『アンチゲーマー』と『正義の味方』のヒーローアカデミア   作:消しゴムくん

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第二話

僕がこの世界に転生してから数年の月日が経った。その間いろんなことがあった。

まず二歳の時に僕に“個性”が宿った。それは、新しいゲーム生み出しそのゲームの力で戦おうという、どこぞの神と似たような“個性”だ。だけど、エグゼイドやゲームが好きな僕にとってはものすごく嬉しくて、僕はこの“個性”を【ゲームマスター】と名付けた。両親も僕の“個性”の発現に騒ぐことはなかったが、静かに喜んでくれた。

 

後でマイティのことを両親に紹介したら、すんなりと家族として温かく迎え入れてくれた。僕は両親の心の広さにこの両親に生まれてよかったと思った。だけど、前世の両親が嫌いというわけではない。父母共に好きだったし、あまり時間がない中でも一所懸命僕に愛情を注いでくれた。そして何よりも僕を世に産んでくれたのだ。その産みの親を嫌うということは、僕自身を否定することになる。僕は自分のことは好きだし、前世の両親も大好きだ。

 

っと、話がそれちゃった。

マイティの事を話した後、僕はゲームを作りたいという事を両親に言ったら、次の日喜んでパソコンや参考書等を買ってきてくれた。親バカというか何というか…僕に対して甘過ぎない?と、思いながらも僕は両親の深い愛情を受けながらすくすくと育っていった。

そして僕が四歳になった頃に、ある人物と運命的な出会いをする。それは僕が息抜きに公園に行った時のこと。

 

『ねぇパパ、久々の外ってこんなにも気持ちいいんだね!』

「そうだね、たまにはこうやって外で体を動かさないとなまっちゃうしね。」

 

そうやって二人で話していると…

 

『あれ?ねぇパパあれって…』

 

二人の視線の先には、一人の子をかばいながら三人から殴られている緑髪の男の子の姿があった。

 

「イジメだね。しかも一対三とは卑怯な真似を。助けてやらないとな!」

 

僕は、イジメ三人組と緑髪の子の間に割って入った。

 

「おい何してるんだ、弱い者イジメか?」

「あぁ?関係ねー雑魚が入ってくんじゃねーよ。誰だテメェは?」

 

僕はそれに対して何も答えることなく、リーダー的なツンツン頭の左にいた奴の所に素早く近づいてボディーブローをかました。

 

「グエッ!?カハッ…」

「テメェ!!何すんだ!!」

「お前達に教える必要は無い。」

「チッ!ナメやがって!言っとくけどよぉ!そいつは“個性”も無けりゃ、ずっと、泣いてばかりのでくのぼうなんだよ!」

「……」

「テメェはそいつをかばって正義の味方ってか!?ハハッ、アホかぁ!」

「フン。」

 

ツンツン頭が僕に向かって“個性”ありきのパンチやキックを繰り出してきたが、僕はそれを避けつつカウンター気味に顔面パンチをおみまいした。

 

「って~」

「正義の味方なんかじゃない。僕は弱いものの味方だ!」

「チッ!おい、オメェら!今日はもう行くぞ!」

 

ツンツン頭はそういうと、連れの2人乗りと一緒に去っていった。

 

「ふぅ…ねぇ君大丈夫?」

「う、うん…。ありがとう、助けてくれて…。」

 

この緑髪の子は緑谷出久という名前らしい。僕は少し落ち着くのを待ってから、出久と一緒に公園のベンチに座った。

 

「しかし、一対三とはねぇ~卑怯なことをしてくれるよ。」

「う、うん…。でもかっちゃんは何も悪くないから…。」

「かっちゃん?あのツンツン頭のやつか?」

「うん…。僕が“無個性”だから…僕が弱いから…。」

 

 

世界総人口の約八割が“個性”という超常現象を持っているこの世の中。

その“個性”を悪用する敵を“個性”で取り締まる人々をヒーローとして讃えていた。

出久はその中でも平和の象徴と言われているヒーロー《オールマイト》に憧れ、自分もヒーローになりたいと思っていた。ところが、病院で医師から

 

「君は“無個性”だから、ヒーローになるのは無理だ」

 

と言われたらしい。

それ以来、かっちゃんから『デク』だの『クソナード』など馬鹿にされ続けているという。何とも酷い話だ。

 

「なぁ、出久はこのままヒーローになるのを諦めちゃうの?」

「ううん…まだ諦めたくない!」

「そっか。じゃあ、しばらく待っておけ!」

「え?」

「今は辛いかもしれないけど、しばらく待っておけ!そしてその時心正しきものの為に《月光仮面(げっこうかめん)》現る!ってね。」

「月光…仮面?」

「僕が尊敬するヒーローの名前さ。とにかく!今は周りの言うことは気にするな。耐えるんだ。そしてまたどこかで会おう!」

「またどこかで…うん!」

「じゃ、約束のかわりに友情のシルシだ!」

「友情のシルシ?」

そう言って僕はあの仮面ライダーフォーゼ、如月弦太朗(きさらぎげんたろう)が友達になった相手とやった《友情のシルシ》を交わした。うん、やっぱ気持ちがいいねコレ。

ちなみに何で月光仮面を知っているかというと、前世の僕のおじいさんが丁度世代で月光仮面の大ファンだったらしい。それで僕に月光仮面の魅力を語っていくうちにだんだんと虜になっていって、今じゃ僕の尊敬するヒーローの一人ってわけ。あの時はフィギュアとかDVDとかねだりまくったっけ。

 

おっと、話を戻そう。

 

「これで君は、僕の正式なダチだ!」

「うん!黎斗くん、僕頑張るよ!この先何があるかわからないけど、いつかヒーローになる!」

「おう!僕も応援してるぜ!」

 

こうして僕は出久と友情のシルシを組み合った後、そのまま別れて家に帰った。

 

~その日の夜~

 

「…よし、後は戦闘データだけだな。」

 

ついさっき、僕は《マイティアクションX》プロトタイプ版を大方完成させた。後はさっき言った戦闘データを採って、それを元に調整していくだけだが…

 

「でも、どうやってデータを採ろう…。」

 

そう。問題はどうやってデータを採取するかだ。ゲーマドライバーで変身しようにも、未完成のガシャットで戦うのはあまりにもリスクが大きすぎる。前世で健康維持も兼ねて身体を鍛えたり、この世に転生してからの身体の驚異の身体能力もあって己の肉体で戦える自信もあったけど、誰かに顔がバレるのもマズイ。

 

「んー…そうだ!アレなら!あっ、でもこの為に利用するのもなんか悪いなぁ…。」

 

一つ方法を思い付いたが、おこがましいのではないかという気持ちがよぎった。

 

「…だ~っ!これ以上考えても駄目だ!自分の夢の為だもん!それに、あの人ならきっと許してくれるはず!」

 

そう自分に言い聞かせた後、僕はデータ採取の為の準備を進めていった…。

 

~数日後~

 

その日の夜。あるビルの狭間でチンピラ三人組が集まっていた。

 

「へへっ、今日もいっぱい盗ってきたぜ。やっぱ盗みは最高だなぁ!」

「ハハッ、そうだな。これでまた、食いっぱぐれはねぇってことだな!」

「ちげぇねぇや、ハハハ!」

 

そうやってチンピラ三人組が話していると、何処からか声が聞こえてきた。

 

それほど人から物を盗ることが楽しいのか?

「だ、誰だ!?出てこい!」

 

チンピラがそういうと、ビルの屋上から白い影が降りてきた。その降りてきた白い影の姿はあまりにも奇抜だった。

額に三日月を象った白いターバンとサングラス、白い覆面に白い全身タイツ、白い手袋、白いブーツ、そして白いマフラーに、裏地が赤色の白いマント。そして、腰のベルト部分には、二丁の拳銃を挟んでいた。

 

その姿にチンピラの一人が思わず叫んだ。

 

「貴様!一体誰だ!!」

「誰でもない。月よりの使者、正義の味方、月光仮面だ!」

 

 

 

 

 

 

 

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