真・恋姫†無双 ~凌統伝~   作:若輩侍

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第五話

最近、よく夢を見るようになった。

もう何度目になるか分からない、変わり映えしない同じ夢だ。

夢の中の光景は、自分が良く知る光景だ。もう一年以上も昔の事だが、今でもその出来事はよく覚えている。

 

甘寧が傭兵として雇われた、夏口の戦い。与えられた数少ない兵と江賊時代からの部下を率いて戦った負け戦だった。そう、最初から勝ち目など無かった。最初から捨て駒として利用するつもりだったのだろう。それが分かったからこそ、甘寧は早々に部下達を引き上げさせ、撤退戦に臨んだ。

 

しかし相手は名高き呉の精兵。そして彼らを率いる将は、敵ながら見事な指揮を執る名将だった。赤い陣羽織を纏った老いも中年を過ぎた男。凌の旗を背に自らも前線で剣を振るいながら兵を操る姿は、歴戦の将そのものであった。撤退を試みるも見事な采配で兵を動かし、激しい追撃を甘寧達は受けた。

 

このままでは全滅する。それがはっきりとわかるほどに。だが彼らは、降伏する者の命を奪う事はしなかった。情に厚いと言えば聞こえはいいが、戦場ではそれは死に繋がる甘さだ。ゆえにかの将は命を落とした。他ならぬ、甘寧の手に討たれて。乱戦の中、前線にその身を晒していた事もそうだが、投降した兵にまで余分に意識を割いていたからこそ出来た隙だった。

 

注意が分散し、散漫になっていたところに矢を放った。それは寸分違わず男の喉元へと直進し、そして男の喉を貫いた。確かめるまでも無い、即死だ。矢を放った腕に、確実に急所を貫いたという手ごたえがあった。瞬きをし再度男の方へ目を向ければ、男はその場に倒れ伏していた。戦場に響いていた男の声が途切れたことで、呉の兵士達の間に瞬く間に動揺が広がっていくのが甘寧の立っていた高台からよくわかった。

 

だがそれも、一時の波紋に過ぎなかった。

 

「うろたえるな! 例えその身は死すとも、我が父凌操の心は我と共にあり! ゆえに、これより全軍の指揮は俺が執る。全軍追撃を続行! 降伏する兵士を除き、全ての敵を討てぇぇぇ!」

 

倒れた男の傍へ駆けつけた一人の若い男……呉の将兵の誰よりも先に立ち、こちらの将を刹那の内に討ち取った、その若い呉の将が叫んだ。と同時に、大将の死に揺れていた呉の兵士達は再び勢いを取り戻した。

 

兵を鼓舞するその姿は、甘寧が討った男に重なって見えた。恐らくかの男とは親しき仲……家を同じくする者なのだろう。少しでも多くの仲間を逃がしたい、だから甘寧はもう一度その手に握る弓を引いた。

 

先ほどよりも気を込めた、命を刈り取るためのただの一撃。弓が軋みをあげるほどに強く引き絞ったその一撃は風を切って、双鎚を操り戦場を蹂躙していく男の下へと一直線に飛んで行った。当たれと、そう念じて放った矢は確かに男に届いた……が、それは空しくも鉄鎚によって払われ無残に散った。

 

若い将と自分の目があった。日は既に傾いている、あの距離からでは日を背にした自分の姿をハッキリと捉える事は出来ないだろう。顔などは影になって見えないはずだ。それでも確かに目はあっていた。周りの雑音が瞬く間に遠退いていったのを甘寧は覚えているし、夢の中でも同じような体験を繰り返していた。気を抜けば飲み込まれてしまいそうな沈黙。正直、耐えきれなかった。何度体験しても、耐えられない甘寧はいつも先に視線を外し、先に退いた部下達と合流するため、その場からすぐさま立ち去る事を繰り返す。

 

そして決まって、焦って高台から飛び降りた際、着地で姿勢を崩した甘寧の腰の鈴がチリンと鳴る。そこで甘寧はいつも夢から目を覚ます。悪夢の類かと問われれば答えるのに困る。別にそのせいで日々の生活に支障が出ているわけでもない。それでも、同じ光景を夢の中とは言え何度も繰り返し見させられ、その都度弱い自分を意識せざるを得ないと言うのは、なかなかどうして気分の良いものではなかった。

 

そして、その光景があった日から一年半と幾数日の時が過ぎた。今、甘寧はかつて敵対した呉に仕えている。呉の王族、孫権の傍仕えとして。

 

江賊でありかつて敵対した者であるにも関わらず、孫権は甘寧を重用していた。普通ならば監視なりを付けるなりして、しばらくは動向を探らせるなどするだろう。しかしそれすらなく、仕官を申し出た甘寧と顔を合わせたその日から、甘寧は孫権に傍仕えを命じられた。確かに仕官に有利に働くよう、実力の片鱗として自身の武を孫権に見せつけはした。しかしそれだけで傍仕えを命じるなど、危機感が薄すぎるにも程が有る。

 

そう思い、甘寧はその事も踏まえて自分を傍仕えに任命した理由を孫権に尋ねた。すると返ってきたのは苦笑、次いで穏やかな眼差しと信頼のこもった言葉だった。

 

そんな心配をしてくれるあなたなら、傍に置いても問題無いでしょう?

 

その瞬間、甘寧は生涯の忠誠を孫権に捧げる事を決めた。今まで不遇な待遇を受ける事こそ多くあれども、このように信頼してもらった事は甘寧には無かった。

 

それからの甘寧の日々は充実した毎日であった。孫権は事実上の幽閉と言う立場にあるため目立つような行動は制限されていた。ゆえに甘寧に出来たのは常駐する兵士達を何時でも動けるように鍛える事くらいだ。しかしその目に揺るぎない忠誠と確固たる意志を宿す精兵達を自らの手で鍛え上げると言うのは、なかなかどうして気持ち良いものだった。

 

将として充実した環境に加えて、長きにわたる幽閉生活で話し相手を欠いていたのか、甘寧は孫権の話し相手をよく務めた。その話の中に、あの時の将と思わしき人物の話題もあった。今も甘寧の夢と意識の一部を独占し続ける、あの若い将の事だ

 

あの男は……どうしているだろうか。

 

そんな思いが時折、甘寧の胸の内を過ぎる。親しい人を殺され、復讐の炎に身を焦がしているのだろうか。それとも悲しみに暮れ、戦いの場から身を遠ざけてしまっただろうか。

 

……いや、きっとどちらもありえない。言葉も交わした事のない、ただ目を合わせた事のあるだけの相手だが、甘寧にはなぜかそんな気がした。

 

甘寧はあの男の事について孫権に聞く事にした。双鎚を振るう若い将のその人物について。普段聞く方にばかり回っていたためか、久方ぶりの甘寧の質問に孫権は意外そうな顔をして目を見開いた。それが甘寧が将の事を知っていたからなのか、それとももっと他の感情のせいなのかは甘寧には分からない。しかし真面目な表情で質問したおかげか、孫権はどこか懐かしむ様な顔をして甘寧の問いに答えた。

 

若い将の名は凌統。今は亡き先代の呉の王、孫文台に仕えていた重臣、凌操の息子。そしてその凌操亡き後はその意志と家督を継ぎ、今は呉王孫策の下で孫呉一の勇将として力を振るっているのだと孫権は語る。

 

そこで甘寧はようやくあの時の光景の答えを見つけた。あの時、甘寧が討った男こそ、かの若い将……凌統の父であったのだと。だとすれば、甘寧は凌統に一種の尊敬の念を抱かざるを得なかった。父を殺され、怒りに身を任せても何らおかしくないあの状況で、敵を皆殺しにすることなく投降する敵兵を害する事を凌統はしなかった。

 

亡き父と同じく前線に立ち、兵の指揮を執り、そして自身も武を振るう。そんな凌統を甘寧は討とうとし、そして失敗した。当時凌操が討たれ、元から警戒はしていたのだろう。それでも暗がりから突然放たれた矢を難なく討ち落とした凌統の手腕には舌を巻く。

 

孫呉の勇将、凌公積。孫呉独立の兆しが見え始めた今、彼はどんな思いで日々を過ごしているのだろう。大陸に渦巻く動乱の中で、やはり親の仇を今も捜しているだろうか。だとすれば遠くない未来、自分は凌統を前にしてどう接すればいいのだろうか。

 

こんな時代ゆえ、今日の敵が明日の友などと言う事はよくある話。だが人の感情と言うものはそんな理屈で抑えられる様なものではないだろう。それでも、甘寧はこの首を安易に差し出す事などできない。他の誰でもない、自分の主たる孫権のためにこそこの命を賭けるとそう誓ったのだから。

 

「凌統……貴様は、私をどうする?」

 

長い思案と共に時間は過ぎ、既に高く上った日の光が窓から差し込んでいる甘寧の自室。その寝台の上で、甘寧は誰に聞かせるでもなくじっと虚空を見つめたまま、そう小さく呟いた……。

 

 

 

◇ ◇ ◇

 

 

 

「ぶぇっくしっ!」

 

本日は晴天なり。風邪などひきようもない穏やかな、睡魔が喜々としてはしゃぎまくる様なそんな気候……だと言うのに、いつものように積み上げられた書簡を睡魔と格闘しながら処理する中、突如背筋に走った言いようのない寒気に素直に応じた俺の体が、盛大なくしゃみを執務机に向かって発射した。おかげで手元が狂い、竹簡の文字がこれでもかっ! と自らを強調するかのように太文字になってしまった次第である。

 

「なんだ、風邪でも引いたのか公積?」

 

そんな俺を見てか、怪訝な表情を浮かべた我が同僚様が修正のためのノミをこちらに放ってくる。同僚の名前は諸葛瑾。ここ最近にあった人事異動で俺の隊に新たに配属された、俺とそう年齢差のない軍師見習いの若者だ。なんでも、妹が世のため人のためにと私塾を飛び出したのをきっかけに、ならば自分もと冥琳様に直接仕官を願い出てきたらしい。ウチの隊への配属を希望したのは、戦場に頻繁に駆り出される凌統隊につけばより軍師としての経験を積みやすいからだとか。

 

「ずずっ……いや、そんな事は無いとも思うんだけどなぁ」

「ふむ、それもそうか」

「いや、そこですぐさま納得するのもどうかと……」

「なんだ、手取り足取り介抱してほしいのか?」

「政務を肩代わりして仕事から解放してくれるのなら万々歳だ」

 

茶化す様な俺の言葉に瑾はまさかと言って仕事に戻る。隊に配属された当初はいかにも堅物な印象だった瑾だが、言葉を交わしてみれば実に話のわかる奴だった。人は見かけによらないとはこの事だ。そう言う訳で仕事場では凌統隊を率いる隊長とその補佐をする軍師見習いとして、私生活ではお互いに気の置けない友人としての関係を築いている。ちなみに真名は預け合っているのだが、こいつとは何となく今も出会った当初のままで呼び合っている。特に理由は無いけども。

 

しかし、流石に軍師を目指しているだけあって政務に関しては俺よりも数段手際が良い。誠実な人柄で部下達からの評価も良好。おまけに顔形も良いとまさに非の打ちどころのない好青年だ。しかも文官でありながら多少武にも通じていると言う。流石に本職の武官には及ばないらしいが、身を守るだけの実力があるのはいいことだ。あの穏でさえ九節棍を操って戦う事もあるのだし。だが悲しいかな、そんな瑾には、まさに玉に瑕だと言わんばかりの欠点……と言うか、多少常人よりも突出した所が有ると言うか何と言うか……。

 

「今度はなんだ。そんな生温かい視線を向けたりして。気色悪いぞ」

「ひでぇ。折角心配してやってるのに」

「何を?」

「……瑾の将来?」

「意味が分からん」

 

大丈夫、大陸は広い。瑾の突出した個性をも受け止めてくれる懐の広い女性だって、きっとどこかにはいるはずだ。たぶん、恐らく……どうだろう。

 

「……ごめん、瑾。俺、自分に自信が持てない」

「はっ? いや、なにがどうしてそんな卑屈に――」

「くそっ! 仰々しい二つ名なんか貰ってるくせに、隣りの友すら救えないなんて……俺は、無力だ!」

 

筆を置き、作業中の竹簡に被害が出ないように拳を机に叩きつける。ははっ、何が鉄鎚の賊殺しだ……笑わせる。

 

「だから、一体何の事――」

「瑾!」

「な、なんだ?」

「お前は、お前は強く生きろよぅ……例え何があっても、将来嫁さんが見つからなくても、お前は強く生きろよぅ!」

「余計な御世話だ!」

「んごっぐ!?」

 

瑾の懐から取り出された折り畳み式の扇が俺の脳天を一撃する。ちなみにだが瑾の手に握られているこの折り畳み式の扇、いくつもある骨組み全てが鉄製の所謂鉄扇と呼ばれるもの。つまり何が言いたいのかと言うと……ぶっちゃけ今、俺は鈍器に殴られたに等しい状況という訳だ。

 

「痛い……」

「す、すまん。力加減を誤った……大丈夫か?」

「痛い……」

 

大事な事だから二度言った。と言っても別に命に関わるとかそんな事は全くない。ただ普通に痛いだけ。頭を触ってみればやはりというかこぶが出来ている。常人なら頭の骨にひび位いってたかもしれないが、いやはや俺ってば石頭で良かった。

 

「と言うか、何をどうしてそんな心配に至った。説明を求める」

「やめろよ、答えにくい」

「答えにくい事なのか!?」

 

狼狽する瑾には悪いが答えにくいと俺は思う。その理由を瑾本人が自覚していない分、なおさらだ。

 

「まあ、それはさておき」

「置いておくな!」

「瑾、落ち着け。それよりも、その鉄扇は瑾の得物なのか?」

「落ち着くも何も……まあいい。それと、これはあくまで護身用だ。流石に執務室にまで得物は持ちこまん」

「なるほど」

 

確かに見た目は扇にしか見えないから護身用にはもってこいだろう。さっきの一撃から分かったが、見た目に反して重量もそこそこにある。一般男性の腕力と合わせて急所に食らえば軽くても昏倒、最悪撲殺できそうな十分な威力を持つ凶器……いや、隠して持ち運べるから暗器と言えるかもしれない。

 

「ちなみに鈍器兼暑さ対策、書簡の重しにも使えるぞ」

「暗器の用途が比率負けしてる!?」

「いや、そもそも暗器じゃないんだが……」

 

呆れた顔で瑾がため息を吐く。まあ暗器として使うならもっと効率の良いものは幾らでもある。それこそ先端に毒を塗った小さな針、所謂毒針とか。針でなくとも小剣だって十分懐に隠せるし、小剣ならばそれ自体にも十分な殺傷力はある。となると、やはり鉄扇は暗器とするには些か不便と言わざるを得ない。あくまで腕力任せな鈍器な訳だし。

 

「まあ、暗器と言うより鈍器だよな」

「そうなんだが、なぜか公積の理解の仕方に納得がいかない俺がいる……」

「そうだな……刃でも仕込めば暗器になるか?」

「そっちの意味じゃない!」

「冗談だって」

 

流石にこれ以上は可哀想なので、いちいち反応の面白い瑾を弄るのを止めて仕事に戻る。先日の黄巾党討伐以来、雪蓮様の評価は鰻登りに上がっている。そのためか、ぜひとも支援させてほしいと裏を通じて申し出てくる有力者がここ最近増えた。それと共に瑾と同じように仕官を申し出る若者も増え、軍は資金兵力共に日に日に増強されつつある。

 

もちろんそれは独立を目指す孫呉にとっては大変喜ばしい事なのだが、それに比例して中間管理職である俺達に回ってくる仕事も当然増える訳で、今もこうして新規に配属されることになる新兵たちの編成やら装備の割り振りやらの検討に勤しむ事になっている。俺達でこれなのだから軍師である冥琳様や穏の苦労はいかほどなのかと、正直心配になってくる。袁術に気づかれないように内々に処理する必要もあるわけだし。

 

とは言え、見習いである瑾の手際の良さを考えれば、俺のは余計な心配なのかもしれないが。

 

「なあ瑾太郎さんや。軍師ってやっぱり政務の手際の良さは重要なのかね」

「誰が瑾太郎だ。しかし、どうだろうな。俺はこの程度の量ならばさして問題ないが……まあ、戦場であろうと執務室であろうと、結局俺達軍師の仕事は頭脳労働だ。その点でいえば、戦場では主に肉体労働な武官に比べれば、面倒に感じる事は無いだろうな」

「なるほどなぁ。つまり軍師の皆さんは常在戦場なわけだ」

「微妙に使い方が違う気がするぞ、それ」

「細かい事は気にするな、俺は気にしない」

 

半眼を向けてくる瑾を無視して再度仕事に戻る。ともかく、今後の戦での隊の生存に関わる内容だ。手抜きをする事はあり得ないし、するつもりもない。少し癖が強くてもできるだけ優秀な兵を多く配属出来るようにしなければ。隊の生存を第一に考えるのが隊長である俺の務め。優秀な兵は他の部隊との取り合いとなるため、この辺りは些か以上にしっかりしておきたい。当然ながら自重するべきところは心得ている。何事もやり過ぎはよくない。祭さんとは後で相談をしなければ。

 

「にしても、こう机に向かってばかりだと体が鈍りそうで嫌だな」

「大げさな、高々半日程度の事だろう」

「そうだけど、こう……気持ち的な面で」

 

口では言いながら手は黙々と動かしている辺り、俺の体も大概仕事中毒に陥りかけている気がする。いくら色恋沙汰に向ける意識が無いとはいえ、まだまだ若いはずのこの年で仕事が恋人、などと言う事態だけは勘弁して欲しい。

 

「そうだな。もういっそのこと、瑾は書簡と結婚するのが良いかもな」

「良くないわ! 俺の将来を勝手に決めるな! というかその話まだ続いてたのか!?」

「瑾は弄ると面白いなぁ」

「確信犯かっ! タチが悪すぎるわっ!」

 

顔を赤くして怒鳴りながらも瑾の筆圧だけは変化する様子は無し。もしかして体と腕が別の生き物なんじゃなかろうか。

 

「まったく……中身を知りあった今だから言えるが、第一印象とはまるで違うな、公積は」

「へぇ、そうなのか。ちなみにその第一印象とやらは?」

「規律を順守し、武に誇りを捧げた堅物。だが正直、俺としては今の公積の方が良い。堅物な武人ほど説き伏せるに苦労する事は無いからな」

「なんだそれ。けど奇遇だな。俺も瑾の第一印象は堅物だったよ。けど実際は話のわかるやつで助かったかな」

「お互い様だな」

「本当に」

 

そう言って、俺と瑾は何気のない暴露話に苦笑しあう。大陸を巻き込んだ騒乱が幕を開け、平和の兆しが寸分も見えなくった明日からの日々。そんな中に、こんな平和な一日があってもいいかなと、そう思いながら俺は目の前の仕事を隣りの友と共に片付けていった。




タイトル詐欺になるのも困るので、急遽甘寧メインの場面を差し込む事に。ぶっちゃけ、今回はここが一番難産でした。出来とかその辺りはともかくとして。原作的には拠点フェイズっぽい回になったかもしれません。

さて、今回登場した新キャラについて紹介を。

諸葛瑾

姓 諸葛

名 瑾

字 子瑜

真名 蒼志

黄巾党討伐後に呉に仕官した若き文官。仕官の理由は、どうやら妹の行動に触発されたかららしい。歳は凌統とさほど変わらないが、経験を積みたいと言う諸葛瑾の願いもあり、仕官後は出撃率の高い凌統隊へと配属された。
文官ではあるが、一応武術の心得もあったりとかなり優秀。ただし凌統曰く、欠点らしきものもあるらしい。護身用に懐にはいつも鉄扇を忍ばせている。

という事で、文章中の説明を掻い摘んだ形の紹介でした。あ、真名だけは後述です。理由は本文を参照。

それでは、次回も宜しくお願いします。

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