――…助けて
「……?」
――…ここから出して、誰か、誰か……!
リンクブレインズでアズライール様を撃破した後、Playmakerとイグニスが僕に詰め寄ろうとしたけど了見君が強制ログアウト?してくれたらしく、何とか現実世界に戻ってくることが出来た
そして目が覚めてまず最初に見れたのは、怒った了見君でした
そしてそのまま了見君の私室に連行されて説教に突入、その後1時間にも及ぶ正座で私の足は死にかけてます
響子さんがなんとかとりなしてくれて、いつも寝る時間ギリギリに与えられた私室に帰って来ることが出来た
慣れない電脳世界での活動、初めてのソリッドヴィジョンを使ってデュエル、一時間に及ぶ正座の説教
速攻で寝たよね!良い子は寝る時間だし!
そして冒頭の声を聴いてを目を覚ました次第です、はい
「誰?誰かいるの?」
ここに居候を始めて数日しかたってないけど、ここには了見君と了見君のお父さん、それともう1人いるみたいだけど、残念ながら僕はまだあったことがない
どうやら電脳ウイルス?っていうのを作るためにほとんどネット世界に閉じこもっていて、ご飯も深夜に自室で食べてるらしいから、活動時間も被らないしね
それに聞こえた声は少年の声だったし、まだあったことのない1人ということは無いだろう、その1人は了見君と僕と同じくらいの青年だからこんな高い声ではないだろうし
「ねぇ、聞いてる?誰かいるの?」
微かに聞こえた声を頼りに押し入れを開ける
ごったに入ってる段ボールを探していると、1つのUSBが奥底に眠っているのを発見した
なんだか異様に気になって、それ取り出して見て見る
よく売ってるやつと同じっぽいけど、なんかきになるんだよねぇ
……これどうやって中身見るんだろ?パソコン無いとダメなんだよね?
……あ、デュエルディスクって確かちっこいパソコンみたいな機能付いてるんだよね?
前了見君達に色々プログラムを入れられた時に、デュエルディスクにコンセント差してやってたし、出来るよね
というかこれぶっ刺しただけで中見れるものなのかな……?
「んー?何とかなるかなぁ?」
よくわからないけど、これでダメだったら諦めて寝よう
僕はUSBをデュエルディスクにぶっ刺してみる
……この後どうするんだ?なんかした方がいいのかな?
「……お?おお?」
いつの間にかデュエルディスクが勝手に起動し、なんかのソフトがダウンロードされる
これこのままでいいのかな?というかダウンロードしていいのかな?
ダウンロードが終わったら、デュエルディスクが勝手に操作を始める
『……』
「ん?」
『……こんにちわ』
「こんにちわー」
今夜だけどね!
いきなり話し出したけど、僕は一体何をダウンロードしたんだろか
そもそもこれダウンロードしてよかったのかな?
『私はデュエルサポートAI【プロトタイプ】です』
ああー、そういえば了見君と響子さんとデュエルディスクの機能を説明してもらった時に言ってたな
でも僕のデュエルディスクはカード収納タイプの旧型だから、サポートAIは入ってないんだって
「君はなんでこんなところにいたの?というか僕を呼んだのって君?」
『……私はハノイの騎士達をサポートするために作られたAIです
しかし、イグニス達の逃亡により、プロトタイプであった私の……開発、そう、開発は中止され、今までこのUSBの中に封印されていました
その、貴女を呼んだことについて、ですが……わ、私は知りません、気のせいではないでしょうか……?』
「……?ふーん?」
確かにイグニス達が逃げて、しかもそのイグニス達世界を滅ぼす可能性もあるんだったら、たとえデュエルをサポートするAIでも開発を中止せざるおえないんだろうなぁ
でもこの子が私を呼んでないって事は、あの声は一体何あったんだろ?
状況的にはこの子が呼んだとしか思えないけど、嘘をつく理由もないしなぁ……
『あの……』
「ん?どうしたの?」
『貴女のデュエルディスクにはまだサポートAIがインストールされていませんよね?』
「うん」
そういや僕のサポートAIってどうなるんだろ?
別になくても困らないから、そのままでもいいっちゃいいんだけどねぇ
『あの、よろしければ、私は貴女のサポートAIにしていただけないでしょうか?
ここで合ったのも何かの縁でしょうし、開発を中止されたとはいえお役に立てるはずです……ダメでしょうか?』
「僕は別にいいけど、君はそれでいいの?」
『はい』
……いいのかなぁ?
これ勝手にやったらまた了見君に怒られる気しかしないんだけど
でもハノイで作られたって言ってたし、んー……?
「……とりあえず了見君に聞いてみてからでいい?」
『……鴻上博士でなければ』
「なんでぇ?」
『……鴻上博士が私の開発を進めていたにもかかわらず、それを途中で投げ出したからです、彼は嫌いです』
「お、おう」
そして僕は考えるのをやめた
「案外あっさり許可取れたね」
『ええ、少し驚きました』
とりあえずお休み3秒した後、朝食の席でこの子の事を聞いたらあっさり許可取れました
あのUSBにこの子の情報が残っていたみたいで僕がいいなら好きにするといいって言われたよ!
でもあんまり余計な事をするなと怒られたよ!自業自得だね!
『あの……アルサ様、よろしければ私に名前を付けていただけ無いでしょうか?』
「ん?ああ、確かに名前無いと不便だもんね」
名前……何がいいかな?
デュエルからとってエルとか?それともリンクとか……うーん、いい案が浮かばない
いっそ直感で行くかな?パッと思い浮かぶ単語……単語……
「わらび?」
『わらび……ですか?』
ごめん、思いついたのがわらび餅だったんだ……
いやだって僕のネット世界の名前がきな粉太郎だから、ほら、合ってるから大丈夫でしょう(?)
『……固有名登録【わらび】、登録完了
改めて、これからよろしくお願いします、アルサ様』
「ん、これからよろしくね、わらび」
これからパートナーになるんだから、仲良くしていきたいよね
とりあえずわらびと交友を深める為にリンクヴレインズの中継を一緒に見る
カリスマデュエリストもある程度覚えてないと、この先ハノイとして活動する時支障をきたすかもしれないからね
あ、アズライール様だ……で、この青いのがブルーエンジェル……だったよね
『興味深いですね……ほかにも色々なカリスマデュエリストがいるみたいですね』
「ねー、後アズライール様ほんと強いな……」
あ、ワンキルした
やっぱ古いけど代行天使強いなーというか天空の聖域とマスヒュペとクリスティアとか本気すぎぃ……
相手には同情します、成仏してください……
『……?アルサ様、この方は……?』
わらびが一つの画面に興味を示す
それには一人のハノイの騎士がデュエルボードに仁王立ちで爆走している映像だった
……僕もデュエルボード練習中だけど、仁王立ちでここまで安定できなよ
「僕達の仲間のハノイの騎士だよ
多分イグニスとPlaymakerを探してるんじゃないかな?」
あ、ちなみに僕達ハノイの目的は朝食の席ですでに了見君が話してくれました
ただわらびがイグニス達の名前を出した時『……そう、ですか、お任せください、イグニスの抹殺に私も協力させてください』って言ってたのが印象的だったな
『いいえ、彼はハノイではありません
少しの間了見様からハノイのプログラムを拝見させていただきましたが、彼のアバターにはそのプログラムが検出されませんでした』
「え、じゃあ偽物?」
『そうなります』
「ほぉ、そのAIは気づいたか」
いつの間にか了見君が部屋に入ってきており、片手にはコップが2つと飲み物をのっけたお盆を持っていた
了見君はお盆をテーブルに乗せて僕が見ていたタブレットを操作し、拡大して見せてくれた
場面は丁度偽ハノイとPlaymakerがどこかのビルの屋上で相対しているところだった
何かを話している所で、偽ハノイの姿が変わっていく
えーっと、確か名前は……
「Go鬼塚……だっけ」
「正解だ」
『検索:Go鬼塚
リンクヴレインズで現在ランキング1位のカリスマデュエリスト
ピンチを演出し、それを逆転するプレイスタイルのエンターテイナー
使用デッキは剛鬼』
「おおー!剛鬼かー!」
リンク召喚が出来た初期に登場したデッキテーマ!
でも僕はトリックスターの方が好きかなぁ、効果ダメージで爆殺するの楽しかったよ!
「声は……聞こえないか、アルサ、悪いがリンクヴレインズでログインして会話を盗聴してきてくれないか?」
「んぇ!?え、僕でいいの!?」
新人の僕にそんな重大(?)な任務を任せていいのかな?
「構わないさ、いざとなったら強制ログアウトさせる
それに今のメンバーで他に仕事を与えられる者がアルサしかいないからな」
あー、電脳ウイルスを作ってるって言ってたもんね
なんかあっても、強制ログアウトさせてくれるって言うんだったら安心かな?
「わかった、それじゃ行ってくるね
……デッキ、セット!into the VRAINS!」
少しだけの違和感を感じた後、目を開けるとそこはリンクヴレインズだった
僕はデュエルボードに乗ってわらびの誘導に従い移動する
『……きな粉太郎様、そこのビルに降りてください、ここならあちら側から見えないはずです』
「わかったぁあ!?」
僕がビルに降り立った瞬間、リンクヴレインズ全体が巨大な檻に囲まれてしまった
え、なにこれどうなってるの!?
『解析終了
きな粉太郎様、これは内側に入ってる者のログアウトを妨害するプログラムです
データをリボルバー様に転送します、こちらでも解析を続けます』
これすごいなぁ……ネット世界の出来事とはいえ、こんなことして大丈夫なのかな?
だってこれ皆で遊ぶゲーム?なのに……こういうのってなんていうんだっけ?チーター?チート?
「このプログラムはお前が俺を倒した場合のみ解除される」
「誰に頼まれた?」
「ハッカーにそんなことを教える筋合いはない」
あ、Go鬼塚とPlaymakerだ
えーっと盗聴……ってどうやるんだ?どうしよう、全然わかんない
『ご安心くださいきな粉太郎様、すでに会話ログはリボルバー様に送っております』
「ありがとう……」
ごめんねネット音痴で……いやだって普通に生きてたら盗聴とかサイバーテロとかしないでしょ!?
僕がそんなことを考えていると、データストーム……だっけ?データストームが吹き荒び、Go鬼塚とPlaymakerがデュエルボードになり移動を開始する
「えっと、僕も行かないと……デュエルボード……デュエルボード……」
『物質構成開始、対象:デュエルボード
……耐久、形状、データマテリアル干渉率オールクリア、きな粉太郎様、ご用意出来ました』
「わらびそんなこともできるの!?」
近頃のAIはすごいなぁ……
まぁ意思を持ったAIとかいるみたいだし、この世界の技術は僕のいた世界より技術が発達してるしね
僕はわらびの誘導の元、デュエルボードでGo鬼塚とPlaymakerの追跡を開始する
「「スピードデュエル!」」
先行はGo鬼塚かぁ……あ、2体出してターンエンドか
伏せは無いとはいえ、剛鬼モンスターのステータスはやや高めだからまぁ大丈夫かな?
そんでPlaymakerは……おお!リンクスレイヤーとサイバースウィザードって事はサイバースデッキか!
守護龍……連続リンク召喚地獄……いやな事件だったね(白目)
でもほら今制限だから、大丈夫大丈夫(震え声)
「はーっはははは!場に2体2のモンスターか!まるでプロレスのタッグマッチだな!
プロレスなら十八番、1・2・3カウントを取って必ず俺が勝つ!」
おおー!勝利宣言か!自信満々だなぁ
というかプロレスって2体2って出来るの?
『きな粉太郎様、マスコミがこのデュエルを放送しています
姿を映さないようにするため、ルート変更を推奨します』
「ん、良いよ変更して」
『了解しました』
サイバースウィザードの効果でGo鬼塚のモンスターを破壊し、Go鬼塚は膝をつく
まぁ実質2000のダイレクトアタックだから相当痛いだろうなぁ
『Go鬼塚は施設に寄付したりボランティアしたりしている……なんでそんなことしてるんだ?
……ああ!あいつも子供の頃その施設にいたのか!エンターテイメントなデュエルをやってるのはお金を稼ぐため、つまりは子供たちの未来が掛かってるって訳か』
え……何それ泣ける……
イグニスの解説(?)だとGo鬼塚は孤児だったのか……
うーん、僕こういう話に弱いから、もし僕がGo鬼塚と戦う時に本領を発揮できないかもしれない……
『言い忘れてたけど、Go鬼塚のもう1つの特徴は観客を面白がらせるために不利な事をするけど決して負けない
やられていると見せかけてここ1番で大逆転して、観客を盛り上げるんだ』
見てる分にはいいけど、やられる側はあんまり気分のいい物じゃないよね……
だってそれって手加減されてるのと同じようなもんだし、でも施設の子供たち為にお金を稼いでるんだったら仕方ないのかなぁ……
膝をついていたGo鬼塚が立ち会がり、力強く言葉を発する
「フィールドから墓地に送られたスープレックスの効果!自身以外の剛鬼カードをデッキから手札に加える!俺が手札に加えるのは剛鬼ライジング・スコーピオだ!」
お、おお、なんか僕もワクワクしてきたなぁ
次はどんな展開を見せてくれるのか、どんなデュエルをしてくるのか……
たしかにGo鬼塚はエンターテイナーとしても、デュエリストとしても1流みたいだね!
『なんでわざわざ攻撃を受けたんだ?人間は時々理解不能な行動をとる』
「ああ、人は時として不合理なことに心を揺さぶられるからな」
『えぇ!?そりゃどういうことだ!?』
「お前に説明しても無駄だろう」
……イグニスとPlaymakerって仲悪いのかな?
いや、仲がいいからこその塩対応?うーん、わからない
「力が……力がこの手に集まってくる!よーし!燃えるぜぇ!俺は俺のスキル、闘魂を発動だぁ!」
「おお……あれがスキルか」
スピードデュエル専用のギミックで、任意のタイミング?で発動できるもので、デュエリスト事にスキルは違う
ちなみにハノイの騎士に配布されているスキルはダブルドロー、カードを2枚ドローできる、強い(確信)
「このターン戦闘で破壊された剛鬼を全て特殊召喚する!そして俺のターン、ドロー!」
Go鬼塚はスコーピオを召喚し、フィールドには3体の剛鬼モンスターで埋まる……と、言うことは来るかな
というかわらびさっきから黙ってるけど、どうしたんだろ?ちょっと心配になってきた
「現れろ、俺様のサーキット!」
その掛け声と共に空中にリンクマーカーが出現し、3体の剛鬼モンスターと共にGo鬼塚が飛び込んでいく
え、何その演出かっこいい
「アローヘッド確認、召喚条件は剛鬼モンスター2体以上!俺はスープレックス、ツイストコブラ
、ライジング・スコーピオをリンクマーカーにセット、サーキットコンバイン!リンク召喚!現れろリンク3、剛鬼ザ・グレイト・オーガ!」
現れたのは毛皮のマントを羽織ったマスクマン
とうとうGo鬼塚のリンクモンスターが満を持してフィールドに現れた
新庄アルサ(アバター名:きな粉太郎)
センスがエキセントリックなことになってる
そういえば最初に聞こえたあの声は誰だったんだろ?
割とポンコツ
鴻上了見(アバター名:リボルバー)
お前どっからこのUSB発掘してきたんだ
調べたところ特に危険なプログラムも無かったのでそのままアルサのサポートAIにした
でも普通のAIとは違うと気が付いているので要監視対象
デュエルサポートAI【プロトタイプ】(名前:わらび)
アルサの元に現れた正体不明のAI
本人(?)は途中で開発を中断されたサポートAIらしいが詳細は不明
名前の由来はわらび餅
鴻上博士が嫌い、理由はわからないがイグニス達も嫌い、アルサは好き、リボルバーは微妙
鬼塚豪(アバター名:Go鬼塚)
藤木遊作(アバター名:Playmaker)
闇のイグニス(名前:Ai)
アルサ達の存在に気付いてない