大試練にむけて気合い充分のサトシとコウヤ……サトシは新しくゲットしたクサZを使ってZ技の練習中だ。
「行くぞ!モクロー!」
『クロォ!』
「ブルームシャインエクストラ!」
Z技は発動せずオーラは弾けて消えてしまいサトシは「あれ…?」っと呆然としている。
「サトシ……昨日教えたのにポーズが違うよ。」
「私達があんだけ教えたじゃん! 両手はこう!」
マオがサトシの横に並び両手を斜めにあげる。サトシのポーズは両手を完全に横に垂直にあげていていた。
「いきなり、不安が生まれたよ……サトシ」
「大丈夫だって、俺本番強いから」
コウヤにサトシの大試練への不安を覚えるがサトシ本人は大丈夫と言っているがはたして大丈夫だろうか
「おっ、イワンコ気合い入ってるな!」
『アンッ!』
「痛っ!?」
サトシに噛みつくイワンコ……今日は普段とは大人しい様子が今日は気性が荒くなっているみたいだ。
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サトシとコウヤ達が、ククイ博士に連れられ森の中を進んでいくとしばらくして開けた場所に出る。
「此処が、アーカラ島での大試練の舞台となる命の遺跡だ。そして今日の課外授業はサトシとコウヤの大試練の見学だ。」
ククイ博士の案内で遺跡のすぐ近くにある階段を下りると其処には足元に古い模様が描かれている石のバトルフィールドそしてそこにはライチさんの姿があった。
「「ライチさん、大試練お願いします!」」
バトルフィールドに立つサトシとコウヤ……その対面にはライチさんの姿がある。
「ええ。これより、島巡りの儀式……大試練を行う!アーカラの島、命をはぐくむヴェラ火山!命の守り神、カプ・テテフ!我とこの島巡り挑戦者達に見守る力を与えたまえ!」
目を閉じ力強く祈るライチさんその様子から普段の雰囲気は一切感じられない。
「まるで別人みたい……」
「ライチさん、かっこいい」
「さて、どっちから始めるかい?」
「何時ものライチさんに戻った。」
何時もの雰囲気に戻りサトシとコウヤを見て尋ねるライチさん
「サトシはどうする?」
「俺は……あっ、イワンコ!」
どちらが先に挑戦するか話始めようとすると突然、イワンコがライチさんのルガルガンの前に立ち、大きな声で吠え始める。
「落ち着けって、イワンコ。いっ!?」
サトシがイワンコを抱き抱え止めようとするが暴れて噛みつくイワンコ……視線はルガルガンに向いておりイワンコは闘志を出している。
「じゃあ、サトシが先に挑戦していいよ。イワンコもやる気みたいだし」
「ありがとう。コウヤ」
コウヤはイワンコのやる気を見てサトシに先に大試練の挑戦をコウヤがサトシの次とうことに決まった。
「これより島巡り挑戦者サトシと島クイーンライチの大試練のバトルを始める!」
審判を務めるククイ博士の号令に、ライチさんがモンスターボールを手にとり構える。
「私のポケモンたちは、ハードでタフな、いわタイプ!行くわよ、ダイノーズ!」
ライチさんが投げたモンスターポールから現れたのは、いわ・はがねタイプのダイノーズ。
「更にルガルガン!この大試練、ダブルバトルで行う!」
「ダブルバトル!?俺の時は一対一だったぞ…」
ライチさんのダブルバトル発言に驚くカキ……そしてコウヤはカキの発言を聞きライチさんが何を考えてるいるのだろうと考え始める。
「俺はダブルバトル大歓迎です!」
サトシはライチさんの急な提案に笑って返す。
「よし、先ずは……」
『アンッ!』
バトルフィールドに出るイワンコ……普段より気合いが入り興奮気味のようだ。
「イワンコ、お前のやる気買ったぜ!次はモクロー!君に決めた!」
モクローも気合いが入っているのか珍しく起きており、そしてイワンコの隣に着地する。
「それでは始め!」
ククイ博士の掛け声で大試練が始まった。
「モクロー、ルガルガンにこのは!イワンコ、いわおとし!」
サトシの指示のもとイワンコとモクローの技がルガルガンめがけて放つ
「えっ!?二体同時に指示を出すのですか?」
「それがダブルバトルの。トレーナーの判断力、技量が試されるんだ」
リーリエが驚くなかコウヤが答える。そしてライチさんは二つの技が迫る中、焦る様子が一切ない。
「ルガルガン、いわなだれ!」
高く飛び上がったルガルガンが、イワンコのよりも一回りもふた回りも大きな岩を放ち、イワンコとモクローの攻撃を簡単に打ち破り、そのままイワンコとモクローにいわなだれが決まる。
「えっ、モクローとイワンコに同時にダメージを」
「ああ、いわなだれの恐ろしいところだ。」
「あのいわなだれ……僕のダダリン以上の威力だ…」
セレナはいわなだれの攻撃範囲に驚きコウヤはダダリン以上の威力のいわなだれに驚く
「大丈夫か、イワンコ、モクロー!」
サトシの声を聞き立ち上がるモクローとイワンコ……ダメージはあるがまだ闘えるようだ。
「ステルスロック!」
ライチさんの指示で、ダイノーズがイワンコとモクローの周囲に何か仕掛けたようだ、イワンコはルガルガンに向かっていくと巨大な岩が目の前に出現し吹き飛ばされる、そして囲むように岩が出現し身動きが取りにくくなってしまう。
「空ならステルスロックの影響はない!モクロー!イワンコを掴んで飛べ!」
モクローは両足でしっかりとイワンコの背中を掴みステルスロックによる檻から抜け出す
「モクロー!ダイノーズにこのは!」
その状態からこのはをダイノーズに放ちそのままダイノーズにこのはが決まる。
「やるわね。なら、ダイノーズ!マグネットボム!」
ダイノーズの周囲を囲む3体のチビノーズが、モクローとイワンコを追って宙に飛び上がる。
「モクロー、かわせ!」
縦横無尽に飛んで、迫り来る三体のチビノーズをかわすモクロー。しかしイワンコを掴んで飛んでいるため思うように動けず、一体のチビノーズがモクローとイワンコの背後を取り光だし、大きな爆発が起こり、イワンコとモクローがステルスロックに叩きつけられる。
「ルガルガンにダイノーズ。そしてチビノーズが三体。これでは、実質5対2です」
「まさに大試練だ……」
「サトシ、大丈夫かな…」
カキ、マーマネ、スイレン、リーリエ、マオがサトシの大試練への不安を覚えるなか……
「大丈夫よ。サトシだもの」
セレナはそう言いサトシを信じてただ見つめる。またコウヤも静かにサトシを見ていた。
「これを打ち破るからバトルは楽しんだ!」
サトシはこの状況をものともせずむしろ楽しんでいる様子で言いフィールドの対面にいるライチさんを見つめる。
「ルガルガン、アクセルロック!ダイノーズ、でんじほう!」
「モクロー、イワンコを掴んで飛べ!ルガルガンにこのは!」
向かって来るルガルガンに、このはを命中させ怯ませるモクロー、ダイノーズはでんじほうをモクローに放つがイワンコがモクローから離れルガルガンに飛びかかり身軽になったモクローは回避する。
「チビノーズでモクローとイワンコを包囲よ!」
チビノーズがイワンコとモクローを取り囲みように浮遊する。
「モクロー!イワンコと飛び上がれ!」
モクローはイワンコを掴み飛び上がる。
「ルガルガン、いくよ!」
ライチさんは腕を交差させ左腕のZリングから、眩い光が発せられその光はルガルガンへと向かっていく
「轟け、命の鼓動!天地を貫く、岩の響きよ!」
大きく吠え勢いよく飛び上がるルガルガンは、モクローとイワンコより上昇し、岩が集まり巨大な岩を作り出す。
「行け!ワールズエンドフォール!」
チビノーズ達はモクローとイワンコから離れ巨大な岩がイワンコとモクローを押し潰さんばかりに下降するモクローはイワンコを掴んでいるため回避する事は不可能そう考えられたがモクローとは巨大な岩と地面のギリギリで回避する。
「Z技を避けた!?」
「それだけじゃないよ。」
Z技を避けた事に驚く皆だが、コウヤは一人だけ何かに気づいているようでつられて皆フィールドを見る。
「ステルスロックが無い!」
「まさか、狙ってやったのか!?」
「そう、Z技を地面とギリギリの位置で回避してステルスロックを壊したんだよ。」
皆、ステルスロックが消えたことに驚く中コウヤだけは冷静にサトシの考えがわかっていたかのように答える。
「全く…一歩間違えればイワンコもモクローも倒れてかもしれないのに……」
少々あきれを含みながらも笑いながら言うコウヤ自身即座にサトシの考えを読み取っており……(サトシに似てきたのかな……)と考えるコウヤだった。
「モクロー!イワンコ!反撃だ!」
「やるじゃない、サトシ! でも、まだまだこれからよ! ダイノーズ、イワンコにギガインパクト! ルガルガン、いわなだれ!」
ダイノーズはイワンコに向かって凄まじい勢いで向かってきており上からはいわなだれが迫るが……
「イワンコ!いわなだれの岩を足場に跳べ!」
『えっ!?』
サトシのまさかの指示に驚くカキ達、だがイワンコはサトシの指示を疑うことなく岩を跳んできギガインパクトを回避しルガルガンへと向かっていく。
「今だ!かみつく!」
イワンコはルガルガンに勢いよく噛みつきルガルガンを地面に叩きつけられそしてイワンコはルガルガンを放さない。
「そのまま放すなよ! モクローは援護だ!」
「ダイノーズ、モクローにマグネットボム!」
ダイノーズからチビノーズ達が離れモクローに向かっていくがモクローは巧みにかわしていきチビノーズ達を誘導し見事ダイノーズへと当てる。
「よし、今だ!モクロー!」
ダイノーズは自らの攻撃を受けて怯みサトシはその隙を見逃さない。
モクローが地面に着地し、サトシは腕を交差させZリングから眩い光を放ち始めるそして全力の技を叫ぶ
「これが俺たちの全力だ! ブルームシャインエクストラ!!」
モクローを中心に花畑が広がりダイノーズのいる地面からソーラービームが打ち上げられたのかのようにかのように、巨大なエネルギーがダイノーズを襲った。
Z技の影響で砂煙が舞い煙が晴れると目を回して倒れるダイノーズの姿が其所にはあった。
「ダイノーズ、戦闘不能!」
「ダイノーズ、お疲れ様。よく戦ってくれたね。」
ライチさんはダイノーズに労いの言葉を掛けてモンスターボールに戻す。
「よくやったぞ、モクロー。後はルガルガンだ!」
ライチさんはルガルガン一体、対してサトシはモクローとイワンコの二体ダメージはあるものの数の上ではサトシが有利だ。
「よしっ、モクロー!イワンコをつかんで飛べ!」
モクローにイワンコを掴ませ攻撃しようと考え指示し、モクローはイワンコを掴もうとするがイワンコは掴もうとするモクローに攻撃してしまった。
イワンコの攻撃で倒れるモクロー… サトシはモクローのもとに駆け寄りそれを見たククイ博士は、はっとし
「モクロー、戦闘不能!」
互いに一体となり、イワンコは自分のやってしまった事の申し訳なさからサトシの顔が見れずに下を向いている。
「なぁ、イワンコ」
『クゥン…』
「俺たち一緒に特訓して強くなったよな、だからこのバトル一緒に戦おうぜ!」
サトシに怒られる…イワンコはそう思っていたが予想とは違う言葉に顔をあげてサトシを見つめるイワンコ、サトシの顔は笑ってイワンコのことを真っ直ぐに見ていた。
『アンッ!』
「ああ、一緒に勝つぞ!」
イワンコは先程の落ち込みが嘘のように立ち直りルガルガンを見つめる。サトシはイワンコを信じる、その思いがイワンコに伝わり立ち直らせたようだ。
「イワンコ、いわおとし!」
「ルガルガン、避けて!」
イワンコはルガルガンの足元にいわおとしを放ちルガルガンは跳び上がり回避する。
「今だ! たいあたり!」
宙に浮いた状態ならなら回避は出来ないイワンコのたいあたりはルガルガンへと決まる。
「やるわね! ルガルガン!いわなだれ!」
イワンコの上からいわなだれを放つルガルガンだが、イワンコは少し前に見せたいわなだれの岩を足場に跳びルガルガンの上をとる。
「今だ!イワンコ、いわおとし!」
イワンコのいわおとしは宙にいたルガルガンに見事に命中しルガルガンはフィールドに叩きつけられ目を回して倒れた。
「ルガルガン戦闘不能!よって大試練バトルは島巡り挑戦者サトシの勝利!」
ククイ博士の声がフィールドに響き、サトシはイワンコを抱き抱える。
「イワンコ。やったな!」
サトシはイワンコと共に喜んでいるとライチさんがサトシの方に向かってきて
「サトシ、今日のバトルで感じたんだけどイワンコの進化が近いのかもしれないわ」
「えっ、進化?」
「イワンコは進化が近付くと攻撃的なったり、単独行動が目立つようになるのよ。」
「そうなのか……」
「真昼の姿と真夜中の姿、どっちに進化するのか気になるね。サトシはどっちがいい?」
何時の間にかやって来ていたコウヤはサトシにイワンコの進化のことを聞く
「俺はどっちもかっこいいと思うぞ。イワンコ、なりたい方になれよ」
サトシはイワンコ頭を撫でながら言い、進化を楽しみしておりそして……
「さぁ、次はコウヤの番だよ。」
「はい!よろしくお願いします!」
《サトシの大試練は勝利に終り次はコウヤの大試練……果たして何が起こるのだろうか……続く》
ついに始まった。コウヤの大試練……島クイーンのライチとのバトルで追い込まれたその時、カリキリに新たな力が宿る。
次回 コウヤとカリキリ新たな力の目覚め