ククイ博士の家
「コウヤ、サトシ起こしてくれないか」
「はい、わかりました。」
ククイ博士に頼まれコウヤはサトシを起こすためロフトにあがるとそこには既に起きているサトシがいた。
「サトシ珍しく起きてるけど、どうしたの?」
「いや、Z技の事を考えてたら起きちゃって」
「サトシは一回だけZ技使った事があるんだったね」
サトシはアローラに来て三日目にカプ・コケコとバトルしZ技を使ったとコウヤは聞いていた。
「ああ、Z技を使った後クリスタルが砕たんだけどな」
サトシとコウヤはカプ・コケコから貰ったZリングを見た
するとそこへ
「二人とも!もう朝御飯準備出来てるわよー!」
「あっ、スクールの準備しないと」
「うん!今すぐ降りるよ!」
サトシはポケモンスクールの準備をし、コウヤはロフトから降りた。
「何か考え事でもしてたのか?」
「サトシとZ技について話してました。」
「Z技ってサトシとコウヤが腕に着けているやつが関係してるのよね?」
するとそこへもう一人の話しの当事者であるサトシが降りてきた。
「ん?何の話してるの?」
「Z技について話していたんだ、僕とセレナはまだアローラに来たばかりで詳しく知らないし」
「Zリングは、島キングや島クイーンの大試練、ポケモンバトルに勝利し認められた者に与えられるんだ。そして大試練に挑戦するには島キングの用意した試練を受けなければならない」
『データによると、試練大試練共に難易度が高く並大抵の者は攻略できないらしいロト』
「島キングや島クイーンはその島を守護する役割を持つからそう簡単には攻略できないぞ」
ククイ博士とロトムの説明を聞いたサトシとコウヤは燃えていた。サトシは難易度が高いと聞けばやる気を出す少年、コウヤはシンオウ地方の次期チャンピオン、今まで沢山の旅をして様々な困難を乗り越えてきた二人は試練と大試練この二つにどんな事があるのかと考えていると内心ワクワクが止まらない、その様子を見ていたセレナとククイ博士はにっこりと笑った。
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セレナはパフォーマンスの練習をする言い先にスクールに向かったためサトシとコウヤはククイ博士と一緒にスクールへ向かっていた。その道中何やら人だかりの多い道を見かけた。そこにはジュンサーさんの姿もあった。
「何かあったんですか?」
「あっ、ククイ博士、それと君たちは?」
「俺の生徒達です」
「サトシです。こっちは相棒のピカチュウです。」
『ピッカ!』
「コウヤです。こっちは相棒のニンフィアです。」
『フィア!』
「ジュンサーよ、よろしくね。私もポケモンスクールの卒業生なの」
「ところでジュンサーさん、何があったんですか?」
コウヤはジュンサーさんにこの人だかりの原因を尋ねた。
「どうやら、コラッタやラッタが大量発生して作物を食い荒らしたらしいのその後、道路に飛び出したらしく木材を運んでいた荷台から大量の木材がしまったのよ」
ジュンサーさんの視線の先には沢山の木材が山のように積み重なり道を塞いでいる状態をどうしようと悩んでいる人達の姿があった。
「これは、酷いな....」
コウヤは目の前の光景に驚いていると一人の男とハリテヤマが現れ木材を運びだした
「すげぇ、あんなに軽々と....」
「あの人は.....?」
「あの人が島キングのハラさんだ」
「あの人が....」
そしてサトシ達は木材を運ぶハラさんを手伝うため木材を担ぎ上げ運び始めた。やはり木材は重く三人係で運んだその時ハラさんは、サトシとコウヤのZリングを見ていた。
その後カイリキー達が応援に駆けつけ木材を荷台に運び終えた。
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翌日
ポケモンスクールが休日のためサトシ達はハラさんの元を訪ねていた。
「さぁ、どうぞこちらへ」
ハラさんに広間に案内され辺りをみるとZリングの置いてある部屋があった。
「あの部屋にあるZリングはハラさんが作った物なんですか?」
「えぇ、それに君達の着けているZリングもですぞ。」
「え?でもこれカプ・コケコから貰ったんです」
「僕もサトシと同じでカプ・コケコから貰いました」
「やはりそうでしたか、ある日突然Zリングが一つ無くなったと思っていら最近もう一つ無くなっていましてなぁ、カプ・コケコの仕業だとピンときました。」
「それって、よくある事なんですか?」
「Zリングを持って行ったのは、今まで無かったですなぁ」
サトシとコウヤは何故カプ・コケコがZリングを自分達に渡したのだろうと考えていた。その様子を見ていたハラさんは、
(どうやらカプ・コケコは、よほどサトシ君とコウヤ君の事が気になるようですなぁ)
サトシとコウヤは考えが纏まったのかハラさんに向き合い
「ハラさん、俺、Zクリスタルをゲットしたいんです!そしてもう一度カプ・コケコとバトルしたいです!」
「僕は、Zリングを貰った意味を知りたい...だからZクリスタルをゲットしてその意味をカプ・コケコに聞きたいです!」
「なるほど....では、サトシ君、コウヤ君、キミ達に一つ質問をさせていただけますかな」
「はい?」
「質問ですか?」
「この島の人達が今、野生のコラッタやラッタ達の事で困っている事は知っていますよね?もしキミ達がこの問題を解決するとしたらどうしますかな?」
コウヤはハラさんの言葉に考え込みサトシは即座に
「俺なら、バトルでラッタ達を...」
「サトシ君、アローラ地方に何故島巡りができたのかというとですな...ただ単にバトルが強いだけではない、アローラの島、ポケモン、人も全てを愛し守れる若者を育てる事が目的だったと言われています。」
「ただバトルが強いだけじゃないか....」
「バトル以外の答えも探してみてください、Zクリスタルの話はその答え聞いてからにしましょう」
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翌日 ポケモンスクール
リーリエはタマゴをクッションを敷いた椅子の上に置き陽が当たるよう位置に置いた。
「すっかり慣れたねリーリエ!タマゴの扱い」
「そうでもありません....割れたらどうしようと、何時もビクビクしてるもの」
「そんなことないわよ!リーリエ」
「あの....ところでサトシ達はどうしたの?」
マオは机に座っているサトシとコウヤを指差した、サトシは机にうつ向いていた。コウヤは物凄い数の本を机に置き何か調べていた。
「う~ん」
「ラッタの生態は...」
「二人とも昨日帰ってきてからあの調子なの.....」
『サトシにいたっては、768回目の“う~ん”ロト』
「768回目!?」
「サトシが考え事するなんて!!」
「有り得ない....」
「そこまで言わなくても....」
セレナ以外はサトシが考え事している事に驚いていた。
『二人とも昨日ハラさんに会ってからあの調子ロト』
悩むサトシと調べものするコウヤの前にカキが来て
「ハラさんに何て言われたんだ?」
「カキ...」
「最近コラッタやラッタ達の群れが街の人たちを困らせているんだけどハラさんに僕達ならそれをどう解決するかって聞かれて」
「それも、バトル以外の方法で....」
「ラッタ達の生態が詳しくわかればヒントが隠れてると思って色々探しているんだけど見つからなくて」
『なら、ボクにお任せロト!コラッタ、ラッタ。ねずみポケモン、ノーマル・あくタイプ。大昔、舟の貨物に紛れてやって来た、やがてアローラの姿に変化を遂げた。』
「私本でヤングースやデカグースを別の地方から連れて来て追い払ったと読んだ事があります」
「「それだ!」」
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そしてコウヤとサトシは再びハラさんのもとを訪れていた。
「大正解ですぞ、サトシ君、コウヤ君。この質問は君達が試練に挑戦する資格があるか見極めるためのですが、君達は試練に挑戦する資格があるようです。」
「でも、俺とコウヤが思い付いたわけじゃ...」
「友達が一緒に考えてくれた答えなんですけどいいんですか?」
「もちろんです。分からない事があったら、誰かに相談する。それはとても大切な事ですからな」
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サトシとコウヤはハラさんに案内され洞窟の前に来ていた。
「この洞窟にはヤングースとデカグースが棲んでいます。特に一匹のデカグースはぬしポケモンと呼ばれる強者でしてな」
「「ぬしポケモン....?」」
「アローラの守り神に仕えるポケモンの事です。」
「そんなポケモンがいるなんて...」
「サトシ君、コウヤ君。君達の試練は洞窟にいるぬしポケモンに勝ち、その力を借りて街にいるコラッタやラッタ達の群れを追い払う事ですぞ」
「どうやって力を借りるんですか?」
サトシはぬしポケモンにどのように協力を頼むのかわからないためハラさんに尋ねる。
「ぬしポケモンはバトルした相手の実力を認めると自ら力を貸してくれます。認めてもらえるかは君達の実力しだいですぞ」
話ながら洞窟を歩いていき広い空間に着いた。
「ぬしポケモンのデカグース!島巡りの挑戦者が来たぞ」
ハラさんのその声が洞窟の奥に響くとヤングースとデカグースが一体ずつ現れた。
「あれがぬしポケモン...?」
「いや、違いますな、あれはぬしポケモンの仲間ですな。ですが戦う必要があります。」
「ロトム!説明を頼む!」
『お任せロト!ヤングース、デカグース。ノーマルタイプ、ヤングースは鋭い牙を持つ。デカグースに進化すると我慢強さが増す。』
「ただいまより試練のバトルを開始しますぞ!」
「ピカチュウ!君に決めた!」
「ニンフィア!頼んだよ!」
『ピッカ!』
『フィア!』
「ニンフィア!スピードスター!」
「ピカチュウ!十万ボルト!」
先制攻撃を仕掛けるサトシとコウヤだがヤングースとデカグースのすなかけによって防がれてしまった。しかも視界が悪くなり攻撃が出来なくなっていしまった。
「コウヤ!ニンフィアにまもるを!」
「わかった!ニンフィアまもる!」
「ピカチュウ!辺り一帯に十万ボルトだ!」
ピカチュウは辺り一帯に十万ボルトを放ちヤングースとデカグースに命中させた。そしてニンフィアはまもるで十万ボルトを防いだ。
「いいぞ!ピカチュウ!」
『ピッカ!』
ヤングースとデカグースはピカチュウの十万ボルトを受けてもまだ戦えるようだった。
「ニンフィア!スピードスター」
ヤングースとデカグースはそれぞれ左右に回避した。
「ピカチュウ!デカグースにでんこうせっか!」
「ニンフィア!ヤングースにでんこうせっか!」
ピカチュウのでんこうせっかがデカグースに命中し、ニンフィアのでんこうせっかがヤングースに命中しヤングースとデカグースは目を回し倒れた。
「やったな!コウヤ!」
「うん!いい調子だね!」
二人が喜んでいると突如大きなうねり声が聞こえ洞窟の奥から現れたて来たのは通常の倍はあるデカグースだった。
「何!?あの大きさ!!」
「で、でかい...」
『通常の三倍の大きさはあるロト!』
「出ましたぞ!あれこそがぬしポケモンのデカグースですぞ!」
ぬしポケモンのデカグースは再び吠えると突如謎の光に包まれた。
「なんだ!?あの光!?」
「さっきよりきつい闘いになりそうだね...」
サトシとコウヤは目の前のぬしポケモンデカグースに驚いていた。
そしてデカグースはニンフィアに向かって攻撃を仕掛けてきた
「ニンフィア!まもる!」
ニンフィアはまもるで攻撃を間一髪防いだ。
「ピカチュウ、十万ボルト!」
ピカチュウは十万ボルトを放つがすなかけで防がれてしまっただが防がれた瞬間デカグースの背後から
「ニンフィア!でんこうせっか!」
ニンフィアのでんこうせっかが命中した。デカグースは少しよろけたが体勢を持ち直しニンフィア攻撃をした。
『フィアッ!』
「ニンフィア!」
ニンフィアはデカグースの攻撃を受けたが立ち上がりまだ闘う意志を見せた。
「サトシ!連携していくよ!」
「おう!」
「ニンフィアようせいのかぜ!」
ニンフィアはようせいのかぜを放ちだがデカグースの巻き上げた砂によって防がれてしまった。だがピカチュウをニンフィアの背後から
サトシ「ピカチュウ、十万ボルト!」
ピカチュウ十万ボルトを受けて膝を着けた。
「「今だ!でんこうせっか!」」
ピカチュウとニンフィアによるでんこうせっかがデカグースに命中しデカグースを目を回し倒れた。
「それまで!試練の挑戦者サトシとコウヤの勝ち!」
「「いよっしゃあ!」」
サトシとコウヤは大きく声〰出し勝利した喜びを表しハイタッチした。そしてデカグースふらつきながら立ち上がろとしており、それを見たサトシとコウヤはデカグースに向かって行った。
「大丈夫か!?」
そしてデカグースは近づいて心配してきたサトシとコウヤに何かを渡してきた。
「これは...?」
「Zクリスタルだ!」
「な、何と!?」
ハラさんはデカグースがサトシコウヤにZクリスタル、ノーマルZを渡したのを見て驚いていた。
(ぬしポケモンがZクリスタルを渡すとういことはそうあることではない...サトシ君とコウヤ君には何かあるようですな)
「Zクリスタル、ゲットだぜ!」
『ピッピカチュウ!』
「Zクリスタル、ゲットだ!」
『フィア!』
そしてデカグースからZクリスタルを渡す様子を見ている黄色い影には誰も気づいていなかった。
そしてその後サトシとコウヤはデカグース達にラッタ達を追い払うの協力してもらい無事試練達成となった。
「サトシ君、コウヤ君。君達の試練突破を認めますぞ」
「「ありがとうございます!」」
「君達と大試練でバトルするのが楽しみですぞ君達の大試練の挑戦を待っていますぞ!」
「「はい!」」
こうしてサトシとコウヤの試練は無事達成された。そして次は大試練だ!
次回大試練です。