真・恋姫†無双 ~凌統伝~   作:若輩侍

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前作の名残が一部登場。

では、どうぞ。


第二話

夜、光源が月明かりのみと心許ない闇の中で、それは突然に起こった。

 

俺たちの船団を囲むように、どこからともなく現われた複数の船。そこから煌々と燃え盛る火を灯した火矢が一斉に放たれ俺たちの船を襲う。言うまでもない、今回の討伐目標である江賊たちのお出ましと言う訳だ。

 

余程上手く奇襲が成功した事を喜び、勝ち気になって血気が逸ったのか、勇ましい声を上げながら江賊達が自ら船を寄せてくる。それがこちらの策であることも気づかずに……。

 

ゴウンゴウンと鈍い音が響くと共に船が横に激しく揺れる。と同時に江賊達がこちらに乗り込もうとしたその瞬間、船の縁の影に身を隠す様に甲板上でうつ伏せになって待機していた俺たちは、江賊が乗り込むよりも早く、武器を手にした状態で素早くその場に立ち上がった。

 

「敵が罠に掛かった! このまま一気に殲滅せよ!」

「「「応っ!!」」」

 

勇ましい応答が夜の闇に響き、俺の声を合図に一斉に点火された松明が闇を振り払って辺りを照らす。出鼻をくじかれた江賊たちはすぐさま船を離して離脱を試みるがもう遅い。船が離されるよりも早く、俺たちは江賊の船へと勢いよくなだれ込む。

 

「はあぁぁぁ!」

 

雄叫びをあげながら鉄鎚を振り下ろす。最初に乗り込み、そして最初に振るった俺の一撃が、オロオロと動揺していた賊の頭蓋を鈍い音と共に粉砕した。

 

「俺に続けっ!」

 

誰よりも先に敵船に乗り込み、誰よりも先に敵を討つ。そんな俺がこうして叫べば、後に続く兵達の士気は猛烈な勢いで上がる。我をもと思った兵士達が、俺自身が気圧されるほどの勢いで背後から俺を抜き去り、目に映る賊達を次ぎ次ぎに葬っていく。そしてその中には、見慣れた人物の姿もある。

 

露出の多い赤の装束を纏い、桃色の髪を風に靡かせながら家に代々伝わる宝剣を躊躇無く振るうその姿。見間違えようもなく、孫呉の王たる孫伯符の姿だ。

 

「また雪蓮様は……」

 

戦場のど真ん中だと言うのに、どうしようもなくため息が漏れる。雪蓮様曰く、王たる者は先陣に立ちその勇姿を皆に示す必要があるとの事だが、そんな事をしなくとも雪蓮様が王たる器である事は皆が知っている事なのだし、それに高々賊相手に武を振るっては雪蓮様の名が落ちると言うものだ。

 

それに今は乱戦に等しい状況。確かに雪蓮様は強いが、それでも戦場に絶対は無い。もしもの可能性だってあるのだから、こういった状況下には正直出てきてほしくないんだけど……。

 

「どうしたもんかね……」

 

一度戦場に出てしまった雪蓮様を止めるのはかなり難しい。孫家代々の遺伝らしいのだが、雪蓮様は戦場に出て血を見ると興奮が強まって手がつけられなくなる。そんな、返り血の血化粧で全身を赤く染めた雪蓮様を止めに行くのは、これはもう死地に赴くのと同じくらい勇気、と言うか覚悟がいる。

 

興奮しても流石に同士討ちまではしない雪蓮様だが、纏ってる覇気やら殺気やらは尋常じゃない。面と向かって向き合うなど勘弁してほしい。

 

「となると、雪蓮様を援護する方向で動くしかないよなぁ……っと、おらぁ!」

 

どうしようかと思案中の俺に斬りかかってきた賊を、手加減無く鉄鎚で殴り殺す。まったく、少しくらいは考える時間を与えてほしいもんだよ。主に俺と冥琳様の胃のためにも。と言うのも、戦いの後の雪蓮様の興奮を取り除く役目は一括して冥琳様の役目だからだ。その方法がこれまたとてつもなく難儀な方法で、どう説明すればいいのか……。雪蓮様の興奮を、冥琳様が文字通り体全身で受け止めるとでもい言えばいいのかな? ともかく、それをやると疲労やら何やらで、その日一日は冥琳様が動けなくなる。

 

すると冥琳様が手をつけられない分の仕事が、当然俺たち中間管理職の将軍勢に回ってくる訳で、しかし俺の他にもう一人いるあの人は、ぶっちゃけサボり癖があるために、結果俺の元に仕事が押し寄せてくる。

 

正直、あの仕事の山はもうごめんだ。かつては俺の父である凌操が手際よく仕事をこなし、かつもう一人の将軍の手綱を握っていたから一日程度は冥琳様が抜けても問題はなかった。おやじが夏口の戦いで戦死した、あれから既に一年以上が経つが、いかにおやじこと凌操が俺たちにとって助けになっていたのかが、今更になって実感できる。

 

「その息子の俺が、こんなところで手間取る訳にはいかないよな!」

 

そんなおやじの仇だってまだ捜し出せていないのだ。こんなところで手間取って限りある時間を無駄にしてたまるか。俺は少しでも多くの時間を、戦から帰った先に待ち受けているであろう政務地獄に割くため確保せねばならんのだ! 仇に関してはまぁ……追々捜す事にする。おやじには悪いが、もう政務に明け暮れて徹夜するのは嫌なんだ!

 

「だからさっさと、降伏しやがれぇぇぇーーーっ!」

 

袁術の命令だからとか大陸の平和のためだとか、そんな事はお構いなしに、今の俺はただ俺の平和のためだけにがむしゃらに戦鎚を振るう。鉄鎚での撲殺ゆえに返り血はそれほど酷くはない。その代わりと言う訳ではないが、俺が鉄鎚を振り回す度に揺れる凌家の証たる朱の陣羽織が、さながら鮮血を模しているかの様に宙を舞う。

 

「あの赤い陣羽織……それに二本の鉄鎚。賊殺しだ、鉄鎚の賊殺しだぁ!」

「だぁぁぁ! その名前で俺を呼ぶなぁぁぁ!」

「ひっ――ごがっ……」

 

目の前で聞きたくもない俺の二つ名を叫ぶ賊を、轟天爆砕とでも叫び出したくなるほどの勢いでぶっ飛ばす。本当に、本当に遺憾ではあるが、先ほども言ったように今のが俺の賊達の間での通り名なのだ。理由は言わずもがな、俺が鉄鎚を操って賊討伐を繰り返しているからだ。

 

俺は孫策軍の中でも率先して賊討伐に参加しているため、賊と戦闘する頻度が多い。その際は殆どの賊は討伐されるか降伏するかなのだが、まれに追撃を逃れて生き残る奴がいる。恐らくだが、そんな奴らが俺の姿を見て付けた通り名が、先ほどの恥ずかしい名前なんだろう。

 

自分で言うのもなんだが、朱の陣羽織に鉄鎚と俺は何かと目立つ格好なため、最近は賊と戦う度にあの名前が呼ばれる。その度に俺の羞恥心が大いに刺激され、結果精神的な疲労が激増する。そう思うと、もしかしてこいつらわざとやってのか、などと勘繰りたくなる時もあるほどだ。

 

……もし本当にわざとなら、生まれてきた事を後悔させてやるのだが。

 

「どうした鉄鎚の賊殺し。まさかもう限界とは言うまい?」

 

そしてこれだ。背後から聞こえてきた冥琳様の声に、俺は大きくため息を吐く。こうやって身内の誰かと一緒に戦場にいる場合、あの通り名が叫ばれると必ずと言っていいほどその身内に冷やかされるのだ。まあ、身内と言っても雪蓮様と冥琳様、それともう一人の中間管理職こと呉の宿将の黄蓋――祭さんくらいしかいないのだが。だとしてもあの名前を呼ぶのは勘弁してほしい。割と切実に。

 

そうして俺は、やり場のない憤りを賊にぶつける羽目になる。すると戦果が上がり、賊は更に俺を恐れ通り名がさらに浸透する。それがまた次の賊討伐で繰り返される……もはや負の循環だ。もしや冥琳様はこれを分かった上で俺を冷やかしているのか……だとしたらあれだね、凄く黒い。どこがとは言わないけど。言った瞬間、色々な意味で俺は死ぬ。

 

「……うん、死ねる」

 

冥琳様を敵に回す、そんな想像をして冷や汗などを流していると、俺の耳にある音が聞こえた。

 

チリン……

 

「っ!?」

 

戦場に響く微かな鈴の音。あの日も確か、風に乗って鈴の音が聞こえた気がした。いや、もしかしたら空耳かもしれな――

 

チリン……

 

いや、聞こえた。今度こそはっきりと聞こえた。間違いない、鈴の音だ。しかも何気に近い。恐らくはこの奥、乱戦状態の甲板の向こう側の縁、つまりは今俺がいるここより真反対の場所だ。確かめなくては、この鈴の音を鳴らす奴が、あの黒布の奴かどうか。

 

そう思い至った瞬間に、俺はその場から放たれた弓矢のごとく駆けだしていた。味方の兵達の間をすり抜け、立ちふさがる敵兵を一撃で伸し、邪魔する者は全てなぎ払う勢いで疾駆する。後ろで何やら冥琳様が叫んでいる気がするが、今はそれどころじゃない。命令違反の罰は甘んじて受けるつもりだ、だから今だけは俺の好きにさせてほしい。

 

心の内で冥琳様に謝りながら、俺は駆ける。横を通り過ぎる奴らには目もとめない。最低限、俺の進路上にいる奴らだけに対応する。そして雪蓮様の横を通り抜けようとした瞬間、剣を振るう雪蓮様と目が合った。

 

既にかなり気が昂ぶっているんだろう。鋭い目付きのまま、しかし雪蓮様は視線だけで俺に頷いた。雪蓮様のお墨付きが貰えた、ならばもう躊躇する必要はない。

 

俺は同じように雪蓮様に視線で頷き返すと、近くで味方の兵士に斬り掛かろうとしていた賊の方へ駆ける。いきなりの俺の出現に怯える賊の顔を、その場で跳躍し右足で正確に踏みつける。下から聞こえる賊のくぐもった叫び、俺は気にすることなく再び足に力を込め、そのまま勢いで甲板の反対側に向けてさらに跳躍を繰り出す。

 

人を踏み台にした二段跳躍。人の身長の分、高度を稼げたその跳躍は一気に目的地へと俺を近づける。ポカンとする賊たちの頭上を越え、とうとう俺は鈴の音の発信源へと降り立つ。着地した瞬間飛びかかってきた奴らは即ぶっ飛ばした。もし鈴の音を鳴らしているのが奴ならば、この場に邪魔者はいらない。

 

邪魔者を排除し、そして俺は目を向ける。その先にいたのは、長い黒布を首に巻いて口元を隠し、チリンと鈴を鳴らす者。あの時、夏口の城で見た仇の姿をした者が俺の目の前にいた。

 

「ようやく見つけた。あれから一年……ずっと捜してた」

「……」

 

そいつは何も答えない。代わりに腰から蛮刀を引き抜き俺に向かって構えた。

 

「最初からそれが望みかよ。だったら話は早い、おやじの仇……討たせてもらう」

 

両手の鉄鎚を強く握りしめる。あれほどの弓の腕前を持つ奴だ、部下の賊はともかくこいつはそれなりに強いはずだ。緊張感を高めつつ相手の出方を伺う。するとそいつは、何の合図も無く突然俺に向かって走り出し、蛮刀を振り上げ猛然と俺に斬りかかってきた。

 

……あり得ないくらい隙だらけの姿で。

 

「おらぁ!」

「がっ!?」

 

とっさの事と困惑の所為か、鉄鎚ではなく足が先に動き仇のガラ空きの胴を蹴り抜く。低い男の声で短く悲鳴を挙げると、仇と思わしき男は体をくの字に折りながら情けない姿で吹っ飛び、受け身もとらずに甲板の上を転がると、そのままそこで動かなくなった。

 

「……」

 

目の前の光景に頭の処理が追いつかず、俺はその場に茫然と立ち尽くす。はて、おかしいな。俺の親父を殺した奴がこんなに、こんなに……えっと、なんだっけ。

 

「弱すぎるだろ……」

 

そう、それだ。よく言った俺の口。そうだ、俺の親父を殺した奴がこんなに弱いはずがない。頭脳明晰、運動神経抜群とまで要求するつもりはないが、せめてもう少し俺と張り合う位の実力は持っているべきだろう。そのどれも持たずに変わった趣味なら持ってますとかほざいてみろ、十秒でひき肉にしてやれる自信が俺にはあるぞ。

 

「頭が、頭がやられたぁぁぁーーー!」

 

なんか後ろで叫んでる奴がいるが気にしない。お命だけはとか、降伏しますだとかも聞こえるけど、今の俺は気にしない。それよりも大事な事がある。甲板で盛大に気絶している賊の頭の元へと俺は近づくと、白目をむいて呑気に気絶してるその顔面に、必殺の凌統張り手を繰り出す。

 

バッチーンと快音が響き渡り、頬を赤く腫らした頭が目を覚ます。そして俺の事を視認すると、すぐさまその場で命乞いをし始めた。

 

「どうか、どうか命だけはお助け下さい!」

「そんな事はどうでもいい」

「ひっ!」

 

怯える賊の胸倉を掴み、持ち上げて立たせる。とりあえず、こいつはあの時の黒布じゃないと仮定してだ。ならどうしてこいつが同じ格好をしているのか。もしかしたら仇と顔見知りか、何か関係があったのかもしれない。それならば少しくらいは仇に繋がる情報を持っているはずだ。

 

「おい、お前。その格好、一体何の意味がある」

「か、格好って――」

「首に巻いた黒布と、腰に付けたその鈴だ。一体何の意味がある」

「ひぃぃ! 言う、言うから!」

 

少し殺気を強めた俺の視線に賊は怯えながらそう返すと、早口にその理由を話し始めた。

 

「甘寧だ! 甘寧の格好を真似ただけだ! このあたりの大抵の賊は、この格好するだけで俺に従ったんだ!」

「誰だ、その甘寧ってのは」

「江賊だ! それも馬鹿みたいに強い!」

 

なるほど。その甘寧って名前の強い賊になり済ますことで、こいつは賊の一群を形成したという訳か。しかしこれで分かった。おやじを殺した仇はこいつではない。その甘寧と言う名の賊がかなり怪しいところだろう。夏口の戦いでは敵方に傭兵の姿があったから、あの時に雇われていたとしてもおかしくはない。

 

「……そいつは今、どこにいる」

「し、知らねぇ! ここ半年近く甘寧たちの姿は見てねぇ! けど風の噂で随分前に足を洗ったって聞いたから――」

「なにっ!?」

「ぐえっ」

 

賊の言葉に俺は思わず掴み上げる手に力を込める。

 

俺の親父が死んだのは一年前。腕の立つ元江賊の将が蓮華様の元に仕官したのが半年前。そして今の賊の言葉……偶然か? いや、それにしては時期が合いすぎだ。しかしそんな、まさかこんな事、あり得るはずが……。

 

「……その甘寧の姿、お前は見た事あるのか。男か、それとも女か」

「女だ! 紫の髪に目つきの鋭い女だ!」

「そうか……分かった」

「じゃ、じゃあ、命だけは助け――ごはっ」

 

何事かを言おうとした賊の鳩尾を拳で突き気絶させる。蓮華様の元に仕官した元江賊のその将が、もしかすると俺のおやじの仇かもしれない。だが例えそうであろうと、今の俺にそれを確認する手立てはない。しかし冥琳様も言っていたように、いずれは顔を合わせる事になるんだ。その時まで件の将が蓮華様の傍にいるかは分からないが、半年の時間で蓮華様の側近にまでなったくらいだ。早々に暇を出したりはしないだろう。ならば俺は、その時が来るのをじっと待つだけだ。

 

掴んでいた賊の胸倉を離し、その辺りに放り捨てる。気が付けば背後の戦闘音は鳴りをひそめ、ほとんどの賊が軒並み捕縛された事で戦いは終わりを告げていた。遠くで聞こえていた剣戟も聞こえないから、恐らく祭さんの方も手際よく鎮圧し終えたんだろう。

 

兵士達が賊達を縄で縛りあげる、そんな中を冥琳様が俺の方に向かって歩いてくる。そこまで怒っている訳ではないみたいだが、それでも浮かべている表情には厳しいものが見て取れた。

 

「先ほどの命令違反の理由……説明してもらえるな?」

「はい。お話します」

 

そして俺は、駆けだしたその時から今に至るまでの事を要点だけを纏めて簡潔に説明する。冥琳様は俺の説明を聞き終えた後、転がっている賊を一瞥し、なるほどと小さく呟いてため息を吐いた。

 

「そう言う理由なら、まあ気持ちはわからんでもない。だが、一軍の将が私情で持ち場を離れるのは、許されることではないぞ」

「分かっています。ですがそのおかげで、おやじの仇に大きく近づく事が出来ました」

「甘寧、だったな確か。雪蓮が言うには、蓮華様の文には再会した時に紹介したいと書いてあったから、名前までは記されていなかったそうだ。件の将が凌操を殺した人物かどうかは、まだ分からんよ」

「ええ。ですから待ちます。俺たち皆が集結する、その時まで」

 

これが偽りの無い俺の本心だ。おやじの仇は確かに討ちたい。だが、それよりも優先すべき事が有る事くらいは理解しているつもりだ。今回はその優先順位が、おやじの仇についての方が上回ったに過ぎない。それも明確な情報を手にいれた今、これからは行動は自重するつもりだし。

 

「とりあえず、浩牙の処罰に関しては城に戻ってからだ。まあ、お前が頭を討ち取ったおかげで討伐が手早く済んだ事もある。それほど重い処罰は与えないから、安心しろ」

「うへぇ……お手柔らかにお願いします」

 

げんなりする俺の姿に冥琳様は苦笑を浮かべると、踵を返して船室の方へと戻っていく。恐らく雪蓮様の相手をするためだろう。流石に船室でアレをする事は無いと思うが、それでも雪蓮様を抑えるのに冥琳様は苦労することになるはず。まあ、幸いにして祭さんの船団がこっちに合流しようと近づいてきてるし、後の始末は冥琳様抜きでも問題ない。

 

とりあえず、俺は気絶して転がっている賊の頭に近づくと、その手をしっかりと縄で括って捕縛した。




凌統の二段跳躍は某白い悪魔のアレが参考です。相手に三人いないけど。

それでは、次回も宜しくお願いします。

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