので眠ってもらっている。そちらのお嬢さんは成り行きの飛び込みでね。霧雨魔理沙君は、夢子君が手紙を出したというが……」
「魔理沙なら気づくでしょう」
夢子が手をかざすと、2本の鞘に収まった剣が現れる。それを手に取ると両腰にさす。メイド服に西洋風の剣はまるで漫画に出るような戦うメイドだ。
囚われの少女たちが、目のまえにいる小さい女の子、スライムに話しかけて出してと頼むが、内部で強力な魔法でも使わないとでられねーぜ、と言うだけで出してくれない。
「こんなことして何が目的なのよ」
「なに、大したことではない。仕事でね。『学園の調査』が主な仕事だが……」
アスナの質問になぜか普通に答えてくれる老人。
「『ネギ・スプリングフィールド』とキミ、『カグラザカアスナ、キリサメマリサが今度どの程度の脅威となるかの調査』も依頼内容に含まれている」
「え、私? ど、どーゆことよ!」
「ふむ。来たようだ」
空を見ていた老人がそう呟く。
「夢子君が霧雨魔理沙君に対して何か思い入れがあるように、私もネギ君に対しては個人的にも思い入れがあってね。彼があの時からどの程度使える少年に成長したか、私自身、非常に、楽しみだ」
遥か空からネギと小太郎が近づいてきていた。そして、小太郎の言葉に従い、先制攻撃として『
「ふむ。いいね!」
だが、矢は老人に当たる前に何かに当たったかのように消えてしまった。
その瞬間、アスナのつけているネックレスが一瞬光る。
「来たで、おっさん!」
「みんなを返してください!」
ネギはアスナの恰好を見て、何かエッチなことをされたのでは、と心配するが、アスナがすぐに否定をする。そして、
「あなたは一体誰なんです。こんなことをする目的は!?」
「いや、手荒な真似をして悪かった、ネギ君。ただ、人質でも取らねば、君は全力で戦ってくれないかと思ってね。
私はただ、君たちの実力が知りたいだけだ。私を倒すことができれば彼女たちは返す。条件はそれだけだ。これ以上、話すことはない」
「はん、それだけでえんか、楽勝や」
老人の言葉を聞いて、小太郎がやる気満々で言うが、ネギはまた自分のせいで巻き込んでしまった、と考え、
「よし。僕が行く。小太郎君は下がってて」
杖を背中に背負って構えるネギ。
「何ゆーとんやネギ。魔法使いのくせに勝てる訳ないやろ。ひっこんどれ!」
「ええ!? 小太郎君こそ、何言ってんの。今、あのおじさんに負けたばっかじゃん」
「な、アホ! 狗神出せたら勝ててたわ」
「じゃ、狗神ないから今ダメじゃん。小太郎君、僕にも負けたしね」
「アホか。あんな奇襲二度も喰らうか。もっかいやったらボコボコや」
「そんなことないね、とにかく僕がやる」
今そんなコトをしている状況でもないのに、口げんかに発展するネギと小太郎。そして、しまいには、今すぐ白黒つけると戦いだそうとする。
「元気があってよろしい。が、2人で来るのが賢明だと思うがね」
老人が指を鳴らすと、スライムの少女3人が2人の元へ。1人が2人の足をつかんで固定すると、残り2人が、同時に2人を蹴り飛ばす。
あまりの威力に観客席の中段まで転がる2人。
「なんだあいつは」
「ありゃ、スライムってやつだ」
3体が襲い掛かってくる。
「へっ。ネギ、休んでててええんやで。接近戦は苦手やろ」
「大丈夫! 小太郎君こそ、女の子は殴れないんじゃないの?」
「ハン」
小太郎は近づいてくるスライム娘を見て、拳を握る。
「女ゆうても、軟体動物がフリしてるだけなら、関係ないわ」
小太郎がスライム娘を1体殴りつける。しかし、それを腕をクロスして防ぐスライム娘。
対してネギは、エヴァンジェリンにまず教えてもらった自己強化魔法、『
ツインテールのスライム娘の一撃を受け流すと、続けてくる2撃目を腕で防ぐ。しかし、そこにスライムの軟体動物らしい動きで、防いだ腕にスライム娘の腕が巻き付いていく。
ネギはそれを顔に掌底を当てて突き放すと、続けて拳を振るうスライム娘を両手で逆八の字の形にして防ぐと、両手で突き押す技、双撞掌で何メートルも突き飛ばす。
「おお!? なんやソレ、ネギ!?」
「何って、魔力供給の呪文だよ、完全版」
ネギと小太郎が背中合わせになると、ネギが纏外れた答えを言う。
「ちゃうちゃう!! その体術や! 流派は? 変な動きや」
「中国拳法だけど」
「アハハ! 中国拳法か。そらええわ!!」
3体のスライム娘の連撃。人間にはありえない軌道で来る攻撃にも、体術に長けた小太郎はもちろんのこと、ネギも茶々丸よりも遅い、と軽々と防ぎ、一瞬の隙をついて、2人は3体をまとめて老人のもとへと突き飛ばした。
「あいつら、打撃はきかねぇ。相手にすんな! 狙いはあのおっさん一人や」
「うん」
スライムは有名なとあるゲームなどでは弱く設定されているが、実際はかなりの強さを持つ。基本、柔らかな身体で打撃を無効化してしまうからだ。
「なかなかやるやないか、ネギ」
「小太郎君もね」
打撃が無効化されているため、無傷のスライム娘3体が来るが、それをそれぞれ一撃でいなすと、小太郎が足止め係となる。そして、ネギが小さな星がついた杖と小瓶を取り出す。
「しぶといな。さすが軟体動物」
相変わらず無傷のスライム娘を見て小太郎がつぶやく。
「けど、お前らの相手は、この俺や」
小太郎が3人に分身、1人1体のスライムを対処できるようになる。そして、
ネギは杖を振るうと、
エヴァンジェリンの別荘では1本しか使えなかった無詠唱での
「僕たちの勝ちです」
呪文を唱える。
「『
あらゆるものを封印する。ネギの過去の記憶でも、おじいさんが使用したものと同じ形の魔法瓶。これによって老人は瓶の中へと封印される。
はずだった。
魔法の発動と同時にアスナのつけているペンダントが光り輝く。アスナから力を奪い取るように輝き、アスナは悲鳴を上げる。
「ひゃ、あああああっ、いやあああ」
「アスナさん!?」
そして、魔法瓶の魔法はキャンセル。瓶は地面へと落ちてネギの足元へと転がる。
「え、なっ。封印の呪文がかき消された?」
「へぇ。実験は成功ね。放出型に関しては完璧。これはすごいわね」
今まで静観していた夢子はそう呟く。そして
「では、そろそろ私も本気でやらせてもらうとしよう。まさか、これで終わりではあるまい? ネギ・スプリングフィールド」
老人が動き出そうとする。が、
「待ちなさい、へんた……じゃなくて、ヴィルヘルム・ヨーゼフ・フォン・ヘルマン伯爵」
その老人の前に、夢子が一瞬でやってくる。
「むっ。なにかね、夢子くん」
「彼らは、私がやるわ」
「それは困りますね。ネギ君は私がやると、すでに決めていたのではありませんか」
「魔理沙が来ないのだもの。仕方がないでしょう?」
「それはあなたが直接呼ばないからです! 手紙を置いてきたと言ってましたが、気づかなければ来るはずがないでしょう!」
戦闘中のはずの場で、2人がなぜか言い合いを始めてしまう。
「はぁ。しょうがないわね。じゃあ私はそこの子犬をもらうわ」
「ええ。それなら構いませんよ」
夢子は小太郎にゆっくり近づいていく。
「へっ。なめられたもんやなぁ」
「スライムたち。邪魔よ。手出し無用」
夢子の言葉を受け、スライム娘たちがステージのほうへと退避する。
夢子は腰の剣を一本抜く。
小太郎は抜き放たれた刃が一瞬、燃えているように見えた。
しかし、それは幻想。
しっかり見れば、その刃は揺らめく炎を模した、波立ような独特な形状をしていることがわかる。人によっては恐怖による幻想で、ずっと燃えた剣として見えてしまってもおかしくはない。
「変わった剣やなぁ」
「これはフランベルジュと呼ばれる剣よ。冥途の土産に覚えていくといいわ」
「メイドが冥途の土産て」
小太郎はそんなことを言うが顔は笑っていない。
剣を構えたときに理解した。実力の差から笑っている暇ではない。笑って一瞬でも目線を外せば、自分の首が飛んでいたと直感的に考えて目を離さない。
「行くわよ、犬」
「犬上小太郎や、メイドの姉ちゃん」
「私は夢子。短い間だけど、覚えておいてあげるわ」
小太郎の気で覆った拳と夢子の袈裟斬りがぶつかり合う。
「では、こちらも始めようか。ネギ君」
老人、ヘルマン伯爵が構える。
「僕が勝てば、皆さんを離してくれるんですね?」
ネギが同じように中国拳法の構えをする。そして、
「ああ。もちろんだとも」
ヘルマン伯爵が拳を振るう。ネギは受け流そうとするが、あまりの威力に受け流すことができず、客席を何メートルも殴り飛ばされる。