アイナ食堂
今日サトシ達はマオから新作メニューの試食回とアイナ食堂に集まっていた。
「みんな、今日は新作メニューの試食会に来てくれて、ありがとね」
「うん!とっても楽しみだよ!」
「本当...///?」
マオはコウヤが楽しみにしていると聞き少し顔を紅くして聞いてきた。
「うん!僕なんかお昼抜きで来たからね!」
「マーマネ...空気読んで...」
スイレンは空気の読めない発言をしたマーマネを静かに冷たい視線で睨んでいた。その時スイレンに怯えた者はマーマネの他にもいたそうだ。
「そ...そう言えばマオ、新作メニューって何ですか?」
リーリエはこの状況を脱しようと話題を切り替えた。
「それは出来てからのお楽しみ♪」
マオはそれだけ言うと厨房へと戻っていった。その時ピカチュウの姿が消えていたことに気付いた者は一人もいなかった。
「楽しみだな~」
「どんな料理が出てくるのかしら」
話していると突如厨房から凄まじい電撃が発生した。。
「な、何だっ!?」
全員一斉に厨房の方を見ると少し所々焦げたマオが厨房から出てきた。
「マオちゃん...大丈夫?」
「大丈夫だよ。スイレン」
「いや、明らかに何かあったよね...」
大丈夫だと言うマオにコウヤが冷静にツッコミをいれる
「まぁまぁ、それより...じゃーん幻のアローラシチューで~す。」
「おお!美味しそう!」
この時コウヤとセレナはシチューの具材が少し焦げていることに気付き何故焦げているのか不信がっていた。
『いっただっきますー!』
そしてマオ特製の幻のアローラシチューを口に運ぶと...全員に凄まじい電撃が身体中に走った。
「どう!?ピリッとした後味がくせになるでしょ!」
「ピリッと...どころかビリビリ...するんだけど...」
「まるで...ピカチュウの十万ボルトを受けたみたいだ...」
すると厨房からピカチュウが出てきた。
『ピィカ?』
「まさか...」
「うん!隠し味にピカチュウの十万ボルトを使ってみたんだ!」
「何故...ピカチュウの十万ボルトを...」
「いや~、ピリッとした後を出そうと思ったんだけど刺激が強すぎたかなぁ...」
コウヤの質問にマオ少し申し訳なさそうに答えた
「そもそも、幻のアローラシチューとは?」
するとそこへ、ちょうどマオの父が帰ってきた。
「マオパパ、幻のアローラシチューって何?」
「昔お祭りや式典で作られたの物で今では時代の流れで忘れられてしまってね...」
「マオはどうやってその幻のアローラシチューを作ったの?」
コウヤは今では忘れて筈の幻のアローラシチューをマオはどのように作ったのか疑問に思った。
「実は、お兄ちゃんがアローラシチューのレシピを送ってくれたんだ。」
「マオちゃんのお兄ちゃんって確か料理修行出たって...」
「うん、旅先で見つけた古い文献にアローラシチューのレシピが載っていたんだって」
「それで作ってみたらあんなことになったわけか...」
コウヤは幻のアローラシチューに対し少し恐怖を感じていた。
「本当ならやまぶきのミツが必要なんだけど時季外れだから代わりに十万ボルトを代用できなかな~って思ったんだけど」
「何故十万ボルトを全く意味が分からない!」
「完成させてアイナ食堂の看板メニューにしたかったんだけどなぁ...」
マオはどうにか完成させてたかったようで少し落ち込んでいるようだった。
「僕おかわり!」
マーマネはマオの作ったアローラシチューを完食していた。
「ビリビリ来るけどスパイシーでたまらないよ」
「お昼抜き...強い」
「よし、今から代わりの料理を作ってあげよう!」
マオの父がサトシ達に料理を作ってくれることになり皆喜んでいた。マオの父の料理をいただき、サトシ達は帰っていっきアイナ食堂に残ったのはコウヤとマオだけになった。
「ねぇ、マオ」
「何?コウヤ」
「そう言えば本当ならアローラシチューに必要なやまぶきのミツは時季外れって言っていたけどどういう事?」
「やまぶきのミツは限られた時季にしか取れないんだ。例外も有るがね」
「えっ!?例外!?」
「限られた場所でだが一年中やまぶきのミツが手に入る場所が有るらしい」
それを聞いたコウヤは
「マオ!明日一緒に探しに行こう!」
「え!?で、でも」
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翌日
天候は雲一つない快晴となりコウヤとマオはやまぶきのミツを探すために森に来ていた。
「絶対にやまぶきのミツを見つけようね、マオ」
「え?あっ!うん...」
「マオ...体調悪いの?」
「いいや!全然大丈夫だよ!」
マオは今この状況に少し緊張していた何故なら今コウヤと二人っきりでいるからだ。
(コウヤと二人っきり...落ち着こう!私!)
マオは落ち着こうと深呼吸をしようとしたら急にコウヤから手を握られた。
「え!?///コ、コウヤ!///」
マオはコウヤに急に手を握られて顔を紅くしながら驚いた。
「もし離ればなれになったら危ないだろうなって思ったんだけど...嫌だった?」
「い、嫌じゃない...///」
マオは顔を紅くしながら答えた
「マオ、顔赤いけど大丈夫?」
「え!?大丈夫大丈夫!それよりやまぶきのミツを探そう!」
『それなら僕にお任せロト!やまぶきのミツはオドリドリの大好物ロト。だからオドリドリを見つけて追い掛けるといいロト』
「頑張ってオドリドリを見つけよう!」
『今から探してオドリドリを見つけれる確率8%ロト』
「可能性は0じゃないなら絶対に見つかる!頑張ろう!」
「うん!頑張って見つけよう!」
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そして二人は洞窟や木に空いている穴などを探していくが一向に見つからなかった。
「全然見つからないね...」
『見つかる確率は0.3%に低下ロト』
「私、諦めない!やまぶきのミツを見つけてアローラシチューを完成させアイナ食堂の看板メニューにするために!!」
マオはロトムの言葉を聞いても全く諦めていなかった。
「マオは何で看板メニューにこだわってるの?」
「私の夢はアイナ食堂をアローラ一番の食堂にすることなの!」
「マオは立派な夢を持ってるんだね。僕応援するよ」
コウヤはマオの夢を聞き歓心していた。
「ありがとう、コウヤじゃあ完成したら最初にコウヤに食べてもらうね」
「ありがとう、絶対に見つけよう!」
コウヤはオドリドリを見つけるためにどうすればいいか考えているとアマカジが甘い香りをだした。その香りを嗅いだコウヤは
「そうだ!オドリドリもサトシのモクローと同じ鳥ポケモンアマカジの甘い香りにやって来るかもしれない!」
「それいいかも!アマカジお願い!」
アマカジは岩の上から甘い香りを広範囲に漂わせた。その香りを嗅いだポケモン達がぞろぞろと集まりはじめた。
「ツツケラにヤミカラスだ!」
「バタフリー、レディバもいるね」
『でも肝心のオドリドリが来ないロト…ってあっ!二人とも上を見るロト!』
「「へっ?」」
二人がアマカジの方を見ると、黄色の体に羽先にボンボンのような物を着けた。一体のオドリドリがいつの間にか現れていたのだ。
「オドリドリだ!」
コウヤ・大きな声に驚いてしまったのか、オドリドリは飛び上がり何処かに飛んで行き始めた。
「待って!」
オドリドリの飛ぶ速度は早く見失いそうになってしまった。
「そうだ!マオ、アマカジに甘い香りを!」
「わかった!アマカジお願い!」
コウヤの機転でアマカジの甘い香りを繰り返しなんとかついて行き洞窟にオドリドリが入っていた。だがアマカジは甘い香りを使いすぎたのか大分萎れてしまった。
「アマカジ...こんなになるまで...ありがとう!」
そしてコウヤとマオは洞窟に入り洞窟を抜けると小さな広場のような場所に出た。周りを見ると、黄色い花が沢山咲いていた。
「マオ、あれって」
「うん!やまぶきのミツだ!」
「マオ...」
「うん!」
コウヤとマオはやまぶきのミツを採ろうと歩きだしたが突如足元から網が上がってきて二人とも網に吊り上げられてしまった。
「な、何!?」
「な、何!?と言われたら。」
「聞かせてあげよう我が名を...」
「花顔柳腰差月閉花、儚きこの世に咲く一輪の悪の花!ムサシ」
「飛竜乗雲英姿爽風、切なきこの世に報いる悪の使徒!コジロウ」
「一蓮托生連帯責任、親しき仲にも小判輝く悪の星!ニャースで、ニャース」
「「ロケット団参上!」」
「なのニャ!」
『ソーナンス!』
毎度恒例の長い名乗りで現れたのはロケット団だった。
「やまぶきのミツは私たちが頂いていくわ!」
「何だと!?」
「ニャース!」
どうやら山吹の蜜を独り占めしようニャースが発明を使い、あたりの花を吸引し始めた。有一網に捕まらなかったアマカジが何と抵抗しようとニャースの近くで甘い香りを漂わせせるが...
「ニャース、しっかりしなさい!」
「そうだぞ、ペルシアンに負けてもいいのか?」
「ニャンのこれしき対したことないのニャ!」
ムサシとコジロウの言葉ですぐ正気に戻って再び花を吸い取っていく。アマカジはニャースを止めようと更に甘い香りを漂わせた。するとアマカジの体が眩しく光始めた。
「アマカジ!」
「あの光は...」
『あれは...進化の光ロトーー!』
そして光が消えると可愛らしい人型に近い姿をしたポケモンの姿があった。
「アマカジが進化した...」
『アママイコ、フルーツポケモンくさタイプ。アマカジの進化形、身を守る為、ヘタが発達。硬いヘタから繰り出される往復ビンタはかなりの威力』
『アマイッ!』
ロケット団は突然の進化に驚き固まっていた。アママイコはロケット団に向かっていき硬いヘタから往復ビンタを繰り出していった。そしてロケット団が倒れた隙に手のひらから無数の葉っぱを漂わせ網に向けて放ち網を切った。
「今の技はマジカルリーフ!」
「アママイコ、マジカルリーフを覚えたのね!」
『アマイッ!』
マオはアママイコが進化し新しくマジカルリーフを覚えた事に喜んでいた。
「出てこい!ニンフィア!カリキリ!」
コウヤはモンスターボールからニンフィアとカリキリを出した。
「アママイコ!」
『アマイッ!』
そしてアママイコ、ニンフィアとカリキリはロケット団の目の前に立ち上がった。
「「これって....」」
「まずいのニャ...」
「ニンフィア、ムーンフォース!カリキリ、はっぱカッター!」
「アママイコ!マジカルリーフ!」
それぞれ三つの技はロケット団に当たるかと思われたがキテルグマが現れロケット団掴み森へと消えていった。
『何この感じ~!』
『ソーナンス!』
それを見ていたコウヤとマオは...
「何...あのキテルグマ」
「さぁ...」
何はともあれコウヤとマオは無事にやまぶきのミツを手に入る事ができた。
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後日、再びアイナ食堂に集められたサトシ達。やまぶきのミツを手に入る事できたマオの作ろうとしている幻のアローラシチューの試食会だ。
「お待たせ~!今度こそ正真正銘幻のアローラシチューだよ~!」
運び出されたシチューは前回と違い綺麗なミルク色をしており食欲をそそる香りを出していた。そしてサトシ達はシチューを口へと運んだ
『美味しいー!』
「本当!?やったぁ!」
「ピリッとした後味がとても効いてるわ」
「ああ!スッゲー旨い!」
「それもこれも全部一緒にやまぶきのミツを探してくれたコウヤとアママイコのおかげだよ!」
「いいや、一番は諦めていなかったマオとアママイコの二人だよ」
「あ、ありがとう...コウヤ///」
マオは顔を紅くしながら言った。すると突如お腹の鳴る音が聞こえた。
「いやぁ...これ食べられるの最後かもしれないと思うとお腹すいちゃって...」
「マーマネ...空気読んで...」
スイレンは空気の読めないマーマネを再び静かに冷たい視線で睨んでいた。
「そっ、そう言えばマオ!アローラシチューはどうするんですか?」
「看板メニューしたいんだけど、季節外れにやまぶきのミツを採るのは難しいから季節限定メニューにすることにしたの」
「良かったね、マオ」
「うん!」
マオは笑顔で答えた。
《マオの夢アイナ食堂をアローラ一番の食堂にするための看板メニューの挑戦はアママイコと共に続く》
コウヤのアーカラでの試練投票の現状です。
エンニュート 1票
ガラガラ 1票
オニシズクモ 1票
皆様の投票お待ちしております。